あらすじ!
ロマーニャの501に、すごい技術力をもった変態、私教授がやってきた!
変態加減にかなり引き気味のウィッチ達だったが、なんやかんやで技術だけは認めてくれたようだ!!
シャーリー「……私を、助手にしてくれないか?」
私「……一人ぐらい雑用がいても、いいかもしれないしね」
――501基地、基地裏側通路――
シャーリー「う~ん……いい朝だなぁ……」
シャーリー「早いもんだな……私がここに来てから、もう3日か」
シャーリー「…みんなとも上手くやってるみたいだし、よかったよ。昨日も……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
――昨日、ハンガー――
リーネ「あ……あの、私さん……?」バルルルル
私「ん? どーしたの? 姿勢制御機能だったら、今調整してるけど……」シュバババ
(おおお!! フトモモが! 胸が! 揺れに揺れまくり! キャホオオオゥ!)
リーネ「い、いえ…その……す、ストライカーの方を見なくて大丈夫なんですか?」
私「リーネちゃんしか見えないわ」シュババババッ
エイラ「な、何ダ、アレ…手がすごい速さで動いてるのカ……? 見てもいないのに……」
坂本「それでいて的確に整備を行っている……天賦の才だな」
エイラ「そりゃー、そうかもしれないけど……なんだかナー」
シャーリー「……まあ、技術力は本物だからさ」
私「あ、シャーリー! そこのレンチ取って!」
シャーリー「はーい。ほらよっと」ヒョイッ
私「ありがと……よし、あ、またちょっと動かしてくれる?」
リーネ「あ、はい」バルルルル…
私「おおぅ……」(ま、また! またプルプルと……! ホントにこれが16歳!? すげえ! ブリタニアっ娘すげえわ……!)
宮藤「す、すごいね! リーネちゃん!」(ああ、おっぱいが! リーネちゃんのおっぱいが! 私さん、ありがとうございます!)
リーネ「よ、芳佳ちゃん……? 何が……?」
私「オッケー、ありがと。空中静止は前よりもしやすくなったと思うわ。何か変な所があったら、いつでも言ってね」
リーネ「は、はい! ありがとうございます」
私「じゃ、約束通り……ペロッ!」
リーネ「きゃっ! も、もう……私さん!」カァァッ
坂本「しかし、指の一舐めぐらいでここまで完璧に整備してくれるとは……ありがたいものだな! はっはっは!」
リーネ「ぐ、ぐらいって……」
私(あ……甘い……女の子や…若く麗らかな女の子の味や……ここにきてよかったぁぁぁぁぁぁ!!!!)
「ま、特別な改造をしない、普通の整備だったらこんなもんよ。……あ、じゃあ次は芳佳ちゃんね」
宮藤「は、はい! ……? あ、あの……私さん?」
私「んー? どしたの? これから始めるけど」ジーッ
(いいわーいいわー! 食い込んでる! まだまだあどけないフトモモ! お尻もいい! わんこの尻尾もエロいわっ!!)
宮藤「だ、だから! どこを見てるんですかぁー!」
ゲルト「宮藤! あまり動くな! 整備がしにくいだろう!」ジィィーッ!
(ああ……宮藤ぃ……可愛いぞ…今日も可愛いっ! 後ろから! 後ろから抱きしめたくなるぞ!)
宮藤「ば、バルクホルンさんまで! どうしたんですかぁーもう!」
私「んー…特に問題はなさそうね…いちおう、魔力の循環状況だけはチェックしとくわ」
(! あ、赤いっ! 股がっ! ビミョーに赤いわ! そうか、バアさん家で箒で特訓したとか……グッジョブ! ババアッ!!)
ゲルト「それは良かったな、宮藤! お前に何かあったら大変だからな」
(私教授…隙あらば私達を舐めようとする危ない奴だが……何故だ? 何故かどことなく親近感が……
いや! 違う! 違うぞ! 断じて、私はこんな変態と同族ではない! 私は純粋に宮藤を愛しているだけだ!!)
私「いやー…それにしても、芳佳ちゃんは可愛いわねー。なんか…妹、って感じがして……」
ゲルト「だろう! そうだろう! だがそれだけじゃないぞ、宮藤は他にも……!」
シャーリー「何でお前が喜んでるんだよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
シャーリー「…………うーん……」
シャーリー「うまくやってる……のか?」
シャーリー「……ま、いいか」
ブロロロロ…ブロロロロ…
シャーリー「ん? ……何だ、あのトラック? 3台も……」
ブルルルル…キキッ!
運転手「すんませーん。私さんって人、ここにいらっしゃいますかー?」
シャーリー「? ええ、いますけど、どうかしました?」
運転手「そりゃー良かった! お届け物でーす!」
シャーリー「……へ?」
――ハンガー――
整備兵2「そりゃー確かにおっぱいは素晴らしいけど……分かんねーか!? フトモモのあの輝きが!」
整備兵3「だぁーかぁーらぁ! 何べんも言ってるだろ! 俺はおっぱい以外はどーだっていーんだよ!」
整備兵1「分かってねえ……分かってねえよ、お前! 教授! こいつにバシッと言ってやって下さい!」
私「分かる! 分かるわよ! 確かにおっぱいは凄い! それは認めるわ」
整備兵3「でしょう!? 男の基本はおっぱいですよね!」
私「……だが! その"おっぱい"という概念自体に固執してしまっては何の意味もないわ! 一つに凝り固まるあまり、他のフェチに目が行かないなんて狭すぎる! いい、エロとは自由! 自由を失ったエロになど、感動なんてありはしない!
正道邪道なんて決めつけず、いろいろと手を出してみなさい! きっと新たな世界が開けるわよ!」
整備兵3「はっ! そ、そうだったのか……俺はいつの間にか、おっぱいに支配されてしまっていたんですね……!
すみません、教授! 俺が間違っていました!」
私「いいのよ! 自分の進むべきフェチが分からなくなるなんて、誰にでもある……。
いつの日かおっぱいを支配できるような、グレートな男になりなさい」
整備兵3「はい!」
整備兵2「ううっ…いい話だな……」
シャーリー「…………」ゲソッ
私「あれ、シャーリー。いたの?」
整備兵1「!! い、イェーガー大尉!? いつからそこに!?」
シャーリー「何て言うか……教授、あんたほんとに女か?」
私「……愛を語るのに、性別がいる?」
整備兵2「凄いんですよ、私教授は! 技術もさることながら…実行力と妄想力、あらゆる面で僕達のトップにおられます!」
シャーリー「…技術以外は見習わない方がいいと思うぞ。……あ! そうだ私! 何だよあのトラック!」
私「へ? トラック? 何の話?」
シャーリー「とぼけるなよ! 表に大型が3台も来てるんだぞ! 話を聞いたら、みんなあんたの荷物だって……」
私「ああ、もう着いたんだ。分かったわ。じゃ、運びましょうかね。手伝って」
シャーリー「じゃ、じゃあやっぱり全部……?」
私「ええ。私の私物だけど」
シャーリー「お、多過ぎだろ! いったい何を持って来たんだよ!?」
私「研究機材、資料、レポートのファイル、本、開発中の色んな物……その他諸々ね。
あ、そうそう、じゃあまず、ミーナ中佐の所に行って来てよ。で、こう言って。
『部屋をあと2つ、貸して下さい』、って」
シャーリー「!!?」
――裏側玄関付近――
ブロロロロ…キキッ!
運転手「ここでいいっスか?」
私「ええ。部屋はここから入ってすぐですから」
運転手「それじゃ、運びましょうか」
私「ありがとうございます。助かりますわ。……シャーリー! シャーリー!」
シャーリー「聞こえてるぞー!」
私「中佐と話はついた?」
シャーリー「ああ。ほら、あと二部屋ぶんの鍵だ」ポーンッ
私「あんがと。じゃ、運ぶの手伝って」
シャーリー「……これ全部?」
私「当然よ。あんた私のパシ…助手なんでしょ?」
シャーリー「おい今何言いかけた」
私「さ、労働労働。働くってすっばらしーい!」
シャーリー「……はあ……」
――廊下――
私「シャーリー、私の部屋は…あれと、あそこと、ここでいいのよね?」
シャーリー「あ……ああ……」ガクガク
私「オッケー。じゃ、その本棚は隅の方に置いといて。ここは資料室にするわ」
シャーリー「わ……わかっ……た……」ガクッガクッ
私「…なに、本棚背負うぐらいでへばったの? ウィッチでしょー? それくらい何とかならないの?」
シャーリー「2メートルのステンレス製本棚だぞ! そんな気軽に抱えられるか! 魔法使ってもしんどいんだぞ……」ドカッ!
私「うーん…やっぱもうちょっと手伝いがいるわね……」
運転手「私さーん、この箱もここっスかー?」
私「ああ、赤い印のは小説とかだから隣の部屋に置いておいて。青い印の箱だけ持ってきてください」
運転手「おっけーっス。あ、表のテーブルはどうしましょうか?」
私「広くて四角いやつ?」
運転手「いえ、木製の丸い奴っス」
私「ああ、それは隣の部屋にお願いします。四角いのは研究室に」
運転手「了解っス」
私「じゃ、シャーリー、そっち持って。……せーのっ」グイッ!
シャーリー「うおっ…これも随分重たいな。何の機械だ?」
私「製作中のAI機材よ。精密機械だから気をつけてね」
シャーリー「え、えーあい……?」
私「一段落ついたら説明するわ。……! あ、ほら! 後ろ後ろ! 柱が!」
シャーリー「えっ!?」クルッ パッ!
私「わ、わーっ!! 待って! 手ぇ離したら!」
ドンガラガッシャァァ――ン!!
――約1時間後
運転手「じゃ、これで荷物は全部っスね」
私「え? 全部ですか?」
運転手「ええ。…あ、何かありませんでした?」
私「無いって言うか……えーと、助手とかはいませんでした?」
シャーリー「助手? 私の他にも助手がいるのか?」
私「ええ……おかしいわね、今日荷物と一緒に来ることになってたと思うんだけど……」
運転手「……あ、そうだ! 電報も預かってました」
私「電報? どこからですか?」
運転手「えーっと……カールスラントからっスね。差出人は……お、お父さん?」
シャーリー「お父さん? ……誰の?」
私「!! お父さん!? お父さんから?! ちょ、ちょっと貸して!」バッ!
シャーリー「えっ! お、お父さんって……まさか私の!?」
私「ええ! えーっと……
《私へ。本来ならリべリオンから輸送船でそっちに行くはずだったが、色々と面倒に巻き込まれて、間違ってノイエ・カールスラント行きの船に乗ってしまった。
向こうのウィッチに事情を説明して、何とか今度、新兵器と一緒にそちらへ送ってくれることになった。到着は数日後になる予定だ。
心配を掛けてすまない。父より》」
私「なーんだ、お父さん遅くなるのか……楽しみにしてたのになー」
シャーリー「へーえ! 私のお父さんもこっちに来るのか。どんな人なんだ?」
私「どんな人……ね。ふふ、けっこうビックリするかもよ?」
シャーリー「?」
私「あ、それじゃあ、ありがとうございました」
運転手「いえいえ、それじゃ、これからも我が社をよろしくっス。それじゃ、失礼します」
ブロロロロ…
シャーリー「……ふ~。ようやく終わったなあ」クターッ
私「何言ってるのよ。まだよ。まだ終わってないわ」
シャーリー「ええーっ!!? もう全部運び終わっただろ!」
私「……シャーリー、あんたは開けてもいない箱の山の中で暮らせるの? 本棚に本を納めたりとか、仕事はまだまだいっぱいあるわよ」
シャーリー「……はーい……」ゲッソリ
私「ま、研究室と書庫は私がやっておくし、サロンの本棚に本を入れるだけだから、そこまでキツイ仕事でも無いわよ」
シャーリー「……だけ? あの部屋、10個ぐらい本棚入れてなかったっけ……?」
私「じゃ、行こっか」
シャーリー「……問答無用ね。分かったよ…」
――私自室・サロン――
私「さーて、一丁やりますか……」
宮藤「あれ? 私さん、シャーリーさん? どうしたんですか?」
私「あら、芳佳ちゃん。リーネちゃんにペリーヌちゃんも」
ペリーヌ「ぺ、ペリーヌちゃんですって!?」
私「んー…ペリーヌちゃん、今日もスベスベの指ねー……。髪もフワフワ……食べちゃいたいわ」ジュペロ
ペリーヌ「ひっ!? だ、駄目ですわ! わ、私を食べてもいいのは坂本少佐だけですわっ!」アセアセ
リーネ「ぺ、ペリーヌさん! 落ち着いて!」
坂本「ん? 私がどうかしたか、ペリーヌ?」
ペリーヌ「!!? さ、坂本少佐ぁ!? い、いらしたのですか!?」
坂本「ああ。さっきまでバルクホルンの訓練に付きあっていてな。その帰りだ」
ゲルト「で、どうしたんだ、お前達は?」
シャーリー「……! そうだ! なあ私! 少佐たちにも手伝ってもらおうぜ!」
宮藤「え?」
私「……そうね、人数は多い方がいいし。みんな、よかったら私の本を本棚に収める手伝いをしてくれないかしら?
結構量があって、シャーリーと2人でやるには大変なのよ。もちろん、お礼はさせてもらうわよ」
ゲルト「うーむ、だがな…正直、さっきまで動きっぱなしで……」
宮藤「分かりました! 私にできる事があるなら、何でも言ってください!
私さんにはお世話になってますし。ね、リーネちゃん、ペリーヌさん」
リーネ「う、うん」
ゲルト「私も手伝おう。これぐらいでへばっていては、カールスラント軍人失格だ」キリッ
ペリーヌ「……まったく、大尉は……悪いですけど、私はお断りさせて――」
坂本「よし! 構わないぞ。部下の面倒を見るのも、上司の義務だからな!」
ペリーヌ「気が変わりました。労働こそ人の最も美しく輝く瞬間ですわ!」キリッ
シャーリー「……ま、まあ、手伝ってくれるならなんでもいいよ」
私「じゃ、みんな、どうぞ中に」
(随分大所帯になったわね……よし、整理するフリしてエアペロペロと洒落こみましょうか)
※エアペロペロ……ぺロリスト用語の一つ。直接ぺロぺロせず、目で見た映像を元に脳内でペロペロすることを言う。
(『ぺロリスト用語大辞典第3版』 ミンメー書房)
坂本「この箱の中の本を入れていけばいいんだな?」
私「ええ。本のジャンルごとに分かれて入ってるから、箱の中に入っている順番で入れていってください」
(うーむ…スラっとした伸びやかな姿態、健康的な張りのある胸とフトモモ……ええなぁ、扶桑のウィッチもやっぱええなぁ……)ジィーッ
ペリーヌ(ああ…少佐……今日もお美しいですわ……貴女はまるで、そう、絶壁の海岸に咲く一輪の花……)ジィーッ
私「あ、ペリーヌちゃん、そこ違うわ。その上の段にお願いね」
ペリーヌ「…はっ! ち、ちょっと間違えただけですわ! 全くもう……」
私「……?」(でもペリーヌちゃんも可愛いなぁ…怒ってるのもまた小動物チックで…なんかもう抱き締めてペロペロしたい)
ゲルト「……しかし、凄い本の量だな…これは小説か? なになに……『未来のイヴ』『R.U.R』『砂男』……」
リーネ「こっちは学術書みたいですね……えーと、『パラケルスス式ホムンクルスの作り方』『魔導工学基礎理論』『錬金術大全』……」
宮藤「あ! 『機巧曲馬団』がある!」
リーネ「芳佳ちゃん、なあに、それ?」
宮藤「扶桑の『週刊少年日曜』に連載してた漫画だよ。絵がちょっと怖くて、私はあまり読んだ事ないんだけど……
あ、でもこれってブリタニア語版ですね」
私「ホントはオリジナルの扶桑語版を取り寄せたかったんだけどね……個人貿易は面倒なのよ」
シャーリー「へーえ、よく見たら機械とか全然関係ない本も沢山あるなー。……ん?『ぺロリスト用語大辞典第3版』…?」
私「全ぺロリスト必携の書よ」
シャーリー「……どこに売ってるんだよ、こんなの」
ペリーヌ「あら、シェイクスピアもあるんですのね」
私「ええ。彼は我がブリタニアの生み出した最高の文学者よ。彼の戯曲は、人間に対する深い洞察とペーソスに満ちているわ。非常に参考になるわね」
シャーリー「参考? 何のだよ?」
私「え? AI開発に決まってるでしょ?」
シャーリー「そう言えばさっきも聞いたな、その…え、えーあいって奴」
私「作業が終わったら教えてあげるから。ほら、早く収めて!」
シャーリー「はいはい……ん? 何だこれ……写真立て?」
シャーリー(これは…どっかの研究所みたいだな。真ん中にいるのは……私だ。今と全然変わってないな。最近の写真なのか?
えーと……その隣は…白い犬と…誰だろ? この女の人…私よりもちょっと年上ぐらいか)
私「あ、シャーリー! そこの箱こっちにちょうだい」
シャーリー「ああ、分かったよ」(……ま、いいか)
――1時間後
シャーリー「……よし、これで最後だな」ストッ
宮藤「はー……やっと終わったぁ……」
リーネ「た…大変だったね、芳佳ちゃん……」
坂本「何だ、これくらいで…訓練が足りんぞ! よし、あとで私と走り込みに行くか!」
宮藤「ええーっ!! さ、坂本さぁーん!」
私「いやーありがとう、みんな。助かったわ」
シャーリー「全くだよ。私と2人でやってたら、一日かかったかもしれないな」
私「じゃ、お礼と言っては何だけど……ここの本棚にある本、好きなの一冊を2週間の期限で貸してあげるわよ」
宮藤「え、いいんですか?」
私「もちろん。芳佳ちゃんは特に頑張ってくれたわね。ありがとう。何でも好きなのを持っていってね」
宮藤「やったぁー! 実はさっき、面白そうだなって本があったんですよ!
『世界女の子の神秘シリーズ2〈おっぱい〉』!」
ペリーヌ「!? ちょ、ちょっと! そんな本まであるんですの!?」
私「ああ、いい本よ、それ。世界のありとあらゆるおっぱいが200Pに渡ってオールカラーで載ってるわ。
思わずペロペロしたくなるような写真ばっかで……」
宮藤「えへへ……エイラさんにも見せてあげよっと」ワキワキ
リーネ「あ、じゃあ私は『リア王』を借りさせてもらいますね」
ペリーヌ「わたくしは……じゃあ同じシェイクスピアの『夏の夜の夢』にしますわ」
ゲルト「そうだな、私は…… !!? こ、これは!?
『世界女の子の神秘シリーズ5〈妹〉』……!!」
私「ああ、それは世界中の妹『っぽい』女の子の写真集よ。いやー、やっぱり未成熟の女の子ってのはいいもんねー。
特にこう、穢れなき瞳でこっちを見つめてるのなんか、何とも言えない背徳感が……」
ゲルト「……貸出期間の延長は?」
私「別途料金になりまーす」ジュペロッ
ゲルト「うぐっ……仕方ない、通常でいい……」
坂本「はっはっは! 読書か、いいことだ! 訓練も大事だが、時に文学に触れ、心を豊かにするのも大切だぞ!」
宮藤「そう言いながら漫画借りるんですね」
坂本「なーに、漫画も立派な文学だろう。それに、扶桑人が描いたと言うじゃないか。興味が湧いてな」
私「あ、そうだ、シャーリーは何か借りるの?」
シャーリー「え、私? ああ……私は別にいいよ」
私「…そう。ま、そうよね。栄養が全部胸に行ってるよーなリベリアンに、本を読むような教養があるわけないか……」
シャーリー「な、何だと! このっ!」パッ!
私「!! な! か、返して!」
シャーリー「ふっふ~ん、返してほしいか、このロケット? いっつも付けてるんだから、よっぽど大事なんだろうな! 返してほしかったら素直に謝……あれ?」
私「か、返し……お……お母さん……おかあさーん……」ヨロッ…
シャーリー「……わ、私? どうした?」
私「おかあさぁーん……ダメなのよ…それが無きゃ…おかあさん……おかぁさぁぁ――ん……」フララーッ
リーネ「わ、私さん!?」
宮藤「し、シャーリーさん、意地悪しないで、返してあげた方が……」
坂本「そうだぞ、シャーリー。大切な物なんだろう、早く返してやれ」
シャーリー「え、な、何これ? わ、私が悪いのか?
……分かったよ。ほら、私、返すから……」
私「!!」パッ!
シャーリー「わっ! は、早っ」
私「……失礼。少々取り乱したわね」キリッ
ペリーヌ「な、何なんですの……?」
私「…全く、いきなり何するのよ。これ無しじゃ、私は5分もたないのよ」
シャーリー「そ、そんな大事なものだとは知らなくてさ…悪い。で、でも、私があんなこと言うから……」
私「……そうね、確かに大人げなかったかしらね。…悪かったわ」
シャーリー「……なあ、私、言いにくいならいいんだけど……そのロケットの中って……」
私「……そうね、私の"趣味"とまったく無関係ってわけでもないし……いいわ。まとめて説明するわね。
あ、みんなもどうぞ座って」
ゲルト「ん、ああ、済まないな」
シャーリー「……で、私。結局、さっきから言ってる『えーあい』って何なんだ?」
私「……錬金術、って知ってる? シャーリー」
シャーリー「へ? い、いや……」
私「おお、無知なるかな! 神よ! この憐れな女の人生に幸あれかし!」
シャーリー「……」パッ
私「あああん! おかぁさぁぁぁん……」ヨタヨタ
ペリーヌ「それはもう結構ですわ!」
シャーリー「…まったく、大人げないってさっき言ったばかりだろ? ほら……」
私「……じゃ、気を取り直して……錬金術ってのは、一言で言えば、現代の魔導工学、その他様々な学問の基礎となったものよ」
リーネ「あ、そう言えばさっき本棚にありましたね」
私「そうそう。魔法と科学を融合させた超学問。この世の物理法則を解き明かし、さらにその神秘を自分のものにすることが、錬金術の主な目的だった。
ある人は不死の薬を作ろうとしたし、またある人はただの小石を黄金へと変化させようとしたわ。
そして……えーと……あ、そうだ、この箱に確か……あった!」ゴソッ
ゲルト「ん? 糸繰り人形か?」
宮藤「へえー、かわいいですね!」
私(芳佳ちゃんの方が何百倍も可愛いわよぉ―――!!)
「18世紀にオストマルクで作られたものよ。……この通り、人形は糸で操られなければ動けない。…人を象っているにも関わらず、よ。
錬金術師達の中には、その憐れな人形達に命を吹き込もうとした者達もいたわ。自分で考え、自分で動く、人間と変わらない存在を作ろうと……
……『自動人形』…カレル・チャペックの言うところの『
ロボット』ね」
ペリーヌ「まさか……そんなものできるわけが……」
私「あら? みんなも会ったことはあるはずよ? ……いや、戦ったことがある、と言うべきかしら。
人を乗せない、空飛ぶ鉄の塊……」
ゲルト「……! ま、まさか!」
坂本「……ウォーロックか」
私「アレは我が祖国、ブリタニアの最大の汚点よ。私にあの計画を任せてくれてたら、あんな醜態は晒さなかったわ。
正確には完全自律兵器じゃなく、ある程度は人の補佐を必要としたけれど……それでも、粗悪ながら世界初のAI搭載の兵器が誕生したわけ。
まあ、ここで大事なのは、少なくともあれぐらいのレベルの無人兵器を作れるぐらいに、魔法も科学もそれだけ進歩した、ってことね……」
シャーリー「つまり、AIってのは、人に作られた人形…ってことか?」
私「うーん、惜しいわね……それはあくまで『ロボット』。
AIって言うのは、『Artificial Intelligence』…つまりは『人工知能』。要するに、ロボットの頭脳ね。
それを追求し開発するのが、私の人生における目的であり、そして醒めることのない夢なのよ」
宮藤「じゃ、じゃあ、私さんもその、ろ、ろぼっとっていうのを作ったんですか!?」
私「……この私に作れないものなんて無いわ、芳佳ちゃん。えーと…確か下の方に……あ、あったあった」ドンッ!
シャーリー「……? な、何だ? このやたら顔の白い人形……?」
坂本「ほう! 扶桑の茶運び人形か」
ゲルト「ちゃ、茶運び?」
宮藤「歯車とばねで作られた、動く人形なんですよ! ここの、手に持ってるお盆にお茶を乗せて、運んでくれるんです」
私「外観を崩さずに内部機構を変えるのに苦労したわ。でもその甲斐あって、2キログラムまでならいくらでも持ち運べるわよ。
さらに頭部AIの魔導センサーと連動した自律駆動系によって、目的地を記憶させるだけで自動で運んでいくグレートな一品。
…ま、試作だから一度に一つの場所しか覚えられないんだけどね」
坂本「それだったら、普通に人が運ぶ方が速くないか?」
私「……………………」ショボン
リーネ(あ、聞いちゃいけなかったみたい)
シャーリー「あ、え、えーと……あ、そうだ! すごく珍しそうだよな、それ! どこで手に入れたんだ?」
私「……お母さんの集めてたのを貰ったのよ。それを改造して、試作AIを乗せたの」
シャーリー「へえ、お母さんもそんな趣味が……どんな人だったんだ?」
私「……あれ、さっき見なかったの? ……ほら、このロケットに……」パカッ
リーネ「わ、き、綺麗な人……」
宮藤「ほ、ホントだ……」(む、胸もかなり……シャーリーさんに負けず劣らず……!)
私「でしょう!? お母さんは世界で一番きれいで、一番優しくて……一番頭がよかったわ。今の魔導工学の基礎は、ほとんどお母さんが築き上げたようなものよ。……ああ……お母さん……」
シャーリー「あ、あれ!? この人って、さっきの写真の……!」
私「え? ああ、あの写真ね……」
シャーリー「ずいぶん若く見えるなぁ。私と同い年ぐらいに見えたぞ?」
私「ま、そうでしょ? なんてったってお母さんは若いものね!」
シャーリー(……説明になってないな)
ゲルト「ほう……何と言うのか……どこかで見覚えがあるような……」
坂本「どことなくシャーリーと雰囲気が似ているな」
シャーリー「えっ!?」
私「もう坂本少佐ぁー。悪い冗談ですわ、全く……」
シャーリー「…………」サッ!
私「!!? あああん! おかぁさぁぁぁぁん……」グタッ
ゲルト「リベリアン、ずいぶん扱いが手慣れてきたな」
私「さてと……ま、大体こんなところかしら。
……ごめんなさいね、お茶とか出せなくて……持ってないのよ」
坂本「はっはっは! 気にするな! 興味深い話も聞けたしな!」
宮藤「そう言えば私さん、ご飯もいっつもお一人で食べてるんですか?」
私「…大丈夫大丈夫。きちんと取ってるから、安心して。ただ……ちょっと苦手なのよ」
宮藤「?」
私「……あ、じゃあ、本は2週間の内に返しに来てね。……期限を破ったら……」
リーネ「…や、破ったら?」
私「深夜に部屋にお邪魔させてもらうわ」ジュペロッ!
ペリーヌ「ひっ!」
坂本「部屋? なんだ、私の部屋なら、来たかったらいつでも来ていいぞ?」
私「ほほう……それはそれは……それじゃ少佐! 早速ですが今夜あたり……」
ペリーヌ「な、だ、駄目に決まっているでしょう! そんな、は、は、破廉恥な!」
私「……へえ、私は部屋に行くだけのつもりだけど……ナニが破廉恥なのかしら、ペリーヌちゃん?」
ペリーヌ「……! そ、そ、それは…も、もう! い、行きましょう、少佐!」カァァッ
坂本「ん? あ、ああ…。それじゃあな、私! 読んだら返しに来るぞ」
私「はーい、いつでも遊びに来て下さいねー! ……そっか、ペリーヌちゃんはそういう娘か……」
シャーリー「? 何の話だ?」
私「子供の教育に悪い話よ」
リーネ「あ、それじゃあ私さん、私達もそろそろ……」
私「そう? 分かったわ。また遊びに来てね」
宮藤「はい! また来ますね! じゃ、行こっか、リーネちゃん、バルクホルンさん」
リーネ「うん、芳佳ちゃん。…じゃあ、私さん、また」
ゲルト「……はっ!? あ、ああ、すまない宮藤。それじゃあ、私。ありがとう。…楽しませてもらうぞ」
(しまった……読むのに夢中で……)
私「何か作って欲しかったら、何でも言ってね! ……報酬は応相談で」
シャーリー「どーせペロペロとかしか認めないんだろ?」
私「あ、分かる?」
シャーリー「全く……」ハァ
シャーリー「しっかし、私のお母さんも科学者だったんだな! 親子で機械いじりか…楽しそうだな」
私「……ええ。楽しかったわ……とっても」
シャーリー「…私も会ってみたいな。なあ、今お母さんはどこにいるんだ?」
私「…………いないわ。もう、どこにも……」
シャーリー「えっ……?」
私「…ある事故で怪我しちゃって。……それが悪くなって……今はもう、空の上よ」
シャーリー「…………ごめん」
私「…なーに言ってんのよ、あんたが謝る必要なんて無いわ。…お母さんは、私の行けない所に行った。ただ、それだけよ。
……でも、会えなくなったわけじゃない。だって、いつだって一緒にいるもの」
シャーリー「……そっか。そうだよな。きっといっつも、私を空から見守ってくれてるよ」
私「…………」
シャーリー「……? どうした?」
私「…似合わないわねー、クサい台詞」
シャーリー「なっ!」カチーン!
私「やれやれ…ホント、どこがお母さんに似てるんだか……月とスッポンってのは、まさにこの――」
シャーリー「……」サッ!
私「おおーっと! そう何度も同じ手は喰わないわ! ほーらほら、取れるもんなら取ってみなさーい!」ヒョイヒョイ
シャーリー「こんのおお! 待てぇ――っ!」バッ! バッ! バッ!
私「あ――っはっはっはっはっは!」ヒョイヒョイヒョイッ!
シャーリー(……ロボット、AI、そして母親……私の事が、より分かった気がした一日だった)
シャーリー(私の奴は相変わらず、口が悪くて、子供っぽいけど…何でかな? 悪い気持ちはしない…)
シャーリー(そう、手のかかる大きな子供が増えたような……そんな、不思議な気分だった)
最終更新:2013年02月07日 14:22