『 You’re My Hero 』

【1938年 ロマーニャ公国 ローマ】


私は大変な事に気づいてしまった。このまま何事も無く生きていけても、後60年程もすれば私の人生は終わってしまう。つまりそれは私にとっての地球の終了と同意義だという事である。
本日4月24日。今年で15回目を迎えた私の誕生日は後どれだけ残っているのだろうか?


第一次世界大戦が約半世紀前に終わり、1930年のロンドン軍縮会議によって平和への道を着実に歩んでいた世界。この平穏もいつまで続くものかも解からない。

1936年にはヒスパニアで今までの物とは異なる小規模な怪異騒ぎがあって、1937年には東洋の島国扶桑皇国近海に新種の強力無比な怪異「ネウロイ」が出現、「扶桑海事変」が勃発。既存の兵器が通じないネウロイに対する有効打は魔力を伴った攻撃である事が解明された。
1988年辺りからは、各国でストライカーユニットの配置やウィッチの養成などが進み、世界はいずれ来るべき驚異へ向けての戦いの準備を始めていた。

それが私には平穏が終焉を迎えるカウントダウンに感じられた。



フェデリカ「ただいまー」


「おかえり」と返す者のいないアパートメントに今日も私は帰って来た。
疲れてくたびれた体を引き摺って、帰りがけに買ってきた食材とファッション誌がギッチリとつまった紙袋を玄関先に投げ捨てた。
衣服が散らかりっぱなしの部屋をトタトタと通り抜け、朝起きたままのベッドにそのままバタリと倒れ込んだ。

フェデリカ「疲れたー」


随分と洗っていないため、皺まみれになってしまっているシルクのシーツに顔を埋めて疲れた体を少しでも癒そうと試みる。
ウィッチ養成学校をこの春に卒業した多くの同級生達が、いずれ来る新種の怪異「ネウロイ」の驚異に備えそのまま軍へ入隊していく中、私フェデリカ・N・ドッリオは幼い頃からの憧れであった技術職への拘りを捨て切れなかった。
そのまま軍へは入隊せず、機械製作を主としストライカーユニットの開発にも力を入れているブレダ社へ、テストパイロットとして就職をしたのだった。


元から数が少ないウィッチの中で、民間メーカーのテストパイロットを志す者は稀らしい。確かに私の同級生達も「私が世界を守る」って感じの子が多かったから解からないでも無い。
そのせいで、極レアな存在であるテストパイロットの私は毎日毎日新型ユニットの開発、従来型のユニットの改良に追われる毎日を過ごしていた。
仕事、寝る。仕事、寝る。の毎日。好きな事をしているので嫌になる事は無かったが、偶に考えるようになった。「幸せってなんだろ?」って。




フェデリカ「そう言えば待ち合わせって何時だっけ?」


ベッドから顔を上げた。枕元に投げ捨ててあった目覚まし時計を拾って、時間を確認しながら、疲れた頭を回転させて「21時過ぎにヒスパニア広場で待ち合わせ」と言った彼の言葉を脳内から発掘した。

昔から特に理由も無く互いの誕生日に一緒に過ごしていた私達は今年も例外無く同じだった。
ただ今年は私がメーカー社員として、俺が軍人として社会人デビューした記念にディナーに行く約束をしていた。
時計の針は20時5分前を指している。


フェデリカ「あー、準備しなくっちゃ」

ベッドから這いあがって脱ぎ散らかしてあった服を片付け始めた。一カ月程前に新生活の為に入居した部屋だが、忙しさの余り片付ける時間もなかったのだ。
無惨に放られていたブラを手にとってタンスに仕舞っていく。

衣服を粗方片付け終えて、自分がスーツ姿のままの事に気がついた。



フェデリカ「いっけない、色気無さ過ぎでしょ」


せっかく久しぶりに彼に会えるのだ、オシャレをしない手は無い。まだ着られている感の残るフレッシュスーツを脱いでハンガーにかけ、彼の気に入りそうな服をチョイスする事にした。
クローゼットを開き、ハンガーにかけられた服達を物色する。
春らしく白を基調としたひらひらのレースで縁取られた柔らかい印象のホルタートップは、大きく胸元は開いてはいるが、上質な生地と有名なデザイナーのセンスによって非常に気品がある。
露出の多さに対して清潔感と上品さが感じられた。


フェデリカ「うんうん、いいじゃん」

姿見の前に立ち体の前にあてがって見れば、中々どうして様になっていた。
チョイスしたホルタートップに袖を通し、お気に入りのハート型チョーカーを首にかければ、先程までの疲れた顔した私はいなくなっていた。
これから気になる彼と会う年頃の少女。そんな年相応の姿だった。


フェデリカ「よしっ!!」

ファッションも決まって、さぁ次は何をしようかと部屋を見渡した私の眼に、テーブルの上で開きっぱなしになっていた雑誌が目に付いた。
「月刊世界の航空歩兵」と題されたその雑誌は、その名の通り世界各国のウィッチ達の華々しい姿を盛りだくさんのグラビア写真で紹介している物で、全世界で翻訳出版されている大人気雑誌だった。
最新刊である4月号の表紙は「扶桑海事変」で大活躍した事で一躍世界的に名を馳せた扶桑陸軍の穴吹智子少尉だった。ドヤ顔でポーズを決めている。

フェデリカ「出しっぱなし、出しっぱなし」


いけない、と思い雑誌に手に取ってみれば、良く開くページに跡がついて痛んでしまっている事に気が付いた。
そのページに記されていた人物は、ロマーニャ空軍第51航空団第20航空群第151飛行隊の俺少尉のページだった。

フェデリカ「プッ!」

メテオーラ(流星)と称され、これまたドヤ顔でキザったらしいポーズをしている彼の顔を見る度に、私は笑いを堪える事が出来なかった。
貴重な“飛翔”の固有魔法を断続的に用いて、ストライカーでは行えない物理法則を無視した軌道を織り交ぜながら独自の変態マニューバーを行う彼は、稀に現れる怪異相手に八面六臂の大活躍をしていると、この雑誌では称えられていた。
固有魔法が発現した時、俺の体を包み込んだ蒼く輝く魔力の燐光が空で尾を引く姿がまるでメテオーラ(流星)のようであるとも書かれていた。

数少ない男性ウィッチだという事と、まぁ端正な顔立ちをしている方の彼はロマーニャの少女達からそこそこ人気があるようで、水着のグラビアまであった。これがまた笑いを誘う。

フェデリカ「あはは!ダメだ、何度見ても面白い」


ビキニパンツでポージングを取る彼の表情は、流石に少し引きつっているかのようにも見えた。
ひとしきり笑った後、今度彼と一緒に見ようと意地悪な事を思いついて、1人ほくそ笑んだ。



          *          *          *



フェデリカ「間に合うかなぁ」

マーマから就職祝いに買って貰ったカルティエの腕時計に視線を落として、アパートメントの薄暗い階段を一段飛ばしに駆け降りた。
外に出れば、今夜は雲一つない綺麗な夜空で星と月が天高くに堂々と輝いていた。
春の夜らしい過ごしやすい気温に、頬を撫でる程度の心地よい風が吹いていて散歩するには丁度よさそうな気持ちの良い夜だった。


ローマの景観に合わせて石畳で舗装された道をテクテクと進む私は、人の群れの中にあって孤独だった。前を寄り添って歩くラブラブバカップルも、すれ違った仲が良さそうな家族連れも私からすれば名前も知らない赤の他人だ。
彼等の生きる地球には私という個人は存在してもしなくてもいい、そんな存在なのである。

それは私に特別存在感が無い訳でも、彼等が格別に鈍感で私に気付かない訳でも無い。
人にはそれぞれ自分の地球がありそこで自分なりの住みやすい社会を形成していくのだ。人の生きる世界は年を重ねるごとに狭まって行き、やがて老朽化して不安定になっていく。
それは私とて例外では無く、冒頭で述べた通り後60年程すれば私は自然と老衰で死んで、私の地球もジ・エンドとなるのである。


フェデリカ「あ……」


思わず立ち止まってしまったのは、小さい頃から俺と毎日通っていたお菓子屋さんの前にさしかかったからだった。店先にはシャッターが降りていて、「閉店します。長い間ありがとうございました」と書かれた張り紙が貼られていた。
先月、店主をしていたドーラおばさんが亡くなったからだ。

住み心地の良い、幼少期からの想い出が沢山つまった街が日々変化していく、それは崩壊なのだろうか?それとも成長なのだろうか?
失われていく物はすべて買い替えの利かないものばかりで、私はそういう事が偶に無性に寂しくなる時がある。


フェデリカ「おっといけない、急いでたんだ」


突如フラッシュバックした幼少期のセピア色に褪せた想い出を振り切って、私は再び歩き出した。
待ち合わせをしている、私の地球を形成する大切な人の1人である彼の事を想う。
非常に我儘な話であるとは思うが、私の地球が存在する間は、彼にいなくならないで欲しいと願っている。それは寂しさと俺の存在の大きさを自分の中で量った結果の、言わば結論である。

だけど更に我儘を言えば、私のいない世界で俺が1人で生きて行くというのも嫌だ。
私の地球が終わってしまっても、俺の地球は存在し続ける訳で、目を瞑っていても手を伸ばせば目覚まし時計に触れられるように確かに存在している事実だった



フェデリカ「後何回一緒に誕生日を過ごせるんだろう?」



彼がいない誕生日を想像してみたけれど、やっぱりそれは私の地球じゃなくて何処か別の地球の出来事のように思えた。
そして同時にチクリと心が痛んだ。想像しただけで寂しさが胸から溢れ出てくる。目には映らない心の機微を実感した。
寂しさは私の地球を滅ぼしてしまうものらしい。

フェデリカ「幸せなっら手を叩こう~♪」


せっかくの楽しい夜に感じてしまった寂寥感を吹き飛ばす様に、昔、俺が教えてくれた扶桑の歌を口ずさんだ。陽気なリズムを発すれば、自然と足取りが軽くなった。
今宵今晩、これから彼に誕生日を祝って貰える事は私の地球にとって当然な事ではある。そして私はそれに幸福を感じているのだ。
パン、パン、と2回手を打ち鳴らした。幸せは私の地球を救うのである。



          *          *          *



そもそも幸せとは何なのだろうか?
幸せの要素なんてものは人それぞれに違う物だとは思う。美味しい物を食べるとか、欲しい物を買うとか、そういう物欲的な事もあれば夢を叶える事だったり、大切な人と一緒にいられる事だったりと言った数式で計れない心の領域もあるのだ。

前者の部分で言えば、大概がお金で解決できる部分が大きい。つまりお金=幸せという図式が成り立つのである。
ではお金があれば、俺がいなくても私は幸せなのだろうか?



フェデリカ「嫌だなぁ、凄く嫌だ」



私としての結論はこうだけれども、当然人によってはお金があればオールオッケーでウルトラハッピーみたいな人もいるのだろう。反対にお金なんていらなくって、「愛さえあれば」なんて人もまた同じだ。
まさに極論。つまり「幸せって何?」の一番正解に近い答えは「人それぞれ」なのである。



フェデリカ「うわぁ、やっぱ人多いな……見つかるかな?」


ある程度「幸せ」についての結論が出た所で、待ち合わせ場所であるヒスパニア広場が見えてきた。目の前の交差点を渡ればもうすぐそこだ。
赤い光を灯す信号機に倣って、私も立ち止まった。

ローマでは最も有名な待ち合わせスポットであるバルカッチャの噴水前は人で溢れかえり、大使館へと続くヒスパニア階段は、まるでASローマの試合の観客席のように座り込んだ人で埋まっていた。


フェデリカ「俺はどこだろ……」


視界を覆う人の群れ、圧倒的な他人の波に私は気圧されていた。
最寄駅であるスパーニャ駅からはとめどなく人が押し寄せてきて、押しつぶされてしまいそうだ。

信号機の灯火が赤から青に変わった瞬間に、私の後で群れをなしていた人々が足早に、一斉に歩き出した。


フェデリカ「ちょっ……」

私と違う地球に住んでいる人達の波に押し流された私は、グイグイと道路側へと押し出されて行く。


フェデリカ「服に皺ついたらどうしてくれんのよ……」


ブツブツと不満を漏らしながら、人ゴミに流され続けた私はもみくちゃになりながら交差点を渡りきり、無事?ヒスパニア広場へと辿りついた。
一気に体力を奪われた私はぐったりとした頭を俯かせた。
先程私を押し流した他人の群れは、皆それぞれに自分の待人へ一直線に向かったり、胸を弾ませた表情でキョロキョロと周囲を見渡したりしている。

皆が自分の地球の幸せを探しているかのようも見える。
誰もいない地球で生きるのは、きっととても寂しい事だから……だからみんな繋がりを求める。身体がある期を境に急激に衰えていくように、心も衰えて行く。

そんな時に、心を満たす物は……自分の地球を救ってくれるのはそれぞれが求める幸せなのだろう。


フェデリカ「うわぁ……」

明るい街灯に照らされた夜のヒスパニア広場は昼間みたいに明るくて、幸せに地球を救われた恋人達の表情はとてもキラキラと輝いて見えた。光に満ちて、物の輪郭を溶かしたかのように映る景色に、私は思わず見とれてしまった。

『世は光に満ちている』
それは、名前すらも忘れてしまった中世の詩人にとっての地球だけの話ではなくて、私の地球にとっても同じらしい。何世紀も前に死んだ人間と同じ事を考えた自分に少しだけ苦笑いをしてしまった。


どれくらいの時間、思索に耽っていたのだろうか?そんな私を現実に引き戻したのは、聞き慣れた男の子の「よっ!」という相変わらず気の抜けた声だった。


フェデリカ「いよっ!……って何よその恰好」

俺「え!?おかしい!?同僚にコーディネートして貰ったんだけど……」


顔を上げて声のした方に振り向いて、私は自分の幸せを見つけた。
今日の彼は全身をアルマーニのスーツで包み込んでいる。センスがいいのか悪いのか、皮靴までアルマーニだった。
服というものは、高い物、ブランド物を選べば無条件にカッコイイというものではない。確かにアルマーニのスーツはオシャレだけれども、まだ年齢も幼い俺に似合う筈も無い。
完全にスーツに着られており、背伸びしたい男心が透けて見えていた。



フェデリカ「うん、おかしい。俺にはあんまりこういう服は似合わないかもね」

俺「マジかよ……恨むぜぇ、タラントラのバナナ野郎……」


フェデリカ「あはは、やっぱり俺にはジャージが一番だね」

俺「どうせ貧乏臭い男ですよ、俺は」


そうやっていじけて拗ねる彼も可愛くて、自然と笑みが溢れて来た。
そう今、私は幸福で私の地球は救われている。
お金が地球を救うように、愛も地球を救うのだ。どこかのラジオ局で毎年やっている24時間ぶっ通しのチャリティー番組の言葉もあながち嘘でも無いらしい。


俺「あ、そうだ。誕生日おめでとう」


さっきからブツブツと同僚のウィッチであるエンリーカ・タラントラ准尉への恨み言を呟いていた俺が、ふと思い出したかのように呟いた。

俺「なんか欲しい物ある?なんでも買ってやるぜー」

俺が財布をポケットから取り出してニシシと笑った。
彼のグッチの財布は随分と厚くて、航空ウィッチの給金の良さを雄弁に物語っていた。


フェデリカ「そうねぇ……プラダのバッグと、ブルガリの指輪と、ヴェルサーチの時計と……」

俺「ちょっと待ったぁー!!」

フェデリカ「冗談」


俺の顔が一瞬にして青ざめたのが可笑しくって、私はケラケラと大声を出して笑ってしまった。
俺も釣られて、一緒になって笑った。ケラケラと陽気な笑い声が私の地球に満ちていって、どんどんと幸福指数が上昇していく。
今気付いた。私の一番の幸せは、こんな何気ない瞬間にあるみたいだ。

私達が話している目前の道路をトラックが横切って、排気ガスの匂いだけを残して行った。二酸化化合物の不快な匂いが鼻をついたのは一瞬だけで、すぐにさっきまでの気持ちの良い春の夜に戻る。


フェデリカ「物は別にいいよ、私も働いてるしね」

俺「えー、じゃあどうする?」

フェデリカ「変わりに、お願いがあるの」

俺「なに?」



フェデリカ「これからも、私の地球を救ってよ」

俺「はぁ?」



俺が目をしかめた。まさしく「何言ってんだこいつ」って表情をしている。


フェデリカ「私の夢は俺と一緒に地球を救う事みたいなの。だから、お願い」

俺の眼が点になった事を確認して、私は彼の手を取って走り出した。「行こうよ」と目的地も決めないまま、私の地球をもっと救うために。
ボケっと呆けていた彼の体は私に引かれるまま、壊れた人形のようついてくる。
数mの間、私の言葉を考えていたようだった俺だが、やがて「めんどくせぇ」とでも言いたげな表情を経て最後には満面の笑みを見せていた。


俺「何だかよく解かんないけど、お前の事なら俺が絶対救ってやるから任せとけ!!」


私の言葉の意味を絶対に理解していない俺は、「あはは」と大きく笑って私を追い抜いて、今度は彼が私を引っ張る形になった。
俺が私の手をギュッと握った。


フェデリカ「えへへ、期待してるよ」



私も答えるように彼の手をギュッと握り返した。

二人して、究極のバカップルと化して夜のローマを駆け抜けて行く。バカ笑いしながら、押し寄せる不安とか寂寥感とかそんな物を吹き飛ばしてやりたくて精一杯駆けて行く。
私の地球が不幸になってしまうのは何も怖く無い。生きている限り、そんな事は当然のことなのだ。怖いのは幸せが過去になってしまう事、取り返しのつかない、取り換えの利かない物になってしまう事だ。

でも……


俺「よっしゃ!!救うぞ――!!」

でも、大丈夫。もう怖く無い。
社会人になっても、これから私の地球が変わっていってしまっても。“私は私”で“俺は俺”だ。
そして“これからも”なのだ。
思わず頬が緩んでしまうのを抑えきれなくて、思わず声を弾ませる。

フェデリカ「救うぞー!」


後何回あるのか解からない私の地球の誕生日、それが幸せなものでありますように……


俺&フェデリカ「せーの!続くっ!!!!!」



次回予告&おまけ

【1944年 第504統合戦闘航空団基地】

パティ「だから世界最高のクラブはユナイテッドだってば!リーグ2連覇だってしてるしね!!」

アンジー「リーグ2連覇?ふん、笑わせるなよパティ。2連覇程度ならエル・ブランコだって何度しているし、さらにこっちはリーガ・エスパニョーラでの優勝回数だって最多だ」


パティ「ぐぬぬ。だけどそれはリーグの違いがあるでしょ?プレミアのレベルは世界一だよ!」

アンジー「それは聞き捨てならないな。リーガ・エスパニョーラこそが至高だ!そもそもマンチェスター・ユナイテッドは確かに強いがプレイが荒すぎる。あれではヒスパニア人の心は掴めない!」

パティ「何言ってるのよアンジー!?レアル・マドリードこそとんでもない攻撃馬鹿なクラブじゃん!!優勝まで導いた監督を「守り過ぎ」って理由で切るのは異常でしょ!?」




フェデリカ「何を揉めてるのよ、あれは?」

俺「あー、サッカー談議で好きなクラブの話から火ぃ点いちゃったみたいでさ……」

フェデリカ「へー、意外ねー」

俺「うん、パティはともかくアンジーが熱狂的なマドリディスタってのは意外だよなぁ」


フェデリカ「そっちじゃないわよ。パティが意地になって反論してるってのがよ」

俺「そういや前にASローマの話した時はああはなんなかった気が……」

フェデリカ「良かったわねパティ、喧嘩できるような友達ができて」

俺「パティずっと言ってたもんな、そんな友達欲しいって。えーと……マルタ島攻防戦の頃まで遡るのかな?」

フェデリカ「懐かしいわね~」




パティ「大体アンジーは……」

アンジー「パティこそ……」


フェデリカ「はぁ、ちょっとあんた達いい加減にしなさいよ」

俺(お、珍しく隊長らしい動き……)


フェデリカ「最高のクラブはASローマに決まってんでしょ!!」

俺「火に油注ぐな!!」



俺「ほんじゃあ次回予告は仲直りした二人でやってもらおうか!!」


アンジー「え、いいんですか?」

パティ「いぇーい、流石お兄ちゃん解かってる~」

アンジー「次回、青春俺二人目」

パティ「第四話!!!!」



パティ&アンジー『 SHOOTING STAR OVER DRIVE 』



パティ「いつだって、彼は流星のように!!」


アンジー「あ、パティお前1人だけ決め台詞考えてたな!?」

パティ「え?かっこいいでしょー」


俺「はいはい、2人共良くできました」 アタマナデナデ


アンジー「はい!」

パティ「えへへ」
最終更新:2013年03月30日 01:50