芳佳の部屋―――

ゲルト「自室禁固だ。用のないときは出てくるなよ。いいな、宮藤軍曹」ガチャッ スタスタスタ

芳佳「・・・・・・」

芳佳「あのネウロイ・・・やっぱり違った」

芳佳「確かめないと」

コンコン

芳佳 ビクッ「は、はい!?」

俺「俺だけど、ちょっといいかな」

芳佳「俺さん?なんですか?」

俺「周りには聞かれたくない。少し静かに」

芳佳「は、はい・・・」

俺「芳佳ちゃんのストライカーユニットの中に、俺のケータイを入れておく」

芳佳「けーたい?あの小さい機械のことですか」

俺「ああ。次に人型ネウロイとあったとき、ケータイの1ボタンを押して、そのあと右上の手紙みたいなマークを押してくれ」

芳佳「そうするとどうなるんですか?」

俺「ケータイの画面に、ネウロイの言葉が写るはずだ」

芳佳「ほ、本当ですか!」

俺「こ、声が大きい」

芳佳「す、すみません・・・えっと、1ボタンと5ボタンですね」

俺「ああ。それじゃ」

芳佳「あの、ありがとうございます!」

俺「俺はネウロイの言葉を調べたいだけ、ということにしておいてくれ」スタスタスタ



俺「というわけでサーニャちゃん、ケータイを貸してくれ」

サーニャ「・・・芳佳ちゃんに渡すんですか?」

俺「・・・・・・どうして・・・」

サーニャ「・・・・・・」

俺「お、俺は・・・」

サーニャ「どうぞ」

俺「・・・いいの・・・?」

サーニャ「俺さんが使うときは許可が必要ですが、ほかの人は大丈夫ですから」

俺「それは・・・、でも・・・もしかしたらサーニャちゃんに迷惑がかかるかもしれない」

エイラ「なら、私が宮藤に渡せばいいんだナ?」

俺&サーニャ「エイラ?」

エイラ「私の能力を使えば、誰にも気づかれずに宮藤に会えるはずダ」

俺「いや、ストライカーにこれを入れてきてほしい」

エイラ「ワカッタ、任せとケ!」

俺「でもちょっとまって、これはまだ完璧じゃない」

エイラ「なんだヨ?盛り上がってきたときニ」

俺「サーニャちゃん、パソコンの使用許可を」

サーニャ「わかりました」

俺「パソコンでは変換できるけど、ケータイにはまだ手をつけてないんだ」

エイラ「それじゃ、このまま持っていっても無駄なのカ?」

俺「ああ。構造は頭の中ではできてる。30分ぐらい待ってくれ」

俺「特殊なアプリを作る必要があるな・・・Javaなら動くか・・・?」カタカタカタ

サーニャ「画面に文字がたくさん・・・」

エイラ「ナンダ?この表?」

俺「ネウロイ語をモールス信号に変換する一覧表だよ。んでこっちがモールス信号の解読表」

エイラ「モールスだけで読めるだロ?」

俺「芳佳ちゃんだからな。一応ゆと・・・親切設計にしておいた」

エイラ「宮藤の名前が出ると説得力があるナ」

サーニャ「・・・・・・」


20分後―――

俺「たぶんこれで完成のはずだ・・・」

サーニャ「まだ20分しか経ってませんけど」

俺「おかげで手首が攣りそうだ」

エイラ「それじゃ、いってクル」

俺「頼んだぞ」

サーニャ「おねがい、エイラ」

エイラ「任せとけッテ!」


ハンガー―――

エイラ(誰かいるのカ?)

リーネ「絶対に帰ってきてね、芳佳ちゃん」

芳佳「リーネちゃん・・・」

エイラ(・・・・・・)

芳佳「それじゃ、いってくる!」

エイラ「オイ!宮藤!」

リーネ「え、エイラさん!?」

芳佳「え・・・どうして?」

エイラ「お届けモンダ」ヒョイッ

芳佳「うわっ・・・とっと」パシッ

リーネ「あ、小さいほうの機械・・・」

芳佳「けーたい・・・」

エイラ「ソレジャーナ」

芳佳「エイラさん」

エイラ「ン?」

芳佳「ありがとうございます。いってきます!」

エイラ「オウ!がんばれヨ!」

ブロロロロ・・・

リーネ「いっちゃった・・・」

エイラ「リーネもバレないうちに部屋にもどれヨ」

リーネ「は、はい!」


某所―――

???「あの小娘が・・・余計なことを」

???「どうします?」

???「しかたない。計画を前倒しする!」

???「了解しました」


ミーティングルーム―――

ミーナ「宮藤さんが脱走しました!」

シャーリー「脱走!?」

エーリカ「やるね~」

ピリリリリ・・・

ミーナ「はい・・・えっ、それは・・・わかりました」

ミーナ「宮藤さんの撃墜命令が下ったわ」

ゲルト「なんだと!?」

リーネ「芳佳ちゃん・・・」

ミーナ「これより出撃します。ペリーヌさんは坂本少佐のところにいてあげて」

ペリーヌ「了解ですわ」

ミーナ「それからリーネさん、あなたは宮藤さんの代わりに1日自室禁固を命じます。ゆっくり頭を冷やしてきて」

リーネ「・・・了解」

ミーナ「エイラさんとサーニャさんは基地で待機です」

エイラーニャ「了解」

ミーナ「それでは、全機スクランブル!」


俺「二人とも、結構蚊帳の外だな」

エイラ「夜番なんだから仕方ねーダロ」

サーニャ「芳佳ちゃん・・・」

俺「撃墜命令って・・・サーニャちゃんには無理だろ」

サーニャ「・・・・・・」

エイラ「まー、宮藤を落とせっていわれても、たぶんムリダナ」

俺「なら、二人が待機で良かったと思うよ」

サーニャ「・・・・・・」

エイラ「・・・・・・」

俺(空気が重い・・・・・・)

俺「そうだ。ナイトウィッチ同士の夜間通信ってあるじゃないか」

サーニャ「えっ・・・はい、ありますけど」

俺「アレの通信機を作ってみたんだ。ちょっとテストしてみてくれない」

エイラ「ナニー!?完成したら私にヨコセ!」

俺「はいはい、完成したらな!」


坂本「すまないな、ペリーヌ。迷惑をかけて・・・」

ペリーヌ「いえ、少佐のためでしたら・・・」

坂本「・・・ひとつ、頼みがある。お前にしかできないことだ」

ペリーヌ「は・・・はい!」


上空―――

芳佳「見つけた!」

ネウ子「・・・・・・」

芳佳「ええっと・・・1ボタンのあとに5ボタン・・・」

ネウ子『ついてきて』

芳佳「ついてきて・・・って、どこに?」

ネウ子 スイー

芳佳「あ、まってよ!」


ゲルト「宮藤・・・あれか!」

ミーナ「一緒にいるのは・・・ネウロイ?」

エーリカ「みんな、上を見て!」

シャーリー「あれは・・・」

ゲルト「ネウロイの巣だ!」

ルッキーニ「大変!早く芳佳を助けなきゃ!」

ミーナ「待って・・・様子を見ましょう」

ゲルト「・・・攻撃されない?・・・巣の中に入っていくぞ!?」

ミーナ「・・・・・・」


芳佳「すごい・・・これは、コア?」

ネウ子『見て』ブゥン

芳佳「これって・・・・・・」

ネウ子『これが、私たちがしてきた“侵略”の様子』

芳佳「・・・・・・」

ネウ子『そしてこれが、侵略を阻止していた、あなたたち』

芳佳「あ、坂本さん!?」

画面芳佳「ねえ、私の事からかってるの?」

画面ネウ子「・・・・・・」

ネウ子『私は、あなたたちに知性と呼ぶべきものがあると知った』

画面「ネウロイのコア・・・研究結果が出ました」

芳佳「・・・これ?」

ネウ子『あなたたちが私たちのことを調べているように、私はあなたたちのことを、もっと知りたい』

芳佳「ネウロイさん・・・」スッ

ネウ子「・・・・・・」スッ


坂本「すまないな、ペリーヌ」

ペリーヌ「いえ・・・ですが、これは・・・」

カッ

ペリーヌ「まぶしっ・・・」

坂本「始まったか・・・」


俺「この辺がいいの?サーニャちゃん」

サーニャ「あっ・・・いえ・・・もっと、したぁ・・・」ピクピクッ

俺「ここ?」ツンツン

サーニャ「あっ・・・そこっ・・・いいです!」ビクン!

俺「サーニャちゃん、気持ちよさそうな顔してる・・・」

サーニャ「だって・・・俺さんのが・・・///」

エイラ「俺~、いつまでやってんだヨ~?」

俺「そうだな、そろそろエイラと代わろう」

サーニャ「俺さん・・・あっ///」

エイラ「イクゾ~サーニャ~」

サーニャ「エイラ、だめ!そこは・・・あっ!」

『ザザッ・・・こちらオーク、誰かいるのか?』

サーニャ「あ・・・オークさん・・・あふっ・・・っ!」

オーク『どうした?その声はリーリヤか?』

エイラ「私はコールサイン“ダイヤのエース、イッル”ダ。ただいまマイクのテスト中ダ」

オーク『マイク?』

エイラ「私たちは機械でナイトウィッチ回線に通信を送っていル」

オーク『機械!?ナイトウィッチ同士の通信は無線とは回線が違うはずだが・・・」

エイラ「特殊な機械を作成中ダ」

サーニャ「その機械の、調整中なんです」

オーク『なるほどな・・・だが、それが完成すればナイトウィッチの密かな楽しみがなくなってしまうな』

エイラ「個人製作の一点ものだから大丈夫ダ。量産はしない・・・と思ウ」

オーク『はっはっは。願わくば、そうありたいものだ』

オーク『ん・・・敵を発見した。今夜はこれでおさらばだ。また会おう“ダイヤのエース”ユーティライネン殿。ブツッ・・・』

エイラ「アレ・・・私の名前?」

ザワザワ・・・ザワザワ・・・

俺「ん?外が騒がしいな・・・?」

エイラ「宮藤たちが帰ってきたんじゃないのカ?」

サーニャ「芳佳ちゃん・・・無事ならいいけど・・・」
最終更新:2013年02月07日 14:43