俺「……はぁ……酒…煙草……」
俺は酒・煙草が没収されて2日目で早くも禁断症状が現れた
しかし、俺自身、禁煙・禁酒はしたいと思っていたから、これは良い機会なのかもしれない…
俺「それにしても、今日は寒い。ここ最近は寒暖の差があるなぁ」
ただ机でボーッとしているときに、ドアがノックされたと同時に勢いよくリトヴァク中尉が入ってきた
サーニャ「俺さん、居ますか!?」
俺「ど、どうしました?」
普段は大人しいリトヴァク中尉が少し慌てて話す様子に驚きを感じながらも、あまり好くない事が起きたのを悟った
サーニャ「エイラが…!!」
俺「スオムス娘が!?」
サーニャ「とにかく…来てください!」
俺「了解です!」
— エイラの部屋 —
俺は部屋に入ると真っ赤な顔をして咳をしながらベッドに寝ているスオムス娘が目に入った
俺「そういう事か……」
エイラ「ゲホッ、ゲホッ!! な、何しに来たんだヨ…ゲホッ!」
俺「俺はリトヴァク中尉に連れてこられたの。 ところでリトヴァク中尉、いつからこんな状態で?」
サーニャ「私が…今朝エイラの部屋来てからです…」
俺「ふむ…」
どうやらスオムス娘ことユーティライネン中尉は風邪をひいてしまったようだ
まぁ、重大な病気では無さそうだ…
俺「安心してください、リトヴァク中尉。スオ…ユーティライネン中尉はただの風邪です。」
サーニャ「ホントですか? よかった……」
俺「そろそろ昼も近いから……リトヴャク中尉」
サーニャ「はい、何ですか?」
俺「悪いんですが、ユーティライネン中尉が食べられる病人食みたいなのを用意できますか?」
俺はスオムス娘に薬を飲ます前に、飯を食べさせることにした
空腹での薬の服用は危険だからな…
サーニャ「わかりました」
リトヴァク中尉は俺の話を聞くと、部屋から少し小走りで去っていった
俺「さてと……スオムス娘」
エイラ「な、なんだヨ…ゴホッ!」
俺「汗かいてるから、着替えろ!」
エイラ「無茶いうなヨ…だるくてムリダナ…ゲホッ!!」
俺「なら俺が着替えさせてやる。ほら、脱がすぞ」
エイラ「な、ななな何言ってんだヨ!!////」
俺「ほらほら、病人は大人しくしろ!ボタン取れねぇじゃんか!!」
俺はスオムス娘の軍服のボタン一つ一つを荒く取っていく
エイラ「や、やめてクレ!!//// ゴホッ!!」
俺はスオムス娘の言葉など気にせず、軍服を脱がした
うむ!スオムス人らしい白い肌だな!
俺もどちらかというと肌は白いほうなのだ
俺「すげぇ汗かいてんじゃんか……ほら、拭くぞ」
エイラ「イイッテ!!///// 一人で…ひゃうっ!!///////」
俺は冷たい水で濡らした濡れタオルでスオムス娘の体を丁寧に拭いていった
いきなり冷たいものに驚いたのだろうか。"ひゃうっ!"だなんて、こいつらしくない声をあげた
俺「おい、ここはどうする?」
俺はスオムス娘の胸を指差した
ちらみに胸はある物に覆われている
エイラ「そ、そこはやらなくてイイ!!///// 恥ずかしいダロ!!///// ゴホッ!」
俺「……いや、やろう」
エイラ「なっ!?///」
俺「下着、めくるぞ」
エイラ「ヤ、やめろォォッ!!////」
俺「嘘だよ、嘘。胸はやらないって。流石に、俺も恥ずかしい」
エイラ「こ、この変態っ!!ヤブ医者!!無免許っ!!///」
俺「はいはい。 さてと、ズボンの下は……」
ドスッ!!
俺「痛ぇ!! 何すんだよ!」
エイラ「お、オマエは馬鹿ダロ!!//// なにが"ズボンの下は"ダヨ!!/////」
「そんなもん駄目に決ってんダロ!!////// ゲホッ、ゲホッ!!」
俺「なにも殴ることねぇだろ! まったく…体拭きはこれで終わりだ!」
「替えの服はどこにあるんだ?」
エイラ「そ、そこのクローゼットに…ゴホッ、ゴホッ!!」
俺「そこだな」
俺はスオムス娘の指さしたクローゼットを開けた
俺「よし…これだな…」
俺は新しい替えの軍服を手に取った
俺「…すんすん……オマエの服…いい匂いがするな」
エイラ「な、なに匂いかいでんだヨ!!//// 変態無免許!!////」
俺「いちいちうるせぇな!ほら、着させるから大人しくしろ!!」
俺は少々乱暴に服を着させた
俺「よし…飯ができるまで少し寝てろ!!」
エイラ「うぅ…わかったヨ…」
ユーティライネン中尉は顔を真っ赤にさせながら目を閉じた
俺「…涙でてるぞ」
俺はスオムス娘の目尻に溜まっている涙を指で拭いてやった
俺「相当、辛いんだな」
エイラ「…うぅ………///」
俺「濡れタオルをおでこに被せると、いいぞ」
俺は辛そうにしているスオムス娘のおでこに濡れタオルをのせてやった
俺「少し眠っとけ…」
俺が声をかけてしばらくすると、スオムス娘は静かに寝息をたて始めた
コンコン
俺「はい」
サーニャ「俺さん、エイラの…」
リトヴァク中尉がスオムス娘の為の病人食を持ってきてくれた
俺「お!リトヴァク中尉、ありがとうございます!」
サーニャ「エイラは…」
俺「ユーティライネン中尉は大丈夫。今は少し寝てます」
サーニャ「…ありがとうございます、俺さん」
俺「イイッテ、イイッテ」
サーニャ「ふふっ、今のエイラみたい」
俺「え?」
サーニャ「何でもないです、ふふっ」
俺「さてと。リトヴァク中尉に風邪うつったら大変なので…ユーティライネン中尉は医務室に移しますか」
サーニャ「あ、あの…私は大丈夫ですから…エイラと一緒に…」
俺「そうしてあげたいんですけど…ヴィルケ中佐から言われまして」
サーニャ「そうですか…」
俺「すみません… っしょっと。スオムス娘、運ぶぞー」
エイラ「…ぅぅ…」
俺「だるいだろうけど、少し我慢してくれよ」
サーニャ「…お、俺さん!これを食べさせてあげるぐらいは…大丈夫ですか…?」
俺「そうですね。じゃぁ、医務室でお願いします。ユーティライネン中尉もリトヴァク大尉に食べさせて貰えると喜びますよ。な?」
エイラ「…サーニャ……」
俺「ほらね」
サーニャ「ふふっ!」
— その夜 医務室にて —
俺「…………スオムス娘は落ち着いてるな…」
ホッと一息ついて、酒を飲めない寂しさを紛らわす為にお菓子を食べ続けた
夜のお菓子は太りやすいんだが……まぁ、いいだろ
俺「……そろそろ全員入り終わったろ」
俺はウィッチたちが風呂に入り終わった頃を見計らい、いつも入っている
時計をチラリと見て、時刻を確認した。23時をまわっていたので、大丈夫だろう
俺「…よし、行くか…」
俺「ふぅ〜 いい湯だったな〜」
最初は風呂というものに違和感を感じていたが、今では違和感を感じるどころか、快適に感じるぐらいだ
濡れた髪をタオルでワシャワシャと拭きながら、自室へと向かった
いつもなら寝る前に酒を飲むのだが、あいにく酒は無い
またお菓子で紛らわすしかないな…
俺「……はぁ………ん?これは…」
俺は机の上に置いてあるハルトマンの医学書が目に入った
俺「……忘れたな」
医学書を手に取り、届けるためにハルトマンの部屋に向かった
俺「そういえば…ハルトマン中尉…ん"ん"っ! ハルトマンとバルクホルン大尉って一緒の部屋なんだよな…」
コンコン
返事が無い。当たり前だな、時刻は既に23時を過ぎている
明日、届けるか…
引き返そうとしたときドアが静かに開かれ、やや眠そうな声に呼び止められた
エーリカ「…どうしたの…?」
俺「あ、すみません。起こしちゃいましたか?」
エーリカ「ううん、大丈夫。えっと…何か用?」
俺「これ忘れ物です」サッ
エーリカ「あっ!ありがと〜っ!!こんな大切な物忘れちゃうだなんて…ホントにありがとね〜!」
俺「いえいえ。では、これで」
エーリカ「あれ?ついでに夜這いしに来たんじゃないの?」
俺「サラッと言わないでください。夜這いなんかしません」
エーリカ「ふーん。ま、いいや。それじゃ、おやすみ〜」
俺「おやすみなさい」
バタン
俺「………」
俺「…夜這い……」
ガチャッ!
エーリカ「したいの?」ニヤニヤ
俺「早く寝てください」
エーリカ「はいはい」ニヤニヤ
バタン
俺「………寝るか」
少し喉が渇いていたので、寝る前に水を飲みに食堂へと向かった
昼間の廊下と違って、夜は物凄く暗い。真っ黒、廊下の状態に一番相応しい言葉だ。
— 食堂 —
俺「…ふぅ」
一杯飲み干して、もう一杯飲もうとするとき、イェーガー大尉が現れた
俺「喉が渇いたので、お水を」
シャーリー「私も喉が渇いて。ディナーの肉の味付け、塩味をキツくしすぎたかなぁ」
俺「そういえば、大尉が肉担当でしたね。『本場の私に任せてくれよ』って。あの塩味が本場の味なんですね」
シャーリー「なかなか皮肉な事言ってくれるじゃないか。まぁでも…あれはちょっと失敗しちゃったなー」
俺「今頃、みんな喉が渇いてそうですね」
シャーリー「だろうなー」ゴクゴク
俺「……こういう時はコーラでも飲みたいですねー」ゴクゴク
シャーリー「コーラか!いいねー」
俺「でも、ここには無いんですけどねー」
シャーリー「ん?知らないのか?コーラ、ここの棚に少しだけ隠してあるんだ。よっ、と!!」ゴソゴソ
俺「あれ、こんな所に?」
シャーリー「一応、贅沢品だからな。まぁ2、3本減ったところで気づきはしないさ」
俺「…の、飲みましょう!」
シャーリー「そうこなくちゃ!」
カポンッ!
ゴクゴク
俺「ぷはーっ!酒もいいけど、コーラも最高ですね!」
シャーリー「だな!」ゴクゴク
俺・シャーリー「「!?!?!?」」
バルクホルン「こんな夜中に贅沢とは…重大な軍規違反だぞ!」
シャーリー「げっ!バルクホルンっ」
俺「あぁぁ……」
バルクホルン「リベリアンと…俺医師ではないか…呆れた…」
シャーリー「こ、これはだなぁ…」
バルクホルン「どう言おうと、許されることではないぞ」
俺「……すみません…」
シャーリー「…なぁ、バルクホルン。オマエも喉が渇いているんじゃないか?」
バルクホルン「そんなことはない」
シャーリー「へぇー、そうか。どうせ罰せられるなら、飲めるだけ飲んでおこうっと」ゴクゴクゴク
バルクホルン「………」
シャーリー「『俺』も飲んでおけよ。今のうちに」ゴクゴク
俺「そうですね」ゴクゴク
バルクホルン「………」
シャーリー「ぷはっ!おいしい!!」
俺「ん!」ゴクゴクゴク
バルクホルン「………す、少しだ『え?なんだって?』」
バルクホルン「………」
シャーリー「なんだって?」ニヤニヤ
バルクホルン「………なんでもない」
シャーリー「ホントは飲みたいんだろ?ほれほれー」ニヤニヤ
バルクホルン「……や、やめろ…」
シャーリー「飲んじゃえって。私たちが誰にも喋らなきゃ、バレないだろ?」
バルクホルン「……うぅ…」
俺「ん!うまいっ!」ゴクゴク
シャーリー「ほらほら—」
バルクホルン「……くっ!!」ゴクゴク
シャーリー「おー!いい飲みっぷりで」
バルクホルン「……っはっ!……しまった…一時期の迷いで軍規を…」
シャーリー「まぁ気にすんなって!」
バルクホルン「………はぁ…」
俺≪大尉、なんとかなりましたね≫コソコソ
シャーリー≪私にかかれば、こんなもんさ≫コソコソ
バルクホルン「カ、カールスラント軍人が…こんなこと…」ボソボソ
???「これは後でお仕置きが必要ね。ふふっ!」
つづく
最終更新:2014年11月09日 17:19