『俺中尉ロマーニャ基地に立つ!! 』


_______________________________





―ロマーニャ基地・談話室―


ガチャ

ミーナ「みんな揃っているわね?」

リーネ「おはようございますミーナ中佐、坂本少佐」

サーニャ「…………眠い」

エーリカ「あたしももっと寝ていたかったよー」

バルクホルン「ハルトマン、貴様はせめて朝食までには起きて来い」

坂本「では早速本題に入ろう」

ミーナ「今日はこの501統合戦闘航空団に、新しく入隊者がきています」

宮藤「新人さんですか?」パアァ

ミーナ「新人と言えば新人だけど、どっちかと言うと研修生に近いわ、試作型新装備のテストウィッチです」

バルクホルン(テストウィッチ……。わざわざ最前線で試作型を?)

ルッキーニ「どんな子かなぁー!、どんな子かなぁー!」ワクワク

ミーナ「入って来て頂戴」

ガチャッ


俺「失礼します」

一同「!?」

俺「本日付けで第501統合戦闘航空団に入隊となりました、カールスラント空軍・D特殊実験戦闘部隊所属、俺中尉だ……であります」

宮藤「えっと、男の人?」

俺「自分は男をやっているつもりですが」シレッ

宮藤「え、あ、その…」(目が怖いよ…)

エーリカ「へぇ~、男のウィッチなんて初めて見るよー」(ミヤフジやリーネと同い年くらいかな?)

バルクホルン「D特殊実験戦闘部隊…?」 (特殊実験戦闘部隊など聞いたことが無いが……)

ペリーヌ「これは予想外でしたわ…」

ルッキーニ「わ~!金髪だぁ~!目がギラギラ~!」キャッキャッ

エイラ「男のウィッチか…、珍しいナ」

リーネ(ちょっと怖いかも……)

サーニャ(男の人……)

シャーリー(目つき悪ぃなー、しかも何だか少しだるそうに見えるし)


パンパン(手拍子)

ミーナ「はいはい、そこまでよ」

坂本「確かに男性のウィッチなんて珍しいだろう。私だって会うのは初めてだ」

坂本「だが私達は共に空を飛び、共にネウロイと戦う仲間だ。男だからって中尉を色眼鏡で見たりはしないでくれ」

ミーナ「美緒の言う通りよ。背中を預ける仲間として、今日から俺中尉もこの基地で私達と衣食を共にします」

俺「あー・・・よろしくお願いします」

ミーナ「それと宮藤さんとリーネさんは、俺中尉に基地の案内をお願いします」

リーネ「えっ、あ、はいぃ!」

宮藤「わかりましたー!」

ミーナ「では、解散!」



宮藤「宮藤芳佳です!よ、よろしくお願いしまっす!」

リーネ「リネット・ビショップです…」

俺「そう。そんじゃーまぁ、よろしく頼むよ宮藤軍曹、リネット曹長」

宮藤「は、はい…」

リーネ「で、では案内しますね…」

俺「あーいいよいいよ、そんな緊張すんなって」

宮藤「は、はい!」

俺「オイオイ大丈夫かぁ?縮んでるぞ」ニコッ

リーネ(あ、笑った…)

宮藤(…そうだよ、坂本さんも言ってたんだし、よし!)

宮藤「大丈夫です!では行きましょう俺中尉」

俺「おう。あー、それと俺に敬語は使わなくていいから」

リーネ「え?」

俺「俺も敬語で話すのはだるくて嫌いだし、話されるのも何かくすぐったいんだよね」

宮藤「で、でも」

リーネ「年上(?)で上官でもありますし…」

俺「上官ねぇ。じゃあせめて中尉って付けないで呼んでくれないか?俺もそうするからさ」

宮藤「えっと……わかった。じゃあ俺さんでいい?」

俺「いーよ、それで。どうせ仮初めの階級だし」

宮藤「……?」

リーネ「ではこっちです俺中尉……じゃなくて俺さん」

俺「はいよ。任したぞー」


――――――――――


宮藤「ここが食堂だよっ」

リーネ「いつもここにみんなで集まってご飯食べてるんです」

宮藤「食事は私達が作る事が多いんだけど、みんなも時々故国の料理を作ってくれるんだ」

俺「へぇー、…あそこに居るのは?」

エーリカ「んー?ミヤフジにリーネ…と、それに俺じゃないかー」パクパク

宮藤「ハルトマンさん」

リーネ「今俺さんに食堂を案内してたんです」

リーネ「俺さん、こちらはエーリカ・ハルトマン中尉です」

エーリカ「よろしく~」ニパ~

俺「おー、よろしく」

宮藤「俺さん、ハルトマンさんはすごいんだよ!300機撃墜のウルトラエースで―…」

リーネ「ちょ、ちょっと芳佳ちゃん!」

宮藤「え?」

エーリカ「」ムシャムシャ

リーネ「俺さんはカールスラント出身の軍人さんなんだよ?そんな人にハルトマンさんの事を言ったって…」ヒソヒソ

宮藤「…そうだ、私ったら知ってて当たり前そうな事をつい得意気に…」

俺「ああ、ハルトマン中尉の噂なら知ってるよ」

俺「カールスラント空軍のウルトラエース、300機以上撃墜で、確か通称…」

エーリカ(おいしい……)モグモグ

宮藤(やっぱり知ってたかー、そりゃそうだよね―)

俺「赤い彗星だっけ?」

宮藤「えっ?」

俺「えっ?あ、えーと……間違えた、そうだ、真紅の稲妻だ」

リーネ「えーと、俺さん……?」

俺「えぇっ?あっと…、そのー…なんだ…」

俺「…………はっ!」ピコーン(ヒラメキ)

俺「そうだ!白い悪魔だ!」ドヤッ

リーネ「違います」

宮藤「惜しいけどそれはもう何か別物だよ!」

俺「えー…じゃあ何なんだよ」

宮藤「黒い悪魔だよ、俺さん」

エーリカ「へへー」ムシャコラムシャコラ

俺「あーそうそうそれ…………じゃなくて!知ってたから!冗談だよ冗談」

リーネ「そうなんですか……?」

宮藤(どうみても素で間違えてたようにしか…)

ガチャッ

エイラ「ん…?宮藤か」

サーニャ「…………」ポー

宮藤「エイラーニャさん!」

エイラ「略すなヨ」

サーニャ「……新人の人」

エイラ「ん?ああさっきの新入り」

俺「どぉもー」

エーリカ「」モッサモッサ

エイラ「自己紹介がまだだったな、私はエイラ・イルマタル・ユーティライネン、スオムス空軍中尉」

エイラ「そしてこっちは…」

サーニャ「私はサーニャ・V・リドヴャクです。オラーシャ陸軍中尉」

俺「よろしくお願いするよ」

エイラ「ああそうだ俺、一応言っとくけどな」

俺「ん?」

エイラ「サーニャを変な目で見たり、もしもサーニャに手を出したりしたらその時は…」

俺「?……心配しなくても、わざわざ手なんか出したりする訳ないだろ?」

エイラ「ム……何かまるでサーニャは手を出す価値も無いみたいな言いかただナ」

俺「じゃあ出しゃいいのか?」

エイラ「イイワケナイダローッ!!」プンスカ

サーニャ「エイラ…///」

俺「どうすりゃいいんだよ……」

エーリカ「」モキュモキュ


ガチャッ

ペリーヌ「あらみなさん」

宮藤「ペリ犬さん!」

ペリーヌ「……何か発音の微妙な違いに悪意を感じるのですけれど?」

リーネ「ペリーヌさんはどうして食堂に?」

ペリーヌ「花の世話が終わったのでお茶にでも致しましょうかと思いまして」

エイラ「へぇー、丁度私達もお茶にしようと思ってたんだ。一緒にどうだ?ツンツン眼鏡」

ペリーヌ「その呼び方はやめて下さいまし……」

サーニャ「お茶菓子も用意したんだよ…。芳佳ちゃん達もどう…?」

宮藤「ごめんねサーニャちゃん。俺さんに基地の案内をしないといけないから、また後で」

エーリカ「じゃあじゃあ!わたしが代わりに頂くよー」

リーネ「ええ?ハルトマンさんずっと食べてたじゃありませんか」

俺「いつの間に……」

エーリカ「甘い物は別腹だよー」(お菓子♪お菓子♪)


384:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 10/10/31 21:04:17.74 Xjfnk+zG0
私の支援…君だけにあげるね///


385:-Prototype-1話>>384ありがとう/// 10/10/31 21:09:14.87 0+AJafF0O

ペリーヌ「そういえばあなたは新人の……?」

俺「俺中尉だ、ペリ犬さん」

ペリーヌ「ペ・リ・ー・ヌです!ペリーヌ・クロステルマン!間違った覚え方をしないで下さいまし……!」

俺「あっははは、悪い悪い。よろしくな~」



――基地内ハンガー―

シャーリー「ふ~ん♪ふ~ふふふ~ふ~ん♪」ガチャカチャ

ルッキーニ「うじゅ~じゅー…」(-.-)zzZ

シャーリー「ふ~ん♪ふ~ん♪ふ~ん♪ふ……ん?」


ガタン!!ウィィィーーンガシャン!!ガダンッ!!


ルッキーニ「……ぅんん?なぁに…?」

ルッキーニ「んぅ……?あれは…♪」

シャーリー「へぇー、コンテナごと中に運び入れたのか」

作業員「あ、イェーガー大尉、ルッキーニ少尉」

ルッキーニ「ねぇねぇ、中身は何?中身は何?」ワクワク

作業員「これは俺中尉専用の試作型空戦用装備ですね」

ルッキーニ「なーんだ、武器かぁ……」ガッカリ

シャーリー「ふーん、随分大事に閉まっているんだな。そっちのは?」

作業員「これは俺中尉のストライカー、Fw190D改・百式ですね」

シャーリー「へぇ、随分な改造を施しているみたいだな」

作業員「お分かりになりますか?」

シャーリー「そりゃー見れば分かるさ」

ルッキーニ「何かすっごいゴテゴテだねー」

シャーリー「しっかしこの大きさの魔導エンジンとなると、出力は相当なものだろうけど燃費も悪そうだな」

ルッキーニ「あのグォーッ!!みたいなやつなの?」

シャーリー「ルッキーニ履いてみるか?」

ルッキーニ「ビビビってするのイヤーッ!」


テクテク

宮藤「ここがハンガーだよ」

リーネ「ここにストライカーが格納されていて、整備や調整はここでしています」

宮藤「出撃する時もいつもはここからだね」

387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 10/10/31 21:19:23.04 iXny/9+M0
黒い悪魔ってなんだかゴキブリみたいに聞こえるよね


388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 10/10/31 21:20:32.01 0+AJafF0O

シャーリー「お、宮藤にリーネと…」

ルッキーニ「ギラギラだーっ!」

俺「ギラギラ?」

ルッキーニ「何かね、目がギラギラしてるよね~」ニコニコ

俺「ははー、面白い事を言うな」

シャーリー「あたしはシャーロット・E・イェーガー、リベリオン大尉、シャーリーでいいぞ」

ルッキーニ「あたしはフランチェスカ・ルッキーニ!ロマーニャ空軍少尉ー!」

俺「俺中尉だ、よろしくな」

シャーリー「なぁ俺、このストライカーだけどさ、どの位なんだ?」

俺「どの位…って言うと?」

シャーリー「勿論速度だよ速度、こんなゴツいストライカーを見るのは初めてなんだ。で、どの位速く飛べるんだ?」

俺「えーっと……、それはちょっと分からないというか」

シャーリー「じゃあ最高上昇高度は?最大稼働時間は?」

俺「えぇ?それもちょっと分からないというかなんと言うか・・・。結構テキトーだし」

389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 10/10/31 21:20:51.95 hJgg/A130
黒い悪魔‥‥汚い部屋‥‥

390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 10/10/31 21:21:53.54 SDGissOJO
389
お前のせいで>>377を怒れなくなったじゃ無いか・・・

391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 10/10/31 21:22:50.61 aVIKwn8g0
エーリカ「なんで私を見るなりみんな殺しにかかってくるの…?」

392:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 10/10/31 21:24:00.06 1/VQ8OuR0
じゃあ白い死神は・・・


393:-Prototype-1話 10/10/31 21:24:16.28 0+AJafF0O


シャーリー「なんだよー、じゃあ何なら知ってるんだ?」

俺「いやー寧ろほとんど何も知らないと言うか」アハハ

バルクホルン「自分の使うストライカーの事くらい、ちゃんと把握しておけ」

宮藤「あ、バルクホルンさん」

バルクホルン「戦闘ではウィッチとストライカーは一心同体だ、使い手であるおまえが、そのストライカーの事も知らないでどうする?」

俺(いや、めんどくさいし)

バルクホルン「その上おまえはテストパイロットなんだ。誰よりもその特性を理解し、報告する義務がある」

俺「義務ね……」

シャーリー「そういうなって、これから理解してけばいいだろ?」

バルクホルン「甘いぞシャーリー。中尉の仕事は重要だ。集めたそのデータが後の開発に大きく影響する」

バルクホルン「中尉、貴様はそのことを理解していない。自覚が足りていないぞ」

シャーリー「おいおい」

バルクホルン「ここは最前線なんだ。カールスラント軍人らしくもっと」

俺「…そんなん俺に言われても知らねーよ」

バルクホルン「貴様…上官に向かってその態度はなんだ」

俺「そんなん俺に言われても知らねーですよ。いきなり現れてご苦労ですねぇ」 ヘラヘラ

バルクホルン「貴様それでもカールスラント軍人か!」

俺「ちっ、うっせーな……反省してま~す」


395:長くてすまんね、サルったら他の人投下しちゃってくれ 10/10/31 21:28:11.74 0+AJafF0O

バルクホルン「貴様……!」ゴゴゴゴゴゴ

俺「何だってんだよ……!」ゴゴ

シャーリー「2人共落ち着けって!まだ知り合ったばかりだってのに、喧嘩する事ないだろ?」

宮藤「そ、そうです落ち着いて下さい!」

ルッキーニ「喧嘩はダメー!!」

バルクホルン「…………」

バルクホルン「そうだな、私とした事が少し熱くなってしまったようだ、すまん」

俺(え……)

俺「……俺も」

バルクホルン「?」

俺「俺の方こそすまなかった…でした。大尉殿」

バルクホルン「……ああ」

リーネ(良かった…)


シャーリー「ほらほら、仲直りしたんだから改めて自己紹介だバルクホルン。まだしてないんだろ~?」ガシッ

バルクホルン「肩を組むなシャーリー…」バッ

バルクホルン「…コホン」

バルクホルン「カールスラント空軍大尉、ゲルトルート・バルクホルンだ」

俺「カールスラント空軍中尉、俺です」

俺「……よろしく」ボソッ

バルクホルン「あ、ああ…、よろしく」

ルッキーニ「えへへ~、2人が仲直りして良かった~♪」ニカッ

宮藤「ところでバルクホルンさんはどうしてハンガーに?」

バルクホルン「あ、ああ。ストライカーの調整をしようと思ってな」

バルクホルン(あの様子では俺中尉に聞いても意味はないか……)

俺「そんじゃあそろそろ次行くか、行くぞー宮藤、リネット」

宮藤「うん、行こ!」

リーネ「では失礼します」

ルッキーニ「バイバーイ!また後でね~」

398:-Prototype-1話 10/10/31 21:36:34.51 0+AJafF0O

テクテク

俺「……さっきはみっともない所見せちまったな」

リーネ「…え?」

俺「大尉に注意された時、ちょっと嫌な奴の事を思い出してな。ついむきになっちまった」

リーネ「嫌な奴…?」

俺「ああ、嫌な奴」

宮藤(上官か誰かかな…?)

俺「3日」

宮藤「……え?」

俺「3日もすれば、嫌でも会えるさ」

リーネ「それは一体…」

俺「悪いな、辛気くさい話しちまって。じゃあ行くかー」テクテク

リーネ「は、はい!」

宮藤(俺さん今、一瞬だけ顔が……。気のせいだよね?)


――――――――――


俺「これで粗方回ったか?」

リーネ「はい、お疲れ様でした!」

俺「いやー、広い基地だった。丁寧な案内をありがとな、宮藤、リネット」

宮藤「えへへー、どう致しまして」

リーネ「…リーネ」

俺「へ?」

リーネ「リネットじゃなくて、リ、リーネって呼んで下さい」

宮藤「リーネちゃんたら…」ニヤ

リーネ「ち、違うよ!だって今じゃみんなリーネって呼んでいるから!」カアァ

俺「じゃあ改めてありがとな、リーネ」

リーネ「は、はい。どう致しまして」


坂本「おまえ達、案内は終わったか?」

宮藤「坂本さん」

リーネ「つい先程終わりました」

坂本「そうか、ご苦労だったな。ところで宮藤にリーネ、午後の訓練がまだだったな」

宮藤「は、はい」

坂本「よし!では3人は今から訓練だ!」

宮藤「はい!」

リーネ「了解!」

俺「ええーーーーー…」

坂本「何だ俺、訓練は嫌か?」

俺「はい、嫌です。めんどくさいんで」

宮藤「ちょっ……」

リーネ(お、俺さん!)

坂本「…………………………」プルプル

宮藤(さ、坂本さんが震えている……)


坂本「は……」

リーネ「……は?」

坂本「はっはっはっ!俺!おまえは正直者だな!気に入ったぞ!あっはっはっはっはっはっは!!!」

宮藤「坂本さん…?」

坂本「ふふふふふ……、面白い!これはかなり教えがいのありそうな奴だ!」

俺「はぁー」

坂本「よし!今から3人で基地の周りを15週だ!走れ!」

リーネ「は、はい!」

宮藤「行きます!」

タッタッタッタッ

俺「…………」

坂本「何をしている!行け!」

俺「……帰って寝ていいですか?」

坂本「早くいかんかぁー!!」クワッ!

俺「りょ、了解!」(こえー!)タッタッタッタッタッ


――――――――――


宮藤「ハァ…、ハァ…」タッタッタッタッ

リーネ「ハァハァ」タッタッタッタッ

俺「ゼェー…、ハァ゙ー…ゼェ…」タッタッタッタッ

俺「あ゙ー無理……もう……マジ無理……」タッタッタッタッ

宮藤「あと一周だよ…、頑張ろう」タッタッタッタッ

リーネ「俺さん、もう少しですよ…」

俺「いや無理だろこれ……ハァハァ、具体的に何が無理かというと…………あー駄目だわかんねー、無理だから、だって無理なんだからぁ!」ゼェー、ゼェー

リーネ(結構元気じゃないですか……)タッタッタッタッ


タッタッタッタッ

坂本「…よし!」

宮藤「おっ、終わった……」ハァ、ハァ…

俺「早かったな、俺の死も……」ガクッ

リーネ「お、俺さんーっ!?」

坂本「はっはっは!どうしたー?俺!年下の女子に負けてるようじゃ、男が廃るぞ?」

俺「……明日は」ゼェー、ゼェー

坂本「おぉ?ようやくやる気になったか?」

俺「明日は絶対…………サボってやるからな…」ゼェー、ゼェー

宮藤(向上心無し!?)

坂本「はっはっは!訓練をサボるなんて私に向かって宣言するような奴は、おまえが初めてだ」

坂本「逃げ出しても必ず探し出してやるから、覚悟しておけよ?」

俺「上ぉー等ぉー……」ゼェー、ゼェー

坂本「今日は俺中尉も着任したばかりで疲れただろう。今日はここまで!」

3人「了解……」ゼェ、ゼェー

409:-Prototype-1話 10/10/31 22:08:02.66 0+AJafF0O


―――その日の夜―――

ロマーニャ基地・隊長室

ガチャッ

バルクホルン「ミーナ」

ミーナ「やっぱり来たわね、トゥルーデ」

バルクホルン「その様子だと、用件はわかっているみたいだな」

ミーナ「そうね……十中八九、面倒くさがりやな新人さんの事かしら?」

バルクホルン「わかっているなら話が早い。とてもカールスラント軍人とは思えぬ力の抜けた立ち振る舞い。己のストライカーの事すらまるで知らない素人振り。それと…」

ミーナ「D特殊実験戦闘部隊……ね?」

バルクホルン「ああ」コクリ

坂本「これが事前に上から届いた今回の実験の参考資料だ」パラッ

ミーナ「少しだけだけど、俺中尉の事が書いてあるわ」スッ(ワタシッ)

パシッ(ウケトリッ)、パラッ

バルクホルン「……俺中尉、年齢は16歳、出身はカールスラント、固有魔法は…魔法力の変換。実戦経験……0!?」


パラッ

バルクホルン『今回の目標は、試作型新兵器の性能実験、及びデータ収集である』

バルクホルン『第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」は、D特殊実験戦闘部隊と共にネウロイの殲滅、及び俺中尉のデータ収集に尽力せよ』

バルクホルン『尚、今回の実験結果次第では、全世界のネウロイとの戦闘に、大きく貢献するものとなる。貴公らの健闘を祈っている』

坂本「全世界か。スケールの大きい話だ」

バルクホルン「なんだこれは……、こんな馬鹿げた話があるか!!」

バルクホルン「上層部は最前線を、兵器開発工場の性能実験場とでも勘違いしているのか!?」

バルクホルン「しかもそのテストウィッチは、まるででは無い。実戦経験も無い正真正銘の素人……、こんな事は前代未聞だ!」

ミーナ「落ち着いてトゥルーデ、気持ちは分かるわ」


411:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/10/31 22:18:07.44 SDGissOJO
しえんだぜ


412:-Prototype-1話>>411感謝! 10/10/31 22:20:36.35 0+AJafF0O


―――少し前・食堂―――


リーネ「ごめんね、芳佳ちゃん。手伝いしか出来ないで」

宮藤「私が扶桑料理作るって言い出したんだよ?気にしないで」

リーネ「ありがとう芳佳ちゃん。…よしっ、夕食の準備が整いました~」

宮藤「今日は俺さんが入隊した記念に張り切ってたくさん作っちゃいました」

ルッキーニ「わ~♪扶桑料理がたくさん!」

ペリーヌ「宮藤さん、あなたまた腐った豆を食卓に……!」 グヌヌ

エーリカ「わーい!食ーべほーうだーい♪」ルンルン

サーニャ「いっぱいある…」

エイラ「これは…作り過ぎじゃないか?」

俺(……食い物?)

シャーリー「そういえば中佐とバルクホルンはどうしたんだ?少佐もいないし」

リーネ「3人は大事な話があるので、先に食べるようにって言っていました」

俺「…………」パクッ

俺「…………」 モグモグ

宮藤「……あの、お口に合いませんか?」

俺「……」グスッ

宮藤「え?」

俺「……うまい」グス

宮藤「ええ!?俺さん……」

リーネ「うそっ、泣いている…の?」

俺「なんだこれ……、めちゃくちゃ美味いぞ……(感涙)」

シャーリー「すげー、料理で感動して泣く人なんて初めて見た…」

ルッキーニ「あたしもー」

エーリカ「見たこと無いのが普通だと思うよ」

サーニャ「…おいしい」

エイラ「感動して泣く程美味いノカ。良かったな宮藤」

宮藤「…はい!」


宮藤(私のお料理でこんなに喜んでくれる人は、初めてかも…)

宮藤(…嬉しいな♪)

俺「……美味い、美味いぞ」モグモグ

俺「どこか懐かしい感じの味…、こんな美味いもの初めて食べた…」グスン

宮藤「そ、そんなに褒められると、照れちゃうな~///」

俺「うま……ヴッ」グニャ

俺「な、何だこれは……」

宮藤「それはキノコだよ、椎茸」

俺「キノコ?」

宮藤「俺さんキノコ駄目なの?」

俺「なんかこの噛み切りにくいこの食感…、好きじゃないな」

宮藤「駄目だよ好き嫌いしちゃ」

俺「だ、だけどこの食感は…」

宮藤「駄目。ちゃんと栄養バランス考えて作ってるんだからね。キノコは体にいいんだから」

俺「わ…わかったよ」モグモグ


418:-Prototype-1話 10/10/31 22:34:30.22 0+AJafF0O

俺「…………」モグモグ

宮藤「噛んでいれば味が染みてきておいしいでしょ?」

俺「……ホントだな」

宮藤「へへーよろしい」ニコニコ



シャーリー「まるで子供の好き嫌いを直す母親だな」

エーリカ「いや、この場合は兄と妹だね!」

サーニャ「芳佳ちゃん、嬉しそう…」

――――――――――


俺「美味かったよ宮藤、リーネ。素晴らしい料理をありがとな」

宮藤「喜んで貰えて何よりです」

リーネ「わたしはちょっと手伝っただけですよ」

俺「じゃあ俺は部屋に戻って休むよ、今日は色々ありすぎて疲れた……、オヤスミ」

リーネ「俺さんおやすみなさい」

宮藤「また明日ねー!」テヲフリフリ



テクテク

俺「はー……疲れた……、部屋に戻るか」

俺(それにしても何だってんだ?さっきのは…、何で俺が泣いてんだよ)

俺(食べた途端に自然と涙が出ちまった…。どこか懐かしい味…俺はあの味を知っている?)

俺(だが俺はまともな料理なんて物を食べたのは、あれが初めてだ。つまりは四年以上前か)

俺(……ま、今更意味は無いか。今更……)

俺「さぁて寝るかー……っと」

俺(その前に……)テクテク



――場所は再び隊長室――


バルクホルン「……それでD特殊実験戦闘部隊というのは…?」

ミーナ「詳細は一切不明、分かっているのは今回の実験を担当するということ」

ミーナ「そして3日後に、責任者共々この基地に到着するわ」

バルクホルン「何故テストウィッチである俺中尉だけを先にここに?」

坂本「責任者と研究者チームを乗せていた船がエンジントラブルを起こして港に引き返したそうだ」

バルクホルン「その為に俺中尉と試作型新兵器だけが先にここに到着した……か」

ミーナ「そうよ」

バルクホルン「状況は理解したが、この件には不透明な部分が多すぎる」

バルクホルン「私も私なりの伝で、情報を集めてみよう」

ミーナ「ええ、お願い。私も探りを入れてみるわ」

バルクホルン「それと、責任者とやらの情報は?」

ミーナ「ダム・ダ・ダルシム大佐、D特殊実験戦闘部隊の創立者でもあり、今回の実験の最高責任者」

ミーナ「詳細は一切不明、ここ数ヶ月で急に頭角を現してきた、謎の多い人物よ」

バルクホルン「ダム・ダ・ダルシム………」

坂本(ん…気のせいか?)

バルクホルン「その男が今回の件を立案したのか。それとも裏に何かが……」

ミーナ「ただの性能実験相手に少し考えすぎな気もするけど、念のためよ」

バルクホルン(しかし変わった名だな…。まさか、偽名か?)


425:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 10/10/31 22:45:58.61 XyHdiQ5HP
ダルシムさんのイメージが一瞬で固まったなw


428:-Prototype-1話 10/10/31 22:56:31.83 0+AJafF0O



―――通信室―――


俺「……はい、わかっております。全て手筈通りに…」

俺「バルクホルン大尉とミーナ中佐は、すでに疑念を抱いておるようですが……。いえ、余計な事は何も喋っておりません」

俺「……了解です。3日後ですね」

俺「承知しております……ダルシム大佐。ではこれで」

ガシャン


俺(……クソジジィやアイツらが来るまでたったの3日しかないのか)

俺(まぁ、なんでもいいけどな。せいぜい好きにやらせてもらうとするさ)
最終更新:2013年01月29日 15:00