『報われぬ魂』 その1 その2


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416 :-Prototype-試作品-9話-報われぬ魂[]:2010/12/02(木) 08:55:48.65 ID:KiSh3V2WO

<翌日・食堂>

俺「おっはよー」 ヒョイ

ルッキーニ「あ!俺だー!」 ピョコン

シャーリー「おー!もういいのか?」

俺「おう!お陰様でバッチリだ。迷惑かけたな」 グリングリン

バルクホルン「!?」

坂本「はっはっはっ!次からは無茶は程々にな!」

バルクホルン「オ、俺中尉」

俺「あ、おはよーバルクホルン」

バルクホルン「あ、おはよう……じゃなくて、どういう事だ?」

俺「何が?」

バルクホルン「その腕だ、何故もう動かせる?痛いのでは・・・」

俺「いや、もう全然? 迷惑かけたな」

バルクホルン「じゃあ、おまえが昨日の風呂で痛がっていたのは嘘―――」

宮藤「お、お風呂ぉ~っ!!?」

バルクホルンがいかにも「しまった!」とでも言いそうな顔で後ろを振り向く。
そこにはいつの間にか、食事の準備をしていた宮藤が立って居た

宮藤「お風呂ってどういう事なんですかバルクホルンさん!」

バルクホルン「い、いや、違う私は別に―――」

エーリカ「へぇ~、昨日やけにトゥルーデのお風呂が長かったのは、俺と一緒だったからなんだ~」 ニヤニヤ

バルクホルン「なっ、何故寝ていた筈の貴様がそれを――――Σ はっ!」

宮藤「違わないじゃないですかぁー!」

シャーリー「へぇ~、随分と積極的じゃないか堅物ぅ~」 ニヤニヤ

ペリーヌ「な、何てふしだらな……」

ミーナ(トゥルーデったら何してるの……)

宮藤「俺さん!」

俺「ん?」

宮藤「昨日バルクホルンさんと一緒にお風呂入ったんですよね!へ……、変、な事・・・したりしてませんよね?」

俺「いやー何も?むしろバルクホルンったら上手でさ~、凄い気持ち良かったよ」


一同「ブフーーー!!」


ルッキーニ・サーニャ「「?」」

端の席で味噌汁を啜っていたミーナを含め、場に居たみんなが一斉に吹き出した

俺「あんなの初めて―――って、どうした?」

ルッキーニ「シャーリー、みんなどうしたの?」

シャーリー「えっ?いや、その……」

サーニャ「…………?」

宮藤「う、嘘・・・」 ボーゼン

バルクホルン「そうじゃないだろ!俺、ちゃんと説明―――」


     バンッ!


ミーナが口元の味噌汁を拭い、机を強く叩いて立ち上がる。そして俺のもとまでツカツカと歩き、俺に詰め寄る

ミーナ「俺中尉!!」

俺「はい?」

ミーナ「風呂場でトゥルーデとなにをしたの?」

俺「何って・・・」

ミーナ「ナニをしたの!?」

坂本「ミーナ、落ち着け。その発音はおかしい」

坂本「・・・俺、昨日風呂場でバルクホルンに何かしたか?」

俺「え?いや、俺は特には何も」

坂本「……つまり、バルクホルンが俺にしたと言う事か」

ミーナ「トゥ、トゥルーデ・・・?」

バルクホルン「誤解だミーナ!だから―――」


シャーリー「・・・・・まさかバルクホルンが部下に手を出すなんてな~(棒)」
     (どうせ誤解だろうけど面白いからもう少し見ていよう)

宮藤「俺さん、されるのが好きなんだ……」 ボソッ

リーネ「芳佳ちゃん……?」

サーニャ「エイラ、顔真っ赤よ……?」

エイラ「気のせいだヨ気のせい!」

ルッキーニ「みんな何の話しているの~!」

俺(・・・・・?)

俺「何でみんな洗髪くらいでそんなに慌ててるんだ?」


一同「・・・・・え?」


420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/02(木) 09:06:10.40 ID:UljDIkx5O
さぁ支援開始だ

422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/02(木) 09:07:35.13 ID:CHUNBbF70
端の席で味噌汁を啜っていたミーナを含め、場に居たみんなが一斉に吹き出した


    /⌒>yヽ  fr'"'、 |
   |          , '   ´ ('´ `ー'´  l ノ
   │      /      `      レ'      昨日、食堂でエマ中尉の髪型の話題で盛り上がった。
    |      (._               |       全員一致で亀頭をイメージしていたらしい。
    |       / -─- 、._      __,..ヘ!       隅の方で味噌汁を啜っていたジャマイカンも吹き出していた。
   |    r‐、 {  ーヮニニ`ー'  〈ゥニ'‐.|    
   ヽ   | ,ゝ| !         ヽ、 |       食堂を出ると、エマが顔を真っ赤にして青筋立ててこちらを睨み付けていた。
     |    ヽ(、Ll           r:ン' l        勃起したソレをイメージしてしまい、吹き出しそうなのを必死に堪えていたのだが
    { ! { { /`ーi      _,. -─‐ァ  l  ̄ ̄`!   横でカクリコンが腹を抱えて大笑いしていた。
    ,ゝト、ヽ{  {        `ー-- '   ,'    |   強烈なプレッシャーを感じた俺は、すぐさまその場から逃げ出した。   
   i(  ヽミ`ヽ  ヽ、       ー   l         後ろの方で、カクリコンの「前髪は抜かないでくれぇ」という断末魔が聞こえた。
.   | `'''┴-- 、.._  `''‐、       ,!、    亅   この日以来、誰もエマの髪型の話をする者は居なくなった

これ思い出したwww

423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/02(木) 09:10:43.61 ID:61CsRdsHO
422
やめれw

424 :-Prototype-試作品-9話->>420 支援感謝![]:2010/12/02(木) 09:15:39.39 ID:KiSh3V2WO

俺「一体何を勘違いしたんだ?急にみんな慌てだすしさ」

坂本「なっ///」

リーネ「へっ?///」

エイラ「オイオイ……」

ミーナ「そっ、それを私に言わせるつもり!?」

俺「いやだから、その『それ』ってのがわかんないんだけど」

ミーナ「えっ?」

俺「教えてくれよー、ミーナ中佐」

ミーナ「えっ?///えっ?///えっ、と・・・、それは……その・・・・・」

ミーナ「……わからないのなら結構です。忘れて下さい」 コホン

俺「何だよー、気にな―――」

ミーナ「 忘 れ な さ い ! !」 ク ワ ッ !

俺「っ!あっ、はい……」 ビクッ

シャーリー「マジで何も知らないのか……?」 ヒソヒソ

エーリカ「嘘吐いてるようには見えないけど……」ヒソヒソ

425 :-Prototype-試作品-9話->>422 むしろそれが元ネタだったりする[]:2010/12/02(木) 09:23:01.36 ID:KiSh3V2WO

――――――――――食後――――――――――

俺「あ、そーだ。バルクホルン、はいコレ」 スッ

バルクホルン「これは、私がおまえに貸した『軍規大全』じゃないか・・・」

俺「意外と面白かったよ。いい暇潰しになったし。ありがとな」

バルクホルン「・・・まだ3日しか経っていないぞ?ちゃんと読んだのか?」

俺「ああ、もちろん」

バルクホルン「ほーう、なら・・・」

バルクホルンは不適な笑みを浮かべると、『軍規大全』をパラパラと巡って手頃なページを探す

エーリカ「うへぇ~、また思い出したくないような物を……」

ミーナ「あら、懐かしいわね」

シャーリー「カールスラントらしいというか堅物らしいというか・・・、あたしは絶対嫌だな」

ルッキーニ「ふ~ん?」 ピョコン

ルッキーニ「・・・うじゅ~、文字だらけでクラクラするぅ~」 クラクラ

サーニャ「凄い厚い・・・」

バルクホルン「本当に読んだというのなら、少し試してやろう」

426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/02(木) 09:25:13.96 ID:9KZJeg0RO

支援なんだな
助手がそのへんの知識は教えてなかったのか
まあ助手も経験なさそうな気もするが

フリーガーハマーについてはウィッチに不可能はない理論でサーニャが頑張って詰め込んでいるとしよう
その方が萌える

427 :-Prototype-試作品-9話- ここら辺適当すぎる・・・[]:2010/12/02(木) 09:29:32.03 ID:KiSh3V2WO

俺「本当に読んだってば」

バルクホルン「・・・なら、第一項、十六訓を言ってみろ」

俺「兵士は軍の根幹として、己の行動に自覚、責任を持ち(以下略)」

バルクホルン「えっ、……正解だ」

バルクホルン(……偶然か?)

バルクホルン「ならっ・・・」 パラパラパラパラ

バルクホルン「命令違反罰則、51条を言ってみろ」

俺「作戦行動中の敵前逃亡をした場合、上官は責任を(以下略)」

バルクホルン「まっ、また正解・・・」

エーリカ「ふーん、じゃあ第六項、二十八訓は?」

俺「部隊は―――(以下略)」

エーリカ「おーっ、また正解だよ~」


ルッキーニ「じゃあじゃあ!これは~?」

シャーリー「これはわからないだろ?」

エイラ「じゃあ、これは?」

リーネ「これは……」


428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/02(木) 09:31:42.60 ID:z4ezEKoEO
支援

429 :-Prototype-試作品-9話->>426そこら辺は今回の後半で明らかになったりする[]:2010/12/02(木) 09:35:23.14 ID:KiSh3V2WO

<30分後>

バルクホルン「―――事態に陥る事。この戦術ミスを何という?」

俺「『一極集中の愚』だろ?」

バルクホルン「正解だ・・・」

宮藤「俺さん凄いよ!言われたの全部当てちゃうなんて!」

ペリーヌ「まさか・・・全部覚えたという事ですの?」

俺「んー…、一応そういう事になるかな」

坂本「わっはっはっ!やるじゃないか俺!見直したぞ」

リーネ「いつも……こうなんですか?」

俺「まぁな。覚えようと意識して読めば、大抵の本なら覚えられちゃうんだよ」

ミーナ「こんな才能があったなんて……」

俺「でも覚えても実行するかどうかと言ったら別だけどなー」 ハハハ

バルクホルン「それを自分から言うな」

シャーリー「それにしても凄いな~俺!勉強とか苦手そうなのに」

俺「別に苦手じゃないさ。面倒くさいからやらないだけで」

ルッキーニ「ねぇねぇ!俺のお父さんも頭が良かったの?」

俺「・・・えっ?」

エイラ「そうダナ。俺がこんなに頭がいいんだし、両親も頭が良かったのか?」

バルクホルン(・・・!)

シャーリー「なぁ、俺の親父さんは、一体何をしているんだ?」

俺「いや、それは……、その・・・」

バルクホルン(……………あの目は)

バルクホルン(まったく・・・、仕方のない奴だ)

バルクホルン「俺!」 ガタン

「?」

エーリカ「どしたの?トゥルーデ」

バルクホルン「俺、さっきは聞きそびれたが……、昨日風呂で腕が痛かったというのは嘘だったのか?」

俺「いや、そんな事は無いけど・・・」

バルクホルン「じゃあ今は?」

俺「いや今はなんとも―――」

バルクホルン「じゃあ全快でいいんだな」


ギュッ


俺「へ?」

宮藤「あっ!」

バルクホルン「なら行くぞ」 タッタッタッタッ

俺「うぉっとっと!急に引っ張るなよー!」 タッタッタッタッ



ルッキーニ「あー!バルクホルンが俺連れてっちゃったー!」

宮藤「………………」

シャーリー「あいつ急にどうしたんだ?」

エイラ「さぁ?」

エーリカ「ふーん・・・」

シャーリー「にしても、あの堅物がね~。バルクホルンの奴、俺に対してだいぶ丸くなったよなぁ。逆もだけど」

ルッキーニ「あの2人、あんなに仲良かったっけ?」

エーリカ「これは……、ローマで何かあったな」 ニヤリ

サーニャ「……仲がいいのはいい事よ」

宮藤「俺さん・・・」


――――――――――――――――――――

バルクホルン(ここまで来ればいいか) タッタッタッタッ


ピタッ


俺「ゼェー・・・、ゼェー・・・」

バルクホルン「これだけで息切れか」

俺「そんな事言ってもよ、朝飯直後にこれはキツいぜ・・・」 ゼェゼェ

バルクホルン「仕方ないな」 背中をトントン


<一分後>

バルクホルン「落ち着いたか?」

俺「ああ・・・」

俺「・・・悪いな、気を使って貰っちゃって」

バルクホルン「ん?」

俺「さっきの事。記憶喪失で両親の事を覚えて無いの、うまくごまかしてくれたよな」

バルクホルン「口止めされた覚えは無いが、喋ってよいとも言われて無いからな」

バルクホルン「それよりも誤魔化すつもりなら、言い訳の一つでもちゃんと考えておけ」

俺「んー、それもそうだな」

バルクホルン「……みんなに話すつもりは無いのか?」

俺「こんな鬱話、わざわざ教える必要ねーだろ?だからあんたも・・・」

バルクホルン「・・・わかった。他言するのは出来るだけ控えよう」

俺「悪いな。色々気を使わせちゃって」

バルクホルン「違うだろ?そこは」

俺「っと、そうだな」


俺「ありがとう、バルクホルン」

バルクホルン「ふふっ、気にするな」 ニコッ


俺「そんじゃっ、俺はこれで……」

バルクホルン「おっと、どこへ行く?」 ガシッ

俺「ですよねー」

バルクホルン「カールスラント軍人として鍛え直すと言っただろう」

俺「そこは軍規を覚えたから良しって事で……」

バルクホルン「実行するかどうかは別なのだろう」

俺(余計な事言わなきゃ良かったぜ・・・)

バルクホルン「それに……、私を運べるくらい強くなって、私を見返すんじゃなかったのか?」

俺「っと、そうだったな、いかんいかん」

バルクホルン(まったく、先が思いやられるな)

俺(今日からは頑張らなくちゃな~、鍛えた所でどうせ無意味だとか思うのは、とりあえず無しだ)

バルクホルン「では、行くぞ。まずは基礎トレーニングからだ」

俺「了ー解!」 ビシッ!


<基地周辺>


【ランニング】

俺「ハァ……、ハァ……」


【ダッシュ】

俺「ゼェー……、ハア゙ー……」


【ブートキャンプ】

俺「が・・・ま・・・」


ドサッ

バルクホルン「なんだ、もうへばったのか?」

俺「う…うっせー・・・。お、れは、もどもどっ、空中っせ、よ・・っう・、なん、だよぉ・・・」 ゲホッゲホッ

バルクホルン「一分休んだら次に行くぞ」

俺「一分、でも、ありがてぇ・・・」 ゼェゼェ

エーリカ「へぇー、トゥルーデったら優しいね」

俺「」ゼェゼェ

バルクホルン「エーリカ、何故ここに?」

437 :-Prototype-試作品-9話[]:2010/12/02(木) 10:10:37.77 ID:KiSh3V2WO

エーリカ「へへー、ただの見物だよっ」

無邪気な笑みを浮かべながら、エーリカが現れた

エーリカ「珍しいよね~、いつものトゥルーデなら、『休憩とか甘ったれるな!』とか言いそうなのに。俺だから?」

バルクホルン「べ、別に俺は関係ない!私はいつも通りだ」

エーリカ「本当に~?」 ニヤニヤ

俺「」 ゼェゼェ

バルクホルン「……ハルトマン、茶化しに来たのか?」

エーリカ「ただの見物だって」

バルクホルン「っと、そろそろ時間だ。始めるぞ、俺」

俺「りょ、りょーかい」 フラフラ

バルクホルン「エーリカ、見物するのはいいが邪魔はするなよ」

エーリカ「もちろんだよー。俺、ガンバ!」

バルクホルン「俺、次は筋力トレーニングだ。可能な回数だけでいいから、私の指示したトレーニングをやっていけ」

深呼吸をして呼吸を整える

俺「おーし!やるぜ!」 キリッ

438 :-Prototype-試作品-9話[]:2010/12/02(木) 10:16:14.73 ID:KiSh3V2WO


【スクワット】

俺「ウオオオオオオオオッ!!!」

バルクホルン「……24回」


【腹筋】

俺「セヤアアアアアアアッ!!!」

バルクホルン「……11回」

エーリカ「・・・・・」

バルクホルン「・・・・・」


【背筋】

俺「ウオリャアアアアアアッ!!!」

バルクホルン「……7回」


【腕立て伏せ】

俺「セイヤアアアアアアアッ!!!」

バルクホルン「……3回」

俺「ハア・・・!ハア・・・!どうよ?」 キリッ

エーリカ「掛け声だけじゃん」

439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/02(木) 10:21:22.66 ID:UljDIkx5O
支援だ!!!

440 :-Prototype-試作品-9話[]:2010/12/02(木) 10:21:58.42 ID:KiSh3V2WO

バルクホルン「……運動は向いてないようだな」

エーリカ「みたいだね」

俺「これでも本当に頑張ってるんだけどなー」

バルクホルン「それでは、最後に懸垂だ」

俺「ケンスイ?」

バルクホルン「知らないのか?」

俺「あー…、アレだろ?アレをアレしてアレにアレするアレ」

バルクホルン「・・・知らないなら知らないと言え」

俺「知らなーい」

バルクホルン「なら、まずは手本を見せよう」

バルクホルンは少し辺りを見渡し、手頃な木を見つける。
そして片手でちょうど良い枝を掴み、懸垂を始めた

俺「へぇー、これがケンスイか」

10回程懸垂すると、バルクホルンは手を離して着地した

バルクホルン「さぁ、やってみるんだ。両手でいいぞ」

441 :-Prototype-試作品-9話 >>439その支援に感謝する![]:2010/12/02(木) 10:26:31.43 ID:KiSh3V2WO

俺「ていっ!」ピョンッ、ガシッ

軽く跳躍して枝を掴む。木独特の乾いた感触が手に伝わった

俺「グヌヌヌヌヌヌ・・・」

腕に力を入れて体を持ち上げようとする。なんとか顔が肘の高さまで上がったが、それ以上は一向に上がらない

俺「ヌオオオオオオ・・・!」 プルプル

バルクホルン(……おお!行けるか?)

<一分後>

俺「ウオオ・・・」 プルプル

バルクホルン(………………)

エーリカ「つん」 ツン

俺「うおっ!?」 ツルッ

ドサッ

442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/02(木) 10:29:31.13 ID:pS7nVD2N0
よろしい、ならば支援だ

444 :-Prototype-試作品-9話 >>442 ありがたや[]:2010/12/02(木) 10:33:01.56 ID:KiSh3V2WO

エーリカ「ねぇ、大丈夫なの・・・?」 ヒソヒソ

バルクホルン「……悪い意味で予想以上だ。前から体が弱いとは思っていたが・・・」 ヒソヒソ

バルクホルン「この時点で非戦闘員よりも虚弱体質。早く何とかしなければ……」 ヒソヒソ

エーリカ「じゃあっ、私に任せて」 ヒソヒソ

バルクホルン「何をするつもりだ……?」 ヒソヒソ

エーリカ「いいから見ててっ♪」 ヒソヒソ

俺「くっそ~、もうちょいだったんだがな」

エーリカ「ねぇ、俺っ♪」

俺「ん…?何だ?」

エーリカ「さっきから思っていたんだけど、俺ってさー」



エーリカ「へたれだよね」

俺「へ?」

エーリカ「へたれな上にさー、もやしだよね」

バルクホルン(エ、エーリカ……?)

445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/02(木) 10:38:33.66 ID:UljDIkx5O
この虚弱体質は生れつきなのか実験のせいなねか…
しかしこのままじゃお姉ちゃんの夜のパートナーはしんどそうだな、激しそうだし

447 :-Prototype-試作品-9話[]:2010/12/02(木) 10:39:49.09 ID:KiSh3V2WO

エーリカ「体力も腕力まるで無いしさー。体も細くて色白で、女の子みたいだねっ」

俺「え?……え?」 キョトン

エーリカ「『え?』じゃないよ。そんな貧弱な体で軍人なんて、烏滸がましいにも程があるよ」

俺「えっ、いやでも、空中で戦う分には問題な―――」

エーリカ「今は俺の体の事言っているんだよ?」 ズイッ

俺「う・・・」

エーリカ(そりゃそうだろうけどさ)

エーリカ「そんな貧弱な人に、私のトゥルーデは任せられないな~」

バルクホルン(いつおまえの物になったんだ・・・)

俺「任せ・・・られない?」

エーリカ「そう!今の俺じゃあ力不足だよ。せめて10回は懸垂出来るようになってくれないと、私のトゥルーデはあげられないな~」

バルクホルン(何か話が変な方向に・・・)

俺「10回も!?」

エーリカ「10回出来るようになったら、トゥルーデがとっておきのご褒美あげるってさ~」

バルクホルン「ちょ、ちょっと待てエーリカ!」

450 :-Prototype-試作品-9話 支援多謝![]:2010/12/02(木) 10:48:36.67 ID:KiSh3V2WO

バルクホルン「おい、こんなので本当に大丈夫なのか?」 ヒソヒソ

エーリカ「大丈夫だよー。俺みたいなタイプには飴とムチが効果的だと思うんだ」 ヒソヒソ

バルクホルン「しかし私はご褒美なんて何も考えて・・・」 ヒソヒソ

エーリカ「キスでもしてあげれば?」 ヒソヒソ

バルクホルン「キスゥ!?///」

俺(鱚?)

エーリカ「声が大きいよ・・・!俺に聞こえちゃう」 ヒソヒソ

バルクホルン「しっ、しかしだな!私はまだキスなんてした事無いし・・・」 ヒソヒソ

エーリカ「そんなん気にしないでやっちゃえばいいじゃん。別に俺の事嫌いじゃないでしょ?」 ヒソヒソ

エーリカ(そういう私もした事無いけど)

バルクホルン「確かに嫌いでは―――って、そういう問題では無い!」

エーリカ「だから声が大きいって―――」

俺「やるよ」

エーリカ(おっ?)

バルクホルン「俺?」

452 :-Prototype-試作品-9話 >>445それも今回の後半で明らかになったりする[]:2010/12/02(木) 10:52:23.66 ID:KiSh3V2WO

俺「おおっと勘違いするなよ?別にご褒美が欲しくてやる訳じゃないんだからな?」

エーリカ「じゃあ何でー?」

俺「おまえ人の事を散々『へたれ』だの『もやし』だの『セロリ』だの馬鹿にしてくれたよな」

エーリカ「三つ目は言ってないよ?」

俺「バルクホルンもバルクホルンで『軟弱』とか『虚弱体質』とか言ってくれたよなぁ」

バルクホルン(聞こえてたのか)

俺「認めよう。それは事実だ」

俺「だが!すぐに間違えだったと気付かせてやる。懸垂くらい、あっという間にマスターしてやるさ」

エーリカ「おぉ~!じゃあ約束だよ?」 パチパチ

俺「ああ、約束だ」

バルクホルン(本当にやる気になった!)

エーリカ「あ、でも、と言うことはさぁ~」

俺「なんだ?」

エーリカ「ご褒美はいらないんだよね?」

俺「えっ」

453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/02(木) 10:53:12.03 ID:y4lOuGe+0
支援支援

さて俺は次からの展開がまた他の人とかぶり気味でやきもき
後読み返してわかる読みづらさ……うぐぅ

454 :-Prototype-試作品-9話 ひょっとしたら急に落ちるかも[]:2010/12/02(木) 10:54:25.55 ID:KiSh3V2WO

エーリカ「別に欲しくてやる訳じゃないんでしょ?じゃあいらないよね」

俺「えっ、いや・・・」

エーリカ「じゃあ欲しいからやるの?」

俺「べっ、別にそんな事は無い!」

エーリカ「本当に?」

俺「ああ、勿論ホントだ!」

バルクホルン(……そうは見えないが)

俺「とっ、とにかく!すぐに後悔させてやっからな、そん時に吠え面かくなよ!」

タッタッタッタッ・・・

エーリカ「あ、行っちゃった」

バルクホルン(まだ飛行訓練をするつもりだったんだが・・・)

エーリカ「ねっ♪うまくいったでしょ?」

バルクホルン「ああ。しかしご褒美か……」

エーリカ「いらないって言ってたんだから別にいいんじゃない?」

バルクホルン「しかしだな・・・」

エーリカ「それよりも・・・」 ニシシ

エーリカは小悪魔的な笑みを浮かべると、軽やかな足取りでバルクホルンに歩みよる

バルクホルン「なんだ……?」

エーリカ「あはっ」

エーリカは素早くバルクホルンの首に腕をまわすと、うなじをそっと撫でる

バルクホルン「ひゃあっ!///」

エーリカの指先に細いチェーンが触れる。
それを指先で摘み、首の前の方へと辿っていく

指が首の前に来た所で引っ張り上げると、ジャーマンポインターをあしらった可愛らしいペンダントが、バルクホルンの服の下から引っ張り出された

バルクホルン「あっ…」

エーリカ「これ、一体どうしたの?」 ニヤニヤ

バルクホルン「こら!勝手に触るな!」

エーリカ「わっ、と」

バルクホルンはエーリカの手を振り払い、ペンダントを再び服の中にしまう

エーリカ(この反応はちょっと予想外かな)

エーリカ「っと、ごめんごめん」

バルクホルン「いきなり何をするんだ・・・」

エーリカ「いやー、トゥルーデがそんなの(ペンダント)着けてるの珍しいな~って思ってさ」

バルクホルン「これは……、この前ローマに行った時に気に入って買っただけだ」

エーリカ「へ~、そうなんだ。そんな可愛いのを?」 ニヤニヤ

バルクホルン「何だその目は。本当だぞ?」

エーリカ「じゃあ、トゥルーデがそう言うなら信じるよっ」

バルクホルン「・・・・・」

バルクホルン「好きにしろ」 テクテク

エーリカ「あれ?どこ行くの?」

バルクホルン「飛行訓練もするつもりだったが、俺が居ないんじゃしょうがない。もう戻る」

エーリカ「ふーん、お疲れ~」 フリフリ

テクテクテク・・・

エーリカ「にゃははっ、トゥルーデったら」

エーリカ「バレバレの嘘なんて吐いちゃって……」


去っていく仲間の背中を見送りつつ、数日前のある事を思い出す

土産に菓子を買って来たとあの男に言われ、彼の部屋に菓子を取りに行ったあの時

菓子とは別に購入した物の袋の中身を見た時に、あのペンダントがあったのを思い出した

エーリカ「別に隠さないで貰ったって言えばいいのに・・・、照れちゃってさ」

エーリカ(トゥルーデがああいう可愛いのを自分から買ったりする訳無いじゃん)

エーリカ(それに普段なら「こんな物戦いに必要無い!」とか言いそうなのに、こっそり着けちゃうなんてね~)

エーリカ「ふふっ……」

普段堅実な軍人として任務をこなす仲間の、珍しい一面を垣間見れた事に思わず笑みを浮かべる

エーリカ(それにしても、トゥルーデ自ら1対1で特訓だなんて・・・。やけに俺に気を使うんだね)

エーリカ(あの2人・・・、ちょっと前まではかなり仲悪かったのになー)

エーリカ「でも、今の俺にはトゥルーデを任せられないなぁ」

エーリカ(今まで一緒に戦ってきた仲間として、ね)

エーリカ「せめて、もうちょっと逞しくなってもらわないとねっ♪」 ニシシッ

すっかり小さくなった仲間の背中を眺めつつ、エーリカはマジ天使的な笑みを浮かべるのだった


458 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/02(木) 11:08:29.94 ID:UljDIkx5O

この俺には幸せになってほしい
最終更新:2013年01月29日 15:05