俺「お、いたいた」
友「ん?なんだ?」
俺「さっきそこで菓子を貰ったんだ。一緒に食べないか?」
友「おーサンキュ。いいのか?」
俺「ああ、もともと貰いものだしな。これなら友も好きそうだと思って」
友「……んむ。うん美味いな」もぐもぐ
俺「だろう?」むぐむぐ
バルクホルン「俺軍曹!」
俺「は、はい!」ビビクン
友「どうしました?大尉」
バルクホルン「ああ、いや、大声を出してしまってすまないな。ハルトマンの奴を見なかったか?あいつ今日は自分で掃除をするといったのに姿が見えんのだ」
俺「はぁ……申し訳ありません。見ておりません」
友「同じく」
バルクホルン「そうか……。まったくどこをほっつき歩いているんだか……」
俺「ま、まぁハルトマン中尉にもいろいろとあるのでは……」
バルクホルン「しかしだな……」
友「まぁまぁ。あ、そうだ。大尉もどうですか?」
バルクホルン「ん?これは……菓子か?」
俺「はい。さっき貰ったものなのですが、よかったら……」
バルクホルン「う、その……すまんな。気を使ってもらったようで」
友「気にしないでください。どうぞ」
バルクホルン「ありがとう。いただくよ」
757 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:27:47.75 ID:K9CTvyvZ0
バルクホルン「ほう、美味いな」もぐもぐ
俺「はい」もぐもぐ
友「なかなかだな」もぐもぐ
ピピーーー!!
俺「ん、この笛は……すみません。ルッキーニ少尉が呼んでいるようなので少し失礼します」
友「あいよ」
バルクホルン「へ?笛?どういうことだ?」
俺「失礼します」タタタ
バルクホルン「……な、なぁ友中尉。笛ってなんだ?」
友「ああ、なんかルッキーニ少佐が吹いたら駆けつけるって約束させられたみたいで。ちょくちょくああやって呼び出されてるみたいです」
バルクホルン「そ、そうか……」
友「はい」
758 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:28:01.37 ID:KL/ZVyw50
きったあああああああああああああ支援
759 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:28:45.55 ID:K9CTvyvZ0
バルクホルン「……いい奴なんだな。軍曹は」もぐもぐ
友「まぁ、そうですね。あんなツラしてますが、悪い奴じゃないですよ」もぐもぐ
バルクホルン「ふふっ。二人は随分仲が良く見えるが、一体いつ頃から知り合ったんだ?」ごっくん
友「えーと……まぁ
初めて会ったのは二人ともまだガキでしたね」ごっくん
バルクホルン「そんな昔からか」
友「でもまぁこうして一緒にいるようになるまでは随分ブランクがありましたが」
バルクホルン「そうなのか。それにしては随分と信頼してるように見えるが」
友「まぁ、そうですね。相棒ってやつなんで」
バルクホルン「……そうか」
友「……」
バルクホルン「……その、なぜそこまで軍曹を信頼できるのか、聞いてもいいか?」
友「え?」
バルクホルン「いや、勿論嫌なら言わなくてもいい。ただちょっと興味が湧いてしまってな」
友「そうですね……」
バルクホルン「……」
友「……馴れ初め程度なら、構いませんよ」
バルクホルン「それでいい。私も無理に聞く気はない」
友「……長くなるかもしれませんが」
バルクホルン「構わない」
760 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:29:06.80 ID:fBpGjBw10
まだこのスレ残ってたのかよ
761 :ここらへんつまらんので飛ばしてもいいと思う[]:2010/10/02(土) 20:30:51.09 ID:K9CTvyvZ0
友「……昔、オレ達がよく行く遊び場で、変な奴がいたんですよ」
バルクホルン「……」
友「一日中、ただそこで暗くなるまでボーっとしてる変な奴」
友「それがアイツでした」
友「気味の悪い奴だなぁって、皆近寄ろうとしませんでした。勿論、オレも」
友「でもある日、オレ、その遊び場で友達に約束すっぽかされたんです」
友「その時凄い苛立ってて、そこにいつもの変な奴がこっち見てるじゃないですか」
友「思わず話掛けちゃいましてね。なんの用だって」
友「そしたらアイツ、ちっちゃな声で遊んで欲しい、って言いやがって」
友「思わずいいよって言っちゃったんですよ。そしたらスゲー嬉しそうに笑って……」
友「その日一日、ずっとアイツと遊んでました」
友「変なところで感動したり、みんな知ってるようなことに目ェキラキラさせて驚いてたりで。変な奴でしたよ。昔から」
友「オレも子分ができたみたいで嬉しかったんでしょうね。あちこち連れまわしましたよ」
友「そんで、日も暮れてきたしそろそろ帰るかってなったんですけど、その帰りに野犬に襲われたんですよ。オレ達」
友「近所でも噂になってるようなデカイ犬で……情けない話、オレブルっちまって動けませんでした」
友「その犬がこっちに迫ってきて、もうダメだって思った時。アイツが犬に抱きついたんですよ」
友「すぐに振り払われちゃったんですけど、またすぐ飛びついて……何度も、何度も。でもオレは恐くて動けなくて」
友「最後にはアイツ、その犬を大人しくさせちゃったんです。殴りもせずに、蹴りもせずに、ただ何度も抱きしめるだけで」
友「その犬がどっか行った後、オレがなんであの犬に攻撃しなかったんだ?って聞いたら」
友「『恐がっているのに攻撃なんかしたら可哀想だ』なんて言うんですよ?あのツラで」
友「……それ聞いて、オレはコイツと友達になろうって、思いました。でも……」
762 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:32:09.01 ID:K9CTvyvZ0
バルクホルン「……でも?」
友「……その後、ちょっとした事件があったんですよ」
バルクホルン「……」
友「その事件で、オレはアイツを助けられなかった。アイツはオレを助けてくれたのに」
友「結局、その事件のせいで、オレとアイツはもう会えなくなっちまった。……その時は、本当にもう二度と会えなくなったって、思いましたよ」
友「オレはそれが許せなかった。自分の弱さが堪らなく嫌だった。自分が弱いから、アイツを助けられなかったんだって……それが嫌で、もうそんな思いをしたくなくて、オレは軍に入りました」
友「まぁでもこのナリなんでね。兵士としてはロクなもんじゃなかった。だけどラッキーと言っていいのかは分かりませんが、オレには戦う才能はありませんでしたが技術屋としての才能はあったみたいで……そっちで働くことになったんです」
友「そんなんで暫く働いていたわけなんですが、どうにもコレでいいのかって考えるようになってきちまいましてね。辞職も考えていたんですが」
友「そんな中、あいつが軍に来たんです」
友「始めはあいつだって分かりませんでしたよ。あんまりにも変わりすぎていて。でも、あいつだって分かって。子供の頃一緒に遊んだあいつだってわかって」
友「今度こそ、あいつを助けよう。そう決めたんです」
友「……以上が、オレとあいつの馴れ初めってやつです」
バルクホルン「……」
友「つまらない話だったでしょう?」
バルクホルン「そんなことはない。二人のことが、少し分かった気がする」
友「ははっ」
763 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:33:04.82 ID:K9CTvyvZ0
俺「おーい」
友「ん、デカブツが帰ってきやがったか」
俺「ああ、ただいま」
友「おう、お帰り。もういいのか?」
俺「ああ。……ん?菓子あんまり減ってないな」
友「ああ、ちょっとお喋りしてたんでな。……さて、オレはそろそろ仕事に戻らねーと。残りは大尉と食っていいぜ」
俺「いいのか?」
友「ああ。それでは失礼します大尉」
バルクホルン「あ、ああ」
俺「頑張れよ」
友「あいよ」ひらひら
764 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:33:54.95 ID:K9CTvyvZ0
俺「ではいただきましょうか、大尉どの」
バルクホルン「あ、ああ」
俺「うん。美味い」もぐもぐ
バルクホルン「……」
俺「そういえばさっきは友と何を話しておいでだったのですか?」
バルクホルン「ん?……軍曹と中尉の馴れ初めについてな」
俺「……そうですか」
バルクホルン「……軍曹は、中尉のことを信頼してるのか?」
俺「はい。俺の一番の友人です。今の俺が、俺でいられるのも、全てあいつのおかげですから」
バルクホルン「……そうか!」
俺「はい」
765 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:35:25.89 ID:K9CTvyvZ0
バルクホルン(いろいろあるのだな……こいつにも)
俺「……」もぐもぐ
バルクホルン(こんな時代だ。当然か……)
俺「……」むぐむぐ
バルクホルン「……」
俺「……」ごっくん
バルクホルン「ずいぶん嬉しそうに食べるな」
俺「え!?そ、そうですか?」
バルクホルン「ああ。……甘いもの、好きなのか?」
俺「き、嫌いではありませんが、その、特別好きなわけでは……」
バルクホルン「口元にクリームをつけて言っても説得力がないな」
俺「え!」ゴシゴシ
バルクホルン「こらこら、袖で口を拭うな。それにそこじゃないぞ」
俺「うぅ……」
バルクホルン「……ふふっ。なんだか急にお前が身近に感じるようになってしまったな」
俺「お恥ずかしい……」ゴシ
バルクホルン「ああ、ほらほらソコじゃない。こっちだ」ちょい
俺「んん……」
バルクホルン「まったく……案外子供っぽいんだな、軍曹は」ペロッ
俺「あ」
バルクホルン「ん?」
俺「い、いえ……」
バルクホルン「……」考え中
バルクホルン「……」指を見る
バルクホルン「……」考え中
バルクホルン「!」ボンッ
766 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:38:22.02 ID:K9CTvyvZ0
バルクホルン「ち、ちがうぞ軍曹!」
俺「は、はい!」
バルクホルン「なにが違うって、その、……とにかく違うぞ!」ばたばた
俺「は、はい!分かってます!」
バルクホルン「……あー!うー!」
整備A「いいなー……イチャつけて」
整備B「いいよなー……夢だよなー指ペロ……」
バルクホルン「そこ!イチャついてない!指ペロでもない!」
整備A「ヒッ!すんません!」
整備B「で、でもさっきのは指ペロ……」
バルクホルン「がーーー!!」
整備AB「す、すんませんっした!」ダダダ!
バルクホルン「はーっ!はーっ!……あ」
俺「……」
バルクホルン「あ、う……」
俺「あ、あの……」
バルクホルン「あーーー!あーーー!!」ダダダ!
バルクホルン「なんだ私は!?なんで逃げてるんだ!?」ダダダ
バルクホルン「もう……もう……なんなんだーーー!!うわーーーん!」
767 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:39:01.43 ID:WZwel2TQ0
なんて可愛いお姉ちゃん
768 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 20:40:54.55 ID:OmiQzBksO
お姉ちゃん可愛いよ
769 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 20:56:26.52 ID:q3UcoXnd0
ほ
770 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 21:03:24.18 ID:vsTnvMb+P
お姉ちゃんの可愛さで今日一日可愛さ報われた
771 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 21:05:10.33 ID:K9CTvyvZ0
マジカヨさるるーと君
772 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 21:08:53.69 ID:K9CTvyvZ0
俺「大尉ー!」タタタ
バルクホルン「く、くるなー!いま私の顔を見るなー!」ダダダ
俺「た、大尉!落ち着いてください!」ガシッ
バルクホルン「ふ、ふわーーー!さ、さわるなーーー!!」
俺「は、はい!」ぱっ
バルクホルン「わーーー!」ババッ
俺「あ、ま、待ってください大尉!」
バルクホルン「やだー!」ダダダッ
俺「大尉ー!」
773 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 21:10:21.75 ID:OmiQzBksO
支援
774 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 21:13:30.79 ID:vsTnvMb+P
お姉ちゃんマジ乙女
775 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 21:36:03.74 ID:K9CTvyvZ0
バルクホルン「うっ……うっ……もう、最低だ……こんなぶざまな……」
俺「大尉……こんなところに……」
バルクホルン「う、うわ!軍曹!」
俺「探しましたよ大尉」
バルクホルン「う……お……怒ってる、か?」
俺「え?な、なぜですか?」
バルクホルン「その……突然逃げて……」
俺「い、いえ。怒っていません。……多少驚きましたが」
バルクホルン「す、すまない……」
俺「い、いえいいんです。問題ありません大尉どの」
バルクホルン「そ、そうか……?」
俺「はい」
バルクホルン「そうか……」
776 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 21:37:37.65 ID:K9CTvyvZ0
バルクホルン「べ、弁解させてもらうとだな!」
俺「はい」
バルクホルン「その、私には妹がいて、さっきのもそのクセでついやってしまったんだ!」
俺「はい」
バルクホルン「だ、だが妹にもいつもこんなことしてるわけじゃないぞ?勘違いするなよ?」
俺「はい」
バルクホルン「わかったか!?」
俺「分かりました大尉どの」
バルクホルン「う、うん。それならいい。それならいいんだ」うんうん
俺「……」
バルクホルン「な、なんだ。今なにを考えていた。教えろ!」
俺「え、いえ大した事では……」
バルクホルン「い、今変な想像をした!変な想像をしたな!?言え!言わないと……」
俺「い、言わないと……?」
バルクホルン「言わないと、その……怒る!怒るぞ私は!」
俺「わ、分かりました!言います!言いますから!」
最終更新:2013年01月28日 13:16