『降り注ぐ光の中で』 その1
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
455 :試作な俺-23話 支援感謝です:2011/06/17(金) 16:25:13.57 ID:dE2oGHnbO
<ロマーニャ近海・絶対防衛線>
ウィッチ「も、ものすごい大きい…………」
高高度に浮かぶ超ド級ネウロイ。威圧的なその容姿は、さながら空中都市のようだ
この巨体の前では、人間など枯葉のようなものだろう
ウィッチ「本当に……本当に人は勝てるの? こんな大きい敵に・・・!」
――――――――――作戦前日――――――――――
<ロマーニャ基地・ブリーフィングルーム>
負傷中の俺を除いた全員が、部屋に集まっていた
カシャン
一同「!」
プロジェクターにより、一枚の写真が映し出される。
写真には端から端までいっぱいに、黒い巨大な影が写り込んでいた
ルッキーニ「うじゅ……」
リーネ「これが全形なんですか?」
坂本「……いや、全形はこっちだ」 カシャン
次の写真が表示される。今度は下から撮った写真のようだ
エーリカ「これが……」
空に浮かび上がる巨大な影は、菱形に近い形状をしていた。その姿は巨大な天井のようにも見える
ミーナ「現在この超ド級ネウロイが、一定速度でローマに向かって南下中です」
ペリーヌ「超ド級……。如何にも凄そうですわね」
坂本「偵察班によると推定だが、全長は12000~15000。全幅が7000~8000。全高約1000程ぐらいらしい」
宮藤「15000って…………15km!? ちょっとした街くらい大きいじゃないですか!」
サーニャ「また、大きいのが……」
エイラ「私とサーニャが倒した縦長塔型ネウロイも凄いデカかったけど、今度の菱形も別の凄いデカさを持っているナ……」
坂本「このネウロイは全体に無数の対空砲と大多数の子機ネウロイを搭載しており、移動要塞のような性能を持っている」
バルクホルン「…………」
坂本「そして……問題がこれだ」 カシャン
画像があるどこかの山の写真に変わる。
しかしその山は半分から上を大きく円形に消し飛ばされ、無惨にも食い千切られたチーズのように反対側が見えていた。
元からこんな形だったわけではない。これは純粋に、何かしらの”力”によって抉られたのだろう
ペリーヌ「山の上半分が消し飛んでますわ・・・」
坂本「これが……奴の主砲の威力だ」
シャーリー「こ、これがか!?」
坂本「射程は凡そ数十km。これでも減衰した状態らしい」
サーニャ「凄い……」
坂本「このネウロイに対し、幾重にも防衛線を張った大規模な迎撃作戦が展開される。しかし、無数の子機が居ては本体に近づく事すら出来ない。そこでだ」
ミーナ「作戦内容はこうよ」 カシャン
図面を使ってミーナが作戦内容を説明する
ミーナ「まず、部隊を5つに分けるわ。内4つは四方に散開。別動のウィッチ部隊・航空部隊と協力して、四方向から陽動攻撃。敵本体を守る子機を引き離します」
坂本「ある程度子機を引き離したら最後の1つ、突入部隊が行動開始。外部から奴のコアを探し出して、見つかったら内部に侵入。そのまま一気にけりを付ける」
リーネ「でも、本体には無数の対空砲が……」
ミーナ「そうね。突入部隊は最も熾烈な攻撃に晒される事になるわ」
坂本「奴を倒す為に突入部隊は、降り注ぐ対空砲の雨を回避しつつ、残りの子機と戦闘を行い、奴のコアを探し出さなければならない」
エーリカ「降り注ぐ、って……下から攻撃するの?」
坂本「写真では分かり辛いかもしれんが、このネウロイは常に高高度を飛んでいる。そして上側は下側よりも対空砲火が激しく、進むのは困難だ。だから下から行くんだ」
坂本「突入部隊は四名。残りは各班二名とする。コアを探さねばならんから、私は突入部隊。それと俺も突入部隊だ」
エイラ「俺がカ?」
坂本「怪我も治ったそうだし、大佐からもそうするようにと言われている」
ペリーヌ「よろしいのですか? 俺さんは……」
坂本「正体なんて関係ない、あいつはあいつだ。それにあいつなら、私たちが止めたって戦うだろう」
ペリーヌ「ふふっ、そうでしたわね」
坂本「……さて、突入部隊はあと2人だ。だれか希望は───」
宮藤「私が行きます!」 スタッ
坂本「宮藤……」
リーネ「芳佳ちゃん」
宮藤「ビームが沢山来るのなら、私がシールドで守ります。私が弾除けになります!」
坂本「・・・わかった。しかし、くれぐれも無理をするなよ」
宮藤「はいっ、ありがとうございます!」
バルクホルン「私も行くぞ」 スタッ
坂本「バルクホルン。……いいのか?」
バルクホルン「ああ」 コクリ
坂本「……承知した。では、私・宮藤・バルクホルン・俺の四名を、突入部隊とする」
――――――――――――――――――――
坂本「・・・よし。各員それぞれの役割は理解したな?」
坂本「最後に、ここが最終防衛ラインだ。ここを越えれば、奴の主砲が火を噴く」
表示されている地図に、一本の赤い直線が書き込まれる
ミーナ「尚、便宜上この超ド級ネウロイを『リーブラ』と呼称します。オペレーション・『エピオン』」
サーニャ「リーブラ……」
シャーリー「エピオン……」
坂本「我々の任務は、リーブラが最終防衛ラインに到達するまでにコアを探し出し、何としても奴を仕留める事だ」
誰も口にしなかったが、ここにいる全員が先ほどの食い千切られたかのような無惨な山の写真を思い出していた
もしもリーブラが最終防衛ラインを越えた場合、高高度からの主砲の狙い撃ちによりローマの街はあのような無残な姿へ成り果て、ロマーニャに人間の居場所は無くなってしまうだろう
坂本「厳しい戦いになる。この戦線のパワーバランスを大きく左右する……決戦と言っても過言ではない」
バルクホルン「…………」
坂本「・・・だが我々にとって、この戦いは通過点に過ぎない」
一同「!」
坂本「ネウロイを倒し、人々を守る。そして研究を止める。こんな所で躓いている暇なんて我々には無い筈だ」
宮藤「坂本さん……」
坂本「勝てばいい。そうだろ?」
宮藤「はいっ!」
彼女たちの表情に光が宿り始める
エイラ「ここで勝てば、一気にパワーバランスを覆す事が出来る。アイツらは虎の子を失う事になるんだからナ」
シャーリー「ああそうだ、勝てばいいんだよ。いっそ巣を丸ごと持って来れば良かったって、思い知らせてやろう!」
ペリーヌ「私たちの───いえ、人々の命の見積もりが甘かった事を、証明しなくてはなりませんわね」
ルッキーニ「うん、絶対に勝とう!」
宮藤「よーし、やろうよリーネちゃん!」
リーネ「うん、芳佳ちゃん!」
――――――――――
エーリカ「トゥルーデ」
バルクホルン「……すまないな、ハルトマン」
461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 16:53:14.11 ID:evbI9ut50
支援
本スレでは試作、避難所ではリアル系オールスターか
豪華ダナ
462 : 忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2011/06/17(金) 16:55:38.32 ID:pIhA5Qqw0
23話か…もうすぐ2クールだな。
支援
463 :試作な俺-23話 支援ありがとう:2011/06/17(金) 16:56:25.01 ID:dE2oGHnbO
エーリカ「大丈夫、わかってるよ。あんまり無茶し過ぎないでね?」
バルクホルン「ああ。ありがとう、エーリカ」
エーリカ「えへへー」 ニシシ
バルクホルン「…………」
バルクホルン(もし……もしも私の予想通り、俺が感覚に異常を抱きつつあると言うのなら……)
バルクホルン(私は……どうすればいい)
――――――――――そして現在――――――――――
<絶対防衛線・東班>
ペリーヌ「トネェ-ールッ!!」
バリバリバリィッ!
ペリーヌの体から青い雷が放たれ、周囲を飛ぶ小型機を砕いて叩き落とす
ペリーヌ「こうも数が多いと切りがありませんわね……リーネさん!」
リーネ「はいっ!」
ズドンッ! ズドンッ!
ペリーヌが敵に突貫し、銃や雷撃で敵の陣形を崩す。
そしてペリーヌはリーネに背中を任せ、リーネは彼女の期待に応えるように、死角を狙おうとする子機を次々と撃ち抜く
464 :試作な俺-23話:2011/06/17(金) 17:04:16.04 ID:dE2oGHnbO
ウィッチA(あそこの2人……、いいコンビネーションね。お互いがお互いを信頼し、背中を預けている)
ネウロイ「「―――――――!」」
ペリーヌ・リーネ「リーネさん(ペリーヌさん)、後ろですわ!(後ろです!)」
バリバリバリィッ! ズドンッ!
ネウロイ「「――― ――・・・」」 パシューン……
ウィッチA(それにボーイズを持っている方のあの子……、よく大局的に戦場を見ている。将来は指揮官タイプかもしれないわね……)
ウィッチB「隊長! あの2人に遅れは取れませんよ、私たちも!」
ウィッチA「わかってる。さぁ……行くわよ、この物の怪どもがぁ!!」 バババババババ!
ウィッチC「隊長その台詞好きですよね」 ババババババ!
<北班>
シャーリー「行けぇぇぇぇっ! ルッキーニィ!!」
ルッキーニ「突撃ぃーーっ!!」
シャーリーが固有魔法でルッキーニを発射し、シールドの先に光熱を宿らせたルッキーニが突撃。
槍のようにネウロイ達に突き刺さり突破。彼女の後ろには貫かれた子機達が粉々に砕け、白い破片と化して霧散していく
シャーリー「ナイスだルッキーニ! まだまだ行くぞ!」
ルッキーニ「うんっ!」
465 :試作な俺-23話:2011/06/17(金) 17:10:08.29 ID:dE2oGHnbO
戦闘機パイロットA「すげぇなあの2人……。片方はあんなにちっちゃいのに」
戦闘機パイロットB「さすがのウィッチだな! 俺達も負けてらんねぇ!」
戦闘機パイロットC「・・・ああ、そうだ! あんな可愛らしい嬢ちゃん達に頼りっきりじゃ、男が廃るってモンだ!」
戦闘機パイロットB「おうよ! 瘴気が濃すぎてあのデカブツには近づけねぇが、小型機の相手くらいなら出来る!」
戦闘機パイロットA「っしゃあ行くぞテメェら! 戦闘機乗りの意地を見せる!」
戦闘機パイロットC「おう!」
シャーリー「負けられない・・・。どんなに数が多くても、どんなに敵が大きくても!」 バババババババ!
ルッキーニ「ロマーニャから……出てけえぇーーーーーっ!!!」 バババババババ!
<西班>
エイラ「ホラホラ、こっちだゾ!」
ネウロイ「―― ―――――!」
エイラが小型機達を引きつけ、待ち構えるサーニャの元へ誘導する
サーニャ「・・・今!」 ドシュン!
ドガドガドガドガドガァーン……!
ネウロイ達「――――――・・・」 パシューン……
サーニャ「一発でこんなに……」
エイラ「凄いぞサーニャっ! さぁ次ダ!」
サーニャ「・・・うん!」
ウィッチb「私達も負けられませんね。続きましょうセンパイ!」
ウィッチa「ええ、そうね!」
サーニャ「数が多いからって・・・!」
エイラ「オマエラなんかにやられてたまるカーーッ!」
――――――――――――――――――――
<南班>
エーリカ「シュトゥルム!!」 キュィーン…!
ネウロイ「――――― ――― ――・・・」 パシューン……
疾風を纏ったエーリカがネウロイの間を駆け抜け、すれ違ったネウロイ達は砕かれて撃墜される
エーリカ「まだまだ!」 ズドドドドドドドドドド!!
ネウロイ「―――――――・・・」 パシューン……
更に銃撃で複数の子機を撃墜。トップエースに相応しい活躍を魅せる
467 : 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 :2011/06/17(金) 17:15:59.53 ID:VmgkNQfh0
支援
468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 17:19:57.64 ID:+jO6aymb0
支援
470 :試作な俺-23話 支援感謝です:2011/06/17(金) 17:21:54.23 ID:dE2oGHnbO
ミーナ「…………」 キュゥーン……
ミーナが固有魔法を使い、現在の戦況を確認する
ミーナ(戦闘開始からもうじき二時間。リーブラにくっついていた子機の大半は、陽動に掛かって四方へ分散している……)
ミーナ「そろそろ頃合いね…………少佐!」
ザザッ・・・
坂本『出番か!』
ミーナ「ええ。突入部隊は、行動を開始して」
坂本『了解した!』
ミーナ「……美緒、みんな。どうか無事で」
坂本『・・・そちらもな』
───プツン
通信が切断された
ミーナ(美緒、トゥルーデ、宮藤さん、俺さん…………)
ミーナ(どうか、無事で・・・!)
超ド級、母艦要塞型ネウロイ『リーブラ』。 今も尚その周囲では大多数の子機を引きつける為に、501とウィッチ部隊と男達が戦い続けていた。
そして今、その鉄壁の空中要塞を打ち砕くべく、突入部隊が行動を開始する
471 :試作な俺-23話:2011/06/17(金) 17:27:21.63 ID:dE2oGHnbO
推進BGM的な物
<突入部隊>
バルクホルン「はあああああああああああああああっ!!」 ズドドドドドドドドドド!
ネウロイ「――――――― ―――・・・」 パシューン……
俺「どいてろオマエら! 邪魔だ!」 ズドドドドドドドドドド!
ネウロイ「――――――・・・」 パシューン……
俺とバルクホルンが進路上の対空砲を排除しつつ、接近してくる子機を次々に叩き落としていく
坂本「コアはどこだ……!」
リーブラ「…………」 ビシュゥンッ!! ビシュゥンッ!!
宮藤「えいっ!」 パキィンッ!
坂本達を狙った対空砲の攻撃を、宮藤がシールドを張って防ぐ。
坂本は自身でも攻撃を確認しつつ、宮藤を信頼してコア探しに専念する
天井のように広大に広がる圧倒的な巨体。そして戦場が広く混在している為、恐らくはある程度コアに接近していないと発見は難しいだろう
俺「ちっ・・・鬱陶しい!」 バッ
俺は自分の背丈くらいの大きさある大剣、バスターソードを抜く。
それは以前俺の出した希望を、助手が実現して作られた大剣。パトゥーリアとの戦闘の際に使われたもの。(※13話)
戦いで破壊されたのだがその後修理され、今こうして使用不可のバスターライフルの代わりに使われている
472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 17:28:04.08 ID:sR0vkNYD0
支援だ。盛り上がる展開だぜ・・・。
473 :試作な俺-23話 支援多謝!:2011/06/17(金) 17:34:16.87 ID:dE2oGHnbO
現在俺はストライカーを履いたうえにMG42とバスターソード、そして背中にテウルギストを装備。
機体の重量過多はテウルギストの高いバーニア出力で補い、その際ストライカーは姿勢制御の補助を主に担っている
俺「こいつでブッた斬る!!」 ギュオッ!!
片手でバスターソードを持ったまま、前方の小型機3機に向かって瞬間加速で肉迫。
先方の放ったビームをほぼ減速無しのバーニア変換で躱し、そのまま突っ込んで切りかかった
ゴシャァン!!
ネウロイ「―――――――・・・」 パシューン……
すれ違い様に1機を撃墜、そのまま背後に回り込む。反応して方向転換しようとする2、3機目にも瞬間加速で剣を振り下ろして、こちらを向かれる前に撃墜する。
”牙 ”で強化されたバスターソードの前には小型機の装甲など紙程度のものでしか無く、3機の子機ネウロイは見る間に粉砕された
ネウロイ「――――― ―――――!」 ビシュゥン!
更に新手の子機が現れる。四方の囮部隊が大半を引きつけているとは言え、それでもリーブラの搭載子機数は絶大だ
新手を確認すると俺は、バスターソードを右手に装備していた専用の小手に接続。しっかりと固定して、魔法力を込めながら思いっ切り振りかぶると───
俺「そらぁ!」 ブンッ!
新手のネウロイ目掛けて投擲。
バスターソードは直撃した小型機を粉砕し、小手と接続された頑強なワイヤーによって巻き取られ、再び俺のもとに戻る
本来ならば俺がバスターソードの重さに引っ張られてしまい、こんな滅茶苦茶な戦い方は出来ないだろう。
しかし俺はγ-グリフェプタンの効果の1つ『肉体超強化』により、バルクホルンをも凌ぐ怪力と、テウルギストの殺人的な加速にも耐えうる体を得ている。
それにテウルギスト自身の大出力も加わる事で、今の俺は無茶とも言えるこんな戦い方を可能としていた
474 :試作な俺-23話:2011/06/17(金) 17:41:00.80 ID:dE2oGHnbO
パシッ!
俺「”尖牙”・・・!」
戻って来た剣をしっかりとキャッチした俺は、牙の1つ上位、更に破壊力の増す『尖牙』を使い、バスターソードに魔法力を注ぎ込む
先日の拳や壊れてしまったブレイドライフルのように、尖牙は更に破壊力を上げるが、その分媒体へ反射されるダメージも大きくなる。
俺の能力に高く適応するように助手が作った、このバスターソードだからこそ耐えられるのだった
俺「落ちろオオオォッ!!」 ブンッ!
再び振りかぶって投擲。バスターソードは真っ直ぐ飛んでいき、さっきと同様に前方の小型機を粉砕する。
ネウロイ「――――――・・・」 パシューン……
しかし、そこからが違った。先程は伸びきったワイヤーをそのまま巻き取って剣を回収したのだが、今度は巻き取らない。
自らを軸にしてワイヤー先の剣を操り、そのまま動かす。まるで鎖に繋いだハンマーのような使い方だ。
弧を描くようにブン回し、その円の上に居た子機はバスターソードの直撃を受けて粉砕される。そのまま一度に十機近い小型機を撃墜した
宮藤「俺さん、凄い・・・!」
バルクホルン(俺…………)
現在俺はバスターライフルの代わりとしてバスターソードを使用しているが、仮にバスターライフルが修理中で無かったとしても、俺は使わなかっただろう。
バスターライフルのエネルギーチャージ……魔導変換は、ネウロイを引き寄せてしまう大きな欠点を持つ。
囮部隊に動いてもらっているのに、それでは結局大多数の子機ネウロイに狙われてしまう。どの道まともに使え無かったと言うことだ
475 :試作な俺-23話:2011/06/17(金) 17:46:17.93 ID:dE2oGHnbO
バルクホルン「うおおおおおおおおおおおっ!!!」 ズドドドドドドドドドド!
俺「オラオラオラァッ! もっさん一同のお通りだ!!」 ブンッ!
進行ルート上の子機と対空砲を、俺とバルクホルンがバスターソードと銃撃で排除していく
坂本「もっさん言うな!」
宮藤「来たっ・・・!」 バババババババ!
部下の失礼な呼び方にツッコミつつも、坂本はリーブラのコアを探し続け、宮藤は対空砲から坂本を守り、援護する
ロマーニャの海に展開された、絶対防衛線。そしてその最終防衛ライン
そこへ向かってゆっくり進む、高高度で天井のように広がる”母艦要塞型ネウロイ・リーブラ ”
四方に分散した部隊が子機を引きつけ、その間に突入部隊が懐に潜り込んでコアを探し出し、破壊する
オペレーション・エピオン
ロマーニャの命運を分かつ、決戦とも言えるこの戦いは、まだ続く
209 :試作な俺-23話:2011/06/19(日) 14:41:53.93 ID:uIwFBJBMO
――――――――――――――――――――
ウィッチB「隊長! 私、もう弾が・・・!」
ウィッチA「私の予備、使って!」 パシッ
ウィッチC「隊長! そろそろキツいです!」 バババババババ!
ウィッチA「諦めないで! 諦めたらそこでお終いよ!!」 バババババババ!
ウィッチC「は、はい!」 バババババババ!
戦闘開始から既に数時間が経過していた。リーブラは依然に健在。
無数の対空砲は潰しても短時間で再生し、無数の子機も撃墜した所で少ししたら再出撃してくる
まさにジリ貧。絶望的な戦い
しかし・・・彼女たちは決して諦めていなかった
ペリーヌ「トネェールッ!!」 バチバチバチィッ!!
リーネ「えいっ!」 ズドンッ! ズドンッ!
ネウロイ「―――――――・・・」 パシューン……
ペリーヌ「さぁ、落とされたい方から掛かって来なさい!!」
リーネ「私達は……負けません!!」
――――――――――――――――――――
ルッキーニ「ロマーニャは、渡さないんだからあああああっ!!」
シャーリー「今日は後には退けないなぁ!!」
――――――――――――――――――――
エイラ「少佐と大尉と宮藤とあのバカがやってるんダ! 先にゲームオーバーだなんて御免ダナ!!」
サーニャ「負けたくない・・・負けない!!」
――――――――――――――――――――
彼女たちは戦い続ける
針穴くらいの小さい希望を。仲間の成功を信じて
……しかし、現実とは非情なものである
未だコアが見つかっていないと言うのに、リーブラは徐々に最終防衛ラインへ近づきつつあった
<南班>
エーリカ「ここから先は行かせないって!」 バババババババ!
ネウロイ「―― ―――― ―・・・」 パシューン……
エーリカ「っ! ……ミーナ!」
ミーナ「……ええ、わかっているわ」
ミーナ(もうあまり時間が無い。急いで美緒、トゥルーデ、宮藤さん、俺さん…………!)
――――――――――――――――――――
<突入部隊>
相も変わらず、対空砲のビームが雨のように降り注ぐ。それを躱しながら俺やバルクホルン達は戦い続ける
中型ネウロイ「――――――――――ッ!」 ビシュゥン!
俺「ちぃ!」 サッ
リーブラの子機との戦いは殆どが小型機ばかりとの物だったのだが、先程からチラホラ中型機の姿が垣間見えるようになっている。
恐らくは、敵にとっても重要な場所……。つまり、コアにどんどん近づいているのだろう。中型の出現は、それを裏付けるには十分だった
俺「うぜぇ・・・!」
顔を歪めて一言吐き捨てると、俺はバスターソードに込める魔法力の量を微調整。
そしてそのまま振りかぶると、もう今日何度目かわからない投擲を行った
ズガァッ!!
バスターソードは中型のやや上に居た小型機に突き刺さる。しかし先程までとは違い、刺さっただけで小型機は砕けない。魔力を微調整した結果だ
俺「そらよっ!」 ブンッ!
ワイヤーが伸びきったまま中型目掛けて、剣先に小型ネウロイが刺さったバスターソードを振り下ろす。
刺さってた小型機は中型に衝突して粉々になり、中型の背部には小型機とバスターソードの直撃を受けて大穴が空く
そこを透かさずバルクホルンが攻撃。脆くなった部分を撃ち抜かれ、中型は撃墜された
俺「ナイスだバルクホルン!」
バルクホルン「・・・ああ!」
バルクホルン(”バルクホルン ”、か…………)
バルクホルン(……いや、今は戦いに集中する!)
宮藤(あれ? どうして俺さん、バルクホルンさんの事を”トゥルーデ ”じゃなくて”バルクホルン ”って呼んで───)
ネウロイ「――――――!!」 ビシュゥン!
宮藤「きゃっ!」 パキィン!
一瞬の隙を狙ったネウロイの攻撃を、宮藤はシールドを張ってギリギリ防ぐ
宮藤「また増えた……!」
バルクホルン(どんどん守りが固くなって来ている。それほどコアに近づいているという事なのか・・・!)
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:58:28.78 ID:TTBEC4PP0
しえんしえん
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:02:24.76 ID:KAj91YtmO
ドーラ使う俺とか想像したけど使える戦線が限られる上にもはやアーマーですらなく魔導兵器ってレベルだった支援
216 :試作な俺-23話 支援ありがとう:2011/06/19(日) 15:03:32.40 ID:uIwFBJBMO
ビシュゥン! ビシュビシュゥン!! ビシュゥン!
俺「くっそ、進撃に時間が掛かり過ぎだ…………!」
敵の数が増え、俺達を狙う火線の数も多くなる
しかし既に俺は、長期に渡るγ-グリフェプタン投与の副作用により感覚を失っている。
その為にいつもの直感的な回避が出来ずに、先ほどから視覚と聴覚で攻撃を見切り、テウルギストの瞬間加速でギリギリ回避している
しかし敵の数が増えた今、徐々にそれも追いつかなくなって来ていた
俺(数が多すぎる……)
《右上方、狙われてんぞ》
俺「!」 (ビシュゥン!) サッ
突如、頭の中にいつもの”声 ”が響く。
反射的に”声 ”の言う通りに回避行動を行ったその直後、今まで俺が居た空間をビームが撃ち抜いていた
俺「野郎!」 ズドドドドドドドドドド!
ネウロイ「―――・・・」 パシューン……
即座に反撃し、俺を狙っていた小型機を撃墜する
俺(てめえ……どういうつもりだ)
《助けてやったんだ、礼くらい言って欲しいモンだな》
217 :試作な俺-23話:2011/06/19(日) 15:08:42.57 ID:uIwFBJBMO
俺(ふざけんな。どういうつもりだって聞いてんだよ)
《何度も言わせんな。俺はおまえの一部みたいなモンなんだ。やられて貰っちゃあ困るんだよ》
俺(またそれか。何なんだてめえは・・・!)
《まぁその話は置いといてだ。手伝ってやるってんだから素直に喜べ》
俺(そんなの信じられるか───)
《直上を撃ち抜け。今すぐにだ》
俺「っ!」 ズドドドドドドドドドド!
対空砲「」 パシュゥーン……
とっさに”声 ”の言ったとおりに攻撃する。見落としていた対空砲が俺を狙っていたのだが、ギリギリで事なきを得た。
”声 ”を無視していたら、撃ち抜かれるのは俺の方だっただろう
《な? 俺の言った通りだろ》
俺「・・・・・」
《今のおまえは感覚を失っている。直感的危機察知が出来ない限り、お得意の超反射も効果半減って事だ。それじゃあこっから先は厳しいと思うがな》
俺(ちっ・・・好きにしろよ)
《素直じゃねぇ奴》
218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:09:52.37 ID:FbJ3NNjHO
しえ
219 :試作な俺-23話 支援感謝です:2011/06/19(日) 15:14:19.03 ID:uIwFBJBMO
《左後方から2機。下に1機だ》
俺「っ!」 ズドドドドドドドドドド!
《真横右を撃て。続けてその後ろから3機来るぞ。左後方にも注意しとけ》
俺「オラッ!」 ズドドドドドドドドドド!
《対空砲。右前方4つ、左に6つだ。潰しておけ》
俺「そらっ!」 ズドドドドドドドドドド!
俺は声の指示する通り、正確にネウロイや対空砲を撃ち抜く。
まるでネウロイの考えを読んでいるかのような、非常に的確な指示。おかげで向こうは俺どころか、こちらにまともに攻撃すら出来ずに俺に落とされる
バルクホルン(俺の奴、急に攻撃が的確に……。まるでネウロイの動きを予知しているかのようだ・・・)
《右、左、左上方、前方やや右上、直下、正面からビーム、4秒後だ。直撃コース…避けて見せろよ》
俺「上等!」 スッ
ネウロイ達「―――――――!!」 ビシュゥン! ビシュビシュゥン!! ビシュゥン! ビシュビシュゥン! ビシュゥン!!
”声”が走り終わるとほぼ同時に、多方向から俺目掛けて飛来する幾条もの赤い火線。
テウルギストの瞬間加速で五本を回避し、最後の正面からの一本は坂本の見様見真似、バスターソードで切り払って防いだ
俺「これでっ!」 ズドドドドドドドドドド! ブンッ!
すぐさま銃撃と投擲で反撃し、俺を狙った小型機達を撃滅した
220 :試作な俺-23話:2011/06/19(日) 15:19:38.48 ID:uIwFBJBMO
《おいおいビームを切り裂くとか……。フソーサムライかよおまえは》
俺(……何でおまえ、奴らが仕掛けて来る正確なタイミングまでわかったんだ)
《は?》
俺(未来予知……? いや違うよな。まるで、ネウロイの考えを読んでいるかのようだった)
《ああ、その通りだ。連中の事はよぉーーく知ってるぜ》
俺(おまえ……おまえはどういう───)
《おっと! 推理ごっこはそこまでだ。あの女の後ろに小型2機。アイツ全く気が付いてねぇぞ。死んだな》
俺(!) ギュオォッ!!
その”声 ”の言葉を聞いた刹那、俺は弾かれるように一瞬でバーニア変換を行い向きを変えて瞬間加速する
俺「」 ズドドドドドドドドドド!
ネウロイ「―――――――・・・」 パシュゥーン……
バルクホルン「なっ……」 (いつの間に後ろにネウロイが・・・!?)
超加速でバルクホルンのもとへ向かい、そのまま一気に、背後から彼女を狙っていた小型機2機を瞬殺する。電光石火の早業だった
俺「大丈夫かバルクホルン!」
バルクホルン「す、すまない!」
221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:22:56.24 ID:1TgPvO7qO
支援ダナ
222 :試作な俺-23話 支援感謝なんダナ:2011/06/19(日) 15:24:44.33 ID:uIwFBJBMO
《オイオイオイオイ感動的だねぇ!》
俺(・・・は?)
《気付いてないのか01? 俺は今なぁ、『あの女の後ろに敵がいる』って言ったんだ。『バルクホルン』のバの字すら言ってねぇ》
俺(……!)
《勿論分かるように言ったつもりもねぇ。それなのにおまえと来たら、迷わず一直線にアイツを助けに行っちゃってさぁ……》
俺(………………)
《”役目 ”だとか”必要な事 ”だとか言っておきながら、結局おまえは───》
俺(黙ってろ・・・!! てめえ手伝いたいのか、邪魔したいのかどっちなんだ・・・!)
《ったく、仕方ねぇな。左前方下から2機、右後方に1機だ。来んぞ!》
俺「くそ・・・!」 ズドドドドドドドドドド!
《左2機、右上方に1機、右前方下に2機。6秒後にビームだ。躱してみろ》
俺「えぇいっ!」 ズドドドドドドドドドド!
宮藤(俺さん凄い。まるで、全身に目がついているみたい……)
俺は”声 ”の指示に従い、次々にネウロイを叩き落として行く。端から見ればそれは、まさか俺が感覚を失っているなんて夢にも思わないような戦いぶりだ。
俺・バルクホルン・坂本・宮藤4名の突入部隊は快進撃を続け、どんどんネウロイを突破していく
そして───
<リーブラ船体下側・中央部>
坂本「この奥だ……!」
中央部、主砲の少し横。そこで坂本がようやくコアを発見した
坂本「ここを真っ直ぐ行けばコアがある。外部装甲を破壊して、内部に突入するぞ!」
ズドドドドドドドドドドドドド! ババババババババ! ズドドドドドドド! ズガガガガガガガ!!
坂本達は一斉射撃でリーブラの装甲破壊を試みる
リーブラ「…………」
しかし無傷。全員で同時に攻撃したにも拘わらず、リーブラの装甲には罅1つ入らない
宮藤「固い・・・!」
ザザッ……
ミーナ『美緒!』
坂本「ミーナか! どうした…………─────何だとっ!!!?」
その時ミーナからの通信が坂本に繋がる。ネウロイが多く混線しているこの戦場で、長距離通信が繋がったのは運が良かったとも言える。
そしてインカムに手を当てていた坂本が狼狽し、表情がみるみる戦慄の色に染まって行った
バルクホルン「……どうした?」
坂本「最終防衛ラインを…越えた……!」
一同「!」
224 :試作な俺-23話:2011/06/19(日) 15:35:43.37 ID:uIwFBJBMO
推進BGM的な物
俺「もっさん!!」 スッ
坂本「!」
坂本「ああ!」 スッ
瞬時に俺の意志を理解した坂本は、背中の烈風丸を抜いた
俺「”尖牙 ”……」
坂本「はああああぁぁっ……!」
俺は牙の1つ上位、”尖牙 ”を使ってバスターソードの威力を上げ、坂本は刀身に魔力と意識を集中させる
俺「行っくぜー・・・」 ブンブンブンブン
坂本「烈ッ・・・風───」
俺はワイヤーを少し伸ばしてバスターソードをハンマーのように回し、坂本は烈風丸を振りかぶって狙いを定めた
俺「おらあああああああぁっ!!!」 ブンッ!
坂本「───斬!!」 ブンッ!
俺・坂本「貫けえええええええええええええええええええええエエエえええええええええぇぇぇっッ!!!」
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!
225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:39:27.10 ID:kFK3Lwn70
空前絶後な戦いだ・・・支援。
226 :試作な俺-23話 支援感謝です:2011/06/19(日) 15:40:37.50 ID:uIwFBJBMO
烈風斬とバスターソード投擲の直撃を同時に受け、堅牢なリーブラの装甲に穴が空く。
道が、開いた
俺「突入する!」
俺とバルクホルン、そして坂本と宮藤はリーブラ内部に突入しようとする
しかし───
対空砲「」 ビシュゥンッ!
坂本「何!?」
宮藤「坂本さん危ないっ!!」 パキィン!
対空砲の攻撃により、少し後ろを飛んでいた坂本と宮藤が僅かに足止めされる。
そして……
リーブラ「」 ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・・
バルクホルン「なっ・・・!」
俺「宮藤! もっさん!」
先に内部に突入した俺とバルクホルンが気づいた時にはもう遅い。
リーブラの装甲はあっという間に再生して穴が閉じてしまい、坂本と宮藤は外に取り残される。分断されてしまった
俺「くそ! もう一回穴を───」
坂本『私達に構うな、行け!!』
227 :試作な俺-23話:2011/06/19(日) 15:46:08.95 ID:uIwFBJBMO
俺「っ・・・!」
坂本『最終防衛ラインを越えた以上、もういつ主砲が発射されるかわからない! 行くんだ!』
俺「・・・了解! 行くぞトゥ…バルクホルン!」 ギュオォッ!
バルクホルン「ああ!」 ギュオッ!
俺「もっさん、宮藤。無事で・・・」
宮藤『俺さんと、バルクホルンさんも!』
坂本『すまない。後は・・・頼んだ』 プツン
通信が切断される。
俺「リーブラを……落とす!!」
仲間たちの思いを背負い、俺とバルクホルンはリーブラのコアを目指して進んで行った
<リーブラ・心臓部(コア空間)>
俺「ここか・・・!」
狭い通路をしばらく進んでいると、突如開けた場所に出た。上下左右、ストライカーで自由に飛び回れるような広大な空間
リーブラの心臓部。そしてその中央に、今までに無いくらい巨大なコアが鎮座して、赤い輝きを放っていた
228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:49:21.80 ID:aAHHoTqY0
単車のお手入れしてたら試作きてんじゃねーか
しえん
229 :試作な俺-23話 支援多謝:2011/06/19(日) 15:51:49.73 ID:uIwFBJBMO
バルクホルン(何て大きさだ……)
俺「護衛は無し。さっさとぶっ壊し─── (ガチャン! ガチャガチャガチャガチャンッ!!) 何っ!?」
バルクホルン「装甲が…!」
剥き出しだったリーブラのコアの周りに黒い装甲が出現し、俺達が驚く間もなくコアを丸ごと包み込んでしまう。
コアの姿が隠され、外から赤い光すら全く見えなくなってしまった
俺「最後の壁か……」
バルクホルン「破壊するぞ!」
ズドドドドドドドドドドドドド! ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
俺「……無傷かよ!」
俺とバルクホルンの銃撃を受けても、リーブラのコア装甲には傷1つない
バルクホルン「何て固さだ……俺!」
俺「わかってる! …………”尖牙 ”!」 スッ
俺「うおおおおおおおおおおおおおおおおオオオオオオおおおおおおおおおっ!!」 ブンッ!
ガキィンッ!!
俺「なっ……!?」
バルクホルン「ば、馬鹿な。バスターソードも効かないだなんて……」
230 :試作な俺-23話:2011/06/19(日) 16:00:29.65 ID:uIwFBJBMO
リーブラ「」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
バルクホルン「な、何だ……?」
俺「まさか……」
落雷のような低い音が二人の耳を刺激し、続いて部屋全体が輝き始めた
ザザッ……
坂本『聞こえるか! もう、主砲が発射される!!』
俺・バルクホルン「!」
坂本『こちらも手は尽くす。時間が無い、急げ!!』 ザザッ…
バルクホルン「くっ……、止まれえええええええええエエエええええええええええええっ!!!」 ズドドドドドドドドドド!
必死に銃撃を繰り返すバルクホルン。しかしコア装甲には罅1つ入らない。
そしてすぐに彼女の残弾が尽きた。予備の弾薬ももう無い
バルクホルン「えぇい! まだぁァッ!!!」 ブンッ!
しかし彼女は諦めない。両手のMG42を逆さに持ち替えると、その台尻で殴りかかった。
しかしバスターソードの一撃すら弾くコア装甲に、そんな攻撃が通用する筈がない。装甲の固さにより逆にMG42が破壊されてしまった
バルクホルン「くっそおおおおおお!! あと、少しなのに・・・!! なのに!」 ドゴッ! ドゴッ! ドゴッ!
恨めしそうな声を出して半ばヤケクソ気味に、彼女は素手でコア装甲を殴る。殴る。殴り続ける。
しかし効かない。鉄壁の装甲は全く崩れず、躊躇い無しに必死にそれを殴る彼女の両拳も、見る間に傷つき血が流れて行った。そして今、部屋全体がより一層強く光輝く。
───主砲が、発射される───
231 :試作な俺-23話:2011/06/19(日) 16:05:35.32 ID:uIwFBJBMO
バルクホルン「くそっ! くそおおおおおおおおおぉぉぉっ!! このおおおおおおぉぉぉっ!!!」 ドゴッ! ドゴッ! ドゴッ!
俺は悔しそうにコア装甲を殴るバルクホルンと、手に持ったバスターソードを見る。一瞬だけの逡巡。
しかしすぐに、何かを決断した
俺「”滅牙 ”…………!」
俺は構えたバスターソードに意識を集中し、破壊力を増大させる魔力を注ぎ込む。しかし、今回は光の色が違った。
”牙 ”は青。”尖牙 ”は紫。そして今回は、血のような暗い赤だった
俺「バルクホルン、下がれ!」
バルクホルン「……俺!?」
バルクホルンがコアから離れた直後、俺は突きの体勢でバスターソードを構えたまま、テウルギストの超加速でコア装甲目掛けて突っ込んだ
ズッガアアアアアアアアアアアァンッ!!!
バルクホルン「!」
バスターソードがコア装甲を貫き、巨大な罅を生じさせる。それはまるで今までの固さが嘘だったかのように、深々と奥まで突き刺さった
バスターソード「」 ビキッ・・・バキッ・・・!
しかし”牙”に適応するようにとても頑丈に作られた筈のバスターソードにも、コア装甲同様に幾つもの罅が生じる
俺(ごめんな、バスターソード…………)
俺「”轟爆”・・・・・!」
232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:07:11.65 ID:0MWpqmbKP
試作来てるなら起こしてって言ったでしょマーマ!
233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:08:39.98 ID:kFK3Lwn70
いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!!!俺ーーーー!!!!
234 :試作な俺-23話:2011/06/19(日) 16:11:26.43 ID:uIwFBJBMO
握りしめた柄からバスターソードに爆発力が注ぎ込まれ、刀身自体が血のように真っ赤に染まる
俺「離れろトゥルーデ!」 グィッ!
バルクホルン「きゃっ!」
俺はバルクホルンの腕を引き、コアから引き離す。
そしてコアに背中を向けると覆い被さるように彼女を庇い、後ろ手でシールドを張った
その瞬間───
バスターソード(爆)「…………」
カ ッ ! ! !
光がはじけた
最終更新:2013年01月29日 15:30