Episode6 『女帝と皇帝』

翌日


---基地内廊下---

エーリカ「なんか面白いことないかな~」

エーリカ「おろ?」

バルコニーに一人たたずむサーニャを発見した。

エーリカ「さぁーにゃぁ!」ガバッ

後ろから飛びつくエーリカ。

サーニャ「きゃっ!ハ、ハルトマンさん・・・?」

エーリカ「どったのサーニャ、こんなとこで?」

サーニャ「いえ・・・その・・・」

エーリカ「悩みがあるなら話してみなよ、相談、乗るからさ。」

サーニャ「はい・・・実は・・・」

サーニャは先日の事を気にしていた。

自分の撃った弾がネウロイに当たらなかった事だ。しかも今回をあわせて2回も。

エーリカ「なるほどね・・・」

サーニャ「確かに命中しているはずなのにネウロイの体を通り抜けてしまって・・・」

サーニャ「俺さんとリーネさんの攻撃は当たるのにどうして私だけ・・・」

エーリカ「うーん・・・でもこの前はあたしも撃ったけど当たんなかったんだよね。」

サーニャ「でも、俺さんや芳佳ちゃんやリーネさんはどうして当てられるんでしょう・・・?」

エーリカ「なんでだろうね。まぁ、少なくとも宮藤はネウロイの力を持ってるからかもしれないねぇ~。」

サーニャ「はぁ・・・」

エーリカ「あんまり深く悩まないほうがいいよ、普段はちゃんと当たってるんだから。」

エーリカ「それに、いつか当てられるときが来るかも知んないしね!」

サーニャ「・・・そうですね、悩んでもしょうがないですよね。」ニコ

エーリカ「そうそう、サーニャはそうやって笑ってるのが一番だよ!」

サーニャ「・・・・・///」

エーリカ「あ、照れた。かわいいな~。」

サーニャ「あ・・・あのハルトマンさん、相談にのってくれてありがとうございました///」

エーリカ「あーそのハルトマンさんってのなんとなく堅っ苦しいからやめない?付き合い長いんだし、わたしのことはエーリカでいいよ。」

サーニャ「は・・・はい。え・・・エーリカさん・・・」

エーリカ「う~ん、まあ及第点かな。今はよしとしよう、うん。」

エーリカ「じゃねーサーニャ!」タッタッタ

エーリカは疾風のような疾さでどこかへ行ってしまった。

サーニャ「ほんと・・・おかしな人・・・」クスッ

エーリカのおかげでサーニャの肩からいつの間にか重石が取り除かれていた。

サーニャ(ありがとう、エーリカさん。)

---基地内廊下---

芳佳「あ、サーニャちゃん!」

サーニャ「芳佳ちゃん、それにリーネさんも。」

リーネ「私たち、今からお茶にしようと思うんだけど・・・」

芳佳「よかったらサーニャちゃんも一緒にどう?」

サーニャ「私もいいの?」

リーネ「もちろん!」ニコ

サーニャ「ありがとう。あの・・・エイラも誘っていい・・・?」

芳佳「うん、いいよ!それじゃあ私たち先にバルコニーで準備してるね。」

サーニャ「うん。じゃあまた後でね。」タッタッタ

芳佳「なんだかサーニャちゃん前より明るくなった気がするね。」

リーネ「うん、私もそう思う。」


---基地内バルコニー---

バルコニーにはサーニャとエイラを含め宮藤、リーネ、ペリーヌが集まっていた。

お茶にはリーネが入れた紅茶を。お菓子にはペリーヌの作ったタルトが振舞われていた。

サーニャ「このタルト・・・おいしい・・・」

ペリーヌ「当然ですわ!わたくしが腕によりをかけて作りましたのよ。」

エイラ「ふ~ん、ツンツンメガネにしてはなかなか上出来ダナ。ま、サーニャの作ったお菓子のほうがおいしいけどナ。」

ペリーヌ「あなたという人は・・・もっと素直にほめられませんの!?」

リーネ「ほんと・・・おいしい・・・」

芳佳「リンゴってこういう風にも使えるんだ・・・」

サーニャ「あの、ペリーヌさん。」

ペリーヌ「なんですの、サーニャさん?」

サーニャ「今度、このタルトの作り方、教えてもらってもいいですか?」

ペリーヌ「え・・・ええ、もちろんよろしくってよ!」

サーニャ「ありがとう、ペリーヌさん。」ニコ

エイラ「ついでだから私も教えてもらうかナ。」

ペリーヌ「あなたもですの?ま、いいですわ。」

そのころ、俺はスイーツ不足で死に掛けていた。

俺「あぁ・・・だめだ・・・このままじゃ定期的にお菓子を食べないと死ぬ病で・・・うん?」スンスン

俺「こ・・・この匂いは・・・!!」ダッ

急いで駆け出しバルコニーへと向かう。

俺「あ、あれはあああああああ!!」

ペリーヌ「何事ですの!?」

サーニャ「俺さん!?」

俺がすごい勢いで駆け寄ってくる。

俺「そ・・・そのタルトは誰がつくったんスか・・・?」

芳佳「これは、ペリーヌさんが作ってくれたんですよ。」

俺「そ、それを・・・それを一切れいただけないだろうか・・・」

サーニャ「ペリーヌさんいいですか?」

ペリーヌ「え、ええ。よろしくってよ・・・」

サーニャが切り分けて俺の前に差し出す。

サーニャ「俺さん、どうぞ。」

俺「ありがてぇ・・・ありがてぇ・・・!」

俺「では、いただきます。」パク

一口食べる。次の瞬間。

俺「う・・・」

ペリーヌ「う?」

俺「うますぎるっ!」

俺「このタルトのサクサク感といい、リンゴの甘酸っぱさといい最高だ!」

俺「ありがとうございますっス、クロステルマン中尉!おかげで命拾いしました。」

ペリーヌ「そんな大げさな・・・」

俺「いえ、俺、定期的にお菓子食べないと禁断症状を起こしちゃうんです。」

エイラ「呪われてんのかお前・・・」

ペリーヌ「そういうことですの・・・」

俺「ほんと助かりました、ありがとうっス。」

俺「サーニャさんもわざわざ切り分けてくれてありがとうございますっス。」

サーニャ「い、いいえ・・・」

俺「あの、も一つもらっていいっスか?」

ペリーヌ「ええ、まだありますから・・・」

俺「ありがとうございます!」

芳佳「私たちもお茶の続きしよう?」

リーネ「そうだね。」

サーニャ「パク・・・おいしい・・・」

エイラ「よかったナ、サーニャ。」

俺「あ、そうそう。もしかしてこのお茶会ってまたやるんスか?」

芳佳「はい、時間があればまたやりますよ。」

俺「じゃあ、次のお茶会のときは俺がお菓子作るっス!」ムフー!

サーニャ「俺さん、お菓子作れるんですか?」

俺「はっはっは!これでも昔はスイーツマスターの称号を近所のおばさんからもらってたくらいっスからね。自信はあるっス!」

エイラ「どんだけローカルな称号なんダヨ・・・」

俺「マスターの俺に作れないお菓子はないっス!」エッヘン

リーネ「ほんとうですか?楽しみだね芳佳ちゃん!」

芳佳「うん!」

ペリーヌ「なかなか楽しみですわね。殿方が作るお菓子だなんて。」

俺「期待してくださいっス。飛びっきりのお菓子つくるっスからね!」


数日後

---基地内調理室---

俺「とは言ったものの、何を作ろうか・・・」

あれから数日後またお茶会が開かれることになった。

なんでも今度は隊員全員が参加するそうだ。

俺「ケーキか?はたまた扶桑の煎餅とか・・・いや・・・やっぱ紅茶に会うもんじゃないとな・・・」

サーニャ「俺さん・・・」

後ろを見るとそこにはサーニャがいた。

俺「どうしたっスか、サーニャさん?」

サーニャ「あの・・・何か手伝うことあったらって思って。」

俺「手伝うことっスか・・・うーん・・・あ、そうだ、サーニャさんは何か食べたいお菓子とかありますか?」

サーニャ「食べたいお菓子ですか・・・えっと・・・」

俺「具体的でなくても、こんな味がいいとか・・・」

サーニャ「そうですね・・・それなら・・・ちょっとビターな感じだけど甘いお菓子が・・・」

俺「ビターで・・・甘い・・・」

俺「そうだ!!」

サーニャ「?」

俺「へっへー、ならティラミスをつくるっス!」ニッ

サーニャ「ティラミス?」

俺「そうっス!あ、ちょっと手伝ってもらっていいっスか?」

サーニャ「は・・・はい!」

俺「えっとじゃあ・・・」

サーニャは俺のお菓子作りを手伝うことになった。

そして・・・

俺「できた!」

そこには12人分のティラミスが完成していた。

俺「いや~サーニャさんが手伝ってくれたおかげで、思ったより早く完成したっス!ありがとう、サーニャさん!」

サーニャ「いえ、どういたして。」ニコ

俺(やっぱ・・・かわいいな・・・///)

サーニャ「俺さん?」

俺「へ?あ、ああ。ちょっとボーっとしてたっス。じゃあ、これもってきましょうか。」

サーニャ「はい。」

---基地内バルコニー---

ルッキーニ「きたー!」

エーリカ「おそーい!」

エイラ「サーニャ!どこいってたんだヨ、さがしたんだゾ!」

サーニャ「ごめんエイラ。俺さんを手伝ってたの。」

エイラ「なんだ、そうだったのカ。なんにせよ良かっタ・・・」

エイラ(でも何で俺が一緒に・・・)ムスッ

ミーナ「あら、そのお菓子は?」

俺「はいっス。今日はティラミスを作ってみたっス。」

坂本「ちらみす?」

芳佳「ティラミスです、坂本さん。」

坂本「ふむ・・・扶桑以外の菓子はあまり詳しくないからな・・・」

ひと通り皆の前にティラミスがいきわたる。

俺「どうぞ、召し上がってくださいっス。」

全員「いただきまーす。」

ペリーヌ「これは・・・なかなか・・・」パク

俺「どうっスか?うまいでしょ?」

ゲルト「ああ、俺でもこんなうまいのが作れるんだな。クリスにも食べさせたいくらいだ。」

エーリカ「うまー!」

エイラ「サーニャが手伝ったんだから当然ダ!」

ルッキーニ「おいしー!」

シャーリー「あ、ルッキーニ口についてるぞ。ほらこっち向いて。」フキフキ

ルッキーニ「ん・・・ありがと、シャーリー!」

サーニャ「おいしい・・・」

俺「気に入ってもらえてよかったっス!」ニッ

サーニャ「は・・・はい///」

俺「? 顔赤いっスけど、大丈夫っスか?」

サーニャ「え?あ、はい・・・大丈夫・・・です・・・///」

俺「そっスか?あ、もしよかったらまた作るっスね!」

サーニャ「はい。」ニコ

エーリカ「なーんかあの2人いい雰囲気だよね~」パクパク

ゲルト「そうなのか?私にはいつもどおりに見えるが。あむっ。」モグモグ

エーリカ「はぁ・・・」

ゲルト「?」モグモグゴックン

それからまた何日かが過ぎた・・・

---俺の部屋---

深夜0:00

俺「う・・・ん・・・」

また深夜に目覚めた。外の月が俺の部屋を照らす。

アニマ「あ、おはよう・・・じゃないか、こんばんわ。」

俺「またお前か・・・」

アニマ「つめたいなぁ。そろそろ僕が来る意味わかったよね?」

俺「また試練なんだろ・・・」

アニマ「その通り。しかも、今回は一体だけじゃないみたいだ。」

俺「あんな厄介なのがたくさん来るのか?冗談じゃない・・・」

アニマ「う~んでも、僕にはどうしようもないんだよね。」

俺「今度はどんな奴が来るのか教えてくれないのか?」

アニマ「それは会ってのお楽しみ。ま、何体来るのかは教えてあげられるけど。」

俺「いくつだ・・・?」

アニマ「今回は2体・・・だね。」

俺「2体・・・か・・・まぁ、なんとかしてみせるさ。」

アニマ「たのもしいね。僕、君のこと気に入ったよ。ねえ、僕と友達になってくれないかい?」

俺「急になんだ・・・」

アニマ「僕、実は友達いないんだよね。だから寂しいんだ。」

アニマ「君に知らせるときにしかこれないけど、どうかな?なってくれる?」

俺「別に増えて困るもんじゃないし・・・いいよ、アニマ。」

アニマ「本当に!?うれしいな。じゃあこれは僕からの親愛の証だ。」

俺「?・・・なんだこれ?」

渡されたのは鍵のようなものだった。

それには『Memento mori』と彫られている。

アニマ「それはいつか君の役に立つはずだよ。」

俺「いつかって・・・いつだよ・・・」

アニマ「それは君が『答え』にたどり着いたときさ。それじゃあね、僕の大切な友達・・・」スー…

そういい残し、アニマは消えてしまった。

月はまもなく満月になりそうだった。

---ブリーフィングルーム---

ミーナ「では、ブリーフィングを始めます。」

ミーナ「今日は先日バルト海海上に現われた、あのネウロイを討伐します。」

実は昨日、以前ロマーニャに現われたものに似た塔のようなネウロイが出現していた。

ネウロイは一向に動く気配を見せず、その場で停滞したままだった。

幸い、コアの位置は前回ほど高くはないためストライカーでも十分到達可能な高度だった。

ミーナ「作戦の決行は今夜、全員で討伐に当たります。ですので・・・」

坂本「お前達は寝ろ!」

夜―出発前―

---食堂---

コトッ

俺「これは?」

リーネ「ジンジャーティーです。空の上は冷えますから・・・」

俺「なるほど・・・」

芳佳「今回もリーネちゃんのお家の方からブルーベリーを送っていただきました。皆さん召し上がってください。」

俺「ブルーベリーもあるんですか。ならこんどはこれでパイでも焼いてみましょうか。」

芳佳「わー!楽しみです!」

俺「そのまえに、ネウロイをやっつけないとっスね!」

ルッキーニ「ねぇねぇ、シャーリー、芳佳、俺、べーして、べー。」

シャーリー&芳佳&俺「べー」

4人「ぎゃははははははははははは!!」

坂本「こらこらお前達、ほどほどにしろよ?」

4人「はーい。」


---バルト海上空---

サーニャ「いました、敵、依然停滞中です。」ブロロロロ

ミーナ「了解。全機、フォーメーション・アルファ!」

全員「了解!」

それぞれが配置につく。

ミーナ「やっぱり少し高いわね・・・」

上昇するが一向にコアが見えない。

ミーナ「俺さん、魔眼でコアは見えるかしら?」

俺「はいっス。どうやら装甲で閉ざされちゃってるみたいっス。位置まではさほど遠くないかと。」

ミーナ「了解。位置に到達したら報告してください。」

俺「あ、そこです!」

俺が咄嗟に指を指す。

ミーナ「そこね!全機、攻撃開始!」

全員「了解!」

攻撃を開始するとネウロイも反撃のためビットからビームを放つ。

俺「これじゃ発射タイミングわかっても指示しきれない・・・」

ミーナ「大丈夫よ俺さん。みんな、たくさんの戦いを乗り越えてきてるんだから!皆を信じて!」

俺「そうっスね・・・ウィルコ!」

ミーナ「トゥルーデ、フラウ!あなた達でコアを叩いて!残りはネウロイのビットを掃討します!」

全員「了解!!」

ゲルト「うおおおおおおおりゃあああああぁぁぁ!!」バラララララララララ!!

エーリカ「いくよ!シュトゥルム!!」ギュオオオオオオオン!!

二人の攻撃が着々とネウロイの装甲を削る。

エイラ「サーニャいくゾ!」

サーニャ「うん!」

サーニャにぴったりとくっつき、エイラが未来予知でビットが一列に並ぶ瞬間を予測する。

エイラ「いまダ!」

サーニャ「おねがい!!」バシュ!

ズドドドドドドドド

と一撃で多数のビットが破壊される。

その光景は爽快の一言に尽きる。


芳佳「リーネちゃん!あぶない!」

芳佳は赤いシールドを張り、リーネをビットの特攻から守る。

リーネ「ありがとう、芳香ちゃん!」

芳佳「うん!さあ、がんばろう!」

リーネ「うん!」

シャーリー「いっけええええ!ルッキーニ!!」ビュン!

シャーリーは固有魔法の超加速を用い、ルッキーニをカタパルトのように射出する。

ルッキーニ「どっかーーーーん!」ズドドドドドドォォォ!!

ルッキーニの多重シールドがネウロイを次々と貫く。

俺「すごい・・・こんな連携が出来るのか・・・」

ペリーヌ「トネェェェール!!」バリバリバリ

ペリーヌの放った電撃はビットを粉々に砕く。

ペリーヌ「感心してる場合ではなくってよ!」

俺「そうっスね・・・俺も負けてられない!」

俺「スルト!!」

今までの何倍もの量の炎が刀に纏われる。

スカアハの力の恩恵だ。

ペリーヌ「何ですのこの量は!?」

俺「薙ぎ払え!!」ゴオォォォォ

横一閃。異常なまでにリーチが伸びた刀によりビットが攻撃され、次々に灰燼に帰す。

シャーリー「なんかあいつまた強くなってるぞ!」

ルッキーニ「すごー!」

そのころゲルトたちがコアを完全に露出させていた。

ゲルト「フラウ!今日はお前に譲ってやる!」

エーリカ「そりゃどうも!シュトゥルム!!!」

大気を操り風を纏う。そのままコアへと突撃し・・・

パリーン・・・

という音と共にネウロイが花びらのように散る。

各々が今日の勝利に喜び合う。

が・・・

深夜0:00

俺&サーニャ「!?」

突然2人の魔導針が赤色に変わる。

ミーナ「どうしましたか、2人とも?」

俺「全員!上空に向けてシールドを張って!!」

ゲルト「どういうことだ?」

俺「いいからはやく!!」

言われるがままに全員がシールドを張る。次の瞬間・・・

ビュンビュンビュンビュンビュン!!

とネウロイのビームが雨霰と降り注ぐ。

ミーナ「グッ・・・なんなの・・・これは・・・」

リーネ「いったいどこから・・・」

一度ネウロイの攻撃が止む。

俺「あそこっス!!」

月をバックに2体のネウロイがそこにいた。

一体は王冠のようなものをかぶった姿。もう一体は女王のような姿をしていた。

どちらも人間より少し大きいぐらいの大きさだ。

エイラ「あれって・・・」

そうこうしているうちに次の攻撃のためネウロイはエネルギーを溜めていた。

俺「第二波、くるっス!」

ミーナ「全機、ブレイク(散開)!!」

次々と散開し、ネウロイの攻撃を避ける。

ミーナ「敵は2体・・・俺さん、コアを持っているほうは・・・」

俺「それが・・・どっちもっス・・・」

ミーナ「なんですって!?」

今までこんなことはなかった。コアを持ったネウロイが2体も同じ日に出るとは。

しかも先ほどのネウロイをあわせれば3体だ。

ミーナ「困ったわね・・・2体同時となると・・・」

俺「隊長、おそらくあのネウロイは攻撃しても銃撃が当たらないと思います。」

ミーナ「それはどういうこと?」

俺「理由はわからないっス・・・一度攻撃してみれば分かるはずっス。」

ミーナ「?・・・まぁいいわ、全機ズーム!あの2体のネウロイを叩きます!」

全員「了解!」

エイラ「くらエ!!」ガガガガガガガ

しかし、俺が言ったように弾はネウロイの体を通り抜ける。

エイラ「マジかヨ・・・」

ペリーヌ「トネール!」バリバリバリ

電撃もまるで意味がなかった。

ペリーヌ「なんなんですの!?」

芳佳「やああああああああ!!」ガガガガガガガ

しかし、宮藤は違った。

宮藤の弾丸だけは確実にネウロイを捕らえ、装甲をえぐる。

ゲルト「どうして宮藤だけ・・・」

そう言ってるとネウロイが動き始める。

すぐさま女王のようなネウロイがミーナの近くへと降り立つ。

俺「隊長!!」

ミーナ「くっ・・・一か八か・・・はああああああああ!!」ガガガガガ!! 

グオオオオオオオ!!

ミーナの放った弾丸はなんとネウロイに当たったのだ。

ミーナ「やった!」

俺「どうしてだ・・・?」

女王ネウロイは一時離脱した。

その頃宮藤たちは王型ネウロイを攻撃する。

芳佳「やああああああ!!」シュンシュン!!

宮藤のビームがネウロイの装甲を大きくを抉る。

そしてコアが見えた。

リーネ「芳佳ちゃん!」

芳佳「うん!」

芳佳&リーネ「いっけえええええ!」ダンッ!/シュン!

2人が同時に攻撃する、しかしネウロイのコアは傷一つつかなかった。

芳佳「そんな・・・」

リーネ「どうして・・・」

それを見ていた俺が何かに気づく。

俺(もしかして・・・)

俺「隊長!俺とロッテを組んでください!」

ミーナ「え?」

俺「俺があの女王みたいな奴の装甲を剥ぎます、コアが出たら、隊長が攻撃してくださいっス!」

ミーナ「わ・・・わかったわ!」

俺「いくっスよ!!」ブロロロロロ

しばらく追いかけているうちに2人が女王ネウロイの後ろをとる。

俺「よし・・・!」

しかし、少しばかりネウロイの動きが早い。

俺「この・・・ちょっと止まれっ!」ガガガガガガ

銃撃がヒットし、少し速度が遅くなる。

ミーナ(俺さんの攻撃も当たるのね・・・)

俺「いくぞ!」

抜刀し、女王ネウロイへと迫る。

その間に彼は切先に魔力を集中させる。

俺「雲耀!!もどき・・・」ボソッ

ズガアアァァァァァァ

グオオオオオオオオオ!!

雲耀もどきによって激しく装甲を散らす女王ネウロイ。

ミーナ「すごい・・・」

よく見ればコアが露出している。

俺「今っス!隊長!!」

ミーナ「当たって!!」ガガガガガガガガガガ!!

パリーン・・・

ミーナの攻撃は見事に命中し、コアが砕け散る。

俺「やりましたね、ミーナ隊長!」

ミーナ「ええ・・・久々に撃墜した気がするわ・・・」ハァハァ…

俺「大丈夫っスか?隊長?」

ミーナ「ええ・・・大丈夫・・・よ・・・」フラ…

俺「うおっと!」

急いでミーナに肩を貸す。

俺「全然大丈夫じゃないんですが・・・」

ミーナ「ごめんなさい・・・少し気張りすぎたようね・・・」

ミーナはすでに魔力が少しずつだが衰えはじめていた。

飛ぶことが出来なくなるのも、時間の問題だ。

俺「バルクホルン大尉!」

ゲルト「なんだ!?」

俺「ミーナ隊長をつれて、先に帰投して欲しいっス。俺はあのネウロイを落とします。」

ゲルト「お前も攻撃を当てられるのか?」

俺「はい!」

ゲルト「わかった、頼んだぞ!」

俺「はいっス!!」

俺は残る王型ネウロイへと向かう。

俺「しかし・・・俺と宮藤さんの以外の攻撃が当たらないとなると・・・」

俺「うん?」

俺は宮藤の背中の刀の存在に気づく。

俺「宮藤さんその刀は?」

芳佳「へ?これは、坂本さんのです!」

宮藤は攻撃を当てようと必死だった。

俺(ということは・・・)

俺「宮藤さん、銃じゃなくて、その刀で攻撃してください。」

宮藤「え・・・でも・・・」

俺「たぶんその刀じゃないとネウロイのコアは砕けないっス。だから、お願いします。」

宮藤「よくわからないけど・・・やってみます!」

俺「よし、それじゃあ俺が装甲を削ります!宮藤さんはそれに続いて刀で攻撃してくださいっス!!」

宮藤「はい!」

2人が急速にネウロイへと接近する。

俺「あたれッ!」ガガガガガガガガガ

装甲は銃でも十分に削れた。しかし、コアまでいまひとつ届かない。

芳佳「なら私が!いって!!」シュンシュン!!

放ったビームは再び装甲を抉る。そしてコアが見えた。

俺「すごい・・・じゃない、宮藤さん!今っス!!」

芳佳「はい!力を貸してください・・・坂本さん・・・」スーッ・・・

---基地内バルコニー---

坂本が宮藤に応えるかのようにバルコニーへ飛び出していた。

坂本「いくぞ・・・宮藤!」

---バルト海上空---

烈風丸を鞘から抜き宮藤が意識を集中する。

そして・・・

芳佳&坂本「烈ッ風斬ッ!!」ズオオオオオオ!!

振り下ろした刃には大量の赤色の魔力が纏われていた。

そしてネウロイのコアを一撃の下に粉砕する。

パリーン・・・

芳佳「やった・・・やりました、俺さん!!」

俺「ナイスです、宮藤さん!」グッ!

親指を立て彼女の健闘を讃える。

周りから仲間達が駆け寄る。

リーネ「すごかったよ!芳佳ちゃん!!」

ペリーヌ「まさか坂本少佐の技を使うだなんて・・・」

エーリカ「やるねー宮藤!」

サーニャ「芳佳ちゃん・・・すごい・・・」

エイラ「やるじゃないか、ミヤフジ。」

周りの皆が芳佳を讃える。

宮藤「ありがとう、みんな。でも、今回は坂本さんのおかげだよ。」

宮藤(ありがとう・・・坂本さん・・・)

烈風丸を見つめ、心の中で宮藤はそう語りかけた。

続き→ペルソナ7
最終更新:2013年01月29日 14:12