俺「グガー...」ゴロン
「・・・起きろー!朝だぞー!」バシバシ
俺「ふぁ・・・マルチナ・・・?」
マルチナ「もう…朝ごはんが出来ているから早く起きてよー!」
俺「あぁ、ゴメンゴメン...」
俺「…食堂はどこだっけ?」
諏訪「あ、おはようございます!」
俺「おはよう、諏訪さん」
?「ん?・・・アンタが新しく入るウィッチなのか?」
俺「...そうみたいだ。君は?」
中島「中島錦、扶桑陸軍小尉!中島と呼んでくれ!」
俺「分かったよ、中島。他の皆は...」
諏訪「赤ズボン隊の皆さんは格納庫で待っているみたいです。他の皆は…いつもどこかに行っています」
俺(結構ラフな所なんだな・・・)
諏訪「俺さんの食事を残しておいたので食べていってくださいね」
俺「ありがとう二人とも・・・いただきます」
諏訪「もう一つ、食べたらすぐに格納庫に来るようにとフェルナンディアさんが言っていましたので…」
俺(例の訓練なのかな…)モグモグ
俺「はぁはぁ・・・ご飯おかわりしていたらこんな時間に」
フェル「遅いわよ俺!もっと早く来なさい!」
俺「は、はい!?」ビクッ
ルチアナ「隊長、驚かせては駄目でしょう・・・」
フェル「まぁそうね~。まぁ今度からは早く来なさいよー?」
マルチナ「待ちくたびれたんだよー?」
俺「・・・次からは気を付けます」
フェル「じゃあ訓練を始めるわよ!まずは・・・射撃訓練ね!」
ルチアナ「...早過ぎませんか?」
マルチナ「男の子って撃つの好きそうだし良いんじゃない?」
フェル「じゃ、これ担いで射撃場まで行くわよ~」
俺「これですか?流石に重過ぎ・・・あれ?」ヒョイ
マルチナ「魔法力のお陰で筋力も上がっているんだよ?知らなかったの?」
俺「いや、まったく・・・この羽根は生えっぱなしだし・・・」ファサファサ
フェル「筋力強化、という訳じゃないのね...それなら流石に気付くでしょうし」ボソボソ
ルチアナ「隊長、羽根が戻らないのも変です...」ボソボソ
俺「で、どこなんだい?射撃場は?」
フェル「こっちよ。付いて来なさい・・・」
フェル(自分でも気付かないのなら・・・固有魔法は無いのかも)
俺「構え方は合ってる?」
マルチナ「もっと覗きこむ方が良いと思うよー?」
俺「うーん・・・よくワカンネ...」カチャカチャ
フェル「的はあの向こうの赤いヤツよ。距離は・・・900mくらいじゃないかしら」
俺「それ遠くないです?」
ルチアナ「この距離で軽機関銃は流石に...」ボソッ
フェル「まぁ物は試し、って訳よ。彼の得意な距離を調べるのにも丁度良いわ」
俺「まぁやってみますけど・・・うーん・・・」ジーッ
ダァン!!.......キーン!
マルチナ「凄いよ俺!どうやって当てたの!?」
俺「普通に狙って引き金を引いて撃っただけだよ・・・」
フェル「まさか・・・もう一回撃ってみなさい!」
俺「は、はい・・・すぅ・・・」
...キーン!!
ルチアナ「命中です。狙撃銃でも難しい距離なのに…」
フェル「これは・・・とんだ新人を引き当てたみたいね」
マルチナ「ねぇねぇ、もしかして俺って射撃をした事でもあるの?」
俺「そんな記憶は全然・・・あのー、まだ撃つんですか?」
フェル「...まだ弾倉はある?」
ルチアナ「はい。数には余裕があります」
フェル「・・・俺、全マガジンを使っても良いから撃ち続けるのよ」
フェル「ティナは連射時の反動制御を教えてあげて」
マルチナ「りょーかい!」
フェル「・・・ルチアナは彼の射撃結果を全て計測してちょうだい」ボソボソ
ルチアナ「分かりました。命中時の場所も記録しておきます」
フェル(この違和感・・・何なの・・・?)
俺「17、18、19、20!」ダァンダァンダァンダァン!
...キンキンキンキン!!
俺「全マガジン撃ち切りました・・・?」
ルチアナ「命中率95%....中心からの誤差は20cmで収まっています」
フェル「・・・ここまで来ると気味が悪いわね...」
マルチナ「こんなに上手いのは見た事無いよー・・・あの砂漠のエースくらいじゃない?」
俺「あのー?」
フェル「・・・俺、そろそろ昼になるわ。今日の訓練はここまでよ!」
俺「・・・分かりました。食堂に行っても?」
フェル「ええ。ゆっくり食べてきなさい。後は自由に行動して良いわよ」
俺「りょーかい。フェル隊長」スタスタ..
フェル「・・・ルチアナ、彼の射撃に何か...」
ルチアナ「ありません。彼は風速や重力を計算して撃っている訳ではないようです」
マルチナ「普通に撃ってたねー。でも固有魔法が発動していた感じは無かったよ?」
竹井「どう?彼の様子は?」
フェル「タケイ・・・それが変なのよ。さっき・・・」ゴニョゴニョ
竹井「常時発動の固有魔法か本当に腕前があるのか...」
フェル「ええ。でも何なのかしら...」
竹井「いつかは分かるわ。このまま練習を続けてみましょう」
フェル「そうね・・・」
俺「練習終わったのは良いけどやる事が無いな・・・」トボトボ
俺「夕食まで何をして時間を潰そう・・・」
?「誰だ?ここにはウィッチ以外の立ち入りは...」
?「もしかして新しく入るとタケイが言っていたウィッチか?」
俺「ええ、多分そうじゃないですかね」
アンジー「そうか。私はアンジェラ・サラス・ララサーバル。ヒスパニア空軍派遣部隊の中尉だ」
俺「自分は俺です。適当に呼んでください。中尉は何を?」
アンジー「ん…今から洗濯物を干すつもりだが?」
俺「なるほど・・・手伝いましょうか?」
アンジー「いや、大丈夫だ。そこまで量も多くない…」
俺「良いじゃないですか。早く終わりますよ?」
アンジー「パトリシアが来ない以上...」ボソボソ
アンジー「・・・ならこっちの籠のを干してくれ」
俺「分かりました…」ゴソゴソ
アンジー「……俺は記憶が無いんだよな?話に聞く限りは」パチパチ
俺「そうですね・・・でも困ってはいませんけど」パチパチ
アンジー「普通は悲しくなると思っていたんだが…」
俺「...中尉は心が優しい人ですね」
アンジー「そ、そんな事は無い!ただ気になっただけだ...//」
俺「あ、ハンガーあります?」
アンジー「・・・これを使え」ムスッ
俺「ありがとうございます・・・よいしょっと…」
俺「…そういえば中尉、いつ頃洗濯物を片付けるつもりですか?」
アンジー「ん?…天気も良いし、このまま夕方まで干すつもりだが?」
俺「そうですね・・・」
アンジー「?? 何かあるn」
?「アンジー!ここに居たんだ!」
アンジー「パトリシア…やっと来たのか。今までどこに行っていたんだ」
パティ「ごめんごめん…ドッリオ隊長に呼ばれてて…」
パティ「あ、新しい新人さんね!私はパトリシア・シェイド、パティと呼んで!」
俺「あぁ、パティね。よろしく。自分の事は俺と呼んでくれて良いよ」
俺「・・・自分はお邪魔なようですし、そろそろ行きます」
アンジー「そうか。またな・・・・・・お邪魔?」ボソボソ
?「・・・君か」
俺「…ドッリオ隊長、ですね」
ドッリオ「どうして分かったの?」
俺「さぁ…風貌とオーラ、でしょうか」
ドッリオ「そう言われると嬉しいわね」
俺「で、どうしたんです?夕焼けでも見たかったのですか?」
ドッリオ「それもあるけど…貴方の様子も見たいと思ったの」
ドッリオ「俺君、ここには慣れたかしら?」
俺「ええ。まだちょっとくらいですが・・・」
ドッリオ「そう。そう・・・なら良いわ…」
ドッリオ「もう一つ、俺君の処遇を考えなくちゃいけないんだけど何か希望は?」
俺「希望って・・・特にありませんよ。どう扱ってもらっても良いです」
ドッリオ「じゃあロマーニャ空軍に編入しちゃおうかしら?」
俺「ええ。どうぞお構いなく」
ドッリオ「・・・もう少し考えて欲しいんだけど…まぁ今すぐ決めなくても良いわ」
ドッリオ「ただ、そういった未来の事も考えてもらい...あら」
ポツポツ...ザザーーーー...
俺「雨・・・夕立ですね」
ドッリオ「変ね。今日は雨が降らないと聞いていたんだけど」
ドッリオ「あーら、アンジェラとパティが走っているわ...」
ドウシテアメガフッテクルンダ!マッタク...
俺「狐の嫁入りでしょうか。すぐに収まるでしょう」
ドッリオ「・・・意外に天気に詳しいようね。俺君は」
俺「なんとなくですよ。なんとなく。ではお先に食堂に行ってきます・・・」スタスタ
ドッリオ「・・・なんとなく、ね。中々良い勘してるじゃない・・・」フフフ
最終更新:2013年03月30日 01:34