労働意欲旺盛無職俺クリスマス編2

「クリスマス編!!」





~駅前~




エーリカ「うわぁ~、たっかい建物ばっかじゃん!これじゃあ空とべないね~。」

俺「そ、そうだな~。まぁ他の国にはもっと大きな建物やタワーがあるんだぞ。」

エーリカ「これより高いなんてすごいな~。うわっ!俺、俺!ケーキ売ってる!」

俺「ん?ああ、食べたいのか?」

エーリカ「うん!あ、でもまだいいや。せっかく来たんだから色々みたいな~。」

俺「そうだなー・・・。なにがあるかな・・・?」





あんまり外でなかったからわかんないんだよな

こういう人がいっぱいいるところ避けてたし




てかそれにしてもさっきから全身に殺気を感じる

目で射殺す気か

13kmや、じゃねぇんだぞ



俺とエーリカの隣を通りすぎていく男達は俺に憎しみと恨みと殺気の視線をむけ、エーリカには優しげな成仏しそうな目を向ける

一方女たちは俺に哀れみの視線を向けた後、エーリカに尊敬・愛嬌の目を向けていた

はい、俺が悪いですね





エーリカ「俺ー、お腹へったー。」

俺「うーん、そうだな。ちょっと食べるか。エーリカが食べたい物あるか?」

エーリカ「えっとね、なんでもいいよ!」

俺「うーん、じゃあ適当にあるいて、めぼしいところがあったら指さしてくれ。そこにはいろう。」ナデナデ

エーリカ「うん!」




いやはややはりかわいい



少しばかり駅から遠ざかるように歩いた後、ふとエーリカが声をあげ、ある店を指さした

ちょっとまて

クリスマスにらーめんてか?




俺「エーリカ、あれはラーメン屋といってな、特にクリスマスに食べるってもんでもないんだぞ?」

エーリカ「あんなのみたことないし、いこうよ!俺はイヤ?」

俺「エーリカ、がいいならどこでもなんでもいいよ。」

エーリカ「にゃはは、俺優しいね。いやーせっかくここに来たんだから見たことないものを食べたいな~と思ってね。」

俺「それはわかるな~。さてはいるぞー。」




ちいさく建ったラーメン屋にのれんがかかっていることを確認してから、それをくぐる

エーリカはなにやらのれんが珍しいのか、手でふわふわとして遊んでいたが、すぐに入ってきた

こんな日だからラーメン屋には客があんまりいないようだ

店の中は今風で内装もきれいで、清潔感がある

空いているので4人席にすわると店員がくる



俺「あそこから食べたいものを選びんさい。俺は塩ラーメンで。」

店員「あああぁぁっすぅ!わかりましたぁぁ!」

エーリカ「うーん、じゃあ私はこのとんこつってやつで!」

店員「わかりまたぁぁぁあぁっす!塩1、とんこつ1はいりまーす!」

店員2「ういっしゃぁぁぁぁあっすぅっ!」




俺「(さて、このあとなにをすればいいのか・・・。誰か俺にアイデアをくれ・・・。)」



隣席男「そういえばー、広場の方でイルミネーションがあるらしいよー。」

隣席女「あ、そうなんだー。じゃあいこうよー。」

隣席男「まだ昼じゃん。それまでなにかあそぼうぜ。」



俺「(イルミネーションか。確かにエーリカには珍しいかもな。)」

エーリカ「おれー。」

俺「ん、どうしたエーリカ」

エーリカ「ふふっ、呼んだだけー。」

俺「ははっ、なんなんだよ。」



エーリカ「なんでもないよ~。俺とこんな時間久しぶりだね~。」

俺「そういえば向こうじゃ基地には皆がいるからな~。というかよく大尉が許可したもんだ。」

エーリカ「トゥルーデは優しいんだよ~。」

俺「ははっ、知ってるよ。あー、なんか向こうでの時間の進み方はやばいなー。」

エーリカ「そうだね~、あそこに俺がきてから向こうじゃもう2ヶ月半たってるもんね~。」

俺「ずっといるけどね~。あ、来たみたいだな。」





店員「ぅおっまちどうさんっっす!塩、とんこつです!」

エーリカ「ありがとー。これがラーメンっていうんだ!初めて見るな~。」

俺「ははっ、どうぞどうぞ。俺も食べるか。」パキッ

エーリカ「いただきま~す!」パキッ



俺はエーリカが口をつけるまで食べるのを控える

これも上司をたてるための当然の行為らしいが、実は女性にもつかるのだ

ふふっ、ろくに無職してないぜ




ずるずる・・・



エーリカ「おお~、なんかおもしろい味!」

俺「おもしろい、か?ずるずる・・・。ふむ、お~なかなかおいしいな。」

エーリカ「初めて食べたけど美味しいね~。今度宮藤につくってもらおっと。」

俺いや、これはたぶんないぞ・・・。こっちのを持っていくことはできるから、帰るときに持って行こうか。」

エーリカ「うん!」




ずるずるー・・・もぐもぐ・・・

食べる姿もかわいらしい



そのあとはずるずるもぐもぐとすっかり食べてしまって、平らげてしまった

最初はラーメンでよかったのかと思ったが、今のエーリカの表情をみると間違いだったようだ

うーむ、やはり気取るといかんな・・・






~再度外~




ラーメンをたべたためか少し体が温まり、寒さにも心地良さが出てきた

エーリカはジャケットを着ているものの少し寒そうだ



俺「エーリカ、ちょっと服買ってあげるよ!」

エーリカ「え、別に大丈夫だよ~。」

俺「そんなこと言うなって。ほらほら。」

エーリカ「あはは、俺がそこまで言うんだったら仕方ないな~。」

俺「そうそう。そんな感じでいいんだよ。」





俺はエーリカの手をぐいぐいと手を引っ張って百貨店に連れていった

専門の服屋でもいけ?そんなところこの俺が入れるか





~店内~




店内もクリスマスムードというより、年末にも気合をいれての商売モードだ

ホールにはクリスマスツリーに飾りがなされており、華やかである


エーリカは小走りして、くるくるとその周りを回り歩いて、俺のところにまた戻ってきた

かわいくて死にそうだ

そして通過する男達の目で殺されそうだ




なんとなくある店が目についたので、エーリカを手招きして入った

女性の服を見るのは結構しんどかったりする

なんていうか種類が多いし、機能性が全然ないだろって思うものもあるからいちいち見定めていくのがめんどい




店員「なにをお探しですか?」

俺「えっとこの子に温かいコートかジャケットとマフラーと手袋お願いします。お金はあります。」

店員「わかりました。でもある程度までしかお手伝いしませんよ。」



変なことを言ってエーリカの方に振り向き、少しばかり連れていった

正直俺は服のセンスなんてわからないし、なにやら選ぶのは恥ずかしい

二人の女が楽しそうに話しながら色々説明したり、重ねたりしている




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~エーリカ視点~




俺ってば別にいいのに・・・と思いつつ内心は喜んでいる自分が面白い

俺から初めてもらったペンダントをつけてきていると、女の人がきれいですね、と一言言ってきた



「俺からもらったんだよ!あ、あそこにいる男の子のことだよ。」

「あら、それはすごいわね。甲斐性無しっていう顔をしてるのにね。ふふっ、ずいぶん仲いいみたいね。恋人?」

「うん!ちょっと前からだけど。」

「じゃあかわいい格好しなくちゃね。」
と店員

「いやーでも俺は鈍感だから案外そういう格好してもね~。」

店員「そんなことないと思うわ。彼だってあなたにプレゼントをしたくて来たんだろうし、期待してるわよ。だからあんなにそわそわしてるのよ。」



少しばかり本当のことをいってみると、女の人は気遣うようにそれに答えてきた


しかし悪気がしない




「あなたにはダッフルダウンがいいかもね。長さはミディアムくらいがいいかしら。あなたかわいいから胸が高鳴るわー。」


「あはは、なんでもいいよー。」




なにやらこの人はいい人のようだ

それにしても俺がプレゼントとかしてくれるのはうれしいけど、やっぱり選んでもらいたいとは思う





数十分後




「はい、これでだいたい絞ったわね~。マフラーは素材がいいものを何種類も選んでおいたわ。手袋もね。」

「ふう、つかれたー。コートはこの三つのうちどれかだね~。」




うーん、服選びってこんなにつかれるのかー

私は特に軍服でもいいんだけど、寒いしなー



ふとおばさんがいなくなり俺と共に私に寄ってきた

なにをするかと思いきや、俺にどれが私に似合うかを尋ね選ぶように言ったのだ




あはは、俺びっくりしてる

かわいいな~





「俺、なんでもいいよ。俺が選んだものならなんでも気に入ると思うし。」


「まじか・・・。ちょっと待ってくれよ・・・。マフラーとの相性もえらんで・・・。手袋は・・・。」




なにやら品物を確かねながら私に重ねては悩んでいる



正直ものすごくうれしい


自分の服なんかのためにこうやって頭を抱えて悩んでもらえるなんて初めてだから、気恥ずかしいというのもあったけど・・・




「よし、決めた。」

決めてくれたようだ

どんなのかな~




俺が選んだのは、柔らかな白のダッフルダウンにキャメルに赤チェックのマフラー、そしてブラウンの革ではない手袋だった

私がちょっとだけぼーっとしていると、少し子供っぽかったかな、と不安そうな顔で聞いてきたので・・・




「俺、ありがとー!選んでくれたから大切にするね!」ダキッ


と、気持ちに任せて私は俺の首に手を回して抱きついた



顔を真っ赤にしてる俺は恥ずかしそうに、抱きしめ返してくれたが、人前だということで少しの間だけであった




なにやら心が温かい・・・

たぶんこういうのを買ったのは私を気遣ってのことで、風邪をひかないようにとか、プレゼントしたいとかの気持ちであったと思う

だから素直にうれしい

俺、ありがとう・・・




あー、たぶんこんな優しさに惚れちゃったんだな・・・






着替えてそのまま街を歩くつもりだったので、着替えてくる

私を見て、俺が目を大きく広げながらつばをのむ




「えっと、エーリカ、ものすごくかわいいよ。なんか見てるだけで死にそう。」

「にゃはは、大げさだな~。でも、うれしいよ。俺、いこっ!」

「あ、ああ。(これだと俺まじで路上で誰かに殺されるかもわからんね・・・。)」



不思議なくらい心が踊る

疲れが吹き飛んじゃった

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俺「なん・・・だと・・・?」




値段をみて驚いた

俺が今まで支払ったことの内容な値段だ

おいおい、女性の服ってこんなに高いのか・・・

オラ、たまげたぞ・・・





にこやかにしている店員にお金を支払い、なんとか買い物ができた


お金はほとんどなくなったが、もともと残してあった俺の十数万くらいがある



さてどうするか・・・



もう日も暮れてきた・・・
最終更新:2013年01月30日 15:12