20xx年 東京のとあるアパート
俺「ふんふんふ~ん♪」
20xx年東京にあるとあるアパート。そこの一室に一人の男が住んでいた。
俺「よし、今日もぴかぴかだぜ」
名前は俺。今年で23歳になるフリーターである。自由気ままな生活を送っている彼はそれなりに高収入のバイトをしており正直このままバイトでもよくね?と
思っている今日この頃・・・そんな彼にも趣味がある・・・それは
俺「ふう・・・今日も綺麗に輝いているなこのスコップも」
スコップ・・・特に軍用スコップを買い集めるという趣味である。
あれはいつの頃だったろうか・・・俺は戦争に関する映画や書籍を買い集め読むことがよくあった。その際ある書籍にスコップが戦闘で大いに役立つという記事
を見つけ、また某吸血鬼漫画でもスコップを持って暴れまわるドイツ兵が出てきたのを見てスコップの実用性に感動・・・そしてバイトなどをしつつ貯めた
金で様々な軍用スコップを買いあさるという変わった趣味を持ち始めたのだ。
そしてこのように休日になるとスコップを手入れしたりするという変わった時間のすごし方をするのである。
俺「さあて次はこのドイツ軍の折りたたみスコップを「ピンポーン」おお!?」
部屋の隅に綺麗に並べられている軍用スコップの列を楽しそうにみながら次のスコップを取ろうとした俺だったが、いきなりチャイムが鳴り驚く。
宅急便のあんちゃん「俺さーん。宅急便ですよ~」
俺「(ま、まさか!!ついに『あれ』がきたのか!?)はいはい!!ちょ~とお待ちを!!」
俺はまさか!?と思いながら印鑑と金を持ってすぐさま玄関へと向かう。
俺「はい、お待たせしました~・・・おれでおk?」
宅急便の安ちゃん「はいいいですよ。それでは6130円です」
俺「はいよ~」
手に持った財布からぴったしの金額を出して渡す。
宅急便の餡ちゃん「はいちょうどですね~ありゃっした~」
俺「うい~ごくろうちゃん」
ばたんと扉を閉めた俺はそれはそれは嬉しそうな顔をしながら受け取った箱を地面に置き、
俺「は~いご開帳~♪」
バリバリと紙を破り、中の箱の蓋を開ける・・・するとそこには
俺「ついにきたぜ・・・!!ホットスチール社の強化版軍用シャベル・・・!!」
そこにあったのはナイフで有名なアメリカの会社であるホットスチール社が販売している軍用シャベルを元に強化した強化版軍用シャベルだ。炭素鋼を使用しており、
めったなことでは壊れない、とかなり有名なシャベルだ。一軍用シャベルマニアとしては買っておきたい一品だろう。
俺「いや~つくりといい素材といい・・・やはりあの会社は最高品質だな」
長さ60センチ程度のシャベルを手に取りながら、俺は嬉々として喜ぶ。さらに箱の中からナイロン製のケース(別売り)を取り出す。
俺「これでベルトに通せば・・・よし完成だ!!」
普段着にしている迷彩軍服(ドイツ軍放出品)のベルトにケースを通し、シャベルをぶら下げる。俺はその状態で体を動かしたりして状態を確認しながら生む有無と
頷く。
俺「うむ、これは動きやすいな・・・と?」
満足そうな顔をしていた俺・・・そのとき急に視界が霞かかった。
俺「(なんだ?急に視界が・・・)疲れてんのか?」
ゴシゴシと目を擦るも、霞は取れずしばらくすると今度は体が傾いている感覚に陥った。
俺「あぁ?なんだ風邪でも引いた・・・」
のか?とまで言おうとして、俺の視界が真っ暗になった。
この日、俺は東京からいなくなった。
俺「う・・・ううん?」
ぼうっとする意識のなか。俺は目を覚ました。眩い光と燃えるような日差しに暑苦しさを感じながら、俺は身を起こす。
俺「くそ・・・なんだってんだぁ?」
ぐぐっと体を起こしながら、俺は頭を振るう。そして立ち上がろうと地面に手を突いたとき
サラッ
俺「あつ!?てか砂?」
あまりの熱さもそうだが、手に伝わるその感触にはて?と首をかしげる。
俺「俺の部屋は畳だからこんな感触しないと思うんだが・・・ん?」
そして気付く。周りいったいが、ただの砂で形成されているところだと・・・そして
俺「・・・どこだここ?」
ここがどこかを、いまさらながら気付いた。
この日、俺は血と硝煙と鉄が飛び交う異世界へと入った。
最終更新:2013年02月15日 13:19