2011年10月中旬。
航空自衛隊百里基地で、航空観閲式が執り行われた。
今回は天候が悪く、飛行展示は控えめになってしまったが、式典は無事に終了した。
この式典の実行にあたっては、全国の部隊等から支援要員が百里に派遣され、
実行部隊を結成していたのだが、
幹部候補生学校を卒業し、整備幹部になったばかりの整備俺3尉も、
原隊から百里基地に派遣されていた。
そこで、同じ部署になった操縦俺曹長と意気投合したのだった。
俺達は年が近く、名前も同じで、共通の趣味もあったため、すぐに仲良くなった。
観閲式の閉会とともに実行部隊は解散となり、各要員は原隊に復帰することになった。
観閲式の準備期間中は、基地内の広場に屋台村が設けられており、
仕事が終わったあとは毎日のように飲んだくれていたが、それも今日が最後になる。
先任幹部「それじゃ、航空観閲式の成功と、皆様の今後の活躍を祈って!」
年かさの1尉――部内出身だった――が音頭を取り、
乾杯という言葉が百里の星空に吸い込まれていく。
俺達は、航空観閲式の成功を祝い、
そして、別れを惜しみ、屋台村でお祭り騒ぎの真っ只中であった。
整備俺3尉「空から
魔法少女降ってこねえかなwwwww」
整備俺は、制服のネクタイを頭に巻き、鼻には割り箸。
俗に言う安来節という出で立ちであった。
整備俺3尉「俺は血の繋がってない義理の妹が欲しいんだよッwwwww」
操縦俺曹長「整備俺さん…、明らかに飲み過ぎですよwwwww」
整備俺3尉「Bullshit! I can't here you! Sound off like your got of pairs?!」
操縦俺曹長「サー、イエス・サー! …じゃなくて!!」
整備俺3尉「らいじょ~ぶ、らいじょ~ぶっ♪wwwww」
操縦俺はそこそこ酒に強かったが、整備俺はめちゃくちゃ酒に弱かった。
やがて消灯時間が近づき、最後のお祭り騒ぎはお開きになった。
操縦俺は、泥酔状態の整備俺を担ぎ、隊舎に戻ろうとしたのだが。
整備俺「あ…、やばい///」
整備俺が突然バランスを崩し、操縦俺も押し倒される形になった。
――そして、俺達は、2人揃って基地の池にダイブしたのだった。
最終更新:2013年03月30日 01:54