今日は出撃が無いので座学、教練らしい。
そのためジョゼ、ナオちゃん、ロスマン曹長なによりニパとは
ご飯の時間しか会っていない。正直つらかった。
ラル「時間のある時にしか出来ないからなあ」
俺「ラル隊長、俺は限界です」
ラル「君は本当にどうしようもないな」
とラル隊長は何も隠さない。じっとりとした目で見られると何とも落ち着かない。
やきもきしながら本日のおやつ、プリンを食べた。
執務室の扉が開いてプンスキー伯爵と熊さんが入って来た。
クルピン「わお、今日はプリンだね」
サーシャ「クルピンスキー中尉、報告が先です」
ラル「まあ食べながらでもいいじゃないか」
と言うラル隊長にしぶしぶと言った感じで熊さんは席についた。
おいしそうにプリンをほおばるプンスキー伯爵とラル隊長。そして熊さんもお菓子には勝てない。
華やかになった室内に血圧が上がる。「今日は上がりやすいな」と思った途端に鼻血が垂れた。
サーシャ「…そう言えば教練でしたね」
俺の心はお見通しとばかりに熊さんがナフキンで俺の鼻を拭う。
布越しでも伝わる柔らかな指に出血が増えた。さすがに怒られた。
俺は今すぐにでもニパに会いたいのだ。会って言葉を交わしたい、会ってニパと歩きたい。
でもそもそも俺にそんな権利など無いのだ。
そう考えるだけで胸の奥からどろどろと何かが溢れる感覚が俺を襲う。
ラル隊長のコーヒーを淹れながら唸っていると
クルピン「おやつでも持っていってあげれば?」
とプンスキー伯爵はあっけからんに言ってのけた。
頬をぶったたかれたような衝撃が俺を襲う。その手があったじゃないか。
あまりの興奮に隣にいた熊さんを抱きしめた。グーで殴られたけど痛くない。
ラル隊長に許可を貰うと、俺は一目散に駆けだした。
サーシャ「あの人大丈夫なんですか?」
クルピン「ほっぺが?それとも頭?」
サーシャ「どちらもです」
俺「あまり根を詰めるのは良くないですよ」
お盆を片手に扉を開け放つと、ロスマン曹長がびっくりしたようにこちらを見ていた。
急いで来たので服装が乱れているが気にしない。俺はラル隊長からの伝言をロスマン曹長に伝えた。
ロスマン「確かに休憩は必要ね」
ジョゼ「じゃあ休憩ですか?」
菅野「やった!」
ロスマン曹長は口を開きかけたが閉じ、プリンに集まる三人に続く。
俺「ニパ、今日はプリンだよ」
ニッカ「よく隊長が許してくれたな」
俺「ニパの為だからね」
ニッカ「今日のプリンはあれだ、キャラメル?」
俺「とかしてみたんだ」
ニッカ「また作ってくれよ」
俺「うん、いつでも作る」
俺の言葉に、ニパは可愛く笑った。林檎のような頬を緩ませて笑う様は何ともいえず
俺は泣きたいような衝動に駆られた。必死に抑えようとするが、頬に滴が伝う。
見られたく無くて顔を背けると、ロスマン曹長と目があった。
ロスマン「俺君、あれ分かりますか?」
指揮棒で指した先には黒板。色んな事が書かれているが、さっぱりだった。
俺「何でしょうね」
そんな俺にロスマン曹長は「軍事基地にいるんだからこれ位」と
懇切丁寧に教えてくれた。があまりにも勉強の出来ない俺を不憫に思ったのか
ロスマン「いい?ニパさんが一人とネウロイ4体が空で鉢合わせしたら数はいくつになると思う?」
俺「少なくともおっぱいは二つです」
ロスマン「あんたって人は…」
ロスマン曹長…先生が静かに怒る。
しかし俺も限界なのだ。さっきから近いロスマン先生の顔に興奮してそれどころではない。
鼻血を抑えているのだ。それにさっきから息も吸ってない。
顔を真っ赤にして堪えていると、ロスマン先生はおもむろに俺の額に手を当てて来た。
小さな手からじかに伝わる体温に、俺は最後の理性を振り絞って
俺「子どもに興味はないんだよ!胸揉ませろ!」
と怒鳴った瞬間、何処からか飛んで来たプンスキー伯爵に押し倒された。
いきなり逆転した視界に驚いていると、俺の上に乗る伯爵に銃を当てられ
クルピン「エディータに手を出したら―――分かるよね?」
と耳元で囁かれ、俺は銃の恐怖と
あまりに近いプンスキー伯爵に失神した。
俺は悪くない。
最終更新:2013年03月30日 02:28