執務室

坂本「やつは一体、何者なんだ?」

ミーナ「本人から聞かなかったかしら?以前言った扶桑からの補充要員よ。半年間ここで面倒を見ろとのことよ」

坂本「今日到着したのか。いきなり知らない男が乱入してきたから驚いたぞ」

ミーナ「 まったく、基地で待機してるようにって言ったのに……」ハァ

坂本「だが、おかげで助かったよ。アイツが来てくれなかったら今頃どうなっていたことか……」

ミーナ「それにしてもよかったわ。みんな無事で」

坂本「しかし何だあの戦い方は?一歩間違えれば死んでいた……というより、死んだはずなんだ……なぜアイツは生きている」

ミーナ「分からないわ……一応、扶桑陸軍から資料は届いているんだけど、どれも断片的な情報ばかりで……」

坂本「資料?」

ミーナ「これよ」スッ

坂本「なに……扶桑陸軍 東部第33部隊所属、主に中距離からの単独戦闘を得意とする」ペラッ

坂本「撃墜数78、主に扶桑刀と手榴弾を使う。……数々の過酷な任務により、精神を著しく損壊。痛覚と感情を失う……」

坂本「精神を損壊……あの死んだような眼はそのせいか」

ミーナ「これから半年間、先が思いやられるわ……」ハァ

ブリーフィングルーム

ミーナ「本日、扶桑から派遣された俺準佐よ。これから半年間、皆さんとともに戦います。仲良くしてね?」

俺「扶桑陸軍準佐、俺です。よろしくお願いします」

ミーナ「では俺さんに対する質疑応答を……って俺さん?どこ行くの!?」

俺「自己紹介は終わりましたので、自室に帰らせていただきます」スタスタ

ミーナ「でもまだいろいろと……」

俺「失礼します」スタスタスタ、ガチャ



坂本「……やはり、半年間大変なことになりそうだな」

ミーナ「もうイヤ……」


廊下

俺「……」スタスタスタ

宮藤「ーーーーーーーーさーん」

俺「……」スタスタスタスタ

宮藤「俺さーーーーーーーん!!」

俺「」ピタッ

宮藤「はぁ、はぁ。やっと追いついた……俺さん歩くの速いですね……」

俺「……何か御用でしょうか」

宮藤「俺さん、自分の部屋分かるんですか?」

俺「……分かりません」

宮藤(分からないのに飛び出したの?)

宮藤「ミーナさんに俺さんを部屋まで案内するようにって言われて……あの、わたし宮藤芳佳って言います。よろしくお願いします!」

俺「……よろしくお願いします宮藤……階級を聞いてもよろしいでしょうか」

宮藤「いや、あの、芳佳って呼んで結構です」

俺「階級をお聞きしてもよろしいでしょうか」

宮藤「えっ、……えっと、軍曹です」

俺「よろしくお願いします。宮藤軍曹」

宮藤(うぅ……わたし嫌われてるのかな……仲良くしたいのに……)

3日後

ミーナ「今日はネウロイの襲撃が予測されています。宮藤さんとバルクホルン大尉、坂本少佐にハルトマン中尉……そうね、俺さんも出撃してください」

俺「了解しました」

バルクホルン「どの程度の実力か見定めさせてもらうぞ」

エーリカ「にゃははー!手柄はワタシのものだよー」

俺「……よろしくお願いします」

坂本「はっはっは!怪我はしないようにな!」

坂本(俺の戦力を把握するいい機会だ……バルクホルンじゃないが、しっかり見定めさせてもらうぞ)

上空

坂本「いたっ!北北東に距離3000、中型ネウロイだ!」

バルクホルン「全く、お前はそんな装備でどうやって戦うんだ!?」

エーリカ「手榴弾を腰に巻き付けただけ……ってずいぶんとラフな格好だねぇ」

俺「……こうやって戦うんですよ」ピンっ


ドォオオオオオオオオオン!!


バルクホルン「」ぐちゃ

バルクホルン「何だこれは……俺の肉片……?あああ……ああああああああああああああ!!」

エーリカ「トゥルーデ!しっかりして!」

坂本「俺が木っ端みじんに……」

坂本「しかし、吹き飛んだ頭部はしっかりとネウロイを見据えている……一体何が起こるんだ)

ドォオオオオオオオオオン!!

坂本「やはり、ネウロイが爆発したか……」

俺「……もう気がついておいででしょう、俺の固有魔法は」シュウウ

坂本「あぁ」




坂本「自分の傷を見ている対象になすり付ける能力、だろう?」



俺「ご名答です。……さっきの爆発、コアまで届いてませんね」

坂本「コアは露出している。後は私達が……」

ドォオオオオオオオオオン!

坂本「済ませると言おうとしたのに……」

俺「まだ倒せませんね……」ピンっ

ドォオオオオオオオオオン!ぐちゃ

ドォオオオオオオオオオン!!ぐちゃぐちゃ

エーリカ「うわぁ……グロい……」

宮藤「いや……いやぁ………」

ドォオオオオオオオオオン!!バキン!

ネウロイ「グギャアアアアアア……」

俺「やっと倒せた……」

宮藤「あの……治癒魔法を……」

俺「必要ありません。傷は全部ネウロイが引き受けてくれますから」シュウウウ

バルクホルン「肉片が……肉片が……」

エーリカ「トゥルーデ大丈夫……?」

坂本(こんな戦い方……確かに早急にネウロイは倒せる。だが僚機の精神が持たないぞ……)
最終更新:2013年03月31日 00:26