談話室
あのあと、結局虫を見失ってしまった
エフィのネウロイパワーを使えば何とかならなくも無いが、それはやっぱりできない
サーニャの広域探査も使えそうだが、まだ部屋で寝ている
バルクホルン「あの虫がネウロイ!?本当かエフィ?」
ネウ子「キュー」コクコク
エイラ「どうも、あの虫が通った場所はどこも停電してるみたいなんだ」
ペリーヌ「放って置けませんわ!」
バルクホルン「そうだ少佐。このままでは基地に機能が停止してしまうかもしれん」
お尻に真っ赤な紅葉を咲かせながら言われても…
坂本「そうは言うが、どうやって見つけるか…」
ルッキーニ「シャーリー!」
談話室の入り口からシャーリーが現れた。彼女の手にはなにやら機械が握られている
シャーリー「基地の電気の流れを調べたら、どうもその虫は停電させる前に、特殊な電波を放って、電線からエネルギーを吸い取っている可能性がある」
宮藤「じゃあ、何で私たちのお尻に?」
シャーリー「それはしりません!」キリッ
…………………
ネウ子(Do not assk me ?)
知りませんと尻をかけている事は分かったみたい
バルクホルン「………ところでシャーリー、その機械はなんだ?」
シャーリー「こんなこともあろうかと、電波探知機を作っておいたのさ。それに、奴の電波を探知するよう、周波数を合わせてある!名付けて、虫探知機!」
カチッ、とスイッチを押すと、規則的な電子音が聞こえ始めた
ネウ子(最近のスマフォについてる電波チェッカーみたいなものね)
メタ発言禁止ですよ
シャーリー「! 居るぞ、近くだ!」
機械のアンテナの先を順番に向けていく
<ピピピピピピピーッ!
機械が一番甲高い音を出したのは
シャーリー「そこだ!」
宮藤「え?ええぇぇぇ!?」
宮藤にアンテナが向いたときだった
<ブゥゥンピトッモゾモゾ
宮藤「いやぁぁぁっ!!」
虫、侵入
リーネ「芳佳ちゃん!?」
宮藤「いやぁぁっ!モゾモゾする~!!」
坂本「宮藤、脱ぐんだ!」
宮藤「脱げません!」
ルッキーニ「私の虫~!」
飛び掛るルッキーニ。逃げ出す宮藤
エイラ「エフィ!宮藤の服を脱がせ!」
ネウ子「ラジャ」ヒュン
宮藤「ふぇっ!?」
音も無く宮藤の背後の回ったエフィは、宮藤のズボンを脱がそうと腰に手を掛けるが、
<スッ……スッスッ…
手は学校指定の水着によく似たボディスーツの表面をなぞるだけ
ネウ子(上下一体型は脱がせられない!?)ドーン
しまった、と思っているうちに、
宮藤「いやぁぁっ!」タッタッタ
ネウ子「あ…」
宮藤がまた逃げ出した
シャーリー「うわっ!こっちくるな!」
宮藤「へ?あ、わっ!」
<タタタ、ドシーン!
走っていた宮藤がシャーリーに衝突。盛大に転んでしまった
ネウ子(狙ってやった……?)
宮藤の手はシャーリーの双丘に当てられていた
宮藤「いたた…」
<ブゥゥンピトッビリリ!ボフーン
シャーリー「あぁ!探知機が!」
<ウマウマ…ブゥゥン
ペリーヌ「虫が逃げますわ!」
坂本「追え!」タッタッタ
ルッキーニ「私のむーっしー!」タッタッタ
談話室に居たメンバーの大半が虫を追う中で、
エイラ「そうだ、あれを使えば…」
何か思いついたらしいエイラは、自室へと足を向けた
俺 自室
俺「ふぃ~、楽しかった~」
手に持っていたモシンナガンを壁に立てかけ、ベッドに腰掛ける
結局あれ以上タイムは縮められなかったけど、整備兵には好きなときに使っていいと言われたし、またいつかやろう
まぁ、それはそうと
俺「体が硝煙くさいなぁ…」
自分自身はあまり気にしないが、女子11人+エフィの手前、多少は清潔を保たねば
俺「サウナか風呂行きたいけど、あいてるかな」
風呂は今日がお披露目だから、エイラたちがまだ使っているかもしれない。これから使う人もいるかもしれない
俺「サウナにするか……あ、そういえば」
――(俺「エイラー、サウナで使う白樺の枝が折れちまったんだが」)
――(エイラ「結構前から使ってたからナ。私が新しいのを用意しとくよ。使うときに声かけてくれ」)
俺「て、言ってたなぁ。エイラの部屋によってから行こう」
エイラ・サーニャの部屋
<ガサゴソ
エイラ「あった!これなら電気が無くても探せるゾ」
そういってチェストから取り出したのは、一組のダウジング棒
棒はくるくる回った後、ある一点を指した
エイラ「さ、サーニャ?…いや、サーニャのもっともっと向こう、だよ、ナ…?」
<ギュィィン!
エイラ「!」
まるで何かに引き付けられるかのように、棒はサーニャを、正確にはサーニャのお尻を指した
エイラ「違う、絶対に違う…よナ?……でも、もしかしたらそうかもしれないから…」
震えるエイラの手が、サーニャのズボンに伸びる
エイラ「ゴクリ……」
<スッ…ズリッ…
サーニャ「……ん」
<キュィィィン
サーニャ「?……ん?」
エイラ「はっ!///」
使い魔の耳と尻尾、魔導針を発現させ、サーニャが目を覚ました
虚ろな意識の中、尻尾を使って自身のお尻辺りにあるものを探る
惑うことなきエイラさんの手です
エイラ「ち、違うこれは!!///」
サーニャ「エイラ………!///」
怒らせちゃいました
<トントン、ガチャッ
俺「エイラー、サウナで使う白樺の枝を取りに……って、どうしたの?」
エイラ「~~っ!!」プルプル
エイラが頭を押さえながらうずくまっていた
エイラ「あ、あはは、いやー、二段ベッドに頭ぶつけちゃって……」
サーニャ「……///」
そっぽを向くサーニャの顔が心なし赤い気がするが、今はちょっと置いておこう
俺「どれ、見せてみろ…あ~、たんこぶできてるな」
エイラ「あ、やっぱり?」
後頭部左にそれなりに大きなたんこぶができていた
そのたんこぶをかる~く指で押してみる
エイラ「ひゃうぅっ!///」
ビクン!と体を震わせ、かわいらしい悲鳴を上げる
俺「痛いか?」
エイラ「いた、くは無いけど、くすぐったい…///」モジモジ
俺「後で一応、宮藤かアレッシアさんに見てもらえ」ナデナデ
そう言いながらエイラの頭を軽く撫でる。たんこぶになっている箇所は避けている
エイラ「む~///」
俺「で、白樺の枝は何処?」
エイラ「ああ、それなら……って、そうじゃないダロ!」
俺「?」
宿舎廊下
エイラ「と、サーニャがネウロイの気配を感じたらしいんダ」
サーニャ「まだ、はっきりしないけど、建物の中と、それから上」
バルクホルン「建物の中に居るのは、あの虫型だな」
坂本「エイラ、サーニャ、エフィ、俺。お前たちは協力して、建物の中を探してくれ」
四人「了解!」
坂本「バルクホルンとハルトマンは、上空の迎撃準備」
バ・ハ「了解っ!」
俺「エフィ、何でもっと早く言ってくれなかった?」
ネウ子「キュ……言おうと、したら、いろいろ、あって…」
シューティングレンジの場所が分からなかった、とは、恥ずかしくて言えない
俺「まぁいいや。で、エフィ。これは言っておこう」
ネウ子「キュ?」
俺「人のズボンを突然脱がすのはやめような」
ネウ子「………キュー」
エイラ「ソウダゾー………マダチョットヒリヒリスル」
サーニャ「……」ジー
エイラ「さ、サーニャ…?」
サーニャ「……///」プイッ
エイラ「さ、サーニャぁ……」
俺・ネ「?」
宿舎廊下
俺「どっち?」
エイラ「こっち」
サーニャ・ネウ子「あっち」
俺「あっちだな」タッタッタ
エイラ「……(´・ω・`)」タタタ
俺「………悪かったよ」
エイラ「………気にしてない」
俺「エフィ、ちょっと聞きたいんだが」タッタッタ
ネウ子「キュッ!?」タタタ
俺「いや、身構えなくていい。説教じゃない。俺のモシンナガン用のスコープを知らないか?」
ネウ子「スコー、プ?」
俺「部屋においておいたはずなんだが、今朝見たら無くなっていてな。どこに行ったのやら」
ネウ子「ごめんなさい…知らない」
俺「謝らなくていい、聞いただけだ」
ネウ子「……」
俺「……後で一緒に探そう」
ネウ子「うん……」
基地 庭園
リーネ「虫だったら、こういうところにいると思うんです」
花壇の並ぶ庭園。発想は素晴らしいが、あの虫はあくまでネウロイである
ペリーヌ「見つけたらただじゃおきませんわ…………ウグッ!?」
ビーンゴっ
リーネ「ペリーヌさん……」
ペリーヌ「何でもありませんわ……」
そこに、いつもの四人がやってきた
俺「ん?」
ペリーヌとリーネの後方数メートル。茂みの中に人影とスコープの反射光が見えた
俺(スナイパー?にしては偽装が適当すぎるな)
ちょっと近くに寄ってみよう
サーニャ「見つけた」
エイラ「ペリーヌの中にいるゾ!」
そのダウジング棒は役に立っているのだろうか?
ペリーヌ「ええっ!?いない!いないですわ!」
リーネ「ペリーヌさん……」
ペリーヌ「いないって言ってるでしょう!」
エイラ「だったら脱いでみろ。空気を読んで俺もいなくなったし」
ネウ子「」ワキワキ
臨戦態勢のエフィ
ペリーヌ「……分かりましたわ」
ルッキーニ「ターゲット、捕捉」
シャーリー「OK、いつでもやれる」
スナイパーとスポッターまがいのことをやっているが、手に持っているのはホースとポンプだ
そのホースには、俺のものと思われるモシンナガン用のスコープが無理やり付けられていた
ルッキーニ「今だぁ!」
シャーリー「発射っ!」クイッ
ポンプのバルブを回し、加圧した水がホースから放出された
放出された水は、
ペリーヌ「ひゃああああっ!?」ビシャー!
虫とペリーヌを吹っ飛ばした
ルッキーニ「めーちゅー!」
シャーリー「やったか!?」
それやってないフラグ
<ブゥゥゥン
リーネ「虫!?」
サーニャ「捕まえなきゃ」タッタッタ
エイラ「あっち行ったゾ!」タッタッタ
ネウ子「キュッ!」タタタ
追跡を再開するもの
シャーリー「弱らせはしたな」
ルッキーニ「あたしのむ~し~」
俺「待て!」グイ
ルッキーニ「うじゃ!?」
俺「そのスコープはどこから持ち出したのかな?少尉殿?★」ニッ
ルッキーニ「ウジャジャジャ……」ガクブル
戦慄するもの
ペリーヌ「ちょ、ちょっと!お待ちなさい!ちょっと!」
放置されるもの
脱衣所
<ブゥゥゥン
逃げるもの、虫型はまた、かごの中へ逃げ込む
正確には、かごの中のズボンの中へ
<ガラララ
ミーナ「ふぅ…」
風呂に入っていたらしい中佐が、髪を拭きながら脱衣所に戻ってきた
ミーナ「確かに、美緒の言うとおり、疲れが取れた気がするわ」
……あなたいくつっすか?
かごに入れてあった制服を手に取り、身に付けていく
ズボンをはいた瞬間
<ピクッ
異物の感触に尻が震える
宿舎廊下
俺「大尉、ルッキーニのすべてを把握しろとは言いませんが、ある程度のことは、お願いしますよ?」
シャーリー「……はい」
スコープを取り返し、ルッキーニに事情聴取と説教をした後、皆の後を追っている
ちなみに、ルッキーニは逃げた
……怒った俺ってそんな怖い?
ネウ子「こっち!」ブンブン
しばらく走っていると、脱衣所の入り口で手を振っているエフィが見えた
シャーリー「脱衣所か」
俺「追い詰めたようなもんですね。さっさと制圧しましょう」
と、その時
<キャァァァァッ!!
ネウ子「キュッ?」
俺「なんだ?」
シャーリー「中佐の声?………俺は外で待ってろ」
俺「あ、はい……」
大尉がのれんをくぐって脱衣所の中に入っていく
廊下には俺とエフィが残された
俺「中で何が起きてるんだ?」
ネウ子「私も、来た、ばかりで」
俺「そうか……」
脱衣所の中からは、
<見事だミーナ!
<さ、さすがですわ!
<ウジャァァァ!アダジノムシー!
賞賛の声だったり、泣き叫ぶ声だったりが聞こえてきた
<何なの一体!?
まったくです
ネウ子「あ……ネウロイの、反応が、消えた」
俺「え?じゃあ、中佐が倒したのか?」
ネウ子「多分…」
あの人、一体…
俺「あ、そうそう、エフィ。スコープ見つかった」
ネウ子「本当?どこに、あったの?」
俺「どこっていうか、誰、だな。ルッキーニが勝手に取っていってたみたいだ」
ネウ子「そう、良かった」ニコッ
俺「ああ」ニッ
そんな、仲睦まじい二人でした
夜 風呂場
俺「おお、これか」
夜、今日はせっかくだから風呂に入ることにした
いつもはサウナなのだが、たまには、ね?
俺「……」チャプ
恐る恐るお湯に入る
今まで、お湯につかる、なんていうことはしたことが無いので、少々怖い
俺(サウナのあとの水浴びは平気なんだけどね~)
とか思いながら、肩までつかる
俺「ほぅ……」
兄妹揃って同じ反応
<キュッ!?バシャシャッ
俺「ん?」
どこかで聞いたような声とお湯のはねる音が聞こえ、振り返ると
ネウ子「…///」
タオル一枚、裸のエフィがいた
俺「……」
突然のできことに、
俺「……わぁっ!?」バシャッ!
反応が一瞬遅れる
俺「す、すまん、すぐに出る!」
ネウ子「待って!」
俺「」ピタッ
ネウ子「私と、いっしょは、嫌……?」
俺「……」
<カポーン!
ネウ子「……」
俺「……」
二人して湯船に肩までつかり、背中を向け合って体育座りしている
時々お互いの背中が当たり、ビクゥ!としてしまう
俺(なんでこんなに白くて柔らかいんですか!?)
生まれたての赤ん坊のような肌に、ちょっとどきまぎしています
ネウ子「今日は、サウナじゃ、ない、の?」
俺「あ、ああ、たまには、風呂もいいかなって。エフィは?」
ネウ子「昼に、入って、その……気に、入った、から」
俺「なるほど……ん?、ネウロイって水がダメなんじゃないの?」
ネウ子「人の、姿、なら、平気」
俺「ほう。で、服も脱ぐのね」
ネウ子「体の、一部、だけど、服は、服、だから」
俺「あの服って洗濯とかできるの?」
ネウ子「洗濯板、では、洗えない。表面を、水で、流すのは、できる」
俺「便利ダナ」
ネウ子「うん…」
俺・ネ「……」
しばし、沈黙
ネウ子「あ…」
俺「どうした?」
ネウ子「月が…」
俺「え?」
エフィが左を指差す。俺からすると右だ
そこには、
ネウ子「綺麗……」
俺「……ああ」
満天の星空と、青白い光を放つ満月があった
本当に綺麗だった。それ以外の表現は、なんだか無粋な気がした
俺「……エフィ、もうちょっと俺らに頼ってくれても良いんだぞ?」
ネウ子「え?」
俺「お前は、迷惑かけたくない、自分で何とかしよう、って思ってるのかもしれないけどさ」
ネウ子「……」
俺「俺は、俺たちは、お前の家族なんだ。甘えてくれても良いんだぞ?」
ネウ子「……考えて、おく」
俺「ははっ、何だそりゃ」
ネウ子「笑わ、ないで…」
俺「すまん。でも、嘘は言ってない。お前はもう少し子供になれ」
ネウ子「あなただって、子供…」
俺「……拗ねてんのか?」
ネウ子「拗ねて、ない」
俺「拗ねてる」
ネウ子「拗ねてない!」
俺「…………ふっ」
ネウ子「……ふふっ」
俺・ネ「はははっ」
仲睦まじい以上の何かだよこいつら
ネウ子「……」
俺「?」
エフィの笑顔が突然曇り、何か思いつめるような顔になった
この表情の意味を汲み取ってやることができたなら、どれだけ良かっただろう
エイラ(出るに出れねぇ……)←俺の背中を流しに来た人
岩陰に潜む人影に、俺とエフィが気づいたのはかなり後の話
俺「……」
ネウ子「……」
ミーナ「……」
マルセイユ「……」ジー
ネウ子「……」ガクブル
ミーナ「……」シランプリ
俺「……」ナミダメ
最終更新:2013年02月15日 12:49