#21 『姉貴とシャトルリュー』

俺「あれ、姉貴その本は?」

ビューリング「『世界の猫図鑑』。ハルトマンから借りた」

俺「へぇー……かわいいね」

ビューリング「ん……」ホクホク

俺「あ、この猫とか特にいいな。し、しゃと……」

ビューリング「シャトルリュー」

俺「シャトルルー?」

ビューリング「シャトルリュー」

俺「シャロルトゥー」

ビューリング「シャトリュリュ――あっ」

ビューリング「どうしてくれるんだ言えてたのに」



#22 『姉貴と催眠術』

俺「姉貴姉貴、見てコレ」

ビューリング「……なんだ、振り子か?」

俺「今から姉貴に催眠術かけるからさ、よければかかってよ」

ビューリング「催眠術ってそういうんじゃないだろ」

俺「ハイ行くよ! 姉貴はだんだん眠くなる……だんだん眠くなる……」ヒュンヒュンヒュンヒュン

ビューリング「おい待て速い速い」

俺「え? そうなの?」

ビューリング「リベリアンクラッカーみたいになってるぞ。もっとゆっくりでいいんだよゆっくりで」

俺「へーえ、そっか。ありがと姉貴。それじゃ、改めて……」

俺「姉貴はだんだん眠くなる……姉貴はだんだん眠くなる……」ユラッ ユラッ

ビューリング「…………」

俺「……眠い……」

ビューリング「そりゃもう夜の1時だからな」



#23 『姉貴と洗濯物』

ハルカ「俺さーん、洗濯物、もう全部洗っちゃいました?」

俺「いや、今から洗うとこだけど」

ハルカ「お疲れ様です。……あ、すみません、その褌取って下さい」

俺「フンドシ、って……ああ、この白いのか。ほら」

ハルカ「ありがとうございます」クンカクンカ

俺「それ穴拭のじゃなかったっけ?」

ハルカ「はい! もちろん智子中尉のです!」スゥーハァー

俺「上官のフンドシ当てて腹式呼吸とか、マジかお前」

ハルカ「失礼な! 人をキ×ガイみたいに……。俺さんだって、ビューリングさんのストッキングが目の前に合ったら、同じことするでしょう!?」

俺「……あのなぁ、お前みたいな変態と一緒にするな! そんな風にやったら、指紋とか脂とか唾液とかで気付かれちゃうだろ!
  けっこう大変なんだぞ、気付かれないように処理するの」

ハルカ「えっ」

俺「えっ」

ビューリング「……ほう」

俺「あっ」



#24 『姉貴と紳士』

俺「今更何だが、俺は生粋のブリタニア人だ」

ビューリング「……」バシャバシャ

俺「だから今日からジョンブルらしく紳士的に生きることに決めた」

智子「俺の奴がまた妙な事言いだしたわよ」

オヘア「どうせまた漫画とかに影響されたねー」

俺「ぐっ……いや、紳士たるもの冷静沈着。常に理知的、優雅たれ……」

ビューリング(ハンカチハンカチ……おっと)ポロッ

俺「!」 パッ! クルッ スッ

俺「……どうぞ、姉貴」ジェントルスマイル

ビューリング「……? あ、ああ……」

俺(決まった……洗練され尽くした無駄の無い動き……この俺の紳士的な一面を見れば、姉貴も俺のことを……)

ビューリング「……どうしたんだ、俺? なんか……気色悪いな」


ハルカ「今日で3日目ですか……」

ビューリング「俺! 俺ぇ! 悪かった、私が悪かったから! だから部屋から出て来い、なぁ!」ドンドン



#25 『姉貴と星空』

俺「スオムスは空がよく見えるね」

ビューリング「ああ、ブリタニアの万年曇り空とは大違いだ」

俺「……綺麗だなぁ」

ビューリング「……なんで夜空に星があるか知ってるか?」

俺「?」

ビューリング「寂しくて泣きそうな夜にも……上を向いて歩けるようにさ。涙がこぼれないようにな」

俺「かっけええええ! よく分かんないけど姉貴ぃかっけえええええええ!!!」

ビューリング「……夜は静かにな」フッ

俺「あ、見て姉貴、北斗七星」

ビューリング「……北斗七星はあっちだ」

俺「いつの間にあそこへ……」

ビューリング「元からあそこだ馬鹿」
最終更新:2013年02月15日 13:35