労働意欲旺盛無職俺13
「ロクデナシの意地」
前回
俺はついに次元を飛び越え501世界にいくことに成功する
元の世界の職をすて、この501に転職することに決めたのだ
そして仕事をするために大空に向かって飛び立つ
俺はまず開口一番に小型のネウロイを一瞬で落とし、ついに仕事をし始めた
また最愛の人と再開し、労働意欲を旺盛にして大きな仕事にかかるのであった
~501世界、空、戦闘開始~
ネウロイ「フシュゥゥゥゥゥゥゥン!」
ピシュッィィン
俺「くっ!」バシッ ジジジ
エーリカ「俺、銃は?」
俺「いらねぇ。大丈夫だ。」
このネウロイをさっさと片付けないとな
ゆっくり話もできねぇ
まったくネウロイはもっと空気を読んでくれるものと思っていたが・・・今は邪魔者だな・・・
俺「さて・・・・ネウロイよ、この場におまえはふさわしくないぞ?おまえじゃサクセスラブストーリーの障害役さえもつとまらねぇ。消えてもらうぜ?」
俺『みなさん少しだけ離れててください。飛べなくなるかもしれないんで。』
ルッキーニ『どういうこと?』
ペリーヌ『とりあえず少しだけ離れますわよ!』
俺『そのまんまさ。はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
俺の周りにしゅうしゅうと風が収束していく
そして集まったかと思えば、一気にその風の輪をひろげてゆく
すると面白いことに俺の周りに一つの大きな・・・竜巻、とでもいったほうがよいものができあがる
それにさらに魔法力を注いでいき、自分を中心として作り上げていく
―――全ての流れを引き寄せるように
俺「いくぜ!必殺!俺の必殺技!!」
バルクホルン『なんて風の塊だ・・・。あれに巻き込まれたら確かに飛べないな・・・。』
エーリカ『私はあれほど大きくはできないな~。』
もっさん『俺の今までためてたエネルギーを爆発的に使ってるんだとしたら面白いな。』
リーネ『今までなにもしてなかった分ですか?』
芳佳『さすがにそれは・・・。あ、でも俺さんて確かにご飯食べてただけのような気が・・・。」
シャーリー『働かなくてもミヤフジとリーネのご飯はうまいっていってたぞ~。いいお嫁になれるとも言ってたな。』
芳佳『そ、そんな///』
リーネ『お嫁さん、かぁ///』
エイラ『アレ?ここって戦場ダヨナ?』
俺「吹っ飛べぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッッ!!ネウロイッッッ!」フォン ゴゴゴゴ
竜巻が起こり、雲をさけ、空を切り、海が荒れ始める
俺は竜巻を纏い一気にネウロイに向けて突撃する
刀を突きの形に構え、敵を鋭き眼光で刺す
ネウロイは恐怖したのだろうか
体を赤く染まらせ、俺を空の下海の上で迎え撃とうと強烈な一点を突破させるビームを高速で放つ
俺とビームが衝突し、衝撃波に似たようなものがあたりに解き放たれ、あたりの空気がビリビリと振動する
俺「ぐぐぐぐぐぐ・・・!そんなもん・・・不採用より軽いんだよッッ!!うおおおおおおおおおおおお!!!」ゴゴゴゴゴゴッ!
雄たけびをあげ、魔法力を注ぎ込み、風の威力を増大させる
俺は閃電を爆発するんじゃないかと思うくらいふかせ、前に前に進むように、ただ推進力だけにそそぎこむ
するとビームを弾き飛ばし、掻き分け、敵の装甲の薄いであろう下部に蛇のように潜り込む
そして、勇を心にし一気に突撃し貫く
――風は切り裂く
「くだけろぉぉぉッ!」ガガガガガガガガガガガガ
巨大なネウロイに小さな竜巻が突き刺さる
威力は予想を超えるものであった
爆音を発し、敵の下側から装甲を一気に削り取って、ぼろぼろの粉カスにしていく
まるで消しゴムみたいにとっていき、ついにはコアでさえも食いちぎるように飲み込んだ
その瞬間耐えられず、ヨルムンガンドは雪のように、砕け、雲ひとつなくなった空に舞い散った
俺「はぁ・・・はぁ・・・!どうだ・・・風って気持ちいいだろ・・・?」
パラパラとチラチラと太陽の光を反射し、踊り降る結晶を見て俺は一瞬だけ心を奪われる
そしてまた、別の意味で心を奪われる
そう・・・ネウロイの再生
バラバラになったパズルをすぐに組みなおしていくがごとく
どんどんピースが繋がり結晶が欠片へ、欠片が塊へとなっていくのに俺は驚きを隠せなかった
俺『どういうことだ・・・?再生していくぞ?』
リーネ『このネウロイはコアを破壊しても再生するんです・・・。さっきも一回コアを破壊したんですけど・・・。』
もっさん『壊すと何度か再生するようだ。でも、コアがまた一段と小さくなっている。』
バルクホルン『あと何度くらい壊せばいいか予想つきますか?』
もっさん『たぶん、あと一度だ。あくまで推測だがな。』
シャーリー『なら、もう一回やるだけさ!俺もいるし。』
ルッキーニ『12人だし!』
芳佳『そうですよ!私たち12人、ストライクウィッチーズがそろえば敵なんかいません!』
ペリーヌ『宮藤さんたら・・・能天気ですこと・・・。でも嫌いじゃありませんわ。』
エイラ『・・・おっ!今日は運勢がいいな。これだと意味的に・・・勝利ダナ。』
サーニャ『エイラの占いはあたるもんね。』ニコ
リーネ『あわわ、もうすぐ復活しそうですよ!あ、そういえば俺さんその刀・・・。』
俺『おっ、気づいたか。俺の家に代々伝わる刀だそうだ。詳細は不明だが、かなりいいものらしい。』
ミーナ『なんか刀身が怖いくらい美しいわね・・・。再生完了したみたいね・・・。みんな来るわよ?』
もっさん『敵の装甲が薄いところはあるか?あとサーニャ、弾はあといくつ残ってる?』
サーニャ『あと、二発です・・・。』
ミーナ『・・・それじゃまずいわね。装甲が薄いところが見当たらないわ。みて、艦全体が収縮してる。その分装甲にまわしたのかもね・・・。』
エーリカ『やっかいだな~。さっさと終わらせて帰りたいよ~。』
俺『俺が向こうの世界からおかし持ってきてるから、それを褒美でやるよ。だから今はがんばろうな?』ナデナデ
エーリカ『うん!チュッ!』
俺『うおっ!・・・こりゃ加護がありそうだ。ちゅっ・・・。』
エーリカ『あはは!私もこれはがんばらないとね~。』
シャーリー『あっつあつだな~。』
バルクホルン『ここは戦場だ・・・ここは戦場だ・・・ここは戦場だ・・・。』
ミーナ『さて、どうしようかしらね。残弾数も少ない。魔法力も少ない。敵は強化されている。・・・俺さん?』
俺『ははっ、仕事でもくれるんですか?』
ミーナ『大仕事も大仕事よ。今まで働かずに休んでた分のエネルギーをここで使ってほしいの。さっきのでヨルムンガンドを壊せる?』
俺『正直きついかもしれません・・・。でもやってやりますよ。貧相な誇りにかけて!』
エーリカ『俺、一人じゃだめだよ。私も一緒にやる!二人ならきっと大丈夫だよ!』
もっさん『そういうことか・・・。よし、決定したな・・・。』
ミーナ『そうね・・・。全機!敵の攻撃かく乱及びビーム門の破壊、そしてハルトマン中尉と俺軍曹の道を作ってください!あなたたち二人にかけるわ。』
『全機、戦闘再開!!』
『『『了解!!』』』
全員がそろったストライクウィッチーズに敵はない
残弾少なかろうがネウロイへ水のように撃ち込んでいく
魔法力が少なかろうが、攻撃に、防御に、回避にどんどんつぎ込んでいく
ロマーニャがわずかに見える
ここから先へはなにがあってもいかせない
俺「ふふ・・・無職に大仕事たぁ、賭けも賭けだぜ。」
エーリカ「そんなことないよ。みんな俺を信じてるんだから!さ、いこ?」
一人の冴えない男と一人のかわいい女の影が海に映し出され、波がかき消す
二人を中心にひゅうひゅうと風が巻いていき、海が荒れていく
俺「エーリカありがとな。俺、この世界にきてよかった。エーリカに会えてよかった。俺、変われたよ。」
エーリカ「にゃはは、私はどんな俺でも大好きだよ。だからこれからはいきなりいなくならないでね?」
俺「約束するさ。この世界に誓ってな。風よ、もっと渦巻け!」
二人の小さな旋風が重なり合い、混じりあい、大きな竜巻となっていく
もう止めることはできない流れはさらに加速していく
ミーナ『二人とも準備はできた?』
エーリカ『大丈夫だよ~。いつでもいける!』
バルクホルン『このあとはないぞ?もうみんな限界だ。』
俺『まかせといてくださいよ。仕事は完遂する派ですから。』
シャーリー『俺に10ドルかけるぞ~!』タタタタタタタ
ルッキーニ『私も~!!』ガガガガガ
ペリーヌ『お金を賭けるなんて下品ですわよ!・・・・私は信頼をかけますわ。』パパパパパパ
リーネ『俺さんが撃墜することができたら、前に貸したお金をちゃらでいいですよ。』ニコ ドォン
ネウロイは恐ろしかったであろう
自分さえも飲み込むほどの竜巻が目の前に渦巻いていて、それもさっきより強いものなのだから
どんな姿をしていようが、異形であろうが、不安だろうが、悲しみだろうが、なにもかも吹き飛ばしてしまいそうな風
俺「――さよなら、ネウロイ。おまえのおかげで俺は最高の天職に就けたぜ。世界とみんなを守るという職につき、エーリカの隣にいられるわけだからな。」
エーリカ「いくよ俺?」
さらに風が強まる
俺「いいぜ、エーリカ」
さらに風は輝く
そして二人は叫ぶ
この戦闘の終わりを告げるように・・・
「 疾 風 ! ! ! 」
「 怒 涛 ! ! !」
「「シュトゥルム・ウント・ドラングッッッッ!!!」」
ゴゴゴゴゴゴゴ――・・・
周辺空域の大気が振動し、眼下の海は荒れに荒れる
その大きな竜巻をまとい、俺とエーリカは動き出す
嵐と衝動がネウロイを滅せんと高速で向かう
渦巻き、うねり、ドリルのようにとてつもない勢いの風である
ネウロイ「ジュイィィン!フシュゥゥゥ!」ビシュゥ
ネウロイが反撃にと大量の赤き光線を放つ
壁のように迫り、槍のように貫こうとする
また、主砲を二人に向けすぐに抹殺せんとの勢いで発射する
しかし二人には届かない
その竜巻はビームさえも飲み込み、回転に巻き込む
赤き弾丸となった二人はその中心で互いに手をつなぎ微笑んだ
俺は刀を前に構え、それにエーリカは手をそっと添える
二人の心も重なり合い、一つになる
俺「ずっと一緒だ!エーリカ!!」
竜巻の中心で聞こえない言葉を叫んだとき、ヨルムンガンドと爆音をたてて衝突する
ネウロイ「キィィィィィィン!!!」ズガガガガガガガガガ
バキバキッバキバキバキッ
ガガガガガガガガガガガガガ!
大きな竜巻はネウロイを飲み込み、バラバラと問答無用で切り裂いていく
剥がれ、もがれ、ちぎられ、削られていく
轟々とした風が全てを壊していく
そして最後に、敵の赤き核、コアに疾風が斬りつけかき消すように粉々にする
ズガガガガガッパリィィィィィン―・・・・
コアを破壊されたヨルムンガンドだが、光を失う前に竜巻によって解体され、一重の塵となって消えた
あたりにまばゆい雪が降る
二人の門出を祝すように
そのときには二人の唇は重なっていた
ルッキーニ『すっご~いぃ!なんかズバッシャァァってなってネウロイがなにもかも消えちゃった!」
芳佳『二人ともすごいな・・・。ネウロイもこのときだけはきれいですね・・・。』
ペリーヌ『二人の門出でも祝福してるんじゃなくて。』
リーネ『ふふっ、ペリーヌさんてなかなかロマンチストですね。』
ペリーヌ『なっ!リーネさん、あなたね!』
シャーリー『あはは!でも二人を祝福してやらないとな!』
バルクホルン『ふふっ、帰ったら、なにかしてやるか?』
ミーナ『トゥルーデも気が利くのね。うふふ、とりあえずティータイムで色々話きこうかしら。』ニコニコ
もっさん『ふふ、そうだな。今日はもう帰って休むか。俺の話もおもしろそうだ。』
エイラ『とりあえずカエラナイカ?(くっそーイチャイチャしやがってー。私にだって・・・!)」
サーニャ『エイラ、今日もありがとう。帰ったら休みましょ?』
エイラ『ソ、ソウダナ。サーニャも疲れてるダロウシ!全員帰還ダ!』
シャーリー『あはは!エイラがそれをいうのか!まぁなんでもいいや、今日は疲れたよ!早くかえろうぜ~。』
ミーナ『うふふ、さてみんな。基地へ帰還します!あの二人はほっときましょう。』
全員『了解。』
俺『ひどいジャナイカ!俺達も帰還しますとも。いこう、エーリカ。』
エーリカ『うん!俺、帰ったらちゃんといなかったときの話をしてよね!』
俺『エーリカがいなくて泣きそうだった。それだけだ。』
エーリカ『にゃはは~、かわいいじゃん。よしよし。』ナデナデ
バルクホルン『うおっほん!さっさと帰るぞ!』
芳佳『って、俺さんひどい怪我してますよ!』
俺『ん?』
俺は体をふと触り、その指と手のひらに触れた液体を確かめる
自覚していなかったのだろう
血が流れていると知った瞬間体に鋭い痛みが走りだす
破片でも刺さったのだろう
俺『うおおおお!いてぇぇぇぇ!いてぇよぉ!体が痛熱い!!』
ルッキーニ『俺大丈夫?』
心配されたようではあるが、痛みのせいで返事がしにくい・・・
エーリカ『俺!ほんと大丈夫!?』
俺『いっ・・・たくねーし、全然いたくねーし。全然大丈夫だし。でも早く基地に帰ろう!』
芳佳『飛びながらでも治療できますけど・・・・どうしますか?』
リーネ『あれだけしゃべれるから大丈夫だよ、芳佳ちゃん。』
ミーナ『それに宮藤さんも魔法力かなり使ってると思うから、帰って余力があったらお願いね。』
もっさん『俺よ、男なら少しぐらいは我慢せんといかんぞ!』
俺『いや、その前に心配をだな・・・。いづづづづづ!シャーリー、銃でつつかないで・・・!』
ペリーヌ『少しは我慢なさい!もうちょっとで基地に着きますわよ。』
バルクホルン『なんとまぁ情けない・・・。私の拳を喰らって生きていたんだから、そのくらい大丈夫だろう。』
俺『あのときは本当に死ぬかと思いましたけど、こうやって痛みが続くのって嫌なんですよね・・・。うぐぐぎぎぎ・・・!』
エーリカ『いたいのいたいの飛んでいけ~。』ナデナデ
俺『痛みが麻痺してきた。』
ストライクウィッチーズは基地へ帰還した
俺は今にも落ちるんじゃないかと思うくらいふらふらしながら帰還した
今日も世界を守る、強き翼を持つ少女たち
その光に惹かれた役立たずな男がその中に入った
これからも12人
男は光を手に入れた
最終更新:2013年01月30日 15:09