バルク「はあはあ……雪合戦など子供の遊びだと思っていたが、案外疲れるものだな」

バルク「うわっ!やめろ、ルッキーニ少尉!私の負けだ、降参するからもうやめてくれ!」

~厨房にて~

バルク「へくちっ!さ、寒い……ココアでも淹れるか。……なぜ俺がいるんだ」

俺「バルクホルン大尉でしたか。俺は作業が終わったのでココアでも淹れてくつろごうと思っただけです。そういえば、下で雪合戦をしていましたね。お疲れ様です」

バルク「ああ、あれはなかなか面白かったぞ。敵の裏の取り方や、的確に相手の体に雪玉を当てるコントロールを学べる。冬の実戦演習として採用するのも良いかもな」

俺「……いや、さすがにそれはちょっと……」

バルク「あっ、いや冗談だ、冗談!そうだ、冗談に決まっているではないか、何をたやすく信じているのだ、馬鹿もの!」

俺「なんか理不尽に罵倒された気がします……ところでバルクホルン大尉、ずいぶんと寒そうですね」

バルク「ああ、ルッキーニ少尉の投げた雪玉がちょうど首のところに当たって、服の中に雪が入ってしまってな。気化熱で体温が余計に奪われてしまった」

俺「そうですか、ではこのココアをどうぞ。自分のはあとでもう一度淹れますから」

バルク「え?い、いいのか?……なんか悪いな、そ、その、ありがとう///」

バルク「んくっ、んくっ……ぶはっ!!げほっ、ごほっ、――っ!おい俺!なんだこのココアは!めちゃくちゃまずいぞ、どうなっているんだ!」

俺「あはは、実は砂糖と塩を間違えて入れてしまいまして、処理に困っていたところを、バルクホルン大尉が偶然いらしたので。では、俺はこれにて」

バルク「なっ!?おい、ちょっと待て、俺!……だが、このココアも残っているし……。――まったく、俺という奴は……っ!!」

と言いながらも、なんだかんだでココアを全部飲みほしてしまったバルクホルン大尉であった。
最終更新:2013年02月15日 13:03