労働意欲旺盛無職俺7後編

「初めてのおつかいinロマーニャⅡ」


前回

あまりに働きすぎてミーナから休養を無理やり取らされた俺はエーリカ、リーネ、芳佳と
ロマーニャに買い物に向かう
そこで気前よく、先輩をお金で煩わせまいと、俺自分のお金を使ってかわりに買ってあげていた


また自由時間には一度無職のゴロツキどもにからまれるが、なんなくこれを大人の対応で退ける
そしてエーリカ先輩とゆったりとしただれもが羨むような休養をすごすのであった
しかしここで邪魔が入ってしまうが・・・


無職はひたすらに求人を求む





俺「はっ!全員ティータイムは終わりだ。急いで外にでろ!」

芳佳「えっ!?どうしたんですか?」

俺「空に敵がいる。ここで騒げば無駄に不安をあおることになるから、なにごともなくでるぞ。」ボソッ

リーネ「わかりました。俺さんはどうせお金ないと思いますので、ここは私がだしますから、早く外へ!」

俺「頼んだ!」ガタッ タッタッタ


店員「あぁっす!ありがとうございましたぁあっす!」




エーリカは俺の言葉を聞くなり、早々と出て行った

俺たちも外に出て車・・・トラックに向かう

テントをはぎ、発進ユニットを準備する

エーリカ「私が先にいくよ!」フォン



俺「芳佳。次頼む。シールドで町に降り注ぎそうなビームを防いでくれ。」

芳佳「わかりました!宮藤芳佳でます!」フォン

俺「リーネもきたか。いけ!」

リーネ「いきます!」フォン


逐次、空の敵に向かって出撃し翼を羽ばたかせていく

俺も急いで準備して、出撃し追いかけて空へ上っていく

ロマーニャの空にはやはり俺の見たとおりネウロイが悠々と飛んでいた

はやく攻撃してればいいものを・・・余裕出しやがって・・・

面接じゃ余裕を出した方が勝ちだけどな



エーリカ「ミヤフジとリーネ。俺は私に。街に被害を出さないように、敵の攻撃を防ぎながら撃墜するよ!」

三人『了解!』

俺「大型か・・・。今の武装は・・・これと、支給してもらった刀か。全然大丈夫か。」

エーリカ「俺!ついてこれるようにがんばって!」

俺「おう!」


いつもどおりだ・・・自分がなにかにのめりこんでいく感覚・・・

心を水面のようにおちつけ、集中する

俺はエーリカに動きをあわせ、銃を構え、敵を見据える

幸運なことにネウロイはターゲットをまず俺たちに定めたらしく、俺たちにビームが飛んでくる



芳佳「はぁぁぁぁぁ!」ダダダダダダダッダダダ

リーネ「・・・。」ダァンッ



さすがの二人だ

ビームを誘導しながら、うまい具合に銃を撃ち、敵に攻撃してる

俺も負けてられないな・・・




エーリカ「俺、私のあとに頼むよ。」ガガガガガガガガガガガ

俺「・・・もらった。」ガガガガガガガガガ


エーリカと俺で弾丸の雨を降らせ装甲を少しずつこじ開ける

しかし装甲を削るも再生がなかなかはやくコアには届かない


俺「くそっ。コアはわずかに見えたが、再生が速いな・・・。エーリカ!もう一度だ!」

エーリカ「わかってるよ!」


俺たちは上昇し、ネウロイの上を取って降下しながらまた銃を構える

芳佳とリーネはネウロイに隠れる感じで下にもぐりこみ攻撃をしながらもシールドで備える


エーリカ「はぁぁぁぁぁ!」ガガガガガガ

ネウロイ「ピキィィィン!」パキパキィン ビシュンビシュン

俺「さっさと落ちろ!」ドォンッ

リーネ「落ちてください!」ダァンッ

ネウロイ「シュィィィン!」ドゴォン バゴォン

芳佳「はあぁぁぁぁぁぁ!」ダダダダダダダダダダダ



上と下から一気に仕掛け、銃弾があふれ出すぐらい撃ち込んでいく

ネウロイの装甲が大きくはがれ、コアを狙おうとする

がしかし、そこにコアはなかった



俺「くっ!どういうことだ!さっきまでコアがあったのに!くそ、再生も速い・・・。」

エーリカ「敵はコア移動型!再生も通常の2倍くらい速い!私のシュトルムでやるから、破壊し損ねたら三人で狙って!」


うろたえる俺とは正反対にエーリカは冷静に指示を下していく

それに勇気付けられ目を醒まし、俺は冷静になる


俺「了解!エーリカがシュトルムに入り、攻撃するまでの間俺は防御に回る。えぐった装甲からコアが見つかり次第狙うよ。」

芳佳「了解!こちらでも少し攻撃をかく乱します。」ダダダダダ

リーネ「了解!ハルトマンさんいけます!」



エーリカ「いっくよー!シュトルムー!!」シュゥィィィィィィィン


風が黒い悪魔を中心に集められ一つの疾風となる

その風はネウロイに噛み砕くように向かっていく



そして面白いくらい、まるでかじったチーズのようにきれいにネウロイの体をむしりとる

いや、えぐられたと言った方が正しいか

しかし・・・ネウロイも感づいていたのかコアを見えないところに移動しており、削った面からは視認することができなかった




でもなんとなく俺はそんな予感がしていたわけで

その予感にしたがって俺はMG42を背中に背負い、すでに刀を抜き取っていた



芳佳「コアが移動してる・・・。装甲面からは見えません!」ダダダダダダダダ

エーリカ「ならもう一度するまで!」

ネウロイ「フィィィィン」ビシュゥゥゥン

俺「(一点集中か!)エーリカ!危ない!くっ!」バシッ

俺はエーリカの目の前に入って、受け止める

エーリカ「ありがと、俺。大丈夫だよ。」

俺「さっさと片付けるか・・・。」




さて・・・

戦闘中に話は変わるが、俺は実は数日前に固有魔法を見つけたのだ

まず最初に驚いて、次にはしゃいで、また次に全然扱えないのに気づいた

そして昼寝する間も削って練習をしたら、思ったより扱えるようになって、今度の実戦でためそうとしていた

だからこれが実は初めてなんだが、今の状態なら安心してかますことが出来そうだ




俺「へっ、今日は引導をわたしてやるぜ。はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


刀に魔法力をそそぎこみ一気に固有魔法も発動する

するとどうだろうか、自分の体を中心に風がうずまいていく



エーリカ「(なんだろう・・・この風・・・。ん?)俺!?」



俺「切り裂けッ!」シュゥィィィン シュバッ


俺の刀に集まった風を一気に纏め上げ、大きく上に振りかぶり、ネウロイに眼光をむける

振りかぶった刀を強く、空を断つように振り下ろし、刀に張り付いていた風を放つ



芳佳「えぇっ!」

と芳佳の驚きの声が聞こえてくる



それを耳に遠くし、空気を切る音だけが聞こえたとき風の三枚の斬撃が欠けたネウロイに向かう

白緑色の斬撃は衝撃波のようになって、轟音をたてネウロイにぶち当たる


ネウロイ「キュィィィィィン!」ドゴォォォォォォォン!


正直シンプルな技だが、威力強いはずだ

それゆえにネウロイは叫び声のようなものをあげて、真っ向から受けていた

おそらくヒットした場所にコアがあったのだろう・・・その瞬間砕け、美しくロマーニャの空を舞い散った





俺「・・・成敗完了!」ピッ シュー・・・カチャン

リーネ「ほへ~・・・。」ポカーン

芳佳「・・・。すっ、すごいです俺さん!ネウロイ倒しましたよ!なんですか今の?」

俺「ふふ、俺の固有魔法だ!固有魔法がつい数日前にみつかったんだ!そしたらエーリカに似た風の攻撃系だったんだよ。」

エーリカ「やるじゃん俺!おどろいたな~。というか見つかったんなら教えてよー。」

俺「すまないな。最初は全然扱えなかったんだ。でも今はここまでになってね。」

リーネ「すごい威力でしたよ!初めて俺さんがすごいと思いました!」


俺「烈風斬には全然およばないけど、なかなか強いだろ?これするのにかなりかかったんだぜ。」

エーリカ「私のと一緒ってわけじゃないの?あ、戦闘終了だよー。全員おりてー。」

俺「ああ少し違うみたいだ。飛行補助みたいなのはできないし、ためないとそこまで強い魔法じゃないっぽい。」

芳佳「なんか俺さんに巻いてた風を見たとき、つむじ風を思い出しましたよ。」

俺「ふむ・・・。じゃあ固有魔法の名前は旋風、に決定だな!」

リーネ「センプウ・・・。ふふっ、いい名前ですね。」




俺たちは下に降りて、ストライカーユニットを脱いだ。

その瞬間周りにいた人たちから拍手喝采がわく。



なんというか、一部始終見ていたようだ。さっさと避難しろよ・・・・と密かに思った。


俺たちとしては、普通のことであるのに、それをほめられるというのは気恥ずかしいものだ。

しかし・・・必要とされているのがここまで心地よいものだと、初めて知った。

      • この世界は、俺を必要としてくれる。それを感じた俺は以前より複雑な気持ちになった。

だってそうだろう。本来の世界で必要とされないで、いることがおかしい世界で必要とされる。

うれしいけど、むなしい。


バイト落ちたときのようにむなしい。



苦々しい笑顔を崩さずにいる俺の横顔をみて、眉をひそめた人物が一人だけいた。



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~基地、談話室にて~


芳佳「ただいま~。疲れました~。」

シャーリー「あはは!おかえり!ネウロイの襲撃もあったんだろ?」

リーネ「ええ。でもみんなで出撃して、俺さんが倒したんですよ。」

ルッキーニ「俺が!?どうやってー?」

エーリカ「固有魔法だよ。私と似た、風の攻撃系の魔法、かな。」

バルクホルン「それはすごいな・・・。というかそんなものを隠しているとは、あいつ・・・。」

ミーナ「ふふ、俺さんは最初扱えなかったみたいね。海辺で練習してるのをみたことがあるわ。そのときは全然だったけど・・・。」

もっさん「ほう・・・。ならあいつなかなか根性あるじゃないか。」



サーニャ「でも、ロマーニャにまたネウロイですか・・・。」

ミーナ「ええ、その件については検討しなければならないわね・・・。早めに手を打ちたいわ・・・。」

エイラ「偵察、トカナ。」

もっさん「その線もあるな・・・。それならば、今度は強いのがくるか・・・?」

シャーリー「でも、確証は・・・。ただ単に破壊目的じゃあないのか?」

エーリカ「どうだろうねー。でもここ最近ロマーニャ方面に向かうネウロイが多いのが事実だし・・・。」

ミーナ「そうね・・・。夜間の方にも人員を回して、今はいつでも対応できるようにしましょう。夜間専従班はサーニャさんと・・・。
    エイラさんお願い出来るかしら?」

サーニャ「わかりました。」

エイラ「よし!(サーニャは私が守るカラナ!)」



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~ハンガーにて~



俺「整備兵!買ってきたからな。ここにおいとくぞ。隠れて買うの苦労したんだからな。」

整備兵「おっ、すまないな。この本たちは他のやつら用だ。俺はこれだけだがな。それと機体の調子はどうだ?」

俺「あ、全然大丈夫だったぞ!驚いたな・・・。どうやったんだ?」

整備兵「すまん。ちょっと改造したんだ。あまり大声で言うなよ。」コソッ

俺「まじかよ・・・。軍規違反じゃーん。てかおまえ天才か・・・。」

整備兵「くくっ、まったく天才じゃないけどな。まぁ調子がいいならいいことだ。ま、買い物ありがとな。あ、お金だ。」

俺「おう。ありがとう!硬貨か・・・きれいだな。」




俺はなんとなくそれをポケットにしまう




整備兵「デートは楽しかったか?」

俺「ああ、幸せだったぜ。昇天するかと思ったわ。」

整備兵「くくっ、ならよかったじゃないか。ハルトマン中尉がこうなるとはな。」

俺「しかし、勝手に改造するとは・・・どんなやつだよ・・・。さて俺も部屋に戻って寝るか・・・。」

整備兵「おっ、わかった。すまないな。ありがとうよ。」ヒラヒラ

俺「おう!まぁいつでも頼みごとなら聞いてやるさ。・・・久々に働いてつかれたっちゃ。」ヒラヒラ




今日はいい日だったな。

エーリカとうふふなこともできたし、閃電も調子いいし、ネウロイは成敗できたし。

できれば褒美とか、そういうのが欲しかったけど、エーリカがあんなことしてくれたから満足だ・・・。

ああでも、今日はあれを思い出して興奮して眠れなさそうだ・・・。

一発抜けば大丈夫か。


ふふふ、明日からまたがんばって働かないとな!
最終更新:2013年01月30日 15:06