俺「今日は何も無いんです?」

フェル「少なくともアンタわね。こっちはそうじゃないわ~」

フェル「書類仕事があるのよ。いつもはルチアナに任せていたんだけど・・・」

俺「なら手伝いますか?」

フェル「別に良いわよ。どーせ一杯サインをする仕事だわ...」

フェル「・・・あー嫌になるわよもうー!」ワシャワシャ

俺「隊長も大変ですね...」

フェル「...しょうがないわ。とりあえず今日は休みなさい。ちょうど良い休暇になるわー」ヒラヒラ

俺「分かりました。頑張って下さいね、隊長」

フェル「言われなくても分かってるわよー・・・」ハァ

俺「・・・じゃあゆっくり昼寝でもs

マルチナ「俺ー!ここに居たんだー!」ギュッ

俺「テ、ティナ!?」

マルチナ「探したんだよ?隊長やルチアナは書類仕事するって言ってたし...一緒に遊ぼー?」

俺「まずは離れて...遊ぶって何を?」

マルチナ「うーん・・・じゃあサッカーしよ!」

俺「・・・さっかー?」


マルチナ「おれーっ!いっくよー!」ポーン

俺「うわっ!?」バシッ

マルチナ「…ボールは体で止めるものじゃないよ?」

俺「だって速いし・・・怖いし…」ボソボソ

マルチナ「じゃあもっとゆっくり蹴るね? えいっ!」ポーン

俺「...とりゃっあ!?」ドテッ

マルチナ「・・・だいじょうぶー?」

俺「べ、別に大丈夫...」

マルチナ「...行くよー?」


ポーン   ドテッ

ポーン   イタッ

ポーン   マッテー...


俺「はぁはぁ・・・」グター

マルチナ「やっぱり…サッカーをやったことないの、俺?」

俺「・・・うん。本当は遊んだ記憶が無いんだ。初めてボールに触ったよ」

俺「競技自体は分かっているつもりなんだけどなぁ・・・」ポーンポーン

マルチナ「・・・・・・じゃあ最初から教えてあげる!」

俺「ティナ...」

マルチナ「俺って運動神経はあるし、すぐに覚えられるよきっと!」

俺「・・・じゃあお願いするよ。コーチマルチナ」

マルチナ「えっへん!ボクの訓練はビシバシ行くからねー」ドヤッ

俺「...スパルタ?」

マルチナ「ううん。最初はボールに慣れることから始めよ!」

マルチナ「早く覚えて一緒に遊ぼうね、俺!」

俺「ああ、そうだね...」

俺(こんな経験無かったな。いや、何も覚えていないのに無かったなんて言えないか...)




俺「えいっ!」ゴロゴロ

マルチナ「よっと・・・上手くなったね俺! まだまだだけど...」ボソボソ

俺「そうなのかな…とりゃっ!」ポーン!

ヒューン   バサバサッ...

マルチナ「あー・・・森の中に飛んで行っちゃった。もー飛ばしすぎだよー俺ー!」

俺「あーごめんごめん・・・ちょっと試しに蹴ってみたくって...」

マルチナ「しょうがないなぁー...ボクが取りに行くよ。俺はここで待っててね」タッタッ

俺「ティナが行かなくても…あーあ、行っちゃったか」

俺「仕方ないしここで待つか・・・」

   ウワッ!? バキバキッ ズザザザ...

俺「ティナ?・・・何かあったのかな...行ってみよう!」ダッダッダッ


俺「この辺りから森に入ったはず...ボールの位置からして...」ガサガサ

マルチナ「いたたたた....」

俺「ティナ!?どこに居るんだー!?」

マルチナ「ここだよー...えへへ、滑っちゃった...」

俺「ティナ!・・・怪我は大丈夫?」

マルチナ「うん。でも足を挫いちゃったみたい・・・動けないや」

俺「ゴメン...自分のせいで...」

マルチナ「だいじょーぶだって!隊長がすぐに治してくれるよ!動ければの話だけど...」

俺「・・・はい」

マルチナ「俺?」

俺「背中に乗ってくれ。とりあえず医務室まで行って隊長を呼ぼう」

マルチナ「そ、そだね・・・」ヒョイッ

俺「よっと・・・足は痛くない?」

マルチナ「今はだいじょーぶ...」

マルチナ(意外に俺の背中って大きいんだ...)ギュッ


フェル「あのねぇ・・・」

俺「今回は本当に申し訳ないです...」

フェル「…まぁ良いわ。怪我もちゃーんと治った事だし」

フェル「ティナも『怒らないであげて』って言ってるし、次からは気をつける事。良いわね?」

俺「了解です。隊長」

フェル「・・・ほら、頬に傷があるわよ?」スーッ

俺「森の中に入った時に切った、ようですね...」

フェル「結構目に近いわねー。今治すからじっとしてなさい…」

俺「はい...」

フェル「・・・ほら、治ったわ...よ!!」バシン!

俺「イタァ!?」

フェル「まるでティナが死んだような空気じゃないの!ピンピンしてるんだから...」

フェル「ほら、今からティナの所に行く!今頃ベッドでごろごろしてるわ!さぁ!」バシーン!

俺「は、ハイ!・・・あと隊長!」

フェル「なに?」

俺「...さっきの治療、ありがとうございます!」タッタッ

フェル「お、お礼なんていいわよ別にー...//」ヒラヒラ

フェル(まったく…こういう時に限って元気になるんだから。変なの…)フフッ




俺「全然覚えられないなぁ……量も多いし」パラパラ

俺「でも要るのかな。世界史の知識って...まぁ竹井さんから勧められた本だし読んでも」

グゥゥゥ...

俺「・・・お腹減った...」

俺「何か食べ物、食べ物…」ガサガサ

俺「…無いか。そうだよな。昨日貰ったお菓子食べたし...」

俺「こんな夜中じゃ食堂も・・・いや」

俺「食堂の材料で何か作れば良いんじゃないか?...試しに行ってみよう」ガタッ


俺(流石に誰も居ないよな…一応確かめてみるか)

俺「しつれいしますー...」ガチャッ

カランッ!

俺(あれ?明かりが・・・?)

「あ、あの?誰ですか?」

俺「ルチアナ?どうして食堂に?」

ルチアナ「俺さんですか…明日の朝食の用意をしていました」

俺「ああ、なるほどね...脅かしちゃってゴメン」

ルチアナ「大丈夫です。よく隊長も来ますから・・・」

俺「・・・何かの生地?」

ルチアナ「クロワッサンの生地です。見るのは初めてですか?」

俺「うーん…多分初めてだよ。食べたことは...有るんじゃないかな」

ルチアナ「なるほど・・・それはそうとして、どうして食堂に来たんですか?」

俺「それは・・・その・・・」

ルチアナ「夜食、ですね」

俺「えぇまぁその...はい」

ルチアナ「分かりました。夜食は体に良くないですが...何かを作りましょう」

俺「いや、自分で何か作るよ。何だか悪いし…」

ルチアナ「もう生地は寝かすだけなので大丈夫です。何が良いですか?」

俺「えっとじゃあ軽い物で..」

ルチアナ「軽いものですね・・・少し待ってください」ガチャガチャ

俺「あ、ありがとう」(何だか慣れているなルチアナ…)

ルチアナ「明日の朝食も考えて...」トントン

俺「ルチアナはいつもこんなことをしているの?」

ルチアナ「いえ、いつもは買ってきた物を出しますが…たまには作るのも良いと思ったんです」

俺「へぇ・・・家庭的なんだね。ルチアナって」

ルチアナ「家庭的、とは?」

俺「料理に手間暇を掛ける所だよ。この基地のお母さんみたいだなって」

ルチアナ「そんな事無いですよ…皆さんが喜んでくれれば嬉しいな、と思っているだけですから...」

ジリジリ...

俺「・・・ルチアナ、なんだかフライパンから煙が

ルチアナ「えっ?...あわわわ...」アセアセ


ルチアナ「ゴメンなさい…ちょっと焦げてしまいました」

俺「ううん。とっても美味しいよ」モグモグ

ルチアナ「お粗末さまでした。皿の方は洗っておきますので...」

俺「本当に良いの?」

ルチアナ「はい、私の仕事ですから。明日は遅れないように早く起きてくださいね?」

ルチアナ「皆さんも俺さんと一緒に食べたいと言っていますし、冷めた料理を出すのは嫌なんですよ・・・?」

俺「わ、分かりました...」(最近寝坊しぱなっしだよな俺…)

ルチアナ「ではお休みなさいませ。良い夢を」

俺「お休みー・・・あー、あとルチアナ!」

ルチアナ「?」

俺「今日のお返しは何かの形で返すよ!夜食ありがとう!」

ルチアナ「…どういたしまして。俺さん//」
最終更新:2013年03月30日 01:35