第9話「無免許医師は匂いフェチ」







俺「………」

シャーリー「………」

バルクホルン「………」

ミーナ「ふふっ」

なぜバレた。なぜ、昨晩のコーラがバレた


ミーナ「3人とも、わかるわね?」

シャーリー「……ははは……」

バルクホルン「これはだな…」

俺「あ、あの……」

ミーナ「…昨晩、私も喉が渇いたので、お水を飲みに行ったのよ。そしたら、ね」

俺「…なるほど…」

ミーナ「贅沢品を勝手に飲むだなんて…感心しないわね。まさか、トゥルーデまで…」

バルクホルン「…面目無い…」

ミーナ「とにかく、今後はこのような事が無いように」

シャーリー「え?これで終わりですか?」

ミーナ「なーに?もっと言われたいのかしら?」ニコニコ

シャーリー「い、いえっ!そんなことは!!」

ミーナ「ふふっ!もうしちゃだめよ?次は厳罰だから」ニコニコ

バルクホルン・シャーリー「「りょ、了解っ」」

俺「了解しました」

ミーナ(…楽しみだわぁ…)ニコニコニヤニヤ



シャーリー「いやぁ〜、呼び出されたときはどうなるかとヒヤヒヤしたよ」

バルクホルン「そもそもお前たちが、規律を守れば、こんな事には…」

シャーリー「まぁまぁ。それよりも中佐、案外すんなりと許してくれたな」

バルクホルン「確かに。もっと言われると思ったのだが…」

俺「何処となく機嫌が良さそうでしたね」

坂本「ん?珍しいメンバーだな」

バルクホルン「少佐」

シャーリー「少佐、こんにちは。えっと…それはなんです?」

坂本「ああ、これか?これは扶桑のお菓子でな。だが、貴重なものだから少ししか手に入らなくてだな…」

坂本「一人で食べるのも意地汚いし、いい機会だからミーナとちょっとした茶会でもしようと約束してたんだ」

シャーリー・バルクホルン(なるほど…だから機嫌が良かったのか…)

坂本「悪いな。もっと手に入れば、お前たちにも食べさせられたのだが…」

シャーリー「いえいえ!とんでもない!おかげで助かりました!」

坂本「?」

バルクホルン「少佐、感謝します」

坂本「??あ、ああ…?」

俺(?)




俺「えっと…イェーガー大尉とバルクホルン大尉はなぜ少佐に感謝を?」

シャーリー「中佐は少佐と茶会が出来るから機嫌が良かったんだよ。だから、そんなに怒られなかったのさ」

俺「…でも…茶会…ですよね?」

シャーリー「茶会だよ。まぁ、中佐としては少佐と二人っきりになれるのが嬉しいんだろうけどさ」

俺「まぁ…階級も近いお二人ですし…話しやすいんでしょうか?」

バルクホルン「それもあるな」

シャーリー「まぁ、あのふたりは友人っていうよりも、恋人…いや夫婦に近い」

俺「え!?ふ、夫婦!?け、けけ…結婚してるんですか!?女性同士なのに!?!?!?」

バルクホルン「落ち着け。夫婦のような関係に近い、そのように見える、ってことだ」

俺「な、なんだ…ビックリしましたよ…」

シャーリー「『今は』夫婦のような関係だな、『今は』」

俺「………えー……やっぱり、ウィッチの方々って…そんな感じの人が多いんですか?」

バルクホルン「どういうことだ?」

俺「あの…同性同士で…結婚とか…恋人…とか…」

シャーリー「多くはないよ。ただ…小さいうちからウチの501みたいに男の人と接点が少ない部隊に配属されると、同性を好きになっちゃうかもな」

シャーリー「私も、何人かは会ったことがあるよ」

バルクホルン「確かに…ウィッチは一般の女性と比べて、その傾向が強い気がするな……」

俺「…ち、ちなみに…お二人方は…」

シャーリー「私はちゃんと、男の人が好きだよ。あ!男が好きって、変な意味じゃないからな!?」

俺「わ、わかってますよ!」

バルクホルン「私もちゃんと男性を好きになったり、恋したりする」

シャーリー「今まで、そんな経験あるのか?」

バルクホルン「……」

シャーリー「そんな顔するなって。私だってまだ無いから」

バルクホルン「それに…今は祖国解放が先だ」

シャーリー「だな。ところで、『俺』は?」

俺「へ?」

シャーリー「……男が好きなんじゃ…」

俺「ち、違います!ちゃんとしてますって!!」

シャーリー「ははっ、冗談だって。で、好みのタイプは?」

俺「べ、別に話さなくても…」

シャーリー「ハルトマンか?」

俺「なんでハルトマンさんがでてくるんですか!?」

シャーリー「あれ?だって、ハルトマンが『俺』の部屋に入っていくのよく見るし」

俺「あ…あれはですね…」

シャーリー「てっきり、イチャイチャしてるのかと…」

俺「してません。決して、そんな事は。絶対に」

シャーリー「強く否定するところがますます怪しい」ニヤニヤ

バルクホルン「そういえば…ハルトマン、よく『俺』の話をするな」

シャーリー「ほほー。これはこれは、いいことを聞いたな」

俺「……」

シャーリー「顔、赤くなってんぞー」

俺「なってません」

シャーリー「これは面白くなりそうだなぁ。な、バルクホルン?」ニヤニヤ

バルクホルン「だな」

俺「からかうのは勘弁してください…」

バルクホルン「別にからかってなどいない。ただの雑談だ。な?リベリアン?」

シャーリー「バルクホルンも言うようになったねぇー」ニヤニヤ

俺(…何とも言えぬこの屈辱感…はぁ…)







—医務室—

俺「…もう大丈夫か?」

エイラ「うん…もうダイジョウブ…」

俺「…熱も無さそうだし、ひとまず安心だな」

エイラ「……喉乾いタ…」

俺「はいはい……はいよ」

エイラ「…アリガト」

俺「そうだ。リトヴァク中尉にもちゃんとお礼言っとけよ」

エイラ「サーニャ…?」

俺「風邪うつったら大変だから俺が看病する、って言ったのに…リトヴァク中尉はオマエに付きっきりだったんだぞ」

エイラ「サーニャ……」ウルウル

俺「まぁ熱は下がっても、咳はまだ出るだろうし…今日一日は念のためここで過ごしてくれ」

エイラ「わかっタ」

俺「…それと、エイラ」

エイラ「…なんダヨ…急に名前で」

俺「…シャワー浴びてきたらどうだ?」

エイラ「…?」

俺「結構汗かいただろ?だから…」

エイラ「ま、まさか…汗くさいのカ?」スンスン

俺「まぁ…でも嫌な匂いじゃないぞ。ちょっと、脇貸しな」ガバッ

エイラ「!?!? や、やめロっ!!!////」

俺「ホント、オマエはいい匂いするな」スンスン

エイラ「ギャーッ!!!変態っ!!やめろーッ!!!!!!!!!/////////」

俺「はいはい…別にこれぐらいイイじゃん」

エイラ「言い訳ないダロっ!!!////」

俺「それはともかく。早くシャワー浴びてこい」

エイラ「はいはい…まったく…」

俺「…なんなら俺も一緒に行くぞ?」

エイラ「お断りダっ!!」





俺「アイツとは話しやすいから、ついからかっちゃうんだよなぁ…」

コンコン

俺「はい」

ガチャッ

エーリカ「エイラ〜 熱大丈夫?」

俺「ハルトマンさん。アイツなら、今シャワー浴びに行ってますよ」

エーリカ「シャワー浴びれるぐらいにはなったんだ。じゃぁ、もう熱は下がったんだね?」

俺「はい。今日は念のため医務室で過ごしてもらいますが。それとハルトマンさん。ここに長く居ると、風邪うつりますよ?」

エーリカ「え、『俺』は早く私に帰って欲しいの?」

俺「い、いえ!そういう訳で言ったつもりは…!」

エーリカ「冗談だって。それと『俺』、コレ食べる?」

俺「…チョコレートですか…?」

エーリカ「うん、支給品にあったんだー 『俺』も食べたいかな、と思って。どう?」

俺「た、食べたいです!」

エーリカ「『俺』、甘いもの好きだもんね。はい、あーん」

俺「………え?」

エーリカ「はい、あーん」

俺「……いやいや…自分で食べられますんで…」

エーリカ「じゃ、あげない」

俺「え!?」

エーリカ「どうする?あーん、する?」ニヤニヤ

俺「……」

エーリカ「んー もう全部、私が食べちゃおうかなー」

俺「!」

エーリカ「ちょっと、ひとかけら食べてみようっと」パキッ

エーリカ「んーっ!あま〜い!もうひとかけらっと」

俺「……あ、あーん…」ボソッ

エーリカ「…『俺』、なんか言った?」

俺「…あ、あーん!!!」

エーリカ「そんな必死になんなくても、あげるって。はい、あーん」

俺「…あーん」

パクッ

エーリカ「どう?」

俺「…甘い…!!こんな甘いチョコレート、初めて食べました」

エーリカ「よかったー」

ガチャッ

エイラ「ふぅ…」

俺「お帰り。早かったな」

エイラ「マァ…あれ?中尉?」

エーリカ「良かったね、熱下がって」

エイラ「マァ…うん、下がって良かっタ」

エーリカ「『俺』の看病のおかげだね」

エイラ「ち、違うゾ!熱が下がったのは、サーニャのおかげデ!」

エイラ「コイツは私のわ、わ…脇の匂いを…!!それに、体拭くからって、服を…!!」

エーリカ「…? どういうこと?」

エイラ「とにかくコイツは変態なんダヨ!!」

エーリカ「ねぇ『俺』、どういうこと?」

俺「これはですね…えっと……」

エイラ「中尉も気を付けたほうがいいゾ!!」

エーリカ「うーん…『俺』って普通の人だと思うんだけど…」

俺「そうですよ、そうです!普通です!!」

エイラ「コイツ!」

俺「エイラ、ちょっとこっち来い!」グイッ

エイラ「な、なんだよっ!」

俺〈少し黙っててくれ!〉ボソボソ

エイラ〈ホントの事だろ!?〉ボソボソ

俺〈頼むから!今は勘弁してくれって!〉ボソボソ

エイラ〈なんダヨ…中尉に知られちゃマズイのかヨ?〉ボソボソ

俺〈頼むから黙っててくれ!〉ボソボソ

エイラ〈ふーん…オマエ、中尉にこと好きなのカ?〉ボソボソ

俺〈ち、違う!違う!違うって!とにかく頼むって!〉ボソボソ

エイラ〈わかったヨ…〉ボソボソ

エーリカ「おーい、ふたりの世界に入ってるぞー どうしたのー?」

俺「なんでもないですよ、ハルトマンさん。なぁ、エイラ?」

エイラ「う、うん」

俺「それに…さっきエイラが言ってたことは気にしないでください。な?」

エイラ「そ、そうなんダナ!気にしないでイイゾ、中尉」

エーリカ「ふーん…」

俺「は、はははは…」

エイラ「ははは…」

エーリカ「まぁ、何でもないならいいや。じゃエイラ、お大事に〜」

バタン

俺「ふぅ…オマエのせいで…困った、困った…」

エイラ「オマエが悪いんダロ!!」

俺「はいはい」

エイラ「まったく…」

俺「…シャンプーの匂い…イイな…」

エイラ「!?」

俺「シャワー浴びた後だからかな?どれどれ…」

エイラ「ち、近寄るな!変態っ!!」

俺「ホント、エイラはいい匂いするな」スンスン

エイラ「ギャーッ!」













—医務室前—

エーリカ「なるほどね—」ニヤニヤ










つづく
最終更新:2014年12月07日 17:48