『甦る翼』 その3
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
156 :試作な俺-26話:2011/11/14(月) 18:05:39 ID:/UXzTjGM
俺「僕がウィッチ……変ですよ。僕は昔から体が弱くて、よく病気しがちで……。それなのに───」
宮藤「昔のことを覚えているの?」
俺「……え」
俺「そういえば、なんで僕は自分が病弱だったなんて知って……」
ズキン!!
俺「ぐっ……があァ!!」 ズキンズキン
宮藤「みんなが危ないの。バルクホルンさんも戦ってるんだよ……?」
俺「ぅ……ぐ……」 ズキンズキン
俺(あの人が……戦っている…………)
宮藤「ネウロイを倒せなければ、やがてこの基地も攻撃されちゃう。みんなだって、無事じゃ……」
宮藤「とにかく、俺さんが必要なの! だから……」 ガシッ
俺「!」
宮藤「来て! 私と一緒に───」
俺「や、やめて下さい!死んでしまいます!!」 バシッ
宮藤「っ……」
俺の手を掴んで部屋から連れ出そうとした宮藤の手を、俺は拒絶の言葉と共に撥ね除けた
宮藤「俺さん……」
俺「……戦うなんて出来ませんよ。僕はそんな強い人間じゃない」
俺「臆病なんだ、僕は。迫り来る強大な力に立ち向かう勇気なんて、これっぽっちも持ち合わせちゃいないんです……!」
宮藤「でもこのままじゃ、俺さんの大切な物が全部無くなっちゃうんだよ!? それでもいいの!?」
俺「……!!! 無理ですよ! 僕に戦いなんて出来るわけがない!」
俺「だいたい、あなたはさっき言っていました! 僕は特別な力を ”持っていた ”って……!」
俺「それって、もう僕には特別な力なんて無いってことじゃないですか!そんな僕が戦ったって───」
宮藤「そんなのっ!!私たちと同じになっただけじゃない!!!」
俺「!!!」
宮藤「強化ウィッチでもプロト01でも無い!今の私たちに必要なのは、ただの俺さんなの!」
宮藤「当たり前のように笑ったり怒ったり泣いたりする、私たちと ” 同じ ” 俺さんなんだよ!!?」
ド ク ン ・・・・・!
俺「あ…………っ」
俺(…………そうだ)
〔『……例えおまえの言うように、強化ウィッチだからおまえが私達とは違うとしても、それでも同じものがある』〕
〔『同じもの……?』〕
〔『心は、志は同じだ」』〕
〔『おまえはおまえだよ、俺』〕
俺(全部…………思い出した)
宮藤「私には、俺さんがどんな酷い目に逢ってきたかなんて分からないよ。きっと想像も出来ないほど辛かったんだと思う」
俺「…………」
宮藤「でも!俺さんはもう自由になったのに、自分で未来を選ぶことが出来るのに!」
宮藤「自分なんかって…… ” これから ” のことまで諦めないで!!」
俺(宮藤……)
宮藤「諦めないで!お願いだからっ・・・諦めないでよ・・・っ!!」 グスッ
俺(瞳に…涙が溜まって……)
俺(……なぁにやってんだろうな、俺は)
俺(アイツの言っていた通りだ。俺は現実と向き合うことから逃げていた。…認めたくなかったから)
俺(女の子に泣きながら説教されるなんて……情けねぇ。なんて情けないんだ……!)
ポンッ・・・
宮藤「えっ・・・?」
俺「こうやって頭を撫でるのは、久しぶりだよな」 ナデナデ
宮藤「俺さん……? 記憶が……」
俺「ああ、ようやく目が覚めたよ。ありがとうな、宮藤」 ナデナデ
宮藤「お・・・俺さぁんっ!!!」
俺(トゥルーデ、宮藤、みんな……)
俺(もう二度と忘れない)
俺(絶対に・・・忘れてたまるか・・・!!!)
ナデナデ
宮藤「……私ね、こうやって俺さんに撫でてもらうの、好きだったんだ」
俺「そうなのか?」
宮藤「うん。でも……もう最後でいいよ」 スッ
俺「宮藤?」
宮藤「私……俺さんのことが好きだったんだ。今でもね」
俺「っ……!」
宮藤「最初は自分でもこの気持ちが何なのかよくわからなかったんだけどね、気がついたの。私が、1人の人として俺さんのこと好きになっているのを」
俺「……全然気がつかなかった」
宮藤「俺さん、そういう所は鈍いもんね。鈍感なんだから」
俺「……ごめん」
宮藤「謝らないでよ。今までそんな悠長なこと言ってられる場所にいなかったんだから、仕方な───」
俺「違う。俺が言いたいのはそういうことじゃない」
宮藤「…じゃあ、なに?」
俺「やっぱり俺は、バルクホルンのことが好きだ」
宮藤「っ……」 ピクッ
俺「だから、ごめん」
宮藤「……そっかぁ、残念っ」
宮藤「でも、何となく気が付いてたよ、俺さんがバルクホルンさんを好きなの」
宮藤「だって俺さん……わかりやすいんだもん」 ニコッ
俺「宮藤…………」
宮藤「それと、ありがとう」
俺「……何で礼なんて言うんだよ」
宮藤「誤魔化さずに、ちゃんと自分の気持ちを言ってくれたから」
宮藤「だから……、”そこだけは ”ありがとって言っておくね」
俺「おまえ……」
宮藤「ホラっ、いつまで話しているつもりなの? 急いで坂本さん達の援護に行かないと!」 バシンッ!
俺「Σ 痛ッ!」
宮藤「私はストライカー直ってなくて援護に行けないんだから、ちゃんと私たちの分まで頑張ってきてよね、俺さん!」
俺「あ、ああ!行ってくる! ありがとう、宮藤」
宮藤「ほらほら、こっちは大丈夫だから、早く行って行って!!」 シッシッ
俺「ああ!」
俺(ごめん、宮藤……)
タッタッタッタッ……
宮藤「やっと行ったぁ……。もう、仕方ないんだから」
リーネ「芳佳ちゃん」 ヒョコッ
宮藤「あ、リーネちゃん居たんだ。……ひょっとして今の見られちゃってたかな?」
リーネ「うん」 コクッ
宮藤「そうなんだ。カッコ悪いところ見られちゃったかなー」 ハハハ
リーネ「芳佳ちゃん、もういいんだよ?」
宮藤「へっ?」
リーネ「ここには私と芳佳ちゃんしか居ないから。もう我慢しなくても……」
宮藤「…………」 ツゥー……
リーネ「芳佳ちゃん……」
宮藤「だって、泣いてるところ、見られたく、なかったんだもん……」 ポロポロ
リーネ「…………」 ギュッ
宮藤「うっ……うわぁぁぁぁぁん」 ギュッ
リーネ「芳佳ちゃん……」
宮藤「リーネちゃん、私・・・わたしぃ・・・・!!」 ポロポロ
リーネ「……うん」
─────
宮藤「ごめんねリーネちゃん。急に泣き出しちゃったりして」 グスッ
リーネ「ううん、いいの。もう大丈夫なの?」
宮藤「うん、多分……。ありがとうリーネちゃん」
リーネ「…………」 ニコッ
宮藤(俺さんのバカ。ちゃんとバルクホルンさん達を助けて戻って来なかったら、承知しないんだからね・・・)
<基地内・移動中>
ガスッ
俺「よっ、とっとぉ!」 ダタッ
俺(あっぶね、転ぶところだった・・・)
タッタッタッタッ……
俺「…………」
俺(急いで走っているから、少しだけ苦しい。だけど……)
足の裏が地面を蹴る感覚
体が風を切る感覚
呼吸が上がって鼓動が速まる感覚
自分の体温
風の匂い
青い空の色、明るさ
背中に残る、微かな痛み
俺(全てが新鮮に感じる。この苦しさが、今は少しだけ心地いい)
俺(俺は生きている。生きているんだ……!)
数日間寝たきりだった運動不足のブランクを、感覚を取り戻した歓びでかき消しつつ俺はハンガーへと急ぐ
その目には光が戻り、足取りはとても軽快だった
タッタッタッタッ……
俺(体が軽い…)
俺(こんな気持ちで走るのなんて、初めてだ。何もかもが光って見える……)
俺(今だったらどこにでも行ける、何にだってなれる。誰にも負ける気がしない……!)
俺(もう何も怖くない!)
《オイ馬鹿やめろ》
俺「あっ」
165 :試作な俺-26話:2011/11/14(月) 18:25:06 ID:/UXzTjGM
頭の中にいつもの ” 声 ” が響く
《どうやら目が覚めたようだな。ったく》
俺「お前……」
《おっと、言いたいこともあるだろうが積もる話は後だ。今は時間が無い。手ェ貸してやるよ》
俺「……わかった。頼む」
《へぇ、今回は素直に受け入れるんだな》
俺「何だかんだでお前が手伝ってやるって言った時は、本当に力を貸してくれたからな」
俺「色々あったが……今更疑っても仕方ない」
《そうかい、アリガトよ》
《まぁ、本当はもう俺がオマエを助ける必要なんざ無いんだけどよ。アフターサービスって奴だ》
俺「…それと、昨日の夢の中でのことだけど、お前って───」
《考察は後だ。今は大事なお仲間を助けに行くんだろ?》
俺「・・・そうだったな、行くか!」 タッタッタッタッ…
<ハンガー>
タッタッタッタッ……
俺(んっ、あれは───)
助手「待っていましたよ」
俺「……助手」 チラッ
俺(テウルギストとバスターライフル。きちんと整備されている……)
助手「必要になるかと思いまして。準備しておきました」
俺「こうなるって思っていたのか?」
助手「はい。何となくですけれど」
俺「そりゃ……凄いな」
助手「宮藤さんが何を話したかはわかりません。でも彼女は、あなたにきっかけを与えてくれたんだと思います」
助手「そしてあなたなら、きっと立ち直ってくれると信じていましたから」 ニコッ
俺「……そっか」
俺「テウルギストとバスターライフル、ありがとうな。有り難く使わせてもらうよ」
助手「でもその前に、使用条件があります」
俺「条件?」
助手「ちゃんと生きて帰って来ること。まだあなたには、話したい事がありますから」
俺「……ああ!」
ガシャガシャン!
俺はストライカーを履き、テウルギストとバスターライフルを装備した
俺(この重さを感じるのも、久しぶりだな……)
助手「使い方には気をつけて下さいね? あなたはもう強化ウィッチではない、ただの人間なんですから。覚醒薬の適性も外れてしまいましたし」
強化ウィッチでなくなった今の俺は、他のウィッチ達と大差無くなっている。
潜在的な魔法力の高さはともかく、固有魔法強化や超反射などの能力を失い、覚醒薬(γ-グリフェプタン)によるドーピングも不可能になっていた
俺「ああ、コイツらの危険性は理解している。ただのウィッチが使えば逆に殺されちまう代物だってな」
俺「出力は抑えて使うよ。……出来るだけは」
助手「ならいいです。それと、あなたたちが無事に戻って来れるなら、そのじゃじゃ馬たちは壊しちゃってもいいですから」
俺「壊す?」
助手「はい、どうせ扱える人間はもう居ませんから。盾にでも爆弾にでも好きにしちゃって下さい」
俺「ハハッ、思い切ったことを言うんだな。わかったよ」
俺「……よし、火を入れる。離れてくれ」
助手「はい」 テクテク
ギュイーン・・・・・
俺(宮藤、助手。ありがとう)
俺(トゥルーデ、みんな。今向かう)
俺「俺中尉、出撃する!」
ゴオオオオオオオオオオオオォッッ!!
テウルギストを噴射させて一瞬で爆発的に加速し、あっという間に俺の姿は見えなくなった
助手「相変わらず凄い加速力……」
研究者B「アレで減速だって……? あいつ全然出力抑えてないな。下手すりゃマシンに殺されるぞ」
物陰からBが姿を現す
助手「Bさん」
研究者B「急に手伝えって言われたと思ったら、こういうことだったのか」
助手「すいません、強引に手伝わせたりして」
研究者B「いや、気にしないでいい。これが今の俺の役目だからな」
助手「……ありがとうございます、Bさん」
研究者B「プロト01……いや、アイツの渋とさは研究者として熟知している」
研究者B「首輪や拒絶反応にこそ勝てなかったが、ネウロイなんかに遅れはとらないだろう。きっと大丈夫だ」
助手「そうですね、私もそう思います」
助手(行ってらっしゃい、俺……) ギュッ
助手は胸元で壊れたブローチを握りしめ、成功を祈るのだった
156 :試作な俺-26話 支援感謝です:2011/11/18(金) 17:09:42.83 ID:vw08+8ib0
<戦闘空域>
坂本「烈 風 斬 ッ!!」 ズバァ!
中型ネウロイ「────…・・・」 パシュン
坂本「くっそ・・・!」 ハァ…ハァ…
ネウロイ「────────!」
ネウロイ「─────!────────!」
ネウロイ「──────────!!!」
エイラ「クソォ!コイツら強いぞ!」 ズガガガガガガガ!
バルクホルン「負けるものか!」 ババババババババババ!
パトゥーリア級「━━━━━━━━━━!」 ビシュンビシュゥン!
坂本「えぇい! こうなったら奴の懐に飛び込んで、直接連続で烈風斬をくれてやる!」
ミーナ「無茶よ美緒!死ぬつもり!?」
坂本「迷っている暇はない!やるしか───っ!!?」
パトゥーリア級「━━━━━━━━━━━」
ギュイーン・・・……!ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!
パトゥーリアが拡散ビームを撃ち、無数のビームがウィッチーズを襲う
ペリーヌ「きゃっ!」
エーリカ「このっ・・・シュトゥルム!!」 キュィーン・・・!
ズガガガガガガガガガガ!
ネウロイ「」 パシュゥーン
エーリカ「もういい加減に・・・っ!」 ビュゥーン
バルクホルン「ハルトマン!?無茶だ!」
エーリカ「!」
ビシュゥン!ビシュゥン!ビシュゥン!ビシュゥン!ビシュビシュゥンッ!!
エーリカ「う、うわああぁっ!!」
バルクホルン「ハルトマン!!」
パトゥーリアの拡散ビームを躱して前へ出たエーリカを、子機ネウロイ達の集中攻撃が襲う。
完全に包囲されてしまい、エーリカには為すすべが無い
エーリカ「くぅっ……うわぁぁ!!」
バルクホルン「エーリカから離れろぉぉぉぉぉ!!!」 ズガガガガガガガガガガガ!
バルクホルンが突撃し、エーリカを囲んでいた子機ネウロイ達を蹴散らす
エーリカ「っ! トゥルーデ後ろぉ!!」
バルクホルン「! しまっ───」
ネウロイ「──────────」 ビシュゥン!
ドガァンッ!!
エーリカの窮地を救うことに成功したが、背後からの別のネウロイの攻撃によりバルクホルンはストライカーを片方破壊される
バルクホルン「ああっ!」 グラッ
更に追撃されて武器を破壊され、衝撃でもう片方のストライカーまで機能不全を起こし、姿勢制御が不可能になったバルクホルンは落下を始めてしまった
エーリカ「トゥルーデ!今助けに───!?」
子機ネウロイ達「──────!────!!」 ビシュゥン!ビシュゥン!ビシュゥン!!
エーリカ「くっ、邪魔をして!」 ズガガガガガガガ!
子機ネウロイ「────────!!」
エーリカの行動を妨害する子機ネウロイ。そして新たに3機の子機が、落下して行くバルクホルンを追撃し始める
子機ネウロイ「───────────」 メキメキ・・・ジャキン!!
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:22:57.04 ID:8ntRcZBs0
おぉ、規制解除おめー
支援
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:23:39.05 ID:kcQ8N3Tii
キタァァァァァァァァァァァ!!支援!!
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:24:31.32 ID:FAtPLvJv0
ヒャッハー!待ってたぞ!!
162 :試作な俺-26話 支援ありがとう:2011/11/18(金) 17:24:40.45 ID:vw08+8ib0
バルクホルンを追う3機が、その体の先端を槍状に尖らせた
エーリカ(まさか、アレでトゥルーデを・・・!?) ゾクッ
エーリカ「この・・・っ!邪魔するなよ!トゥルーデを助けられないじゃないか!!」 ズガガガガガガ!
子機ネウロイ「」 パシュン
子機ネウロイ「──────!」 ビシュン!ビシュゥン!
エーリカ「くっ・・・!」
立ちはだかる子機ネウロイを撃破しても前に進めない。すぐに新手に遮られてしまう
シャーリー「おい、まずいぞ!」
坂本「あの3機を撃て!!バルクホルンをやらせるな!!」
パトゥーリア級「━━━━━━━━━━━」 ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
パトゥーリアの拡散ビームが、子機ネウロイ達が、バルクホルンの救出を遮る
サーニャ「これじゃ・・・!」
エーリカ「どいて!どいてよ!!これじゃあトゥルーデが・・・!!」
子機ネウロイ「──────────!!───────!!!」
エーリカ「トゥルーデ逃げて!!トゥルーデぇぇぇぇぇ!!!」
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:25:24.28 ID:aTFIkn00i
おかえり支援
164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:28:57.84 ID:vo+O8I+kO
支援だ!!
165 :試作な俺-26話 支援多謝です:2011/11/18(金) 17:30:45.35 ID:vw08+8ib0
───
〈落ちる・・・。落ちて行く〉
〈浮力を失い風に遊ばれ、私の体がどんどん下へと落ちて行く。
〈ストライカーは……動かない。元より片方だけでは、この状態から立ち直るのは無理だ〉
〈ネウロイが追いかけて来る。私に……とどめを刺しにやってくる〉
〈あれ・・・?何か、先っぽが棘みたいに尖っていないか・・・?〉
〈あの先端で突き殺すつもりなのか……気がつきたくなかった。何で見てしまったんだ、私の馬鹿〉
〈ネウロイの後ろに居るのは……エーリカだ。よかった。少なくともあの窮地だけは脱せたようだ〉
〈・・・何かを叫んでいる。凄い必死になって、私に向かって何か呼びかけている。〉
〈だが、すまないフラウ……。もう聴こえない……〉
〈・・・ミーナ達もこっちに向かおうとしているのか……。でも、子機に邪魔されてこっちへ進めない。凄い悔しそうだ〉
〈みんな私を助けようとしている……。だけど恐らくは間に合わないだろう。ネウロイの方が速いみたいだ〉
〈私もこれで終わりなのか……。終わる時は、なんとも呆気ないものだ〉
〈みんな……すまない。本当にすまない。どうやら私はこれまでのようだ〉
〈クリス・・・。ごめんね。駄目なお姉ちゃんでごめんね。一緒に居てやる事が出来なかった……〉
〈クリスをカールスラントへ帰してやるって決めていたのに、叶えることが出来なかったよ……〉
子機ネウロイ「──────────!」
いよいよとどめを刺そうと、バルクホルンへ子機ネウロイが迫る
〈あいつは……無事だろうか。どうかみんなと一緒に逃げ延びて欲しい〉
〈せっかく悲しい記憶を忘れることが出来たんだ。どうかもう、戦いなんかと無縁な新しい道を生きて行って欲しい。それが私の気持ち〉
〈でも───〉
〈出来ればもう一度だけ……あいつに会いたかった〉
バルクホルン「俺……」 ボソッ
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:38:36.07 ID:8ntRcZBs0
しえんしえん
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:39:02.09 ID:aTFIkn00i
来るか
169 :試作な俺-26話:2011/11/18(金) 17:42:13.61 ID:vw08+8ib0
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォーーッ!!!!
その時、轟音と共に激烈な青白い閃光が飛来し、今にもバルクホルンを仕留めようとしていた3機を消し飛ばした
バルクホルン「え・・・?」
ゴオォッ!
ガシッ!
バルクホルン「きゃっ!」
続いて旋風。超高速で現れた影は、海面ギリギリ……バルクホルンが海に落ちる直前で彼女を浚う
バルクホルン(まさか……。だって、おまえは……!) パチッ
起こりえる筈がないと思いつつも、咄嗟に閉じてしまった目をゆっくりと開き、自分を救った人物を見る。するとそこには───
俺「悪いみんな! 待たせたな!!」
バルクホルン「俺!!!」
ウィッチーズ「「「「「「「「 俺ぇっ!!? 」」」」」」」」
居るはずのない少年がそこに居た
予想だにしていなかった援軍の到着に、ウィッチーズは声を揃えて驚く
バルクホルン「な、なぜお、おまっ、が、こ、ここに・・・」
バルクホルン「だいたいおまえは……。えっ、俺?あれ?何だ、よくわからない……!ちょっと待て……あれぇ!?」
俺「落ち着けってトゥルーデ。それ何語?深呼吸でもしたらどうだ」
バルクホルン「えっ?あ、ああ。(スゥ~・・・ハァ~・・・)」
バルクホルン「・・・って、そうじゃない!俺!何故おまえがこんな所にいる!」
俺「何故ってそりゃ援軍だよ。みんなを助けに来たんだ」
バルクホルン「助けって……、それにおまえは……」
バルクホルン「おまえは……わ、私たちの、私たちを知っている俺なのか?」
俺「ああ。宮藤のおかげで記憶が戻ったんだ。ようやく目が覚めたよ」
バルクホルン「・・・!」
俺「ちゃんと感覚も戻ってるし、まるで生まれ変わった気分だy───って、トゥルーデ?」
バルクホルン「・・・・・ば」 プルプル
バルクホルン「馬鹿やろぉーーーっ!!」 ガシッ、グニィ~!
俺「イデデテテテテテテ!?」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:49:52.28 ID:8ntRcZBs0
しえ
172 :試作な俺-26話:2011/11/18(金) 17:51:13.91 ID:vw08+8ib0
バルクホルン「馬鹿者!馬鹿野郎!!大馬鹿やろぉ!!!」
俺「い"っ、痛い!痛い! 顔引っ張らないで引っ張らないで!」
俺「ちょっ、待ってよトゥルーデ!言いたいことがあるのはわかるけど、今は駄目だって!ここ戦場!」
ネウロイ達「───────────!─────────────!!」
俺「ホラ見て!なんだかすっごい怒っているよ!今にも襲いかかって来そうな雰囲気だよ!?」
バルクホルン「うるさい!私の方が怒っている!むしろこっちがおまえを襲いそうだ!」
俺「もう襲ってるじゃ(グニッ)い"だい痛い!顔抓らないで抓らないで!」
バルクホルン「心配したんだぞ!本当に……本当に心配したんだ!」
俺「! ……トゥルーデ」
バルクホルン「もう以前のおまえには会えないのかと思った。だっておまえ、全部……忘れてしまったから」
俺「…………」
俺「えっと、その……俺も色々と言いたいことがあるけれどさ、とりあえず今はこれだけ」
バルクホルン「・・・え?」
俺「無事でよかった。ありがとう。まだ、生きていてくれて」 ニコッ
バルクホルン「……!」 トクン
〈ああ、そうだ……〉
俺「かなりギリギリだったみたいだしな、ヒヤッとしたぞ」
〈思えばおまえは……あの人型ネウロイの時も〉
〔『トゥルーデが呼んだ気がしたから。だから来たんだ』〕
〔『ありがとう。まだ、生きていてくれて……』 ニコッ〕
〈私のことを助けだして、こうやって笑ってくれたよな〉
俺(いきなり方向を指示して ”撃て ”とか言われたと思ったら……こういうことだったのか)
《おかげで助かっただろ》
俺(まぁな。……それにしてもおまえとんでもないよなぁ。あんな正確にネウロイの動きを察知して、攻撃指示を出すなんて)
《フン、それで高速飛行をしながら、言われた通り正確に狙撃をやってみせるおまえに言われたくねぇな》
エーリカ「トゥルーデ!俺!」
ミーナ「俺さん!」
俺「っと、みんな!」
シャーリー「俺!戻ったんだなぁ!」
エイラ「コノヤロー心配させやがって!元気じゃないカ!」
俺「みんな……心配かけちゃったな。すまなかった」
坂本「俺……やれるのか?」
俺「ああ・・・!任せてくれよもっさん!」
坂本「その呼び方……本当に私たちの知っている俺なのだな! はっはっはっ!これはいい!」
ペリーヌ「まったく……、遅刻ですわよ俺さん」
サーニャ「よかった、記憶が戻って……」
ルッキーニ「俺っ♪おかえりぃー!」
俺(……俺は、こんな風に言ってくれる仲間のことまで忘れてたってのか)
《オイ、いつまでくっちゃべってんだ。撃って来るぞ》
俺「! 攻撃が来るってさ!」
ウィッチーズ「!」
ビシュゥン!ビシュゥン!
俺「おぉっと!」 ゴォッ!
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:57:27.32 ID:yQ9ltIGNO
支援
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 17:59:16.24 ID:8ntRcZBs0
支援しえん
177 :試作な俺-26話 支援多謝:2011/11/18(金) 17:59:47.19 ID:vw08+8ib0
テウルギスト噴射させて右方へ急加速し、ネウロイの攻撃を躱す
俺「悪いトゥルーデ、少し我慢してくれ」 ギュッ
バルクホルン「わっ・・・!///」
両腕でバルクホルンの体を抱えるのをやめると、腰に手を回して体を強く抱き寄せて自分の体にしがみつかせる
俺「しっかり捕まっててな!」
バルクホルン「あ、ああ!」 コクコク
俺は自由になった右腕を背中に回し、バスターライフルを装備する
俺「ターゲット・ロック……」 ジャキッ!
子機ネウロイ達「───────────!!」
俺「フルブラスト」
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォーーッ!!!!
並んだ2つの銃口から発射された青白いビームが、子機ネウロイ20数機を飲み込んで消滅させ、更に余波で10機以上を撃墜する
シャーリー「あっははは! やっぱりすげぇー!」
ルッキーニ「キレイ……」
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 18:03:13.73 ID:aTFIkn00i
ちょっと久々のバスターライフルかな?支援
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 18:04:25.16 ID:yQ9ltIGNO
つーかアレ薬飲んでないと消耗が……
180 :試作な俺-26話 支援多謝です:2011/11/18(金) 18:07:16.03 ID:vw08+8ib0
バルクホルン「お、おい平気なのか俺。こんなにバスターライフルを撃ったりしたら、また体が……」
俺「大丈夫だ。少なくとも ” 今 ” はな」
バルクホルン「そうなのか……?」
俺「ああ。……それよりシャーリー、ルッキーニ。トゥルーデを頼めるか?」
シャーリー「ああ、いいぞ。任せておけって」
俺「俺が奴らを倒すまでの間、動けないトゥルーデを俺の代わりに守ってやってくれ。頼む」
ルッキーニ「うんっ!」
俺はシャーリー達にバルクホルンを預ける。2人は快く引き受けた
バルクホルン「俺……」
俺「トゥルーデ、昨日言ってたよな。 ” おまえは私が守る ” って」
バルクホルン「あ、ああ」
俺「悪いけど、あれ断るよ」
バルクホルン「え……」
俺「守られるだけだなんてのは好きじゃない。後ろで指を咥えて見物しているのは真っ平御免だ」
俺「俺もあんたと……みんなと同じ舞台に上がらせてもらう」
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 18:12:00.58 ID:8ntRcZBs0
あら男前
182 :試作な俺-26話 >>179覚えてくれてる人がいるとは…:2011/11/18(金) 18:12:40.63 ID:vw08+8ib0
バルクホルン「俺……」
俺「だから、さ。そんな不安そうな顔していないで───」
俺「信じてくれよ」 ニコッ
バルクホルン「……!」
バルクホルンの胸の中に、温かいものが溢れて行く。その言葉を言われたのは4回目だった。
酷く儚く聴こえた3回目の時とは違い、今回は1、2回目の時のようにとても頼もしく聴こえた
バルクホルン「……わかった。私はおまえを信じる」
俺「ありがとう。……じゃあ、行ってくる」
ゴオォッ!!
俺(残りの子機はざっと70……いや80機か。これなら……!)
俺「みんな、一旦高度を下げてくれ! オープンブラスト(全方位無差別攻撃)で一気に片づける!」
エイラ「オープンブラストって……あのやばいヤツか!」
ミーナ「各機は俺さんの言う通りに高度を下げて!」
俺「ホラホラ、おまえ達はこっちだ」
子機ネウロイ達「────────!!───────────────!!!」
ミーナの指示でウィッチーズは高度を下げ、子機ネウロイ達はバスターライフルの魔導変換に釣られて俺に付いて行く
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 18:13:56.53 ID:H6jjl8HS0
支援支援
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 18:15:54.06 ID:YFN3qAdP0
支援!
185 :試作な俺-26話 支援多謝です:2011/11/18(金) 18:17:32.77 ID:vw08+8ib0
推奨BGM的なもの
《オイオイ見ろよ大漁だぜ。本能に従うだけの盲目がこんなに沢山付いて来やがる》
俺「言われなくても分かってるっての」
《思いっ切りぶっ放してやれ。最初にも言った通り、今のオマエはほぼ無敵だ》
《そのデカブツを何発撃とうが、超高速飛行しようが体には何も問題ねぇ。例え腕が吹っ飛ばされたりしたってすぐに再生してやるよ。俺の力が残っている内はな》
俺「そいつはすげぇや。やりたい放題出来るってわけだ・・・なぁ!」 ゴォッ!
子機ネウロイ達「──────────!!」 ビシュゥン!ビシュゥン!ビシュゥン!
俺は魔導変換を進めつつ、子機ネウロイ達の攻撃を編み目を潜るように回避移動して一定の地点におびき寄せる
俺「散々人の仲間をいたぶりやがって。ド畜生……」
俺「死んでその罪を償え、屑鉄野郎」 ジャキッ!!
黒い渦のように展開する残りの子機ネウロイ達の中心へと移動した俺は、既に魔導変換を完了させて、広げた両腕に分離させたバスターライフルを構えていた
俺「この一撃で地獄に堕ちろ」
トリガーが引かれ、両方のバスターライフルから夥しい魔法力のビームが発射される。俺はそのまま体を回転させる
敵味方無差別に殲滅する青白い渦が、内側から発生して黒い渦を飲み込み消滅させた
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォーーッ!!!!
子機ネウロイ達「」 パシュゥーン……
オープンブラストショットにより、80機近く居た残りの子機ネウロイ達が全滅した
俺(残りは本体だけ───って)
俺「あれは……パトゥーリアか!?」
《へぇ。リベンジマッチをお望みってことか、おもしれェ》
俺「チッ、厄介な奴が出て来たな……」
坂本『気をつけろ俺!奴は以前にも増して手強くなっている!』
《さぁ、どうやって倒す? コイツにバスターライフルは通用しねぇし、唯一装甲を破ることの出来るバスターソードは爆弾になって逝っちまったぞ》
俺「……もっさん。奴のコアの位置は、あの時と同じか?」
坂本『もっさんじゃない。…ああそうだ。コアは前と同じく中心部上方、真ん中だ。コア移動は確認されていない』
俺「そうか、それさえ分かれば充分だ!」 ゴオォッ!
坂本『俺!?』
テウルギストの瞬間加速により、俺は真っ正面からパトゥーリアへ突っ込んで行く
パトゥーリア級「━━━━━━━━━━━」
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォーー!!!!!
俺「っ……」 ゴオォッ!
パトゥーリアからの主砲。極太のビームが迫るが、俺は一瞬でテウルギストを水平飛行から垂直軌道へ切り替えて急上昇し攻撃を回避する。
敵よりも高い位置に来るとほぼ直角に軌道を変えて再び水平に飛び、そのまま上を通り過ぎた
俺「みんなはそのまま敵から離れて居てくれ!コイツを倒す!」 ゴオォッ!
坂本『どこへ行くんだ俺!?』
パトゥーリアの上を通過した俺は、そのまま高速飛行で戦線から離脱し、あっと言う間に姿が見えなくなった
エイラ「どういう事だアイツ。倒すとか言っといて逃げちゃったゾ……」
バルクホルン「……違う、逃げたわけじゃない。私には分かる」
バルクホルン「俺は敵を倒しに行ったんだ。その為にここから居なくなった」
エーリカ「トゥルーデ……?」
坂本「……各機はパトゥーリアの足止めを! ただし接近は許可しない。俺の言っていた通りに距離を保って攻撃するんだ!」
ウィッチーズ『了解!』
バルクホルン「信じているぞ、俺……」
<かなり離れた空域>
ゴオォッ!
俺「……反転はこの辺でいいか」
《オイどうするつもりだよ。もう奴に通用する武器なんざ無いんだろう?》
俺「武器ならあるさ。とっておきのが後1つ」
《あ?……ああ、そういうことか》
俺「だいぶ遠くまで来た……。これだけあれば足りる筈だ。おまえ、後どれくらい持つ?」
《この距離なら……ギリギリって所だな》
俺「もし、おまえの力が尽きたら……」
《簡単だ。俺の加護を失ったおまえはテウルギストの加速Gをモロに受ける。クスリで体を強化してないから、ミンチより酷ェの出来上がりって事だな》
俺「死ぬかもしれないってことか……。上等」
《もうビクビクしないんだな》
俺「覚悟は出来ている。それだけで充分だ」
《そうか。……なら行こうぜ。デカい花火を打ち上げるとするか》
俺「おう!」
俺「テウルギスト、リミッター解除」
ギュイーン・・・・・
俺(例えその先に待つのが死だったとしても、今は───)
俺( ”今 ”というこの瞬間に集中する!!)
ゴオオオオオオオオオオオオォッッ!!
テウルギストが起動し、俺は爆発的な勢いで加速していく
俺(グッ・・・くぅっ、相変わらずの・・・・・殺人的な加速だ・・・)
速くなる。速くなる
《まだまだこんなモンじゃねぇだろう?》
俺(当たり前だ!まだまだ・・・!!)
速くなる。速くなる。速くなる
《いいぜ、もっとだ!頭ん中がぶっ飛んじまうくらいやってやれ!!》
俺(ああ、こっからは減速なしだ!! 加速するぜ?限界を超えて!!!)
速くなる。速くなる。速くなる。更に速くなる
俺(軌道修正……よし、軸線に乗った!もうすぐだ……!)
191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 18:34:53.19 ID:FM07xeou0
支援!
192 :試作な俺-26話 支援ありがとう:2011/11/18(金) 18:36:06.17 ID:vw08+8ib0
俺「 ” 滅牙 ” ……」
破壊力を増大させる魔法力が注ぎ込まれ、テウルギストが血のような暗い赤色に染まる
俺「捉えた・・・!」
《ぶちかませ!!思いっ切りなぁ!!!》
───テウルギスト
ダルシム大佐の開発した増加艇体の一種。ウルスラ・ハルトマンに ” 特攻機 ” と呼ばれた、勝利の代償として使用者へ死を齎す悪魔のマシン。別名 ”魔女殺し ”
その外見はバスターライフルやバスターソードに次ぐ大型装備だが、その鈍重な機体を有り余るブースター出力で補うことにより超高速飛行を可能としている
言うなれば特別な人間、つまり強化ウィッチ専用の背中に背負う特殊ジェットストライカーなのだが、考え方を変えればこうは言えないだろうか
超音速の二倍の速さで動き回る、質量が大きい金属の塊─────……つまりは、『弾丸』と
俺「テウルギスト・・・特攻(アタック)」 ガシャン!
193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 18:39:20.82 ID:8ntRcZBs0
しえん
194 :試作な俺-26話 支援ありがとう:2011/11/18(金) 18:40:08.98 ID:vw08+8ib0
<戦闘空域>
パトゥーリア級「!?━━━━━━━━━━━━……」
ウィッチーズ『!!』
俺が去ってから数分後、突如ウィッチーズの耳に今まで聴いたことも無いような激音が響き、衝撃が空を駆け巡る。
そして彼女たちを苦しめていたパトゥーリアが、不意にその活動を停止した
パトゥーリアに分かったのは、「自分へ向かってとてつもなく速い ” 何か ” が突っ込んで来た」、ただそれだけだった
それ以上のことを感じ取るよりも早く、 ” 何か ” はそのままパトゥーリアに衝突。
堅牢な筈の装甲を粉々に砕き、コアまでも破壊し、消滅が始まるよりも早く反対側の装甲を貫通して、その向こうへ突き抜けて行った
パシュゥーン…………
瞬刻遅れて、パトゥーリアは消滅を始める。
コアを砕かれたことにより体を維持出来ず、その姿を白い無数の破片へと変えて消えていった
坂本『あのパトゥーリアを、一撃で・・・』
バルクホルン『俺・・・やった!』
俺「じゃあなー!テウルギストーー!」 ブンブン
衝突の前に接続解除して脱出していた俺は、天高く青空の向こうへと消えて行く愛機を見送ったのだった
─────
195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/18(金) 18:41:22.71 ID:aTFIkn00i
ヴィクトリーにはこういう使い方もあるんだ!(違
最終更新:2013年01月29日 15:37