――― 第501統合戦闘航空団 ロマーニャ基地 ―――
伝令「ミーナ中佐!大変です!」
ミーナ「どうしたの?」
書類の整理が終わり、一息ついているミーナの所に伝令が息を切らしてやってきた
伝令「第617飛行中隊の基地周辺におびただしい数のネウロイが出現!」
「司令部は基地の放棄を決定!至急、増援求むとのことです!」
ミーナ「そこって・・・俺さんの部隊!!」
ミーナは寝静まっている隊員達を急いで起こし、夜間哨戒をしているサーニャとエイラを呼び戻した
坂本「何事だ!ミーナ」
急いで起きてきた坂本は険しい表情でミーナに問う
ミーナ「俺さんがいる基地周辺にたく数のネウロイが出現したらしいの」
「そして、基地を放棄するらしいわ・・・」
「いますぐ増援をとのことよ」
坂本「なんだと!?」
二人が言い合ってるところに、続々と隊員が起きてきた
リーネと宮藤、そしてペリーヌはものすごく眠そうである
バルクホルンも少佐と同様で、険しい表情をしていた
ハルトマンもさすがに異常事態と感じたのだろう、普段からは想像つかないほど真剣な表情をしている
ミーナ「みんな聞いて!俺さんがいる基地の周辺に多数のネウロイが出現!」
「みんなは今すぐ、そこの増援に向かって!!」
シャーリー「お・・・俺の基地に?・・・・・」
シャーリーはハンガーへ走り出した
なにか胸騒ぎがしたからだ
一刻も早く、俺のもとへ駆けつけたかった
―― 第617飛行中隊基地 上空 ――
男4「俺ぇぇぇぇぇっ!応答しろぉっ!!」
男2「どうした!?男4」
男2と男3が補給から戻ってきた
男4「俺が・・・・俺が・・・・」
男3「・・・・・・・・・」
男4「・・・墜落・・・・した・・・・」
空にはネウロイたちの光線や対空砲火が飛び交う
その空で俺たち3人は黙り込んだ
男2「・・・まだだ・・・まだ、俺は死んでない・・・・」
男4「・・だが・・・・・」
男2「うるさい!俺は死んでないんだ!きっと生きてる!」
男3「・・・・・・・あいつは世界中の女を撮るまで死なないだろうな」
男2「・・・そうだ・・・あいつは死ねないんだ・・・」
男4「・・・・よし・・・探すぞ!あいつが落ちたのは、あっちのほうだ!」
男2「わかった!」
男3「あいつにはまだ、話したいことがいっぱいあるんだっ!!」
3人は俺が落ちたと思われる辺りを必死で探した
その頃、第501統合戦闘航空団は一刻も早く支援に駆けつけられるように猛スピードで飛行していた
シャーリー(俺・・・待ってろよ!!)
ミーナ「みなさん!あと少しで到着よ!がんばって!」
男4「いたか!?」
男2「だめだ!まだ見つからない!」
男3「次はあっちの方を探すぞ!」
男たちが次のエリアを探そうとするとき、無線がはいった
ミーナ『こちらは第501統合戦闘航空団です。ただいま、増援に到着しました』
男4「! ありがたい!」
男3「俺を・・・俺を探すのを手伝ってくれ!!」
男たちは少し遠くを飛ぶミーナたちが見えた
ミーナ『俺さんを?俺さんに何かあったんですか!?』
男2「俺は・・・・墜落した・・・・・・・」
その瞬間、無線を通して501のメンバーたちの言葉にならない驚きの声が聞こえた
シャーリー(う・・嘘だろ・・・・・・)
シャーリーは事実を受け入れられなかった
しばらくすると、501のメンバーと合流した
バルクホルン「俺が墜落したのは本当か!?」
男2「ああ・・・」
男3「でも、俺たちはまだあいつは死んでないと思ってる!」
エーリカ「わたしだって俺は死んでないと思ってるよ!そうでしょ!みんな!」
宮藤「そうですよ!俺さんは生きてます!」
リーネ「私も生きてると思います!絶対に生きてます!」
ほかのバルクホルンやミーナ、坂本、ペリーヌ、エイラ、サーニャ、ルッキーニもうなずく
シャーリーも同じくうなずき、絶対に俺を助けると決意した
シャーリー(俺・・・・待っていろ!必ず助けてやる!)
(まだ・・・・結婚の了承も伝えてないのに・・・・死なれてたまるかっ!!)
男たちや501のみんながあちこちを必死で探す。ネウロイと戦いながら
基地の放棄は既に決定している為、撤退が完了するまでに俺を見つけなければならない
そしてある無線がはいる
ギブソン中将『撤退は完了した。今すぐ君たちも撤退してくれ!』
男2『待ってください!あと10分だけ待ってください!』
ギブソン中将『どうしてだ?!』
男2『俺を・・・俺を探します!』
ギブソン中将『・・・・・・わかった。10分だけだぞ』
男2『了解!』
男2が無線を切ったとき、ルッキーニが叫んだ
ルッキーニ「見つけた!俺を見つけたよ!」
シャーリー「どこだ!?俺はどこにいる!?」
ルッキーニ「ほら!あそこ!」
ルッキーニが指差した先には、周りの木々をなぎ倒し、倒れている俺がいた
男2「よし!みんなはネウロイからの攻撃を防いでくれ!おれは俺を運ぶ!」
一同「了解!」
501と男たちは迅速に行動し、そして俺を助けた
俺は息をかろうじてしていた
男たちは臨時設営基地へと撤退した
―臨時設営基地―
第617飛行中隊基地の撤退戦からしばらくたった
ここ臨時設営基地は町の教会を借りたものだ
俺大佐こと俺は、宮藤と医師たちの懸命な努力により、かろうじて一命を取り留めた
一命を取り留めたのだが、いまだに目を覚まさない
シャーリー「・・・・・・俺・・・・」
ベットに寝ている俺の手をぎゅっと握り締める
シャーリーは毎日ほとんど寝ずに俺に付き添っていた
そのせいか少し疲れてそうな顔をしている
そのときリーネがドアをノックして入ってきた
リーネ「シャーリーさん・・・・顔色悪いですけど大丈夫ですか?・・・」
シャーリー「・・ありがとう・・・大丈夫だよ・・・」
少し無理な笑顔をつくる
リーネ「無理しないでくださいね、シャーリーさん・・・・」
シャーリー「うん・・・・」
リーネ「こんなこと言うのもおかしいと思いますけど、俺さん白雪姫みたいですね」
シャーリー「白雪姫?」
リーネ「はい・・・ずっと意識を取り戻さないで眠り続けてるから・・・」
シャーリー「ははっ、確かにそうかもな」
少しシャーリーに笑顔が戻る
リーネ「お話の中だと、白雪姫は王子様のキスで目が覚めるものなんですけど・・・・」
その瞬間、シャーリーは何かをひらめいたような顔をした
シャーリー「・・・リーネ、ありがとう。私が王子様になるよ」
リーネ「えっ!?どういうことですか?」
リーネはその言葉が理解できなかった
シャーリーは俺の耳元でこうささやいた
シャーリー「俺、目を覚ましてくれ」
シャーリーは俺に軽い口付けをする
チュッ
リーネ「!?////////」
俺「・・・・・・・・・・」
俺「・・・・・・・・・・う・・・・・」
シャーリー「!?俺!」
リーネ「俺さん!?」
俺「・・・・・・う・・・・・う・・・」
俺はゆっくりとまぶたを開き、起き上がった
俺「シャーリー?・・・・・・・それと、リーネ?・・・・・・・・・・」
シャーリー「お、おおお・・・・俺ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」ダキッ
シャーリーは勢いよく抱きついた
俺「シャ、シャーリー!?/////////」
リーネ「み、みんな!俺さんが目を覚ましました~!」
リーネは慌ててみんなを呼びに行った
シャーリー「本当によかった!本当に・・・・・・・・・・」
シャーリーは涙を浮かべている
俺「いったいどうしたんだ?俺は確か戦ってたはずだぞ?」
シャーリー「俺は・・・撃墜されたんだよ・・・」
俺「!?嘘だろ・・・じゃぁ基地は!?男たちは!?」
シャーリー「基地は・・・・」
シャーリーは首を横に振る
シャーリー「でも、男たちはみんな生きてる・・・」
俺「そんな・・・・・・・・・」
俺は落ち込んだ
基地を守れなかったことを・・・・
そのときシャーリーは少し強い口調で言った
シャーリー「俺・・・・基地は失われたけど、俺は失われてはいない!」
「俺が生きていれば、また基地を奪い返すことが出来るんだ!」
「だから、俺・・・・」
俺「・・・・・・・・そうだな・・」
シャーリー「うん・・・あまり落ち込んじゃダメだぞ、俺・・・」
俺「ありがとう・・・・」
シャーリー「あと、俺にもう一つ言いたいことがある」
俺「なんだ、シャーリー?」
シャーリー「け、結婚の事の返事がしたい///////」
俺「・・・/////」
シャーリー「私・・・この戦争が終わったら、俺と・・・俺と結婚したい///////////」
俺「シャーリー///////////////」
2人は見つめあう
そしてキスを交わす
俺「俺は絶対死ぬことが出来ないな」
シャーリー「どうしてだ?」
俺「これからのシャーリーと俺たちの子供たちのことを撮るしかないから・・・////////」
シャーリー「俺・・・・/////////」
チュッ
~fin~
最終更新:2013年01月30日 15:23