パシリな俺

第2話「パシリと一緒にできること・日常編」



―― 第501統合戦闘航空団基地内 ハンガー――

俺「よし!これで午前のユニットへのアクセス訓練を終了する!
  午後は訓練で使用されたストライカーの整備と輸送機の改修作業だ。……それでは全員解散」

整備班一同「「「「了解!」」」」

ガヤガヤ

俺「さてと、飯の前にこいつを取り付けちまうか……そろそろいろいろ頼まれる時間だしな」

ガチャガチャ

エーリカ「俺ー!おつかれー」

ペリーヌ「俺さん、お疲れ様ですわ」

芳佳「俺さんおつかれさまー」

リーネ「おつかれさまです。俺さん」

俺「おう、エース様と複隊へっぽこ3人組ちゃんじゃねぇか。訓練見てたぜ?まさか三人仲良く海にドボンたぁな
  ……っとちょいと待ってくれもう少しで終わるんだ」

ペリーヌ「な!なんですってぇ!」

芳佳「い、言い返せません……」

リーネ「あうぅ……」

エーリカ「おお、俺けっこーからくちだねぇ」

俺「ったく、ストライカーを出撃したわけでもないのにああされりゃ一言でも二言でもいいたくならぁな!
  いったいぜんたい誰が整備すんのだれだとおもってんのさ!!」

へっぽこ3人組ちゃん「う、うぅ……」

エーリカ「まーまーおれ。それくらいにしてあげてよー。そんなことよりなにしてんの?」

ペリーヌ「なんですのこれ?珍妙な機械ですわね」

リーネ「見たことない機械ですね」

ガチャガチャギーーーー
キュインンンンガキン

俺「珍妙言うな……ついさっきアフリカに置き去りにしてきた装置がやっと届いたのさ。そのチェックと試運転だよ。
  ……よし、全ユニット接続完了っとあとは動作前チェック……問題なしとそんじゃ、ぽちっとな」

ギュイイイイイイイイィィィィィィシィィィィィィィィンンンン!

芳佳「うわぁ!動いた!」

エーリカ「で、このへっぽこぴーな装置はなんなのさ」

俺「……確かに外見はポンコツのガラクタの寄せ集めに見えるけどよぉ。コイツはなカールスラントで一緒に機械いじってて
  仲良しになったお嬢ちゃんと一緒に趣味で作った便利装置なんだぞ!その名も『残留魔法力貯蔵装置』だ!」

リーネ「『残留魔法力貯蔵装置』……ですか?」

ペリーヌ「なんですの?それ」

俺「こいつはな、ストライカーユニット内に残留している魔法力を回収、圧縮、結晶化させて保存し、
  再度ウィッチに魔法力を返還するってことができる装置だ」

芳佳「へぇー!すごーい」

俺「まぁ、試作品第一号な上にジャンク品とよせ集めのパーツで作ってるから効率は悪いくて時間がかかるのが難点だな」

リーネ「ドレくらいかかるんですか?」

俺「11機すべての機体から吸出、圧縮、結晶化の三工程やると大体丸1日はかかるな。
  それと、結晶化にロスが多くて純度も低いから、1機分じゃ3分飛行出来ればいい回復量だろうな」

エーリカ「ん~……そんなのが役に立つの?」

俺「そう馬鹿にもできんぞ?ちりも積もればってヤツさ。実際、コイツのおかげで命拾いしたこともあるんだぜ?
  こいつをもってりゃ魔法力が切れて不時着したとしてもまた飛び立てるとかな!っな!ハルトマン中尉殿?」

エーリカ「な、なんでそこで私に振るのさ~」

俺「何でってお前……今でも覚えてるぞ?初陣のときにやらかしたことだからなぁ中尉?」

エーリカ「そ、そのときのことはもういいじゃないかーおーれー!」

俺「いやー絶対にわすれんぞぉ。その後始末のために俺がドンだけの地獄をみたかを今も鮮明にな?
  ……ま、その様子だと誰にも言ってないみたいだから言わないでおいてやるけどなハルトマン中尉」

エーリカ「むうううう(…あれ?名前で呼んでくれないや……)」

俺「まぁそんなことどうでもよろしい。ってもう飯の時間か」

エーリカ「あれ?俺まだ食べてなかったの?」

俺「おうよ!……って、げぇ!!この時間だとAセットもBセットも売りきれじゃねぇーか……残るは地獄のHセット
  俺はまた……地獄への門をたたく日が来たのか……」

ペリーヌ「じ、地獄のHセット!?なんですのそれ」

俺「地獄のHセット。正式名称はCセットなんだが、整備班の面子はそうよんでるな」

芳佳「ど、どんなセットなんですか?……すごくおいしくないとか」

俺「…基本的には他のセットとかは変わらないんだが……おかずが……」

エーリカ「おかずが?」

俺「ハゼの干物……一枚……終わりだ」

4人「……え?」

エーリカ「そ、それだけ??」

俺「……それだけだ。だから、おいしいおいしくない以前の問題なんだ」

4人「……」

俺「……行って来る」

4人「……」

リーネ「っは!あ、あの俺さん。ストライカーのことのお詫びといったらなんですが、
    その、俺さんも私達と一緒にご飯たべませんか?」

俺「なん……だ……と?」

ペリーヌ「ま、まぁ。そんな貧相なランチで整備中に倒れてもらっても迷惑なだけですもの。
     致し方なく!ご一緒して差し上げますわ」

芳佳「それじゃあ行きましょうか!」

俺「かたじけねぇ……!かたじけねぇ……!」

エーリカ「んじゃいこー!!」




―― ウィッチ宿舎 食堂――

俺「かー!うまかったぜぇ」

ペリーヌ「ちょ、ちょっと!俺さん!?すこし品がなくてよ?」

俺「うめぇんだからいいだろつんつん娘」

俺「はぁうまかったー毎日でも食いに着たいところだぜー」

芳佳「そんなに喜んでもらえると、作ってるほうもうれしいです!」

リーネ「はい、俺さん。食後のお茶ですよ」

俺「お!さんきゅ!さて、メインは食ったしあとは、お返しにデザートでも作るかね」

芳佳「え、俺さんって料理作れるんですか?」

ペリーヌ「意外ですわね」

俺「おう、まぁ、作れるっていってもそんなにレパートリーはないがな。ちょいと待ってろ
  軽く作るわ。……ハルトマン中尉は俺の後ろで見学するように」

リーネ「じゃあ、私はお茶の準備をしてきますね」

エーリカ「ぐぬぬぬぬぅ。みてやろうじゃない!俺の腕前ってのをさ!」



チャーチャーチャーッティン




俺「でけたぜブラマンジュだ、くってみりゃれ」

ペリーヌ「へぇー、見た目はちゃんとしてますわね」

芳佳「いただきまーす」パク

リーネ「……」モグムグ

エーリカ「ムグムグ」

俺「どーよ」

リーネ「お、おいしい」

芳佳「おいしーですよこれ!」

エーリカ「おかわり!」ムグムグ

俺「ほいほい…こぼすなよ?」

ペリーヌ「……俺さん。どこでコレを覚えたのですの?」

俺「ん?あ~っと、どこで覚えたっけ?転戦した先々のウィッチの方々に叩き込まれたんよ
  デザートだけは今まで行った場所ならたいていのもんはつくれるぜい?」

リーネ「お、おかわりお願いします」

芳佳「おかわり!」

俺「はいよ…お気に召していただけて光栄だぜ」

エーリカ「俺!おかわり!」ムグムグ

俺「……」

エーリカ「おーかーわーり!」ブンブン

俺「……さっきリーネ嬢ちゃんと芳佳嬢ちゃんにだした分で最後だ。もうない」

エーリカ「ぐぬぬぬぅぅ……」チラチラ

俺「俺のはあげませんよ」

エーリカ「うぅ……」ダキ

俺「ぐぬぅ……俺の食いかけでよければどーぞ」

エーリカ「さすが俺ー!ありがとー!(昔からかわんないなー)」ムグムグ

3人(押しに弱い人だ……)

俺「ん?ちょ!(おい!それ俺が使ったスプーン!)」

エーリカ「?どうしたの?」ペロペロ

俺「い、いやなんでもない(気づいてないならいいか)」

俺「さて、そろそろいい時間だなそろそろハンガーn「ちょっとまったぁ!!」……しかし回り込まれた」

エーリカ「逃がさないよ俺?今日もちゃーんとお願いきいてもらうからねー?」

俺「oh...」

エーリカ「じゃあ私から、さっき作ったお菓子とクッキーをもっと食べたいからつくって!」

リーネ「わ、私はお洗濯と今日の夕食の仕込みのお手伝いおねがいします!」

芳佳「リーネちゃんとおなじです!」

ペリーヌ「私は今日は特にありませんわ」

4人「「「「今日もお願いしますね?俺整備班長!!」」」」

俺「…はい。んじゃハンガー行くわ。午後の訓練もがんばってなー」



―― 第501統合戦闘航空団基地内 ハンガー――

俺「それでは、午後の作業を開始する!A班はストライカーの通常整備だ
  B・C班は俺と一緒に配備された輸送機の改修作業に入る!A班は整備が完了しだい合流せよ、以上だ!」

整備班一同「「「「了解!」」」」

俺「よぉぉぉし!かかれぇぇぇぇぇ!!だらだらしてるヤツは海に叩きこんでくれるぞ!!」

整備員一同「「「「「うぉぉぉぉぉ!」」」」」

チーフ「俺班長、先ほどは食堂に居られなかったそうですが。どちらで食事を?」

俺「ちょいと御呼ばれされてウィッチの食堂でな」

シェーンコップ「ほぉ!さすが俺班長手が早いですな」

俺「そんなんじゃねぇよ……何言ってんだこの不良中年め」

マーカス「で、誰と飯食ったんです俺班長?返答によっては俺的に八つ裂きになってもらうぜ?」

俺「…ウチのエース様と午前の訓練でストライカー海に落っことしたへっぽこ三人組みだ」

マーカス&チーフ「「俺整備班長は後でハンガー詰め所に来るように」」

俺「ちょ、ちょっとおおお!いつものことだが落ちは付いてるから安心してくれよ!!」

マーカス&チーフ「「それならよし」」

俺「ぬ、ぬう。くだらねぇこといってさっさと作業にか!か!れ!」

俺「あぁ、あと毎度すまねぇが。自分の作業が終わったらお嬢様方に頼まれた作業してくるから後頼むわ」

3人「「「「りょーかーい」」」

坂本「俺、ちょっといいか」

俺「あれ、ミーナ中佐、美緒…じゃなかった坂本少佐もどうしたんです?」

坂本「いや実はな…」

少佐説明中…

俺「へ?復帰へっぽこ3人組+αの随伴整備員として訓練に同行しろ?」

ミーナ「そう。3人と向かってもらう場所の付近はネウロイの侵攻予想ルートに重なっています 。
    訓練は長期化する可能性もあるので。その間のストライカーユニットの整備をお願いしたいの」

坂本「さすがに、整備なしでネウロイとの戦闘はまずいからなそこでお前に白羽の矢があたったわけだ」

俺「…長期化?ってことは泊り込みなのか!?えぇ!?すごく面倒ごとのにおいがする!」

ミーナ「夜間にもネウロイの出現報告が出ているためエイラさん、サーニャさん、ハルトマン中尉も同行します」

俺「ん?ハルトマン中尉は夜戦むきじゃないいような気が、あと戦力過多なきがするんですが…」

ミーナ「今回、訓練に参加する3人は戦力としては計算に入れてないのよ。それで、ハルトマン中尉も参加と
    いうことになったの」

俺「…ちゅうことは今回の本命さんはなかなか手ごわいってことか」

坂本「そう。不定期に出現している上にとんでもなく装甲が強固な大物だそうだ。やっかいな相手になりそうだ」

ミーナ「さすがに基地を空にするわけにいかない。そこで今回の遠征となったわけ」

俺「ん~じゃあ別に俺以外の整備員でもいいわけなんじゃ…シェーンコップとかどうです?」

ミーナ「あんな不良中年には任せられません却下」

俺「チーフなんてどうでしょ?」

坂本「……あの巨体だ。サーニャとリーネが苦手なんだ却下」

俺「マーカスは…」

ミーナ・坂本「「却下です(だ)」」

俺(あのばかどもどんな印象受けてんだ。腕はたしかなんだが……)

坂本「私の知っている限り6機のストライカーを一人で完璧に整備できるのはお前しか知らないからな。後は…」

ミーナ・坂本「「一番暇そうにしてたからです(だ)」」

俺「」

坂本「まぁ、交友を深めるいい機会だと思っていってこい!」

ミーナ「俺さん、サーニャさん、エイラさん、ハルトマン中尉は先発隊として明日の朝
    サーニャさんのストライカーを輸送機に積み込み次第出発してもらいます。後発には向こうで合流してください」

俺「……面倒ごとになりそうだ。こりゃ他にもいろいろ輸送機につまなきゃならんな」






――島へ移動中――

エイラ「ミーナ中佐も人使いがあらいゾ、サーニャが帰ってすぐ出発とかもう少し考えてほしいんダナ」

俺「そうぼやくないたずら娘。サーニャちゃんはちゃんと俺の輸送機の中でねてられるからいいじゃないか
  それに荷物を降ろす時間を考えたら妥当だと思うぞ?(つか美緒ねぇさん交友深めたらダメだって言う立場だろ…)」

エイラ「そうだけど、お前の輸送機ってのが信用できないんダ。サーニャをおこしたら承知しないゾ!」

俺「ひでぇな。こいつは昨日改修した特別製だぞ?中に乗ってる物に振動なんてあたえねーよ」

エーリカ「えー!サーニャいいなー!俺!後ろのハッチ空けてよ~あたしもねたいー!」ガンガン

俺「おいばかやめろ!今あけたらサーニャ嬢ちゃんがお空へダイブだ!ついでに俺の輸送機もおじゃんだ!」

エイラ「やめてくれヨ中尉!俺は…まぁ、別にいいけど。サーニャになにかあったらどうするんダ!」

エーリカ「え~しょうがないな~」

俺「……向こうについたらすぐに寝床用意してやるからソレまで我慢してくれ中尉。間違ってもあけないでね!」

エーリカ「はーい」

俺「ったく。ほんとに恐ろしい人だこと。……お、見えてきたぞ2時の方向」

俺「さっさと着陸して荷物降ろすぞ。中尉も寝たいだろ?エイラ。荷物降ろすときサーニャ嬢を頼む」

エイラ「わかってるっテ!」

エーリカ「ねーむーいー」

俺「ストライカーユニットを格納したらすぐにでも荷物を降ろしてテント設営するから
  二人ともあとは好きなようにしてな」

2人「了解」

サーニャ「zzz」




――フェラーラの島 民家――

俺「っと、ここのはずだが…」

ペリーヌ「あるのは民家が一軒だけ……人影はないようですわね」

リーネ「そうですね。だけど人が住んでる痕跡はあります」

芳佳「ん~お出かけ中なのかな~」

ヒューン

俺「だろうな。少し外で待たせてもらうことに…ん?ヒューン?……っ!!上方警戒!!避けろ!」ドン!

ペリーヌ「きゃ!」

リーネ「きゃあああ!」

芳佳「な、なにするんですか!俺さん(ゴーン)ってえええええ!?」

俺「」ドサン






――フェラーラの島 テント設営地点――

俺「ん……ん?ここは…テントじゃねぇか…おれはいったい…」

エーリカ「あ、俺!やっと目が覚めた?」

俺「あれ?中尉?なんでおれここにいるのよ」

エーリカ「ん~箒にのったばあちゃんが現れて「このぐずを見てやんな」って俺を落っことして飛んでったよ」

俺「あぁ?ばあちゃん?箒?なんだそりゃ……」

エーリカ「そんなことより俺!もう夕食の時間だよ!サーニャもエイラもおきて夜間哨戒の準備してるよ?」

俺「もうそんな時間か、って俺そんなに寝てたのか……んじゃ飯の準備するか」

エーリカ「おー!私も手伝うよ!」

俺「やめて!」

サーニャ「あ、俺さん。おはようございます」

エイラ「やっと目覚めたか俺。相変わらずよわっちいナー」

俺「うるせぇ!俺は不意打ちをくらっただけでぇ!」

サーニャ「エイラ。そんなこといっちゃだめでしょ」

俺「ったく…ストライカーの整備はお前らが寝てる間に終わってるからいつでも出られるぞ。後、飯はどうした?」

サーニャ「自分達の分は作って持ってきたのでソレをいただきました」

エイラ「お前が寝てたからな、きょうだけだゾ」

俺「……面目ない…明日は期待してくれ」

サーニャ「はい」

エイラ「頼んだぞ!じゃ、行こうかサーニャ」

サーニャ「うん」

俺「いってらっさーい……んじゃ俺と中尉の飯だな。中尉なに食べたい?」

エーリカ「そうだね~。オムライス!」

俺「へーい。ちょいとまってな」





――夕食後――

エーリカ「ぷはー!おいしかったー!」

俺「お粗末」

エーリカ「俺、私の整備担当する前から料理美味かったもんね。整備班なのに」

俺「そりゃ、転戦した先のウィッチ様にパシられたおかげさね。整備班なのに!…ほら、食後の茶だ」

エーリカ「あははは、ありがと。昔から押しによわいもねー俺って、ほんと変わらないよ」

俺「お前さんは変わったな中尉。初陣でストライカー落っことしてぼろぼろにしたヤツが今は
  ウルトラエース様なんだからな。世の中わかんねぇぜ」

エーリカ「もー!そのことはもうあやまったでしょーが!」

俺「ははは、まぁそのお詫びがお前さんの手料理だったわけで。見た目普通で味地獄とか怖いわ」

エーリカ「ぐ、ぐうう」

俺「どうだ。俺が料理教えてやろうか?」

エーリカ「ふん!俺になんて絶対おそわらないもんねー」

俺「あーそかい?そんなこというやつに、こんなこともあろうかと作っておいたデザートはいらないか」

エーリカ「ぬうううう」

俺「冗談だ。まってろ今もってきてやるよ」

エーリカ「さすが俺ー!」


…デザート食事中…

エーリカ「…ねぇ俺」

俺「ん?なんです?中尉」

エーリカ「転属するときさ、ハンナ荒れてなかった?」

俺「ハンナ?……あぁマルセイユのことか。挨拶する暇もなくこっちにきたからなぁ。それにパシリのお願いも
  無視してきたから荒れてそうだけど……」

エーリカ「え?ええ!?俺、転属することハンナに伝えずにこっちに来たの!?」

俺「あぁ、俺の転属はなぜか知らんが俺に指令が下った瞬間実行されるらしくてなぁ……言う暇なんて無かったな」

エーリカ「……はぁ……じゃあハンナと連絡とってるの?整備の事とか向こうがどうなってるかとかさ」

俺「へ?とってるわけ無いじゃん。たかが整備員一人いなくなったぐらいでどうとかなるわきゃないだろ」

エーリカ「……え?俺ってマルセイユお気に入りの整備員じゃん!本気で言ってるの!?」

俺「あったりまえじゃん。俺とマルセイユの関係は昔から主人とパシリの関係さ。向こうも
  ちょっと気に入ってる整備員がいなくなった程度にしかかんじてねぇっての!
  お前も知ってるころとなーんにもかわってないさ。何にもな」



エーリカ(ほんとにそうだよ……ほんとにコイツは変わってない昔からこうだ…私とハンナの気も知らないで……ひどい奴)



エーリカ「昔と代わってないって言うわりに俺は、私のこと「エーリカ」って呼ばなくなったよね?なんで?」

俺「……さぁ、なんでだろうな。……呼んでほしいのか?昔みたいに、昔と同じようにさ」

エーリカ「うん!トゥルーデも気にしてたよ?「少佐のことはちゃんと呼ぶのに俺が昔みたいに呼んでくれない」って」

俺「……トゥルーデも?少し避けられてた気がしたが……。昔とは違うから。いろいろ気を使ってみたつもりだったんだが」

エーリカ「ん~ん。今も昔も変わんないよ?どんなとこに行っても俺は俺だし。俺が言う『エース様』って奴になっても私は私だよ ?
     ……それに、気を使うところはもっと他にあると思うよ。俺は昔からずれてる所があるからねー」

俺「そうだな。……そうだよな…すまんかったな。変な気を使わせたようで…ありがとなエーリカ」

エーリカ「そーそー!それでこそ私とかロスマン曹長とかのストライカーをいつも完璧にして
     私達を無事に基地へ帰してくれたうえに美味しいお菓子まで用意してくれただぁ~い好きな戦友だよ!」

俺「ん。エース様に戦友だなんていわれて一介の整備士として光栄だよ」

エーリカ「エーリカ!!」

俺「ははは、すまんすまん。エーリカ。お代わりいるか?」

エーリカ「いる!」

俺「いたずらっことサーニャちゃんの分も残さなならんからなコレで最後だ。……エーリカ」

エーリカ「ん?なに?」ムグムグ

俺「顔にクリーム付いてるぞ」

エーリカ「へ?どこどこ?」モグモグ

俺「……ちょっと待ってろ……ここだ」ヒョイ

そう言って俺はエーリカの口元に付いたクリームを指先で拭ってやる。

エーリカ「んん」

俺「よし取れたまったく。まだまだがきんちょだな変わってねぇ」 ニヤニヤ

エーリカ「……ねえ俺。そのクリーム付いた指こっち向けてよ」

俺「?ほい」

エーリカ「ん」パク

俺「!? 」

エーリカ「ん~……じゅむ」

エーリカ「れる……れる……んちゅう…」

俺「お、おい!離せ!」

エーリカ「ちゅう……いふぁあ」

エーリカ「えーひふぃあ……んれる」

俺「あぁ?なんだって?」

エーリカ「えーふぃふぁ…ってよんふぁら…ん…はなふぃ」

俺「……エーリカ離してくれ」

エーリカ「ん~じゅる……んんんふふふ~」ニシシ

エーリカ「れる……ん~れる……ふぁ」(…ん変な気分になってちゃった…)

俺「エーリカ!ガキだなんていって悪かった!離してくれ!」

エーリカ「ん……ぷふぁあ。……素直でよろしい!」ニシシ

俺「ったく……指がべとべとだ……なにしやがんだちきしょう…」

エーリカ「べっつにーちょっとした仕返しじゃん」

俺「……はぁ、で?この後どうする?俺はお前のストライカーの整備するが。寝るか?」

エーリカ「ん~。久しぶりに俺の整備してるとこ見学しようかな。あ!そうだ銃の調子も見てもらいたいから
     銃の整備とカスタムもお願いしようかな」

俺「おう了解……ペロ」

エーリカ「ちょ、ちょっとなにしてんのさ!///」

俺「いやーべっつにー。ちょっとした仕返しさね。さ、行くぞ!」

エーリカ「ちょっと、まってよ!ねぇってばー!///」

俺「ば、馬鹿!まとわり付くな!離せ!」

エーリカ「やーだーよ!」ニシシ

エーリカ(……昔と何も変わらないなら。昔と同じ気持ちぐらいもっていいよね。ね?俺?)

――フェラーラの島 3日目 夜――

俺「これだけしか……魔力結晶は精製できんか…まぁ設備もないし補給マチかな…
てかコレだけの設備でこんな事やってるパシリで汚れな俺を誰か褒めて!」

サーニャ「こんばんわ、俺さん」

俺「ん?お、ばんわサーニャちゃん…珍しいな今日はいたずらっ子は一緒じゃないのか?」

サーニャ「エイラは水浴びに行っています。私は夕方に浴びたので」

俺「そうか……ん?何で箒なんてもてんのさ」

サーニャ「はい、芳佳ちゃんたちが箒を使って特訓しているのをみたので私もやってみようかと思って…」

俺「ほえー。ちょうど整備とかもおわったから暇してたんだ…見学してもいいか?」

サーニャ「はい。いいですよ」ニコ

俺「それじゃちょいとまっててくれ今ココア入れてきてやる」





サーニャ「それでは、行きます」

俺「おう。がんばれ」

サーニャ「……ん……んん…ん」

俺(……?なんだ?)

サーニャ「う、浮き…ふぁ…んく……ました」フワフワ

俺「おーおーさすがブランク無しはちがうねぇ…うまいもんだ?……おろ?どったの顔真っ赤にして」

サーニャ「…く………こ……です///」ボソボソ

俺「へ?なんだって?」

サーニャ「く…い………です///」ボソ

俺「すまん小さくて聞こえない!」

サーニャ「く、くいこむっていってるんです!!///」

俺「ヒィ(ビクゥ)、ご、ごめんなさい!サーニャさん!…っておい!」

サーニャ「わ、わわわわ」ピョーンピョーン

俺「お、おい!大丈夫か!?っておいアブね!」

サーニャ「と、止まりません……」ヒューンヒョーン

俺「ばかぁ!こっちくんな!止まれ!」ザン!ザン!

サーニャ「わわわわ……ひゃ!」ポーン

俺「まじかよ!あぶねぇ!」

ドガンガラガッシャーン

俺「いつつつ、こんな役回りばっか…涙がでらぁ…っと。サーニャちゃん大丈夫か!?」

サーニャ「……は、はい…大丈夫…です俺さんが受け止めてくれたので…」

俺「そうか…そいつはよかった…」

サーニャ「……」ジー

俺「……」

サーニャ「……」ジー

俺「……?」

俺「あー…ショックが抜けないのはわかるが……どいてくれないか?」

サーニャ「!?は、はい!すみません///……っつ!」

俺「…ん?どうした!?足ひねったのか!?」

サーニャ「~~っ!みたいです…」

俺「ちょい見せてみろ。こんな事もあろうかと医療キットは常時持ち歩いてるんだ」

サーニャ「は、ハイ…」

俺「痛いかもしれんが…触るぞ」

サーニャ「はい」

俺「……」ペタペタ

サーニャ「っ!」

俺「……ここか(ぬう足首かこの黒いのが邪魔で治療できん……)」

俺「サーニャちゃん」

サーニャ「…?はい」

俺「脱げ」

サーニャ「……え?」

俺「(邪魔な黒いのを)脱げっていったの」

サーニャ「……………………?」

俺「だから(邪魔な黒いのを)脱がないと(治療を)できないだろ?」

サーニャ「……………………」

俺「ほらはやく」

サーニャ「……………………」

俺「……………………」

サーニャ「……………………」

俺「……………………?」

サーニャ「……………………グズ…」

俺「…へ?」

サーニャ「…グズ……エグ……グズ…」

俺「え?(ど、どういうことだってばよ)」

サーニャ「ら、ら……乱暴…しないで…グズ……エグ……くだ…さい」

俺「へ?えぇぇ!?(え?俺ひどいこといった?した?(黒いのを)ただ脱げっていっただけなのに!)」

サーニャ「……エ…グズ…ひどい…です…俺さん…エグ…そんな人じゃないと……おもって……」

サーニャ「グズ……ハイデマリー…さんの…話できいてた人と…エグ…全然ちが…う……グズ」

俺「ちょ」

サーニャ「助けて…エイラぁ」

俺「ちょ、ちょっとまった!ただ俺はそのサーニャちゃんがはいてる黒いのが邪魔で治療でないから
  脱いでっていっただけ!ら、乱暴ンなんてしないから!」

サーニャ「…グズ……エグ……グズ…スン…ほ、本当です…か?」

俺「ほ、ほんとだ!ヨグ=ソトホースとニャルラトホテプとノーデンスとワイズマンとかに誓ってやらない!」ブンブンブン

サーニャ「……グズ…スン…それ…なら…しんじ…ます」

俺「!あ、ありがとう……!じゃあ…その…」

サーニャ「……は、はい///」スルスル

俺「……」ジー

サーニャ「……?」

俺「……(綺麗な足だなぁ……)」ジー

サーニャ「さっきはすみませんでした……突然泣き出して…」

俺「…なにいってんのさ、俺の言葉が足りなかったんだ。あんな勘違いされて当然だ……
  もうほんと自分の頭をカチ割るくらいに謝るので許してください!むしろ!生まれてきてごめんなさい!」ビィークルクル

サーニャ「は、はい……ゆ、許します」

俺「ほんと申し訳ないです……あぁー、でもハイデマリー嬢ちゃんからは俺のことどんなやつだって聞いてるんだ?」

サーニャ「え、えと、とても愉快でやさしい人……後たまにお父さんみたいな事をする人とも手紙に書いてありました」

俺「はぁ?お父さん?」

サーニャ「は、はい」

俺「そんなおっさん臭いことしてんのか俺は……まぁいいか。よし!テーピング終了!これでどうだ?痛くないか?」

サーニャ「……はい、大丈夫です。ありがとうございます俺さん」ニコ

俺「ほんとごめんねぇ?……ん?」

ドドドドド

?「サーニャーァァァァァァァァァァァァァァ!」

俺「な、なんだ?」

エイラ「サーニャになにしてんだこのヤロウ!」

ブォン
キーーーーーーーーーン

俺「ぐえー」バターン

サーニャ「お、俺さん!?」

エイラ「サーニャ大丈夫カ!?変な事されなかったカ!?私に捧げる操ハ無事カ!?」

サーニャ「え、エイラ!?何言ってるのかよくわからないけどたぶんエイラが思ってる事とは違うの!」

エイラ「違わなイ!今コイツが何しようとしてたかみたんダ!」

サーニャ「エイラ落ち着いて!俺さんは私の足の治療をしてくれただけなの!」

俺「俺の息子さんがマイサンが」

エイラ「…そ、そうなの…カ?」

サーニャ「そう!私は大丈夫だから」

エイラ「……サーニャがそういうんだったら…そうだろうけど……おい!俺起きろ」ゲシ

俺「ぐ、ぐおおおおお……な、なにしやがんだいたずら男の敵娘め…」

エイラ「サーニャが言った事…本当なのカ?」

俺「ほ、ほん、とうだ…神に誓って…な…い、まぁ、俺の神は死んだが……」

エイラ「……」

サーニャ「エイラ…」

エイラ「……はぁ、今回だけは信じてやるカンナー」

サーニャ「エイラ…」ッホ

俺「あ、ああ、ありがとう…ござい…ます。ってか、お前ら…夜間…哨戒の……時間」

エイラ「お!そうだった!」

サーニャ「…もうそんな時間?」

エイラ「早く行こうサーニャ!」

サーニャ「え!?お、俺さんはどうするの?」

エイラ「ダイジョブダイジョブほっときゃなおるっテ。俺!ストライカーの準備はできるのカ?」

俺「……な、なめるな…俺を誰だと…思って…やがる。整備の…プロだぜ?
  履いてぶっ飛ぶだけで……すむようにしてある。お、俺にかまわず…いけ……」

エイラ「そういうところはパシリのくせに一流なんダナお前…さ、行こうサーニャ!」

サーニャ「う、うん」チラ

タタタタタ

俺「ほ、ほんとに…俺に……かまわ…ないの…ね」

――10分後――

エーリカ「俺ー!俺どこー?ココアつくってよー」

俺「……」

エーリカ「俺ー?どこいったのさー!(グニュ)あれ?なんかふんだ」

俺「ぐーえ」

エーリカ「ちょ、ちょっとどうしたの俺?俺!」

俺「ぐ…エーリカ、か、ちょいとトラブルがあってな…だ、大丈夫だとりあえず輸送機まで…連れてってくれ…」

エーリカ「わ、わかったけど。あとで話してもらうからね?」ガシ

俺「た、頼む…ってどこもってんだ…なんで足持ってんだ…」

エーリカ「え?輸送機まで連れてけばいーんでしょ?」ズルルル

俺「俺に安息の地はない」ズルルルルルルル

エーリカ(…ふん…全部見てたんだから)
最終更新:2013年01月31日 14:22