俺自室
俺「…」カチャカチャ
パワーセル改造なう
俺(どの程度の威力があるのか分からないが、コナーがこいつを使って敵の工場を爆破したのは確かだ)
カバーをそ~と外し、原発で言う燃料棒が現れる
俺(こいつの数を少し減らしておけば良いだろう。後はハマーの弾頭に仕込むだけだ)
取り出した燃料棒は湖にでも沈めておこう。改造を終え、工具をしまう。弾頭に仕込むのは明日の朝にしよう
俺(たった四人で、あれだけの敵を相手にできるだろうか…)
思わず不安が頭をよぎる。できれば核に頼りたくなかった
俺(でもやらなきゃ。ウラルを越えるためにも)
部屋の電気を消し、ベッドに横になる。作戦決行は、明日だ
1944 Winter Story Episode3 "VS Адмира́л Кузнецо́в"
オラーシャ上空 アドミラル防空識別圏内
エイラ「サーニャ、反応はあったカ?」ブォォン
サーニャ「んっ……前方15000雲の上に大型の反応。間違いありません、アドミラルです!」
ニパ「来たか…」
俺「観測所の予報が当たったな。作戦通りに行くぞ、全機突撃!」
エイラ「…」
回想 前日夜 観測所ブリーフィングルーム
俺「作戦の概要は覚えてるな?今日は詳しいところまで説明する」
壁に貼られた模造紙には俺手書きの図面が描かれていた
俺「シーフランカーは発艦後まっすぐ俺たちに向かってくるはずだ。これを牽制しながらアドミラルへ接近する」
ニパ「接近する際の陣形は?」
俺「俺とエイラが前衛で、ニパさんが後衛。サーニャは護衛対象だ」
サーニャ「護衛?」
俺「アドミラルに核弾頭搭載型ハマーを撃ち込むのは君の仕事だ。攻撃前に落とされないようにするためだ。サーニャは回避に専念してくれ」
サーニャ「ハマーを撃ち込む場所とタイミングは?」
俺「敵まで500~600の距離で、アドミラル艦橋下付近に撃ち込んで欲しい。一発で仕留めるにはそこしかない」
サーニャ「有効射程ギリギリ…」
エイラ「その距離までサーニャを護衛するのが、」
俺「俺たちの仕事だ」
再び上空
エイラ(私が、サーニャを守るんダ…)
俺「行くぞエイラ」ニッ
エイラ「あ、ああ!」ブォォン
俺とエイラは、空中でお互いの背中をあわせる
そのまま二人一緒にロールを始める。息がぴったり合っている
お互いがお互いをカバーしあい、迫り来るシーフランカーに銃撃を浴びせる
俺「まずは一機!」テュンテュン!
エイラ「私もダ!」ダダダダ
<キィィィン!パリーン!
サーニャ「すごい…」
ニパ「離れないようについていくよ!」ブォォン
俺とエイラは一発一発確実に当てていき、敵を撃破する
<キュィン!
エイラ「ッ…俺!」ダダダダ
エイラ一人では倒しきれなかった敵は、
俺「あいよ!」テュンテュン!!
<キィィンッッ!!ドーン!!
ロールで位置転換した俺が仕留め、
エイラ「ナイスダ、俺!」
<キィィン!
俺「そっちに行ったぞ!」
俺が仕留め損ねた敵は、
エイラ「ホ~ラよっと!」ダダダダ
<キュィィィン!?ドグァーン!!
エイラが未来予知で落とす
<キィィン!キュィィィン!!
それでも銃撃を掻い潜り、
<キィンッ!
サーニャ「ッ!?」
サーニャに照準を合わせた敵は、
ニパ「おらぁっ!」ダダダダ
<ドーン!パリーン!!
ニパが落とす
俺「13機目!」テュンテュン!
<キィィン!?パリーン!
エイラ「一歩リードダ!14機目!!」ダダダダダ
<ドグァーン!!パリーン!
二人が通ったあとの空には、撃墜したネウロイの破片が舞い、
サーニャ「綺麗……」
ニパ「こうなってしまえば、な……」
天の川のようになっていた
俺「エイラっ!俺たち、良いパートナーだよな!」テュンテュン!
エイラ「ああ!最高の戦友だ!」ダダダダ
<キュィィィン!!
俺「15機目!」テュンテュン!!
<パリーン!
エイラ「オラヨ!」
<キュゥィィィン!!パリーン!
アドミラル「…」
アドミラル「キィィィン!」
<バシュゥッ!!バシュゥッ!!
サーニャ「………――っ!!」
アドミラルに積まれているシーフランカーの半数ほどを撃破したとき、サーニャの魔導針が危険を察知した
サーニャ「アドミラルから新種の子機が発進!小さくて速いです!」
エイラ「小さくて速い?あれか!?」
<キィィィンッッ!!
向かってくる円筒状の敵。確かに小さくて速い…まさか――っ!
俺「エイラ!あれを撃て!早く!」
エイラ「分かったっ!」ダダダダ
<キィィィン!!ドグァーン!!
ニパ「爆発した!?」
エイラ「自爆型か…」
俺「対空ミサイルまで真似てんのか…アドミラル本体の射程に入った!全機気を引き締めていけ!」
<キィィン!
<バシュゥッ!バシュゥッ!!
アドミラルから残りのシーフランカーが発艦する。同時に本体からミサイルも数発発射される
俺「エイラは自爆型をやれ!俺はシーフランカーをやる!」テュンテュン!
エイラ「オッケー!」ダダダダ
俺のプラズマライフルは攻撃力が高いが、有効射程は400mとちょっと短め。対してエイラのMG42はその二倍
エイラ「当たれよ!」ダダダ
<キュィィィン!ドガーン!
射程の長いMG42を使って自爆型を遠距離から迎撃し、
俺「16機目!」テュンテュン!
<キィィン!パリーン!
シーフランカーをプラズマライフルで仕留める
<キュイィィイン!!
16機目の破片を突っ切るように17機目が攻撃進路につく
あわてずライフルの銃口を向けるが、
<キュィンッ!バシュン!
俺「なっ――!」
うかつだった……今までミサイルはアドミラル本体からしか発射されなかった
このネウロイたちが、俺の世界の空母と戦闘機を真似ているなら、その性能も準拠しているはず
――シーフランカーから自爆型が発射された
エイラ「避けろ、俺!」
無理だ。迎撃も回避も防御も、もう間に合わない
終わったな――人間、死ぬときはあっさり死ぬんだな。俺人間じゃないけど
走馬灯が始まりかけたとき、俺とミサイルの間に割って入る人影が見えた
ニパ「うあぁぁぁぁっっ!!」ブォォォン!!
――時間がゆっくり流れ
エイラ「二パッ!」
――爆音が鳴り響いた
ニパ「(ドグァーン!!)あ゛ぁぁぁぁっ!!」
サーニャ「ニパさん!」
俺「そんな…」
ニパが俺を庇ったが、彼女の張ったシールドの直前で、自爆型が爆発した
爆風でところどころ服が破け、ユニットは黒煙を引いている
完全に制御を失い、眼下の森へ落ちていく
ニパ「構うなっ!行けぇ!アドミラルを落とせっ!」
エイラ「でも…」
ニパ「いいから!行けっ!」
サーニャ「エイラ…」
エイラ「……ハマーの射程まではあといくらダ?」
俺「…600」
サーニャ「行きましょう…」
地上 森の中
ニパ「ハハッ…ホントついてないな…」
木の幹にもたれかかり、自身の治癒魔法で傷を癒していく
ニパ「しっかりやれよ…」
頭上では、三人が激しい砲火を抜けようとしていた
――600
俺「20機目っ!」テュンテュン!
――500
エイラ「当たれ…当たれよ…」ダダダダ
――400
サーニャ「…」ブォォン
――300
ニパ「う…くぅ…」ガチャ
――200
俺「エイラ!一匹抜けた!」
――100
エイラ「しまっ――」
<キュィィン!
――50
ニパ「ぐぅっ!」ダダダダ
<キィィィン!?
<パリーン!ドグァーン!!
エイラ「ニパ…?」
――0
ニパ「今だ!撃てぇっ!!」
サーニャ「っ!」スチャ
狙いを定め、引き金を引く
<バシュゥゥンッ!!
核のマークが描かれたロケットがハマーから発射される
敵の対空砲火を掻い潜り、弾頭がアドミラルの艦橋下に突き刺さる
遅延信管が作動し、
<カチッ……ドグォォォォンッ!!
アドミラル内部で爆発する
ニパ「う゛…」
エイラ「うわっ」
サーニャ「きゃっ!」
俺「ぐっ…」
―激しい爆発音…
―核特有の閃光…
―灰色のキノコ雲…
―衝撃波の輪…
俺(威力高すぎた…?)
煙が晴れたとき、アドミラルは破片すら残らなかった
俺「…」
サーニャ「…」
ニパ(あんな兵器を……俺さんはどこで…?)
エイラ「……!――俺!後ろダ!」
俺「――っ!」
<キュィィィィン!!
俺(シーフランカーの生き残り!?まずい!)
バシュゥゥン!!バシュゥゥン!!
<ドーン!!キィィン!パリーン!
眼前まで迫っていたフランカーが突如爆発四散した
俺・エ「!?」
サーニャ「もう…撃っても良いですよね?」ニコッ
彼女の手には、発射口から煙を引くハマーが握られていた
俺「あ、ありがとう。助かったよ…」
俺に当たりそうだったことは、言及しないでおこう…サーニャって時々怖い…
エイラ「今ので最後みたいダナ」
俺「ああ…帰ろうぜ、疲れた…」
サーニャ「はい」ニコッ
これでオラーシャまでの道が開ければ良いが…
<ブォォォン!
ニパ「…あれ?おーい!ちょっと!?置いてかないでよぉ!ひどいじゃないかー!」
俺「クリスマス?」
エイラ「サーニャに何プレゼントしようかナー」グヘヘ
ニパ「さぁ食べよう!…って、あれ?イッルは?」
エイラ「メリークリスマース!ナンダナ!」
俺(まさか妄想が現実に…鼻血出そう…)
トント「」キュー!ピョンピョン!
エイラ「コ、コンバンハ?///」モジモジ
俺「」
最終更新:2013年02月15日 12:44