俺「~~♪」
ある夜。ルーデルの専属整備士である俺はハンガーにある給湯室でお湯を沸騰させながら鼻歌を歌っていた。そして近くにあった瓶をとり、
俺「さあてお湯はこんなもんかな?」
やや暖かめのお湯をコップに注ぎ、そこに瓶の中の液体・・・芋焼酎を流し込んだ。俺は鹿児島の出身で、以前サツマイモと共に祖父から芋焼酎が
送られてきたのだ。俺はそれを飲もうと思いこっそりとハンガーに持ち込んでいたのだ。
俺「さていただきま~す」
ズズッと啜り、うまいと小さく呟く。その後もチョビチョビと啜りながら飲んでいると、
ルーデル「・・・俺か?」
彼の整備しているシュツーカJu87に乗っているハンナ・U・ルーデルが現れた。
俺「ぶっ!?る、ルーデル大尉!?なぜここに・・・!?」
いきなりの上司が現れるというハプニングに陥り、俺は口に含んでいた芋焼酎を噴出してしまった。そして咳き込みながらルーデルに聞くと、
ルーデル「なに、少し俺と飲もうかと思って整備班長に場所を聞いたらここに居ると聞いてな。そして着て見たんだ・・・だが」
ジロリ、とルーデルが俺を見る・・・そこにはお湯割りにした芋焼酎が入ったコップが握られていた。
ルーデル「一人でちびちび飲んでいるとはな・・・随分と寂しいじゃないか?しかも仕事場のハンガーで飲むとは、いい度胸じゃないか」
俺「あ、あははは・・・いや、これは・・・」
俺は慌ててコップを隠す。さすがに、職場で飲むのはマズッタか?と思いながら冷や汗をだらだら流していると・・・ルーデルはフッと笑う。
ルーデル「別にここで飲もうと構わないよ。むしろお前らしいよ」
俺「そ、そうですか?それなら「が、やはり関心はせんな」・・・ですよねー」
ルーデルの言葉でなんとか持ち直そうとするも、また急降下爆撃のごとく叩かれた。俺はタハハ・・・といいながら、後頭部を掻く。すると、ルーデルは
急にそわそわしだし、
ルーデル「まあ・・・なんだ。俺、どうだろうか?私もちょうど飲みたいと思っていてな・・・わ、私の部屋で一緒に飲まないか?」
俺「・・・ほえ?」
急な申しだしに俺は変な声を上げる。ルーデル、ましてや女性にそんな申し込みされたことがないからだ。ルーデルはそんな俺の反応を見て、感知がいたのか
若干落ち込んだように
ルーデル「・・・ま、まあいやだというなら強制はしないが「い、いやいや!!誰もお断りしてませんよ?ただちょっと驚いていただけで・・・」そ、そうなのか?」
俺「え、ええ、何しろ女性にそういうお誘いを受けたのは
初めてなものでして・・・」
俺は気恥ずかしそうに頭を掻きながら話す。それを聞いたルーデルは
ルーデル「そうか・・・私が始めて・・・か。ふふふ」
なにやら先ほどと打って変わって嬉しそうに笑う。
俺「あの、どうしたんですか?」
ルーデル「え!?いや、なんでもないぞ!!そ、それで?くるのかこないのかどっちだ?」
俺「そ、それじゃあ折角ですので・・・お言葉に甘えます」
折角の、しかもルーデルからのお誘いを蹴るのは気に引けたので、俺は内心喜びながら行くことにした。
~~ルーデル自室~~
ルーデル「まあ入れ」
俺「お邪魔しまーす」
片手に酒瓶とコップを持ちながら俺がルーデルの部屋へと入っていく。ルーデルの部屋は殺風景で特にこれといった家具などはない。ベッド、机に椅子。
来客用のか、椅子が何脚か壁際に置かれていた。
ルーデル「適当に座っていてくれ」
俺「ああ、はいわかりました」
ルーデルの言葉に俺は机の上に酒瓶とグラスを置いて椅子を取り座った。ルーデルはワインなのだろう、瓶とグラスを持って椅子に腰掛ける。そして
グラスに並々とワインを入れ、
ルーデル「乾杯」
俺「・・・乾杯」
何事もないように乾杯の言葉を呟き、俺も苦笑いを浮かべながらグラスを掲げ、飲む。
ルーデル「・・・ふう、それにしてもお前も酒を飲むのだな」
ルーデルは目の前にいる男が酒を飲むように見えなかったため内心驚いていた。俺はははっと苦笑いを浮かべよく言われますといいながら芋焼酎を啜る。
俺「こう見えてもそれなりに飲めるんですけどねぇ・・・そんなに意外ですかね?」
ルーデル「ん・・・いや、なに。ただお前が二日酔いとかになっているところを見たことがないからな・・・たぶんそのせいだろう」
ほかの整備班の人間などしょっちゅう二日酔いになっており、むすろ禁酒令を出してもいいだろうかと思うときがあるくらいだ。今朝も整備班長などは
酒のにおいをプンプンさせながらダルそうに歩いていたのを目撃した。俺は苦笑しながら答える。
俺「まあ、普段は飲んでもグラス2、3杯ですからね。それに俺はあくまで味を楽しんで飲めりゃそれでいいので」
そういいながら、俺はグラスを傾ける。ルーデルはそれを見て、
ルーデル「(そういえば、俺は何を飲んでいるのだろうか・・・?)」
と思った。以前扶桑のウィッチが持っていた米で作る扶桑酒でもなさそうだし・・・ルーデルは気になって聞いてみた。
ルーデル「なあ俺。それはどんな酒なんだ?」
俺「?・・・ああ、こいつのことですか?こいつは俺の暮らしていた鹿児島でよく飲まれている芋焼酎というものです」
ルーデル「芋焼酎?・・・聞いた感じからすると芋で作った酒のように聞こえるが・・・」
俺「ええ、こいつは芋を蒸留して作った酒です。においや味ががきついという人もいますが、慣れるとそうでもないですね」
そういってちびちびと飲む・・・それに興味を示したのか、ルーデルは
ルーデル「なあ俺・・・私にもくれないか?」
俺「え?・・・まあ、いいですけどちょっとキツイですよ?」
ルーデルの言葉に俺はちょっと難しい顔をして答える。ルーデルはそれを見てムッとして、
ルーデル「安心しろ。私はこう見えても酒に強いのでな。多少強かろうと問題ない」
ルーデルの言葉にはあそうですか、ならまあ・・・とぶつぶつといいながら、グラスに芋焼酎とお湯を注ぎ・・・
俺「どうぞ。、一気にいかないほうがいいですよ?度数が強いですから喉が焼ける様な痛みますから」
ルーデル「ん、すまないな」
俺から渡されたグラスを片手に持ち、まずは匂いをかぐ。
ルーデル「むっ・・・」
ワインのような果物の匂いではなく、アルコールの匂いがそれなりにきつい。確かに俺の言ったとおりだ・・・だが、ここで引いてはハンナ・U・ルーデルの
名が廃ると思ったルーデルは、
ルーデル「んっ・・・!?」
一口、飲んでみた。するとお湯でほどよく温まった焼酎独特の今まで体験もしたことがないような風味が口の中に広がっていった。そして、それをごくりと
飲み込む。
ルーデル「ふう・・・確かにこれが度数が強いな・・・だが、飲めなくはない」
俺「それはよかった」
大抵の人間は匂いだけでだめという人もいるため、俺はよかったよかったと思いながら自分の分を飲む。ルーデルもグラスに入った焼酎を飲む。そしてグラスの中
の焼酎がなくなり、二杯、三杯と飲む。俺も負けじと飲み続ける。
俺「お、さすがルーデル大尉。いい飲みっぷりですね」
ルーデル「ふん・・・当たりまえら。これふらいで酔う私ではらい」
とルーデルは答えるも、呂律が回っておらず明らかに酔っ払っているのは確かだ。俺はチラリと時計を見て、
俺「(そろそろ寝ないと明日の整備に響くな・・・)さて、ルーデル大尉。そろそろ寝ましょう。あまり遅いと明日に響きますよ?」
ルーデル「まだ・・・のめるぞォ・・・」
俺「そうはいいますけどね・・・もうほとんど酒がないんですけど」
チラリと俺は酒瓶を見る。先ほどまで並々とあったはずの焼酎も、今では残りわずか・・・さすがに飲みすぎである。俺はぼりぼりと後頭部を掻きながら
ルーデルに告げる。
俺「そうはいいますも・・・もうほとんど酒がないんですけど・・・」
ルーデル「・・・なら、しょうらない・・・寝る」
酒がないと告げられ、ルーデルは立ち上がろうとしたが、酔いのせいでか足元がおぼつかない。俺は見かねてルーデルに肩を貸してベッドまで運んだ。
俺「やれやれ・・・世話のかかる大尉殿ですね」
よっこらしょとルーデルをベッドにおろす。ルーデルはん~だの唸りながらベッドに横になる・・・その姿があまりにも色っぽく俺は少しの間見ほれていた。
俺「あっ、こんなことしている場合じゃない。俺も早く部屋に戻ら」
ないと、といおうとした瞬間。俺は手を後ろに引っ張られ
俺「うわっ!?」
そのままベッドにへと倒れこんでしまった。何事だ?と思いながら顔を上げると、
ルーデル「・・・」
ルーデルが、俺の上にのしかかるように乗っていた。俺はあまりに急なことのため頭が最初付いてこれなかったが、数センチしか離れていない場所にあるルーデル
の顔を見て慌てて起き上がろうとする。
俺「ちょ、ルーデル大尉。いくらなんでも悪酔いしすぎで「んっ」んぶっ!?」
俺がしゃべろうとした瞬間、ルーデルの唇が俺の唇を塞ぐ。最初は軽く触れるようなキス・・・だが、段々と深く熱いキスになっていく。
俺「ん!?んんっ!!」
ルーデル「ンぁ、ハア・・・ん」
ぴちゃぴちゃという水音をさせながら、ルーデルは俺の唇を貪る。俺は頭の回転が追いつけて居ないのか、されるがままになっている。
ルーデル「んあ・・・はあ、俺・・・」
チュパッと吸い付くようなキスを最後にして、ルーデルは唇を離した。その後はまるで余韻を楽しむように唇を舐める。俺は不覚にもその姿が美しい
と思い、見惚れる。
ルーデル「ん・・・俺、今度はお前からだ」
俺「え、ええ!?」
いきなりのキスの催促。しかし俺は今の今までキスどころかまともに女性と付き合ったことがないため、どのようにすればいいのかなどわからず頭がパンクしそうに
なっていた。そんな俺を見て、ルーデルが俺の耳元で呟く。
ルーデル「ここで引いたら男としてどうかと・・・私は思うが・・・?」
俺「・・・」
その言葉で、俺の何かが外れた。俺はルーデルとの位置を体の位置を換え、上へとなり自身の唇をルーデルの唇へと押し付けた。
俺「んはぁ・・・!!」
ルーデル「んンッ・・・」
不器用なキス。俺は慣れないキスをしながら、ルーデルのことが愛しいと感じる。そして唇を離し、
俺「ハアハア・・・ルーデル大尉。こんなことした後に言うのもなんですが・・・俺はあなたのことが好きです」
俺のいきなりの告白に驚いたように目を見開くルーデル・・・だがすぐにクスリと笑い、
ルーデル「ふ、ふふ・・・私もだ俺・・・私もお前に会ってから、ずっと好きだ」
俺「・・・両思いって奴ですかね?」
ルーデル「・・・なのかもな」
くすくすと二人して笑い・・・そしてまた唇を合わせる。
俺「んふぅ・・・」
ルーデル「ふはぁ・・・」
俺は貪るように、ルーデルも貪るようにキスをする。・・・そして俺はルーデルの服に手を伸ばそうと・・・
アーデルハイド「ルーデル大尉夜分遅くに申し訳ありま・・・」
俺「え・・・?」
ルーデル「・・・?」
したとき。コンコンと扉を叩きながら開けるという器用な真似をしながらルーデルの部屋へと入ってきた。どうやら、明日の訓練で聞きたいことでもあったのだろう。
- だが、思い出して欲しい。いま部屋の中にいるのは互いに唇を貪りあい服を脱がそうとしている上司と専属整備士・・・しかもその上司が思い人と
交わっているところをみれば・・・
アーデルハイド「・・・お楽しみ中非常に申し訳ありませんでした」
ばたんと、自然に扉を閉じるのが自然であろう。
俺「え、ちょ、これもしかして・・・いろいろとやばい?」
ルーデル「・・・かもな」
二人は去ったアーデルハイドの後姿を思い出しながら、これからのことを考える。
俺「ちょ、ま、説「その費必要はないさ」っておわ!?」
俺はアーデルハイドの後を追おうと立ち上がるも、ベルトの後ろをつかみ、ベッドへと戻す。ベッドの上に戻った俺は改めてルーデルの顔を見て、ふと疑問に
思うことを述べた。
俺「・・・あれ?ルーデル大尉・・・もしかして酔い覚めてますか・・・?」
先ほどと変わらなく顔を赤くしているが・・・それは酔いのそれとはまったく違う、いわゆる恥ずかしいという紅さだ。ルーデルはふふんと笑い、
ルーデル「言ったろ?私は酒に強いんだ」
俺「強いにもほどがあるでしょ・・・」
半分ほど飲み干したにも関わらずケロッとしているルーデルに、俺は呆れにも似た苦笑を浮かべる。
ルーデル「・・・さて、どうせアーデルハイドは帰ってこないだろう・・・このまま続きをしようか?」
俺「い、いいんですか?その・・・」
モゴモゴと何かを言おうとする俺にルーデルは?マークを頭の上に浮かべるが、すぐに何を言いたいのか理解したのか、笑いながら答える。
ルーデル「ふふ、その心配はない・・・別に穴は一つではないからな」
俺「・・・そういう問題ですか?」
ルーデル「ああ、そういう問題だ」
くすくすと笑うルーデルに苦笑いを浮かべる俺・・・俺はそんなルーデルを抱きしめ、
俺「それじゃあ、続きをしましょうか?ルーデルた「ハンナだ」?」
ルーデル「折角互いに愛し合っていて、公務でもないのだ。そういう時はファーストネームで呼び合うのが普通じゃないか?」
ルーデルの言葉に俺はははっとまた苦笑いを浮かべる。そして
俺「それもそうですね・・・ハンナ」
ルーデル「あ、ああ・・・俺」
ルーデルのファーストネームを呼ぶ俺。ルーデルはその嬉しさか恥ずかしさか、顔をさらに真っ赤にする。
俺「ふふ、かわいいですねハンナは」
ルーデル「か、かわ!?・・・というより敬語はそのままなんだな」
俺「癖ですので・・・勘弁してください」
笑いながら後頭部を掻く俺を見ながらまあいいだろうといってルーデルは俺の唇に自身の唇を触れさせる。
ルーデル「さあ、夜は長いんだ・・・もっと愛し合おうじゃないか俺」
俺「ええ、そうですね・・・ハンナ」
その日、不器用な二人はついに結ばれた。
翌日、基地を歩いている二人は暖かい視線を向けられていたとかどうとか・・・それはまた別の話である。
最終更新:2013年02月15日 12:56