第3話「身体検査とスオムス娘」
俺「はいはい……一人ずつ診ていきますから、大人しくしていてください」
俺は医務室にウィッチたちを集め、一人ずつ検査を始めた
俺「…最初は……エーリカ・ハルトマン中尉だ……」
エーリカ「は?い」
俺「…最近、調子の悪いところは?…」
エーリカ「ん? 寝起きが悪いぐらいかな」
俺「いたって健康だ。次は身長測るぞ」
「えーっと……154cmか……子供だな」
エーリカ「子供扱いはやめてよ!!」
俺「へいへい……スリーサイズは申告してあるな?」
エーリカ「してあるよ?」
俺「ハルトマン中尉はこれで終わりだ。じゃあ次は……リネット・ビショップ曹長ですね」
リーネ「は、はい!」
俺「身長は……156cmと。最近、気になることは?」
リーネ「えっと……特にありません…」
俺「もし今何かあるのに無い振りして、後で大変な事になっても俺は治療しませんよ?」
リーネ「はうっ……え、えっと……肩が最近痛いんです…」
俺「肩?どんな感じに?」
リーネ「なんか重たいんです…」
俺「そうだな……それは、胸のせいですね!」
リーネ「はうっ!……/////」
俺「下着のサイズをもう一度見直してください」
リーネ「…は、はい……///」
ペリーヌ「よく恥ずかしげも無く言えますね…」
俺「これも仕事のうちです」
俺「じゃ、次は……宮藤芳佳軍曹です」
宮藤「はい!」
俺「最近気になることは?」
宮藤「あ、あの……」
俺「えっと、もう少し大きい声でお願いします」
宮藤「うぅ……俺さん!ちょっと…」
宮藤は俺の耳にコソコソと喋りかけた
俺「ほぅ……胸が小さいので、どうしたら大きくなるか……」
宮藤「お、俺さん!////」
俺「胸の成長は個人差があります。だから、自分の胸が他人より大きいだの小さいだの気にする必要はありません」
宮藤「で、でも……」
俺「ま、どうしても大きくなりたいなら、同性同士での相談がいいでしょう。男である俺には、わかりません」
宮藤「そ、そんなぁ……」
俺「周りに相談相手が何人かいるじゃぁありませんか」
俺はイェーガー大尉とビショップ曹長をチラリと見る
宮藤「…わかりました……」
俺「じゃ、身長測りますよ。 150cm……伸び無し、っと……」
宮藤「そ、そんなこと言わないで下さいよ?!!」
俺「事実ですよー。次は…坂本美緒少佐」
坂本「うむ。しっかりと頼むぞ」
俺「なにか変わった事は?」
坂本「そうだな……特に無い!!」
俺「健康でなにより。身長は……166cmか…前より1cm伸びてますね」
坂本「はっはっはっ!それは良かった!!」
俺「あ、そうだ… あの脱衣所に掛かってる布は何なんですか?」
坂本「ああ、あれは宮藤が付けた物なんだ。扶桑の温泉宿には必ず有る物なんだ」
俺「へぇ…… それで、あの字は何て読むんでしょうか? "ぬ"?」
坂本「"ぬ"ではなく"ゆ"と読むんだ。なんだ、俺医師は扶桑語を勉強したことがあるのか?」
俺「ああ、少しぐらいですけど。あれは"ゆ"って読むのか……では、お湯の湯って意味ですね?」
坂本「その通りだ!」
俺「教えてくれて有難うございます。おかげで、スッキリしました。では、次は……ぺリーヌ・クロステルマン中尉」
ペリーヌ「お願いしますわ」
俺「う?む……胸の成長が…イマイチ…」
ペリーヌ「な、ななななな!////そ、そんなことあなたには関係ありませんわ!!///」
「それを言うんでしたら、宮藤さんかハルトマン中尉、そしてルッキーニ少尉に言うべきではなくて?」
俺「すみません、余計な一言でした。どうかお許しを」
ペリーヌ「くっ…まぁ、さきほどの言葉は水に流してさしあげますわ」
俺「どうも。 では、身長を測るぞ?」
「156cmか… 前より2cm伸びてますね」
ペリーヌ「2cmも?」
俺「成長期だから、もっと伸びると思いますよ。2cmどころか7,8cmもあり得ます」
ペリーヌ「そ、そう!!ち、ちなみに…」
俺「ん?」
俺はクロステルマン中尉がチラッと胸を見たのを見逃さなかった
俺「胸の大きさは運にまかせろ」グッ
俺はこれ以上の発展は望めないと思いつつもグッドサインをクロステルマン中尉に送った
ペリーヌ「な、なんで分かりましたの!?/////」
俺「まぁ…気にしないで。次は……シャーロット・E・イェーガー大尉」
俺「…おぉ……」
イェーガー大尉が拳を胸にポンと叩いた
そのおかげで、リベリアン娘の爆乳がポヨンと揺れる
俺もさすがにその光景には見惚れた
いいなぁ…
俺「んっんっ!じゃ、最近悩み、困った事は?」
シャーリー「特に無いけど……まぁ、あるとしたら最近寝付きが悪いぐらいかな」
俺「それなら、寝る前に準備体操程度の運動をしてはどうでしょうか。だいぶ違うと思います」
シャーリー「わかった、やってみるよ」
俺「じゃ、身長測ります。えーっと……167cm……前と変化なし」
シャーリー「んー 伸びてなかったか? 残念だな」
俺「ま、これからどんどん伸びますよ。じゃ、次は……フランチェスカ・ルッキーニ少尉」
ルッキーニ「はいはい!」
俺「最近困ってることは?」
ルッキーニ「特に無い?!!」
俺「…はいはい……ところで、それは?」
ルッキーニ「これ?開けてみたら?」
ルッキーニ少尉は黒色のかかった小さなビンを俺に渡した
俺「…なんだこれ?…」
俺は恐る恐るビンの蓋を開けた
すると、ビンの中からやや大きな蜂が出てきた
そして俺は抵抗するまでも無く腕を刺された
俺「痛ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
宮藤「お、俺さん!?どうしたんですか!?」
俺「……腕…刺された…」ピクピク
ルッキーニ「だ、大丈夫!?俺!!」
俺「い、痛い……」
ミーナ「だ、大丈夫なの!?俺さん!」
俺「…たぶん…毒のない蜂だと思います……痛い…」
ミーナ「み、宮藤さん!治癒魔法を俺さんに使って!」
宮藤「わ、分かりました!ミーナ中佐!」
俺「……お、お願いします…」
エイラ「なぁサーニャ、俺の顔色どんどん悪くなってきてないカ?」
サーニャ「うん…」
それからの俺はというと、宮藤曰くベッドでひたすら眠っていたらしい
幸いにも俺は蜂に刺されるのがこれが
初めてであり、アナフィラキシーショックにならずに済んだ
やっぱり、あの蜂に毒があったのかなぁ…
俺「ん………ここは…」
俺はガンガンする頭を手で押さえ、重いまぶたを開けた
俺「…ああ…蜂に刺されて寝ていたのか…」
昨日の微かな記憶を思い出した俺は、そばに置いてあった水をコップ一杯飲み干した
俺「……はぁ……あのチビッ子少尉には困ったもんだ……」
俺は重い体をベッドから起こし、机に置いてあった資料を見た
俺「……はぁ…」
残りのウィッチたちの身体検査はヴィルケ中佐がやってくれたみたいだが、整備士はやってくれはなかったみたいだ
つまり、今日一日を使って俺は整備士たちの身体検査をするしかない
俺「ん?この紙はなんだ?」
俺は小さい紙に書かれた文字を読んでみた
"俺さん お酒が必要なときは私の執務室へ来てください。煙草も一応用意できましたが、
吸うときは、ウィッチがいる宿舎ではなく、外で吸ってください
ミーナより"
俺「……酒と煙草…貰いにいくか…」
コンコン
俺「はい?(誰だろ?)」
シャーリー「入るぞー」
ガチャッ
俺「イェーガー大尉?」
シャーリー「よっ!ほら、ルッキーニ。こっちへ来いよー」
ルッキーニ「うん…」
俺「…どうしたんですか?ふたりして」
シャーリー「ほら、ルッキーニ」
ルッキーニ「えっとね…えっと……ごめんなさいっ!」
俺「え?」
ルッキーニ「昨日、『俺』のことケガさせちゃったから…」
俺「…蜂のこと…?」
ルッキーニ「うん…」
シャーリー「まぁ、ルッキーニも悪気は無かったんだ。許してやってくれ」
俺「ああ、大丈夫ですよ!見ての通り、ピンピンしてますし」
ルッキーニ「ごめんなさい…」
俺「大丈夫ですよ、ルッキーニ少尉。自分は元気です」
ルッキーニ「ほんと?」
俺「はい!」
ルッキーニ「よかったー!!」
シャーリー「よかったな、ちゃんと謝れて」
俺「……なんだか、大尉お母さんみたいですね」
シャーリー「え”!?」
ルッキーニ「うん!シャーリーはマッマみたい!!ん〜っ!!」ギュッ
シャーリー「あはは……じゃ、じゃぁ…行こうか、ルッキーニ…」
ルッキーニ「うん!」
シャーリー「…『俺』、わたしはまだ16だぞ?」
俺「ええ、知ってますよ」
シャーリー「………お母さん」
俺「え?」
シャーリー「……なんでもない…」
俺「……もしかして、『お母さん』って言われたの気にしてます?」
シャーリー「まだ、お母さんって年齢じゃないぞ、わたし」
俺「でも…大尉の年齢辺りになると、赤ちゃんは生める身体になりますよ?」
シャーリー「…まぁ、そうだけど…」
俺「それに、俺は褒め言葉として言ったんですよ。年齢の割にしっかりしているなぁって」
シャーリー「それは嬉しいけど…」
俺「老けてるっていう意味で言ったつもりも無いですし、それに…大尉は…美人さん…ですよ」
シャーリー「…そんなこと言ったって、私は『俺』に惚れないぞ?」
俺「やっぱりそうですか?」
シャーリー「下心まるみえだよ」
俺「あはは…」
シャーリー「…でも…もしかしたら今後、『俺』のこと好きになっちゃうかも」
俺「え”!?///////」
シャーリー「冗談だ」
俺「」
シャーリー「その顔、嫌いじゃないぞー」
俺「……」
シャーリー「まぁ、とにかく!昨日は迷惑掛けたな」
俺「大丈夫ですよ。あと、何かあったら気軽に医務室に来てください」
シャーリー「はいよー。じゃあな〜」
ルッキーニ「ばいばーい!」
バタン
俺「…煙草、貰いに行こう…」
俺は執務室に向かった
その途中で俺と同じ出身のイーティライネン中尉に出会った
俺「ユーティライネン少尉、昨日は迷惑かけて、すみません」
エイラ「気にスンナ。それより体は大丈夫なのカ?」
俺「ええ、大丈夫です」
エイラ「なら良かっタ、サーニャも心配してたんだゾ?」
俺「サーニャ……リトヴャク中尉のことですか?」
エイラ「そうダ、後でサーニャにお礼を言っておけヨ?」
俺「はい」
俺はユーティライネン少尉に感謝すると共に少尉の頭をポンポンッと軽く叩いた
これが争いの始まりであった
エイラ「な、馴れ馴れしく触るナ?!!/////」
俺「ん?そ、そんなに怒らなくても…それに、あまり気にするような事では…」
エイラ「き、気にするだロ!!//////」
俺「そうですか………」
パンッ!
エイラ「痛ッ!!な、何すんダ!!」
俺「あら?だって、軽く叩いて文句言われたので、今度は強く叩いてみようかと」
エイラ「ぐぬぬぬぬぬぬ……久しぶりに怒ったゾ…」
俺「怒っても俺は何とも」
エイラ「ぬぬぬぬ……そりゃっ!!」
ユーティライネン少尉は俺の腹に膝蹴りを決めようとしたが、女のやつを喰らってしまっては、
男の面目丸つぶれだ
俺は素早くキックを避けた
俺「そんなヘボチョロキック当たりませんよ」
エイラ「そりゃっ!!」
俺「そんな調子じゃ一生当てられないですよー」
エイラ「ぐぬぬぬぬ……これでどうダ!!」
俺「うおっ!!ちょ、ちょっ!!」
ユーティライネン少尉は蹴りを当てることを諦め、今度は体当たりをしてきた
俺は不意を突かれ、避けることができなかった
バタッ!
リーネ「今の音…なんだろう?」ヒョイ
俺「いてててて……」
エイラ「ん……な、なななな!////// ど、何処触ってるんダ!!スオムス野郎!////」
バキッ!
俺「痛っ!!てめぇもスオムス野郎だろうが!!それにガキの胸なんぞ興味ねぇよ!!!!!」
エイラ「コイツ…!この口調の変わり様!!オマエ、猫かぶってたナ!!」
俺「これが素なんだよ!!誰でも初めは敬語で接するでしょうが!!」
俺は転んだ拍子でユーティライネン中尉の胸をわしづかみしてしまった
その……温かかったぞ!
エイラ「うるさい!!//」
俺「!!」
ドスッ!
俺「ぐえっ!女っ子は大人しくしやがれ!こうしてやる!!」
コチョコチョコチョ
エイラ「!?や、やめロ!!くくっ!!アハハハハハハハハッ!!!」
俺「どうだ〜?くすぐったいダロ〜」
エイラ「や、やめろー!!////」
リーネ「(;0w0)」
俺「はっ!?ビショップ軍曹……」
エイラ「!? や、やぁ……リーネ…」
お互いにしばらくの沈黙が流れる
お願いだ…誰か…何か言ってくれ…
リーネ「……な、何も見てませんから!!お二人がそんな関係だったなんて!////////」タタタタタタタッ
俺「待っ!今、考えていることは誤解です!って聞いてない……」
俺の意見も聞き入れず、ビショップ曹長は急いで走り去って行った
俺「スオムス小娘!てめぇのせいだぞ!!」
エイラ「うるさい!!スオムス変態医師!!///」
俺「スオムス医師は認めるが……変態は認めねぇぞ!!」
エイラ「私の胸を触っておいテ、何言ってんダ!!//////」
俺「だから!おめぇみたいな小娘の胸なんぞ興味ねぇって言ってんだろ!!気にすんな!!」
エイラ「でも私は気にすル!!///」
俺「まぁ歳の割には、大きかったけどね!!」
エイラ「コイツ〜ッ!!!!!軍法会議にかけてやル!!!!!////」
俺「おれ軍人じゃないし」
エイラ「反省しないなら、こっちにも考えがあるゾ…!!」
俺「へぇ、聞いてみたいものだね」
エイラ「ミーナ中佐に言いつける」
俺「!!?」
エイラ「どうだ?これでも反省しないのか?」
俺「ぐぬぬぬぬ…」
エイラ「ホ〜レ、さっきまでの勢いはどうしタ?ん??」
俺「……う、うるさいっ!!」
コチョコチョコチョ
エイラ「!?や、や、やめろーッ!!アハハハハハハハハ」
俺「これは事故なんだ。認めるまで止めないぞ」
エイラ「アハハハハハハ!私だって…やられっぱなしじゃないんダゾ!!」
コチョコチョガエシ
俺「!?うひゃ、や、やめぇぇははははははははははははははっ!!」
エイラ「ほーれ!っ、アハハハハハハハ!やったナー!!」
俺「くくくっ!!くらえーっ!!ははははははははは!」
ミーナ「…………」
エイラ「アハハハハハハハ!」
俺「はははははははっ!くすぐったいー!」
エイラ「も、もう限界…アハハハハハハ!」
ミーナ「………」
俺「も、もうぎ、ギブ…!あはははははははは!」
エイラ「………」
俺「あはははははははっ、てどうした?急に大人しくなって?」
エイラ「………ん」
俺「………?」
ミーナ「うふふ」
俺「」
エイラ「……ちゅ、中佐!!悪いのは『俺』なんだ!いきなり抱きかかってきテ!!」
俺「なっ!?ち、違うんです!これは単なる不運な事故でして…」
エイラ「私のおっぱいさわっておいて、不運だト!?」
俺「なんでオマエは火に油を注ぐような単語を言うんだ!?」
ミーナ「…どんな事情があるにせよ…俺さん、ちょっと来てくれるかしら?エイラさんも」
エイラ「りょ、了解…」
俺「…わかりました……」
エイラ≪お、オマエが悪いんダゾ!!≫
俺≪おまえだろ!!≫
ミーナ「早 く 来 て」
俺・エイラ「…了解…」
つづく
最終更新:2014年09月30日 16:46