『駆け抜ける閃光』


_______________________________





528 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 14:36:01.10 ID:jmJ3OaFwO

―――――ロマーニャ近海・カールスラント艦隊―――旗艦アドミラル―――――

ネウロイ「――――――――――」

ビシュン!

ドッガアァァァァァン!!

兵士A「護衛艦ストラスブルク!大破!」

兵士B「駆逐艦ヴィルヘルム!航行不能!」

兵士C「護衛艦アッシマー被弾!速度低下!」

兵士D「艦長!このままでは!!」

艦長「持ち堪えろ!ようやく救助要請が出せたんだ。すぐにストライクウィッチーズが来る!」

兵士E「来るったってロマーニャ基地からここまでは10分以上は掛かりますよ!?後7分も持ちませんよ!!」

艦長「持たせるんだよ!出来る出来ないじゃない、やるんだ!カールスラント軍人の意地を見せろ!!」

ネウロイ「――――――――――」

ビシュゥン!

ドガアァァァァァン!!

兵士B「あああ!!アッシマーがああああああぁっ!!!!」

529 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 14:39:34.38 ID:jmJ3OaFwO

兵士A「護衛艦アッシマー!轟沈!!」

艦長「旋回しつつ弾幕を張れ!これ以上奴に撃たせるな!!」

ズガガガガガガガガガガガガ!!

艦長「被害状況知らせぃ!!」

兵士B「左舷主砲大破、使用不能!船尾副砲使用不可!」

ネウロイ「――――――――――」

兵士B「艦長!ネウロイが!」

艦長「またあれをやる気か……!」

カールスラント艦隊を襲ってたのは、一体の大型ネウロイだった。

大型ネウロイから、一部が4つの中型ネウロイとなって分離し、再び合体。形を組み替えて行く

大型ネウロイは一つの巨大な砲塔へと形を変えた

艦長「取り舵かわせ!!」

ギュイーン……!ズゴオオオオオオッ!!

兵士C「く、駆逐艦マックス・シュルツ撃沈!!」

兵士E「か、艦長!これで本艦隊で航行可能なのは、本艦だけです!」

531 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 14:45:34.42 ID:jmJ3OaFwO

艦長「ぐぅ……ロマーニャを目の前にして……!!・・・致し方ない、総員退か―――」

?「ふざけるな!!」

艦長「ダルシム大佐!?」

ダルシム「ネウロイ風情に尻尾を巻いて逃げ出せと言うのか!冗談ではない!!」

艦長「現時点での戦闘続行は不可能です!当艦隊で戦闘可能なのはこのアドミラルのみで、もう戦闘など―――」

ダルシム「ウィッチが援軍で来る!戦力は問題ない!ネウロイ相手に逃亡など許さん!!」

艦長「それでは私闘です……!そのようなものの為に、ここに居る部下達を死なせる訳にはまいりません!!!」

ダルシム「貴様―――――」

兵士C「艦長!ネウロイが再び分離!うち中型一体が、本艦に接近!!」

艦長「なにぃ!!?」

ネウロイ「―――――――――――――――」 ヒュン!

兵士D「うわあああああああっ!!!!!目の前に!」

兵士E「母さん……!」

艦長「くぅ……!」

ダルシム「おのれええええぇっ!!!プロト01は何をやっている!?あれさえ来ればこんな事には………!!」

532 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 14:48:49.77 ID:jmJ3OaFwO

大型ネウロイは再び分離し、うち一体の中型がアドミラルに急接近

艦橋の眼前まで一気に接近した

黒光りする装甲の表面が赤く輝き、始める

艦橋に居る誰もが死を覚悟した。その時――――

ズガン!

遠方より飛来した銃弾がネウロイに着弾した

すぐにネウロイは反撃しようと攻撃された方向に向き直ろうとするが―――

ズガン!……ズガン!ズガン!

続いて2発、3発と次々に着弾。ネウロイの姿勢が崩れる

狙撃したのは俺だった。殺人的な加速で艦橋前のネウロイに急接近すると、通り過ぎる刹那にMG-08で数発撃ち抜く

パシュゥーーン…………

中型ネウロイは堪らず四散して、光の粒子となり消えた

ダルシム「おお!」

艦長「ウィッチが来たか!」

兵士E「た、助かった……?」

533 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 14:54:25.20 ID:jmJ3OaFwO

俺(危ねーマジギリギリ……)

俺「おいおい、なんつー様だよこれは……!」

壊滅間際状態の艦隊を見下ろし、一言吐き捨てる

艦長『援軍のウィッチ、聞こえるか?』

俺「あぁん?」

艦長『今倒したのは子機だ!すぐに再生する!上空にいる本体を―――』

バッ

ダルシム『俺ァッ!!遅れて来た事は多目に見てやる!!』

艦長『なっ!』

艦長から通信機を奪ったダルシムは続ける

ダルシム『皆殺しにしろ!!奴らに思い知らせてやれ!!人間様に楯突いたと言う……その意味をっ!』

ダルシム『バスターライフルを使え!一網打尽にしろっ!!』

俺「はっ!そう急かすなよ、折角急いで来たんだ……。少しくらい遊ばせてくれてもいいよなぁ!?」

俺はそう吐き捨て、前に出ようとする。その時―――

534 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 14:57:25.41 ID:jmJ3OaFwO

坂本『俺中尉!!』

俺「あぁ?」

ようやく通信が良好な距離まで来たのか、坂本の声がインカムから聞こえてきた

坂本『もういい、前に出るな!そのまま船の護衛についていろ!』

俺「少佐ぁ~、遅えよ。もう沈むところだったんだぜ?この船ぇ」

坂本『わかったがそれ以上はもういい!すぐに私達が到着するから、防衛に専念するんだ!』

俺「それじゃあー着くまでに終わらせるかぁ」

バルクホルン『中尉!命令が聞こえなかったのか!!前に出るなっ!』

俺「なぁーに、すぐ済むさ……。破壊して!蹂躙して!殲滅してやるよぉッ!!!」

バルクホルン『待てっ!』

俺「オラァッ!行くぜぇーー!!」

雄叫びをあげながら、俺は上空で待ち構える大型ネウロイへと飛翔した

535 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 14:59:59.09 ID:jmJ3OaFwO

飛翔して上昇して行く俺を、上空のネウロイが迎え撃つ

大型がビームを乱射しつつ再度分離。残った3体の中型が俺を取り囲むように散開していく

俺はビームを回避しつつ、正面の中型に狙いを付ける

俺「落ちな、蚊トンボ!」

ズガガガガガガガガガガガ!!

魔改造されたMGの連射により、正面の中型ネウロイを撃ち抜いて撃破する

すると散開していた残り2体の中型ネウロイが、前後で挟み撃ちにして来た

シャーリー『まずい……俺の奴挟まれたぞ!』

前方のネウロイがビームを発射すると俺は銃を持つ手を上に挙げて、後ろに倒れ込むように思いっきり仰け反った

俺「おおっとぉ!」

完全にビームに対して水平に仰向けになる。その直後、ビームが腹と顔の十数cm真上を通過していく。紙一重だった

坂本『なんて避けかたをするんだ…!』

そのまま顔を更に仰け反らせ、後方のネウロイを補足した

手を挙げた状態で仰け反った為、銃口は後方のネウロイの方に向き、すでに捉えていた。あとは簡単だ

536 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/04(木) 15:00:33.27 ID:pLenlLOr0
俺「三下がァ!」

537 :-Prototype-3話>>536全く似てないとは言い切れないな。意識したつもりもないけど[]:2010/11/04(木) 15:04:16.01 ID:jmJ3OaFwO

ズガガガガガガガガガガガガ!

再びMGを連射する

チュン!チュン!チュン!チュン!パシュゥーーン…………

銃撃を受けたネウロイが消滅したが、俺はそんなのには目もくれずに残った前方の中型に向き直り、バーニアによる超加速で迫って行く

ネウロイからのビームを前進飛行中にほぼ直角に避けてかわす

俺「ハッ!どこ狙ってんだよぉ!!」

しかし速度は落ちず、バーニアを再噴射。クルクルと回転しながら一気にネウロイに肉迫

その僅かな間に、手持ちのMGに固有魔法で魔法力を込める

銃身そのものが一つの『牙』と化したMGを、回転する動作のまま流れるようにネウロイに叩きつけた

俺「ふははははは…、ゥオラァッ!!!」

ドゴシャア!!!パシュゥーーン…………

その一撃はネウロイの装甲を粉砕し、そのまま真っ二つに砕く。中型ネウロイは光になり、消滅する

グシャ…

だがその衝撃で、MGの方も錆び付いたようにボロボロになり朽ち果ててしまった

俺「ちっ、なんて脆い武器だ……!」

538 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 15:09:13.56 ID:jmJ3OaFwO

シャーリー「着いた!」

その時、ようやく坂本達が戦場に姿を現した

俺「あ?やっと来たの?」

坂本「俺中尉は下がれ!総員攻撃開―――」

ダルシム『いけませんよ』

バルクホルン「何だ!?」

ルッキーニ「わっ!だれだれ!?」

ダルシム『私は連合軍大佐、ダム・ダ・ダルシムです。501統合戦闘航空団にはその場での待機を命じます。』

ペリーヌ「ま、まだ本体のネウロイが残っていますのよ?」

エーリカ「めちゃくちゃ言うな~・・・」

バルクホルン(この男がダム・ダ・ダルシム大佐……?何を考えている!)

坂本「何を言っている、まだ本体が残っているんだぞ!すぐに殲滅の必要が―――」

ダルシム『貴方達がそれを行う必要は無いと言っているのです』

ダルシム『そうでしょう……?俺中尉』

俺「あァーー?」

539 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 15:13:08.94 ID:jmJ3OaFwO

――――――カールスラント艦隊―――旗艦アドミラル――――


艦長「何を言っておられるのですか大佐!!」

声を荒げる艦長の方など見向きもせず、ダルシムは通信機で呼び掛け続ける

ダルシム「俺中尉、いい加減に遊んでないでバスターライフルを使いなさい。あの程度のネウロイなら一撃のはずです」

兵士D(この男……さっきまであんなに慌てていたくせに!)

俺『ま、やれって言われりゃやるけどね……』

ダルシム「なら早くやりなさい。見せつけてやるのです。貴方の『力』をね……」

通信が終わったようだ。ダルシムが艦長達の方を向き、ゆっくりと語りかける

ダルシム「貴方達も目に焼き付けて置くべきだ。この『力』こそが人類を救う………………。人類を救う希望の光だ!」

艦長「『力』だと……!?」

540 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 15:18:40.68 ID:jmJ3OaFwO

〈上空〉

俺「ま、やれって言われりゃやるけどね……」

俺(ったく、どいつもこいつも邪魔しやがって……興醒めだぜ…!)

バルクホルン「見ろ!ネウロイが!」

俺「あ?………………おおっ!」

上空のネウロイは既に再生を始めていた。俺が撃破した4体の中型にあたる部分はもう再生を終えようとしている

俺「あはははははは……そう来なくっちゃあっ!!」

俺は腰の後ろに装着していた大型ライフルを外すと、右手にそれを持ち替える。

構造上本来は両手で撃つものなのか、グリップは2つ付いているようだ。その左側を右手だけで持つ

その間にもネウロイは再生を完了し、再度分離して形を組み替えていく

坂本(俺……何をするつもりだ!?)

俺はアドミラルの前へと飛翔し、ライフルを構えた

俺「魔導変換開始………………変換率98%……充分だ、完了」

ネウロイが形を組み終えた。「マックス・シュルツ」などの多くのカールスラント戦艦を轟沈させた、砲塔のような形になる

艦長「またあれが来るのか!」

542 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 15:21:28.18 ID:YB0Gi7Oy0
ヨガフレイムを彷彿とさせる名前ww

543 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 15:22:38.22 ID:jmJ3OaFwO

バルクホルン「俺中尉!何かするなら早くしろ!敵は攻撃体制に入っているんだぞ!!」

俺「わかってるっつーの……!一々うっせーなぁ」

俺「ターゲット……ロックオン。フルブラスト」

ネウロイ「――――――――――!!」

だが、ネウロイのビームの方が僅かに早かった

放たれた光は、ライフルを構えてた俺を消し飛ばし、そのままアドミラルを轟沈させる――――

バルクホルン「中尉ーー!!?」


544 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 15:23:33.75 ID:eiVFUXA6O
支援

545 :-Prototype-3話[]:2010/11/04(木) 15:25:32.68 ID:jmJ3OaFwO





はずだった




俺「ざぁ~~んねぇ~~んでぇ~~~~したぁ!!!」





ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォーーッ!!!!!






確かにネウロイのビームは俺の眼前まで迫った

だがギリギリで俺はバスターライフルを発射

銃口から発射された青い閃光は、ネウロイのビームを相殺し、返す刃でそのまま本体を飲み込んだ

一筋の閃光が、戦場を駆け抜けた


バキィンッ!パシュゥーーン……


カールスラント艦隊を窮地に陥れたネウロイは、呆気なくも光に包まれて完全消滅した

俺「さよぉ~ならぁ~♪」

915 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 03:42:07.67 ID:CI6eR5xiO

―――――ロマーニャ基地・ハンガー―――――

ネウロイを殲滅した一同は、アドミラルと共に基地に帰還した

バルクホルン「どういうつもりだ!中尉!」

俺「はぁ?」

少し先に帰還して装備を外していた俺に、バルクホルンが真っ先に詰め寄る

胸倉を掴み、今にも張り倒しそうな勢いだ

バルクホルン「単独出撃!度重なる命令違反!こちらの指示をまるで聞こうともしない!カールスラント軍人の風上にも―――」

俺「敵は倒したんだ。問題ねーだろうが」

バルクホルン「ただ敵を倒せばいいという問題ではない!戦争は遊びじゃないんだ!!」

俺「チッ、てめえ一々うっせーなぁ!だいたい俺が先に行かなきゃ艦隊は全め―――」

ドクン!

俺「つ…………が………ぁは……あ……っ……」

ドクン…!

ドクン…!

バルクホルン「中尉…………!?」

916 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 03:45:22.93 ID:CI6eR5xiO

俺「ぐ……もう…かよ!糞が……」

俺は悪態をついてから懐に手を入れ、細長いプラスチック容器を取り出す

先端を折り開けると、息をつく間もなく中身を一気に飲み干した

俺「……プハッ!!はぁ……、はぁ…………」

バルクホルン「どうしたんだ中尉!」

俺「な、何でも……何でもねー……ですよ…」 ハァ…、ハァ…

バルクホルン「何でも無い事は無いだろう……!今のは一体―――」

ミーナ「俺中尉!」

そこでミーナがハンガーに現れた

続いて他の戦闘出撃した隊員も、ハンガーに到着し始めている

バルクホルン「ミーナ、俺が―――」

ミーナ「ええ、分かっているわ。……俺中尉!あなたは待機命令を違反し単独出撃しました」

ミーナ「挙げ句私達が現場で指示を出しても全く従わず、命令違反を犯し続けました。間違いありませんよね?」

俺「……はい。間違いありません。その通りです」

バルクホルン(!? 一体どうしたんだ……?さっきとまるで態度が違う……?)

917 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 03:46:11.57 ID:ilk41YMWO
支援

918 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 03:46:34.27 ID:j3MCGDVD0
なんというヤク中

919 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 03:47:34.36 ID:CI6eR5xiO

ミーナ「俺中尉、何故あのような事を…?」

俺「……すいません中佐、友軍艦隊が襲われてると聞き、居ても立っても居られなくなったのです」

俺「早急に向かう必要があると考え、このような行動を起こしました」

ミーナ「……わかりました。カールスラント艦隊の方々を助けたかったから、このような行動を起こしたのですね?」

俺「…………」

ミーナ「ですが規則は規則、軍規は軍規です。俺中尉、あなたに一週間の謹慎処分を―――」

ダルシム「それは困りますねぇ」

一同「!」

坂本「ダム・ダ・ダルシム大佐……」

俺「…………」

ミーナ「……どういう事です?」

920 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 03:52:00.66 ID:CI6eR5xiO

ダルシム「そのままの意味ですよ、お嬢さん」

ダルシム「我々には実験があるのですよ、とても大事な実験がね…」

ミーナ「しかし……!」

ダルシム「どうやらあなたは、この実験の重要性が分かっていないようだ……」

ミーナ「え…?」

ダルシム「分かりませんか?お嬢さん。この実験が成功すれば世界は救われる」

ダルシム「だがここで謹慎処分など受けたら……?世界が救われるのが一週間遅れてしまう」

ダルシム「その一週間の間に一体どれほどの地が焼かれ、涙と悲しみが世界に溢れる事か……!」

坂本「せ、世界……?」

シャーリー(何言ってんだこいつ)

エーリカ(……急に話が飛躍しすぎじゃない?)

ダルシム「そうです!世界です!」

ダルシムは拳に力を込めて熱弁する

ダルシム「私の研究は世界を救う!必ず!その為にも研究と実験を、一刻も早く完成させなければならない!!」


タッタッタッタッ・・・


宮藤「みなさんお疲れ様でしたー!…………って、あれ?」

921 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 03:54:38.35 ID:CI6eR5xiO

ダルシム「……ん?」

その時、基地待機をしていた宮藤、リーネ、エイラ、サーニャの4人がハンガーに現れた

宮藤「だ、誰…………?」

ダルシム「私はカールスラント空軍大佐、ダム・ダ・ダルシム…………ん!?」

振り返りながら返事をするダルシム。だがその目が宮藤を見た瞬間、彼の動きが止まる

ダルシム「<●><●>」ジィー

宮藤「ひっ…!な、何ですか……?」

ダルシム「失礼ですがお嬢さん、お名前は?」

宮藤「み、宮藤……芳佳です…。」

ダルシム「!!」

ダルシム「そうですか貴方が……」

ダルシム(なるほど、確かに奴の面影があるようですね)

922 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 03:55:56.58 ID:CI6eR5xiO

宮藤「あ、あの……、私が何か…」

ダルシム「いえ、失礼」

ダルシムはコホンと咳払いをし、ミーナ達の方に向き直る

ダルシム「とにかく、謹慎処分は取り止めて貰いますよヴィルケ中佐。これは上官命令でもあるのですよ」

ミーナ「……分かりました。謹慎処分は取り止めます」

バルクホルン「ミーナ……」

ミーナ「ですが」

ダルシム「ん?」

ミーナ「現場の指揮官は飽くまで私か坂本少佐です。」

ミーナ「戦闘中に不要な指示を出し、他の隊員を混乱させるのは止めて頂きたいのです」

ダルシム「不要な指示といいますと?」

ミーナ「先ほどの戦闘の事です。まだネウロイが残っていたというのに、攻撃を中止させるなど……」

ダルシム「ははっ、不要ときましたか、これは手厳しい」

ダルシム「……ですが、いいでしょう」


923 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 03:56:03.19 ID:j3MCGDVD0
一郎さんの事かー!!

924 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 03:56:39.25 ID:Ai9q4LQiO
支援

925 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 03:57:28.38 ID:CI6eR5xiO

ミーナ「それは本当ですか…?」

ダルシム「もちろんです。最低限実験に必要な指示を除き、約束しましょう」

エイラ(それって約束した事になるのカ…?)

バルクホルン「実験に必要な指示?」

ダルシム「今回我々は、飽くまでも実験の為に来ていますからねぇ…。その為の指示ですよ」

ミーナ「実験の試作型というのは、先程の戦闘で俺中尉が使用した大型ライフルの事ですか?」

ダルシム「そうですよ。まぁ、それだけではないんですけどね」

ダルシム「試作型の説明は明日でもいいでしょう。今日はもう疲れました」

ダルシム「私は船に戻らせて貰いますよ。では……」

カツ、カツ・・・・

バルクホルン「お待ち下さい」

ピタッ

ダルシム「まだ何かあるのですか?バルクホルン大尉」

926 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 03:57:45.68 ID:yBjbab8T0
支援!

927 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 03:58:30.81 ID:CI6eR5xiO

バルクホルン「……何故試作型新兵器のテストがこの戦線なのですか?」

バルクホルン「それと、何故テストウィッチに実戦経験の無い俺中尉を……」

ダルシム「……まず1つ目の質問ですが」

ダルシム「本格的な実戦データをとる為に、なるべく多くのネウロイと戦う必要性があります」

ダルシム「ここは最前線でありその条件には打って付けだ。それに―――」

ルッキーニ「……それに?」

ダルシム「私は以前、この501統合戦闘航空団について風の噂で聞きましてね……」

ダルシム「是非ともお嬢さん方の力になりたいと思った。そういう事ですよ」

シャーリー(なんかうさんくせーぞ……)

ダルシム「それと第2の質問ですが……、説明するまでもないでしょう。俺中尉の戦闘力を目の当たりにした貴方なら、ね」

バルクホルン「…………」

ダルシム「ああ、それと俺中尉は後で船に来なさい。先程の戦闘の『データ採取』をしなくてはいけないので」

ダルシム「では失礼」

カツ、カツ、カツ、カツ……

928 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 03:58:56.63 ID:nqL4Ej0D0
そういやダルシムエンドを迎えた漫画が世にあったことを思い出したわ

929 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 04:00:50.61 ID:P0mGMQjbP
なんやて!?

930 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 04:01:12.33 ID:CI6eR5xiO

坂本「行ったか」

シャーリー「なんつーかさぁ……、うさんくさいオッサンだったな~」

ルッキーニ「私あの人やだ~」

ペリーヌ「あら、どうしてですの?」

ルッキーニ「なんか気味わるーくて、悪い事考えてそう~」

リーネ「ペリーヌさんはどう思ってるんですか?」

ペリーヌ「そうですわね、お人柄はなんとも言えませんわ。ただ―――」

サーニャ「ただ?」

ペリーヌ「世界を救いたいというあの熱意、あれは間違いなく本物だと思いますわね」

俺「…………」

エーリカ「オーレッ!」 グイッ

俺「Σ のわっ!」 ビクン!

宮藤(あ!ハルトマンさん……!)

宮藤(……って何考えているの私ったら)

931 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 04:02:43.72 ID:j3MCGDVD0
一瞬ハルトマンがサンバでも始めたのかとwww

932 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 04:04:50.42 ID:CI6eR5xiO

俺「急にどうしたんだよ、ハルトマン」

エーリカ「えへへー、良かったね俺ー♪」 ニコニコ

俺「何が?」

エーリカ「謹慎処分が無くなってだよ。私も以前は軍規を破って謹慎だー、ってのがあったからさ」

バルクホルン「そんな事を自慢気に言うな。謹慎処分が無くなったからといって、中尉のしたことが許されるという訳では無い」

俺「いや、別に俺は……」

エーリカ「でも軍規を破ってまで急いだのは、やっぱり大佐の為?」

俺「……何故そう思うんだ?」 ピクッ

エーリカ「そりゃ見てれば分かるよー。あの時の出撃する俺、"急がないと!"って感じですごい迫力だったし」

俺「…………」

エーリカ「俺は大佐が大切なんだね―――」

俺「そんなんじゃねぇよ!」

エーリカ「わっ!」ビックリ

バルクホルン「……中尉?」

933 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 04:07:48.43 ID:CI6eR5xiO

俺「そんなんじゃ………ねぇんだよ」

宮藤「……俺さん?」

俺「……すまん、怒鳴ったりして。データ採取があるから、もう船に行かなくちゃ」

俺「それとミーナ中佐、坂本少佐、バルクホルン大尉、それに……みんな」

坂本「……何だ?」

ミーナ「何でしょうか?中尉」

俺「済まなかった……です。勝手な行動ばっかとって」

バルクホルン「…………」

俺「それだけ……。では、失礼します……」

テクテクテク……


934 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 04:08:02.22 ID:yBjbab8T0
サンバwww

支援ぬ

935 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 04:12:20.40 ID:CI6eR5xiO

リーネ「行っちゃいました……」

エイラ「なー、一体何があったんダー?」

サーニャ「あの人は一体……」

宮藤「俺さん……」

エーリカ「実はね―――」 カクガクシカジカ

ハルトマンは待機していたメンバーに先程何があったかを話した

サーニャ「そうだったの」

エイラ「宮藤みたいな無茶するなーアイツ。仲間を助ける為とはいえさ」

宮藤「ええ?そんなに私無茶なんてしてませんよ…」

ペリーヌ(よくいいますわ)

エーリカ「でもさっき、そんなんじゃない!って言ってたよ?」

ペリーヌ「他に助けたい人でも居たんじゃないですの?」

宮藤「ただ艦隊のみんなを助けたかった…ってのじゃ駄目なんですか?」


936 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 04:14:48.09 ID:ilk41YMWO
支援支援

937 :-Prototype-3話残り4レス、サルらずに終われるかな[]:2010/11/05(金) 04:16:34.82 ID:CI6eR5xiO

シャーリー「まぁーまぁー、動機はもういいだろ?ちゃんと謝ってくれてたんだしさ」

ルッキーニ「俺、ちゃんと謝ってたよね!」

坂本「そうだな、俺の謹慎処分は取り止めになったんだ。もう終わった事を話していても仕方がない」

バルクホルン「…………」

サーニャ「あのさっきのおじさんは……?」

ミーナ「そうね、みんなにも分かる範囲で話しておくわ。このダルシム大佐について」

バルクホルン「……そうだな」


ミーナ達は、知っている僅かなダルシムの情報をみんなに話した


エイラ「詳細は一切不明、ここ数ヶ月で急速に頭角を現した、か」

シャーリー「なんか見た目と相まってますますうさんくさいな…」

坂本「一応警戒しておくことに越したことはないか……」

リーネ「警戒って、まさか……?」

938 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 04:17:29.95 ID:ilk41YMWO
支援

939 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 04:18:44.96 ID:sj2Wo1M20
支援

940 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 04:21:00.69 ID:CI6eR5xiO

その場にいた全員が同じ事を思い出していた

半年前、ストライクウィッチーズが解散直前まで追い込まれたあの出来事

野心に捕らわれたその首謀者、連合軍大将・マロニーの事を

ペリーヌ「まさかあのお方もマロニー大将と同じように……」

エーリカ「何かを企んでるかもしれないって事だね」

ミーナ「現状ではなんとも言えません。……ですが、この実験には不透明な所が多すぎます」

坂本「だから、もしもの時の為の準備くらいはしておく必要があるのさ」

ミーナ「それと俺中尉についても同様です」

ミーナ「監視したりまではしませんが、何か不審な点があったりしたら報告して下さいね」

宮藤「…………」

バルクホルン「…………」

ミーナ「…では解散、みんな今日はとても疲れたでしょ?ゆっくり休んでね」

ガヤガヤ 「ルッキーニフロハイロウゼー」 「ウン!」  「ネムイワ…」 「ジャアワタシガサーニャトイッショニネテアゲルヨ-」 ハァハァ

テクテクテク…

941 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 04:24:21.73 ID:CI6eR5xiO

リーネ「芳佳ちゃん、行こっ」

宮藤「…………」

リーネ「芳佳ちゃん……?」

宮藤「え?」

リーネ「芳佳ちゃんどうしたの?今日の食事当番、私達だよ?」

宮藤「あぁ、うん…。そうだね」

リーネ「………?」

宮藤「行こっ、リーネちゃん」

リーネ「……うん!」


942 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/05(金) 04:25:18.35 ID:SQEzHy8q0
支援

943 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 04:26:35.77 ID:nqL4Ej0D0
支援をさせていただく!

944 :-Prototype-3話[]:2010/11/05(金) 04:31:20.79 ID:CI6eR5xiO

バルクホルン(さっきの中尉、あれは一体……)

エーリカ「わぁっ!」 ヌッ

バルクホルン「ひゃあっ!??」 ビクビクン!

エーリカ「あははははっ、トゥルーデったら、かわい~んだー♪」

バルクホルン「ハ、ハルトマン?」

エーリカ「元気でた~?」

バルクホルン「! あ、ああ…、ありがとう。気を使わせてしまったな」

エーリカ「何悩んでるのかわからないけどさ、元気だしなよ」

バルクホルン「……そうだな、だけどもう少し考えて見るよ」

エーリカ「ふふっ、私はいつでも相談に乗るからね~。じゃ~ね~」 フリフリ、タッタッタッタッ

バルクホルン「ありがとう。エーリカ……」


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俺「あいつ…、殴らなかったな……」
最終更新:2013年01月29日 15:01