第2話 『心を盗むと言う事』


501基地 ブリーフィングルーム

ミーナ『私達、ストライクウィッチーズは再結成されたわけですが、ガリア自由軍から、ガリア解放の礼として、新戦力が派遣されました』

エーリカ『おー、これでまた楽になるね』

ゲルト『ハルトマン!貴様はカールスランド軍人としての誇りが(ry』

芳佳『どんな人かな?』 ワクワク

シャーリー(ミーナが浮かない顔してるな、また問題児か~?)

ミーナ『それでは俺さん、どうぞ』

俺『はーい』

コツ コツ コツ 1

リーネ『え―――――!!』

ペリーヌ『な、な、な、』

現れた俺の姿を見て驚愕する二人

ペリーヌ『なぜこのコソ泥が!!!』

俺『コソ泥じゃない!怪盗だ!!そこんとこ間違えるな!!』

ゲルト『こいつはこの間捕まった』

ミーナ『その通り、パリの義賊、怪盗紳士です』

芳佳『怪盗紳士ってなんですか!?』

坂本『ねずみ小僧みたいなものだ、宮藤』

俺(どいつも一癖も二癖もありそうな顔してんなー)キョロ キョロ

俺(一番、単純そうなのは・・・あいつかな?)

彼が先には視線を止めた先には、撃墜数200を超えるエースがいた

ミーナ『彼はストライカーユニットを利用して犯行を繰り返しました』

シャーリー『つまり魔力があると』

ペリーヌ『たしかに、あの機動は只物ではありませんでしたわ』

ルッキーニ『え!?ペリーヌ知り合いなの??』

ペリーヌ『ま、まぁ少しだけ』

俺『つれねぇなぁ~、夜にデートして抱きしめ合った仲じゃないか?』

ペリーヌ『な、何をおっしゃいますの!!』////

シャーリー『なんだ、ペリーヌやるじゃないか』

ルッキーニ『ペリーヌおっとな~』

ペリーヌ『だから違うと!!』

坂本『ペリーヌ、そういった物に興味があるのはわかるが、あまりハメを外すなよ』

ペリーヌ『しょ、少佐――――――!!』

ゲルト『ええい!!そんな事はどうでもいい!!』

ゲルト『問題はこいつが私達と共に闘う資格があるかどうかだ!!』

俺『確かめてみるかい?』

ゲルト『貴様!』 ガタッ

ゲルト『犯罪者風情が・・』ピコン

使い魔の耳と尻尾を出現させ、バルクホルンが俺に迫る

ゲルト『!?』 スカ

俺『♪』 ヒョイ

バルクホルンが振るった拳を口笛を吹きながらかわす

芳佳『まるでエイラさんみたい』

俺『この未来予知ってのすっげ~便利だな』

ゲルト『未来予知が使えるのか!?』

パン パン

ミーナが手を叩く

ミーナ『そこまでよ、トゥルーデも落ち着きなさい』

ミーナ『俺さんの固有魔法は未来予知ではありません、その正体は・・・』

俺『泥棒さ』 クルクル

エーリカ『泥棒?』

俺『そう、他人が自分の所有物と認識している物を奪う能力』

ペリーヌ『だからあの時・・・』

俺『ま、いろいろ制限はあるけどね』 クルクル

そこで、俺が指先で回転させていた白い物体に全員が気づく

シャーリー『おい、バルクホルン!お前、ズボン!!』

ゲルト『ん?』

シャーリーに促され、下を確認するバルクホルン

ゲルト『な!!!』////

エーリカ『おぉ~スースーしそ~』

そう、俺が盗んでいた物はバルクホルンのズボンだった

ペリーヌ『なんと破廉恥な!!』

俺『あ、大尉、下の毛はちゃんと整えた方がいいですよ~』 クルクル

ゲルト『貴様・・・』 プルプル

俺(あ、やばそう・・・) チラッ

止めてもらえるように、ミーナに視線を送る

ミーナ『ニコッ』

俺が諦めて、視線を前に戻した瞬間、バルクホルンの剛腕が顔に突き刺さった




ゲルト『こいつは懲役150年の犯罪者だろう?本当に大丈夫なのか、ミーナ?』

ミーナ『それについては、もし彼が脱走などの怪しい行動を取った場合、首に巻いている首輪が保険となっています』

全員の視線が若干顔の形が変形している俺の首に注がれる

ミーナ『それは高性能な爆弾です、脱走や違法行為を行った場合、私の判断で起爆します』

ペリーヌ『そんな!非人道的な!!』

俺『構わないさ』

一同『・・・・』

俺『こうでもしないと、戦わせてもらえないからな』

さっきまでとはうって変わり、悲壮な面持ちをする俺

その悲壮感に当てられたのか、言葉を失う501の面々

ゲルト『なぜだ?・・・なぜそこまでして戦う?お前は軍人ではないのだろう?』

俺『国の妹を守るためさ、あいつの笑顔のために、俺は・・・』

ゲルト『ッ!!・・・すまなかった・・・疑って・・・すまなかった』

俺『いいんです、これで信じてもらえたんですから!』

俺『みなさん、一緒にがんばりましょう!!』

ゲルト『あぁ!世界の平和のために、私達の妹が幸せに暮らせる未来のために!!』

ワイワイ ガヤガヤ

ミーナ(おかしいわね、報告書には天涯孤独の身とあったはずだけど?)

ミーナが、みんなに囲まれ、質問攻めにあっている俺に目をやると、舌を出し、こちらにウィンクする俺と目があった

俺(人の心を盗むには、時には嘘も・・・ね)

坂本『想像以上の曲者かもな・・・』

ミーナ『はぁ・・・』(また悩みの種が・・・)




夜 俺自室

俺『まさか、ちゃんとした部屋が与えられるとは、驚いた』

俺『ここの奴ら、もしかしてスッゲーいい奴ばっかなのかな?』

俺『だったら嘘ついて悪い事したな・・・』

俺(なんで柄にも無く罪悪感を感じてんだ?俺は?)

コンコン

俺『こんな時間に誰だ?』

ペリーヌ『私です、少しお話しませんか?』




ガーデン

俺『またデートのお誘い頂けるとは、思ってなかったよ』

ペリーヌ『だから前回もデートでは無いと』////

俺『ははは!そうムキになるなよ、からかっただけだから』(こいつおもしれー) 

ペリーヌ『要件は・・・その・・・お礼、ですわ』

俺『なんの?』

ペリーヌ『いえ、その、私のこと・・・気遣っていただいたこと・・ですわ』

目を伏せ、顔を赤くしながら弱々しく声を発する姿は、救国の英雄では無く、年相応の少女そのものだった

俺『い、いや別に・・・ほら、結局余計なお世話だったわけだし、さ』

ペリーヌ『それでも!私は・・・嬉しかった』

嘘の無い瞳で、そう告げる彼女を、俺は美しいと、そう感じた

俺『もし、あんたが・・・その小さな体に、全て背負うのが辛くなったらいつでもいいな』

俺『あんたを苦しめる物、俺が全部盗んでやるから』

ペリーヌ『なぜ、そこまでしてくれるんですの?』

俺『俺が義賊だからさ、それに・・・辛くて、今にも倒れそうな人を助けるのに、理由なんていらないだろう?』

ペリーヌ(この人はやっぱり・・・)

俺『ま、信じてもらえないか!あーはっはっはっは!!』

ペリーヌ『私は、あなたを信じます』

そう言って俺に手を差し出すペリーヌ

ペリーヌ『共に、頑張りましょう、世界の平和のために』

俺『あ、ああ』

かわされる握手

俺(信じてもらえるって、こんなに嬉しい事なんだ・・・) 

俺(明日、正直に喋ってみようかな?)



ペリーヌ(握手をかわし、彼が去った後のガーデンで、ペリーヌは物思う

彼の腕に抱かれて飛んだ夜が忘れられない)

ペリーヌ(彼の体から感じた暖かさや、優しさを・・・)

ペリーヌ(忘れられない)

ペリーヌ(あの夜、もしかしたら、私は・・・大切な物を盗まれてしまったのかもしれませんわ)

夜風に薔薇の花びらが舞い踊る中、少女の心は激しく揺れていた




次回予告

俺の戦う理由は?そう、懲役分のネウロイを撃墜して恩赦を得る事

そんな彼に転機が訪れる

単身ネウロイの巣へ向かう俺

その理由は己のため?それとも大義?

俺『予告状だ、ネウロイ』

俺『ロマーニャの空、返してもらうぞ』
最終更新:2013年01月31日 14:56