――8月18日、夜、501基地・食堂――
「えーそれでは……芳佳ちゃん! サーニャちゃん! お誕生日おめでとうー!!」
パパァン!! パパァン!! パパァン!!
宮藤「うわぁーい! みなさん、ありがとうございます!」
サーニャ「あ……ありがとうございます! こんなパーティーまで開いてくれて……」
エイラ「なに言ってんだヨー、サーニャがまた一つ大人になった記念すべき日だゾ? 祝わないわけないダロー?」
サーニャ「エイラ……ありがとう」ニコッ
エイラ「ひゃほおおおおおおお!! サーニャぁぁぁぁ愛してるぅぅぅぅぅ!!」
私「おーおー、飲む前から酔っぱらっちゃって」
ゲルト「ああ……妹達がまた一つ成長した。その瞬間を見れただけでも、姉冥利に尽きるな」
ミーナ「ふふ、じゃあそろそろ乾杯しましょうか?」
エーリカ「おおー!」パチパチ
ミーナ「今日は、なんと私教授が自費でお酒を買ってきてくれたわ。私教授、ありがとうございます」
私「いえいえ、お気になさらず。皆さんにはいつもお世話になってるしね」
(ふふ……知り合いの変態に頼んだ“ちょっとばかしハイになるお薬”入りワイン! そしてビール!
みんながベロンベロンになったところで、まとめてペロペロさせてもらうわ!)
シャーリー「お? いつになく殊勝だな?」
私「え? そお? やだなー、いっつもこんなんでしょ?」ジュペロ
シャーリー「……?」(何だ今の舌舐めずり)
宮藤「あ、すみません。私お酒ダメだから、ジュースでもいいですか?」
サーニャ「あ、あの……私も……」
私「えええええええええええええ!!!??」ガタン!!
私「! え、いや、えーとその……ざ、残念ね! せ、せっかく買って来たんだけど……」
(あああそうだったぁ! あの2人お酒飲めなかった!! くそ、こんなことならハイになるジュースも準備しときゃ……)
宮藤「え! あ、す、すみません! せっかくのご厚意を……」
私「い、いやいやいーのよ、気にしないで! ま、まあジュースでも乾杯はできるし!」
サーニャ「ごめんなさい……」
シャーリー「そうだルッキーニ、お前もジュースに……」
ルッキーニ「ひゃっほおおお!! なーにこれ、おいしーい!!」グビグビ
宮藤「!! る、ルッキーニちゃん! それワインだよ!?」
シャーリー「お、おいルッキーニ!!」
ミーナ「あらあら、ふふ、まだ乾杯もしてないのにね。……じゃ、いただきましょうか」
「かんぱーい!!」
リーネ「…あ、このワイン、おいしいです」
ペリーヌ「……あら、これってモエ・エト・シャンドンですわね?」
私「あ、分かる? さっすがペリーヌちゃんね」
ミーナ「ドンぺリまであるわ……ん、おいしい」
私「世界各国の最高品質のワインやビールを揃えました」
ゲルト「…うむ、やはりビールはカールスラントに限るな」グビッ
坂本「扶桑のアサヒも負けていないぞ? ……お! これはひょっとして大吟醸か?」グビビッ
私「ええ。お口に合いますか?」
坂本「まさか扶桑酒まであるとはな……嬉しいな。うん、うまい!」クイッ
父「お、やってるな?」
シャーリー「あ、お父さん」
私「残念ね、もう乾杯は済んじゃったわよ」
父「別にいいさ。飲めないからな」
ルッキーニ「うわじゃじゅじゅじゅ――――っ!! ちょうちょちょうちょ~~~!!」ベロローン
シャーリー「あ、ルッキーニ! ったく、慣れないのに飲み過ぎるから……」
ペリーヌ「やめられませんわ! 止まりませんわ!」クイックイッ
ミーナ「もっと! もっと持って来なさい! ドンぺリもう一丁!!」
エーリカ「……すー……すー……」グッスリ
父「……なんか、凄い事になってやしないか」
私「え? そ、そお?」(やば、薬が強すぎたか……?)
ゲルト「うおおおおお宮藤いいいいいいい!!! サーニャああああああ!!!」ウイーッ
宮藤「!? ば、バルクホルンさん!?」
サーニャ「ど、どうしたんですか……?」
ゲルト「おお…お前たちのぉぉ…姉はぁぁ……誰だぁぁぁぁっ……!!」ヒック
宮藤「へ?」
サーニャ「あ、あの、私はひとりっ子で……」
ゲルト「ちがああああう!! お前たちのぉぉ……お前たちは私の妹だぁぁぁ!!」ヨロヨロ
エイラ「サーニャはなぁぁ……うへへへ…私と籍を入れるんダヨォォォ……!!!」グデッ
サーニャ「!? え、エイラ!?」
ダッダッダッダッ…!!
私「ん?」
リーネ「芳佳ちゃんに……触るなあああああ!!!」バーン!!
父「あぐおおっ!?」ビターン!!
宮藤「!? お、お父さん!!」
リーネ「ヒック、だいじょぉ~ぶ? 芳佳ちゃぁぁん…? 心配しなくてもぉ……私が芳佳ちゃんのご主人様だよぉ……?
ね、芳佳ちゃん芳佳ちゃん芳佳ちゃん芳佳ちゃん芳佳ちゃん芳佳ちゃん私だけを見て芳佳ちゃん芳佳ちゃん……」
宮藤「り、リーネちゃん! それ壁! 壁のシミ!!」
ミーナ「シミのスキンケアなんてしてないわよぉぉ――!!! まだぁ……まだ18なんだからぁ……」シクシク
ゲルト「なにぃっ!? なら私の方がお姉ちゃんだなぁ!!!」ウイーッ
坂本「わっしょぉぉぉぉぉぉぉぉい!! それではぁ……ここで!!
この坂本美緒がぁ!! 乾杯の音頭をとらせていただく!! ヒック」
ミーナ「んもう……美緒ったらぁ…そんなとこ……いやぁ……」スースー
サーニャ(あ、寝始めた……)
ペリーヌ「どうして……どうして少佐は……うわぁぁぁぁん……!!」シクシク
宮藤(ペリーヌさんは泣き上戸か……)
坂本「聞けえええ!! すべてのウィッチ達よ!! 戦争はやがて終わる!!
ヨーロッパ諸国にオラーシャ帝国……彼らにはもはや、世界を導くだけの力も権威も残されていない!!」ヒック
ミーナ「う、うふふ……みーおっ! 私を……食べて……ね?」グーグー
エーリカ「むにゃむにゃ……もう食べられないよー……」スースー
ルッキーニ「デダダダーン!! ウジュー! ジュッジャジャー!!」バシャバシャ
父「うおおおお!! だ、だから!! 俺は飲めないんだってのがばぼごっ」
エイラ「1番! エイラ・イルマタル・ユーティライネン! 歌います!
サーニャぁ~熱くよーみがーえれー! サーニャぁ~誇りのえっなーじー!!」ヒック
ゲルト「よーし来いっ!! 私が……私たちが妹だっ!!」デローン
私「なんじゃこりゃ」
宮藤「あ、あはは……」
サーニャ「……ふふっ。みんな、楽しそう……」
宮藤「え?」
私「…あーあ、浮かれちゃって……よっぽど、2人の誕生日が嬉しかったのね」
ワー キャー ウジュルァァァァ――!! ミーナサンジュウハッサイ!! ヨシカチャーン!! オロロロロ
宮藤「え、そ、そうなのかな……えへへ」
サーニャ「……ふふ、なんだか…照れちゃうな」
私「良いものね。誕生日を祝ってくれる仲間がいるって……。……大事にね?」
宮藤&サーニャ「……はい!」
私(……お母さんも)
私(こんなふうに……私を祝ってくれたっけ……)
私(……懐かしいなぁ……)
シャーリー「わーたしっ!!」
私「……ん?」
シャーリー「へへ…うまいぞぉー? ビールぅ! ほらほら、お前も飲めよぉ――!!」グイグイッ
私「げ! あ、あんたも酔って……あ、ちょっと! やめて! 私酒は……!」
シャーリー「いいからいいからぁ――!!」グイッグイッ
エイラ「サーニャはなぁ……ちっちゃいのが可愛いんダ!! でもなぁ……ムチムチのサーニャも私はそれで……えへへへへ……」ヒック
サーニャ「!? え、エイラ? なんの話?」
ゲルト「宮藤ィィィィィ!! 妹になれえ――――っ!!!!」デローン
宮藤「ええええええっ!!!? む、無理ですよぅバルクホルンさぁん!!」
ゲルト「じゃあ私が妹だぁ――――ッ!! さあ! もみもみしていいぞ、お姉ちゃん!!」モニュッ
宮藤「!! そ、それはそれで……」ゴクッ
坂本「お前を揉んでやりたいと思っている人間は……本当に誰もいないのかッ!!」ヒック
ペリーヌ「少佐ぁ……ペリーヌは……ペリーヌはぁ……」ウェェェン
リーネ「『さ、芳佳ちゃん、私の足を…』『だ、ダメだよリーネちゃん、こんな事…ひゃぁっ!!』
『ふふ……芳佳ちゃん、言ったでしょ? 私は“ご主人様”よ…? さ、口で…ゆっくりと、ね…』『ご、ご主人様ぁ……』」ウィーッ
ミーナ「あっ……美緒の……すごい……おっきい……」クカーッ
エーリカ「うわ…何そのカッコ…ミーナぁ…歳考えてよ……」スースー
シャーリー「さぁさぁ飲めよさぁさぁほらぁ!!」ヒック
私「きゃああああああああああがばごぼぼぼ――」ゴボゴボ
(い、意識が――)
――501の騒がしい夜は更けていく――
おわり
最終更新:2013年02月07日 14:34