医務室でハルトマンと共に酒を飲み始めて1時間後…
エーリカ「ねーむーいー おやすみ……」
俺「ここで寝ないで!!起きてください!!」ギッシ ギッシ
俺は医務室のベッドで寝始めたハルトマンをおもいっきり揺らし、寝させないようにする
エーリカ「…寝させてくれたって……いいじゃん…」
俺「ダメっ!自分の部屋で寝てください!!」
エーリカ「眠いんだもん……」
俺「あんなに酒を飲むからです!!」
ハルトマンはボトル一本分の酒を飲んだせいか、顔を赤らめ、ボーッとしている
エーリカ「…うるさいなー……それ以上起こそうとすると、『俺』のベッドで寝ちゃうぞ?…」ウツロ ウツロ
俺「別にいいですよ。男臭いベッドでよければ」
エーリカ「…んじゃ、そうする……」
俺「え゛!?本当に寝るんですか!?」
エーリカ「……眠い…運んでー……」
俺「……な、なんかイケナイ気がするけど…今回だけですよ」
俺はハルトマンをおぶって俺の部屋のベッドに運んだ
ていうか、このままハルトマンの部屋に運んだほうが良かったんじゃないか?
でも、過ぎたことは気にしない
それが一番
俺「……はぁ……俺も眠いし、寝るか……」
だが、一つしかないベッドにはハルトマンが寝ている
どうすべきか?
ハルトマンを気にせず、同じベッドで寝てしまうというのが最善の策だと、この時の俺は思った
しかし、この安直な考えが原因である悲劇が起きるなど思ってもいなかった
ー 朝 ー
バルクホルン「おい!ハルトマン起きろっ!!」
バルクホルンはハルトマンが居ると思われる地帯をしらみ潰しに探す
バルクホルン「……居ない……昨日の夜見たときも居なかったな……そこらへんでぶらぶらしてると思ったのだが……」
「もしや…誘拐!? い、いや、そんなことは無い!! はず……」
「……どこだーっ!ハルトマン!!」
ー 食堂 ー
バルクホルン「というわけでハルトマンを探して欲しい!!」
ミーナ「でも…事件に巻き込まれた可能性は低いと思うわ。エーリカのことだから、外とかで寝てしまったんじゃないの?」
バルクホルン「だ、だがな……昨日の夜遅くになっても、寝てる気配は無くてな…」
宮藤「どうしたんですか?バルクホルンさん、ミーナ中佐」
リーネ「なにかあったんですか?」
バルクホルン「おお、いいところに!! 宮藤!リーネ!ハルトマンを捜して欲しい!!」
宮藤「ハ、ハルトマンさんに何かあったんですか!?」
バルクホルン「わからないが、たぶん…かくかくしかじか…」
宮藤「確かに…心配ですね…」
リーネ「みんなで手分けして捜しましょう!」
ミーナ「そうね…今ここにいる私達で捜しましょう」
「まずは、ほかのみんなの部屋に行って、何か目撃情報がないか聞き取りに行ってみましょう」
バルクホルン「了解した!!」
エイラ「…んぁ……何騒いでんダ?…」
サーニャ「ふぁ……おはようございます…」
宮藤「あっ!エイラさん、サーニャちゃん!いいところに!」
エイラ「どうしたんダ?そんなに慌てて」
リーネ「実は……かくかくしかじか」
エイラ「…まぁ…そういうことだったラ…捜してやってもいいゾ」
サーニャ「私も…協力します」
ミーナ「では、エイラさんとサーニャさんは俺さんの部屋に聞きに行って」
「私とトゥルーデは
シャーリーさんの部屋へ行くわ。あと、ルッキーニさんにも会えたら、聞いてみるわ」
「宮藤さんとリーネさんは坂本少佐とペリーヌさんに聞きに行って!」
一同「「「「了解!!」」」」
宮藤「…ペリーヌさん居ないね…」
リーネ「もしかしたら、坂本少佐と朝の訓練やってるかもしれないよ?」
宮藤「そうだね!そうだとしたら……格納庫かな?」
リーネ「とにかく行ってみよう!!」
宮藤「うん!」
— 格納庫 —
坂本「ハルトマンか?私は見てないが…」
ペリーヌ「わたくしも見ておりませんね…」
リーネ「そうですか…」
坂本「ところでお前達!一緒に訓練やらないか?」
宮藤「えっ!?で、でも……」
リーネ「私達用事があるので…」
ペリーヌ「さ、坂本少佐!お二人も用事があるみたいですから、このまま私達だけで…」
坂本「…うむ、それもそうだな!ふたりとも!用事があるのに引き止めてすまなかった!」
宮藤「い、いえ!大丈夫ですから!」
リーネ「で、ではこれで失礼します!」
— シャーリーの部屋 —
バルクホルン「リベリアン!起きてるか!?」
シャーリー「おー どうしたんだ?中佐にバルクホルン」
ミーナ「シャーリーさん、エーリカ見なかったかしら?」
シャーリー「ハルトマンをか?見てないよ」
バルクホルン「むぅ……リベリアンも見てないか…」
シャーリー「なぁ、何かあったのか?」
ミーナ「ちょっとエーリカが昨日の晩から見当たらなくてね…それで捜してるのよ」
シャーリー「それなら私も協力するよ」
バルクホルン「だ、大丈夫だ!余計な心配は…」
シャーリー「大人数で捜せば、早くみつかるかもしれないぞ」
バルクホルン「……それもそうだな……では、頼む!」
シャーリー「了解〜!」
— 俺の部屋の前 —
サーニャ「俺さん起きてるかな?」
エイラ「あいつのことダ、まだ寝てるサ」
コンコン
エイラ「お〜い俺!!起きてるカ〜?」
エイラはドアをノックし、声を掛けたが返事が無い
サーニャ「……どうする?エイラ」
エイラ「…中に入ってみるカ…」
ガチャッ
エイラ「お〜い俺、ハルトマン見なかった………」
俺「んぁ?……誰だよ…こんな時間に……」
サーニャ「……ハルトマン……さん?」
俺「…サーニャ中尉…?」
いきなり部屋に入ってきて訳もわからないことを言い出す2人
俺は、なんのこっちゃと思考がボーッとしていた
そして、俺の腰周りが生温かいことに気づき、重たいまぶたを開いて見てみた
俺「…………ハルトマン…」
エーリカ「んん………今何時……」
俺「…それより起きて…」
エーリカ「…昨日の夜…飲みすぎて頭イタイ……でも…おいしかったな……」
「ねぇ…俺……もう一度飲ませてよ…」
俺「え!?昨日、散々飲んだじゃないですか!」
エーリカ「だってぇ…アレ濃くておいしいんだもん……」
エイラ「お、おおおおお前達ハ…き、ききき昨日の夜なにしたんダヨ!?…////」
俺「ん?別にハルトマンに飲ませただけだけど?」
エイラ「お、お前ノ!?お前の…ジュースを!?///// い、いいいくらナンデモ…////」アタフタ
サーニャ「………?」
俺「おい……スオムス娘、どうした?」
エイラ「ふ、ふたりで…アンナことを…////// うわぁぁぁぁっ!!/////」
「サ、サーニャ!!/// こんな変態と一緒にいたラ、大変ダ!!///逃げるゾ!サーニャ!!////」
サーニャ「エ、エイラ!?引っ張らないで…」
2人は駆け足で俺の部屋から去っていった
俺「……アイツ、案外、耳年増だな。あれだけの会話で誤解するとは…しかも、ジュースをアレにねぇ…」
俺「後でからかってやろう」
エーリカ「…zzz……」
俺「また寝てるし……」
俺もハルトマンと同じように二度寝をしようとしたとき、バルクホルン大尉とミーナ中佐、イェーガー大尉が俺の部屋に入ってきた
バルクホルン「お、俺医師!!何してるんだ!!」
俺「はへ?」
ミーナ「ハルトマン中尉と何をしているんですか!?」
俺「なにって……一緒に寝てるだけだけで…」
バルクホルン「くっ……見損なったぞ!俺医師!!」
俺「……ん?……あーっ!!いや、これは夜遅かったのが原因で!!仕方が無くふたりで!!」
ミーナ「言い訳は要りません。シャーリーさん、俺さんを拘束してください」
シャーリー「了解……悪く思うなよ、俺」
俺「ちょっ!!ま、待て!話しをすればわかります!!」
バルクホルン「問答無用!!」
俺「やめてくれぇぇぇぇっ!!!」
俺は手足を縄で縛られた状態でヴィルケ中佐の執務室まで連行された
ちなみにハルトマンは…
エーリカ「…むにゃ…マシュマロ…」
俺が悲鳴をあげたにも関わらず、静かに眠り続けていた
気づけよ…
— 執務室 —
俺「だから!それは誤解だって!!」
バルクホルン「貴様!上官に向かってなんて言葉使いだ!!」
ミーナ「バルクホルン大尉、落ち着いて。それより、俺医師は意図的にハルトマン中尉と寝たわけではないと主張するのですね?」
俺「そうです!!医務室で寝始めたから、俺の部屋で寝かせただけで!!」
シャーリー「でもさ、ハルトマンの部屋に運んであげればよかったんじゃないか?」
俺「それは……」
そんな事を言われたら、反論できない…
だが、俺の言ってることは間違ってない…
バルクホルン「反論できないのか? なら、お前は罪を認めるんだな?」
俺「罪を認めるも何も…ハルトマン中尉とおかしい事はしてません!!」
バルクホルン「どうだか…」
なんかイラつく…
バルクホルン大尉は悪くないんだが、イラつく…
まぁ、疑われるような事をした俺も俺だけど…
とうとう万事休すという所で執務室のドアがノックされた
コンコン
ミーナ「どうぞ、入って」
ガチャッ
エーリカ「ねぇねぇ、『俺』知らない?」
バルクホルン「ハルトマン!?」
エーリカ「あ、『俺』だ」
俺「………」
思わぬ登場に執務室にいた皆が驚いた
シャーリー「なぁ、中佐にバルクホルン… ハルトマンに聞けばいいんじゃないか?そうしたら、一発でわかるだろ?」
ミーナ「そうね、そうしましょう。ハルトマン中尉、昨日の夜は何をしていましたか?」
エーリカ「なんでそんな事聞くの?」
バルクホルン「真面目に答えろ、ハルトマン」
エーリカ「わかったよ… えーっとね…昨日の夜は…俺の部屋で…お酒を飲んで………それからは覚えてないや」
ミーナ「そう……俺さんが何していたか覚えてる?」
エーリカ「ん〜 なにしてたんだっけ……あ、そうそう! 私を抱えでどこかに連れて行ってくれた!」
「そして……上着を脱がしてくれたような…気がした!」
バルクホルン「…俺医師…罪はほぼ確定だ」
シャーリー「あきらめろ、俺」
俺「ま、ままま待て!! 俺は本当に何もしてない!!」
ミーナ「では、なぜハルトマン中尉の上着を脱がしたのかしら?」
俺「それはだな……それは……ね、寝るときに上着を着ているなんて変ですよね!?」
シャーリー「まぁ…私も寝るときは着ないかな…」
バルクホルン「だが…ハルトマンが寝ているのをいいことに…やったんじゃないのか?」
俺「だーかーら!!俺は女性にには興味はありません!!」
エーリカ「確かに俺は興味なさそうだよねー ベッドの下にエッチな本無かったし」
俺「いつの間に……」
ミーナ「話を戻すわよ、俺さん。とにかくハルトマン中尉には何もしていないんですね?」
俺「神に誓って、していません」
ミーナ「エーリカも俺さんには何もされていないわね?」
エーリカ「別になにもなかったよ〜」
ミーナ「それならば…今回は俺さんはハルトマン中尉に対して淫らな行為をしていないとします。ですが…」
「俺さんには、隊員にはお酒を飲ませないでと約束したはずです」
俺「…そ、それは…」
ミーナ「よって、3ヶ月間の禁酒・禁煙を命じます」
俺「はぁ!?俺の唯一の楽しみになにしてくれんじゃぁ!?」
バルクホルン(コイツ、口が悪いな。猫かぶってたか…)
エーリカ(『俺』って、ときどき本性が現れるよねー)
ミーナ「口を謹んでください、俺医師。バルクホルン大尉、これから俺医師の部屋に行って、煙草・お酒を没収してください」
バルクホルン「了解した」
俺「待て待て待て!! それだけはやめてくださいっ!!」
ミーナ「それが嫌ならば……軍法会議を望みますか?」
軍法会議……
俺は軍人ではないんだが……でも、軍法会議とかめんどくさいのは勘弁だ…
俺「……仕方がありません……3ヶ月間の禁煙・禁酒を受け入れます……」
ミーナ「了解しました。では、これにて解散!」
ひ、悲劇だ…
ただハルトマンと寝ただけで…ホント、ただ寝ただけなのに…
禁酒・禁煙という悲劇をまねくとは…
つづく
最終更新:2014年10月22日 01:55