宮藤が先に離陸し、それを追うように友が離陸する

坂本(無線)《二人とも、位置についたか?》

友《つきました》

宮藤《準備完了です!》

坂本《よし!では、いくぞ! はじめ!!》

坂本の合図で模擬戦が始まった

宮藤は距離をとろうとする友を追いかける

その光景を地上から見ているミーナと坂本たち

ミーナ「不思議よねぇ…なんであんな武装で飛べるのかしら……」

坂本「まったくだ。通常なら不可能なんだが……」

ミーナ「何かの固有魔法のおかげなのか、扶桑から送られてきたストライカーのおかげなのか……」

坂本「まぁ、考えるのは友の模擬戦が終わってからにしよう。それより今は、この模擬戦を見ようじゃないか」

ミーナ「そうね」

2人は友の驚異的な武装に疑問を持ちつつ、模擬戦を観戦した

上空では、激しい攻防が繰り広げられている

友は武装を多く抱えつつも細かな動きを見せ、新人とは思えない機動である

宮藤も経験を活かして友についていき、隙をみては攻撃するという一撃離脱戦法をとっている

友の後を追う宮藤

その時、友はいきなり反転して、模擬弾をありったけ撃ち始めた

宮藤はさすがにこの動きを予想することが出来ず、被弾してしまった

友「よっしゃぁ~!!」

宮藤「わー!やられちゃいました……」

坂本《二人ともそこまで!ご苦労だった》

坂本は宮藤が被弾したのを確認し、終了の合図を無線を通して伝える

二人は無線を聞くと、着陸に移った

そして2人が着陸すると、宮藤はペイントを落としに基地内へ戻った

友は坂本少佐とミーナ中佐に呼び止められ、なにやら話をしていた

坂本「友、なんでそんな武装で飛べるんだ?普通、無理だぞ」

ミーナ「友さん、何らかの固有魔法を意識したことありますか?」

友「特に無いんですけど……力あるから、持てるかなーってぐらいです」

坂本「ふむ……そうか…では、そのストライカーを脱いで私のストライカーに履き替えて飛んでみてくれ」

友「了解~」

友は言われた通り、重武装のまま坂本のストライカーに履き替える

友「さて、飛びますか!  って、あれ?」

友はきょとんとしている

友「おかしいな…ほれ、行くぞ! ……動かねぇ……」

友は次第に焦り始めた

坂本「どうした友?」

友「いや、離陸できないんですけど……」

友が履いている少佐のストライカーはエンジン音のみで一向に進まない

ミーナ「やはり、送られてきたストライカーが原因みたいね……」

坂本「そのようだな……でも、あの武装を持てるのはストライカーが原因だと思わないんだが……」

ミーナ「それこそ固有魔法だと思うわ。ただ友さんが自覚していないだけだと思うの」

坂本「ふむ…それ以外考えようが無いな…」

ミーナ「そうね…」

中佐と少佐は真剣に議論を交わす

友「?? どういうことですか?」

ミーナ「友さん、もう一度聞くけど、何らかの固有魔法の自覚はないの?」

友「はい」

坂本「ならば、試してみるか!お~い、バルクホルン!ちょっと来てくれ」

バルクホルンは少佐に呼ばれ、ミーナや友がいるとこに呼ばれる

坂本「悪いが、バルクホルンの固有魔法を使って、友と力比べをしてくれないか?」

バルクホルン「ふむ…了解しました。でも、何で比べるんですか?」

坂本「まぁ、腕相撲あたりでいいんじゃないか?」

バルクホルン「了解」

ミーナ「ここでやるといいわ」

ミーナは腕相撲をする為に手ごろな所を指差す

バルクホルン「では、いくぞ!友」

バルクホルンは腕まくりをして構える

友(マ、マジですか!?おれトゥルーデの手握っちゃうよ!?こ、こんな風に握るとは…/////////)

坂本「ん?どうした、友。顔赤いが大丈夫か?」

ミーナ「あら、本当ね。熱でもあるのかしら?」

2人が顔を赤くして固まってる友を心配する

友「い、いえ…大丈夫…///////」

友「いいのか?…トゥルーデ…/////」

バルクホルン「ん?何がだ?それより早く私の手を握れ!」

友「お、おう…////」

友(なんか俺にトゥルーデのこと好きだって言ったから、変に意識しちゃうな…)

友はバルクホルンの手を震えている手で握ろうとする



それを遠くから見ている俺

俺(ほほう…友、やるなぁ……友もあんな表情するんだな…)

俺はヘルマとの関係がすこしヤバかったとき、友の部屋で生活していた

その時、友から"おれはトゥルーデ、バルクホルンのことが好きだ!!"って聞かされた

すごく驚いた

そういう友の正直なところは気に入っている

その友の姿勢から俺もいろいろと学ぶことが出来た

例えば…俺はヘルマに一目惚れしたってことに気づいたこと




俺はバルクホルンと友が手を握ったのを確認した

俺(おっ!勝負はじまるみたいだな…)

バルクホルンは使い魔を発動させる

バルクホルン「友!いくぞ!」

友「お、おう////」

坂本「はじめっ!」

少佐の合図で腕相撲が始まった

バルクホルン「とぉぉぉぉりぁぁぁぁぁぁっ!」

バルクホルンは力を腕にこめる

友「くっ………」

友(あ、汗が…///// トゥルーデの汗が…////// 指に絡みつく!!/////////)

友も顔を真っ赤にして腕に力をこめる

普通なら、桁違いの筋力強化の魔法を持つバルクホルンが勝つと思われるが、予想は反してお互いの腕はしばらく動かずにいた

バルクホルン「くっ……なかなかやるな、友!」

友「トゥ、トゥルーデこそ!」

友(その真剣な表情…かわいい…//////)

友は邪念が少し入り混じりながら勝負に取り組んでいる

勝負は一向につく気配をみせない

坂本「そこまで!両者引き分けだ」

バルクホルン「はぁはぁ……」

友「はぁはぁ……」

両者、決着がつかず勝負を終えた

ミーナ「友さんの固有魔法は"筋力強化"で間違いないわね」

坂本「ああ、間違いない」

友「はにゃ?おれの固有魔法?」

坂本「そうだ。お前は自覚していないが、明らかに魔法を使っている」

友「ほほう……おれ魔法が使えたのか…」

友は自分の両手を見つめる

友(魔法がどうのこうのより、トゥルーデの握ったこの手をペロペロしたいな…)

坂本「さてと、みんなのところへ戻るぞ」

坂本たちはみんなを待たせていたところに戻った





坂本「みんな待たせてすまない」

坂本はみんなを待たせていたことを詫びた

シャーリー「少佐、友と何を話していたんだ?」

坂本「友の異常な武装についてだ。さっき分かったんだが、友は無意識に魔法を使っていたんだ」

ルッキーニ「ねぇねぇ、どんな魔法?」

ルッキーニは無邪気に尋ねる

坂本「バルクホルンと同じ"筋力強化"だ」

エーリカ「へぇ~トゥルーデと同じなんだ~」

ヘルマ「だからあんな武装が出来たんですね……」

ヘルマは半ば呆れながらつぶやく

エイラ「でもサ、何であんな武器いっぱい持って飛べたんダ?普通、無理ダロ」

エイラは疑問を坂本とミーナにぶつける

ミーナ「それは扶桑から送られてきたストライカーが特別なものだと考えられるわ。私もこのストライカーについてはよく知らされてないの……後で詳しく調べてみるわ…」

ミーナは友が履いていたストライカーと俺が履く予定のものを見て言う

宮藤「坂本さん、男の人でも魔法を使っているとき尻尾とかでるんですか?」

ミーナが喋り終わると宮藤は素朴な質問を坂本に問いかけた

坂本「そういえば、でていなかったな」

坂本は思い出したかのように言う

ヘルマ「ハルトマン中尉みたいに髪などの色の変化は、なかったのですか?」

宮藤に続いてヘルマも質問する

ミーナ「特になかったわね…」

友「ん?ハルトマンって魔法使ってるとき、耳とか尻尾でないの?」

友が逆に質問する

ミーナ「ええ、ハルトマン中尉は魔法使ってるとき髪の一部の色が変化するの」

友「金髪から何色に?」

ミーナ「黒色よ」

友「ああ、それならおれも将来、黒くなりそうな部分が下半身のとこ『うぉぉぉぉりぁぁぁぁぁっ!!』

俺は友が言い終える前にとりあえずとび蹴りしておいた

ミーナ「お、俺さん!?」

俺「あ、気にしなくて大丈夫です。こいつ俺に殴って欲しいってアイコンタクトしてきたから殴っただけです」

ミーナ「そ、そう……」

シャーリー(……どう見ても俺から進んで殴りにいったぞ…)

サーニャ「下半身?……」

エイラ「サ、サーニャは気にしなくてもいいんダナ!!!」

エイラはサーニャにそれ以上考えさせないよう止めに入る

友「………」ピクピク

友は釣ってからしばらく経った魚のようだ

坂本「さて、話もここまでにして訓練を再開するぞ!!」

エーリカ「うぇ~……」

坂本の号令で再び訓練が再開される

ミーナ「あっ、俺さんとヘルマさんにはそれぞれの機体の性能比較実験を行ってください」

ヘルマ「了解です!」

俺「了解」

俺とヘルマは性能比較実験の準備に入った





ヘルマと俺は格納庫へ歩いていった

俺「ヘルマはジェットストライカーだっけ?」

ヘルマ「はい!開発されたばかりの試作型ジェットストライカーユニットです」

俺「俺、性能比較って言われてもどんなことするか分からないぞ」

ヘルマ「あっ、それなら私が指示を受けていますから大丈夫です!」

俺「そうか、安心した」

俺たちは性能比較実験について軽く話した

そして、格納庫に着いた

俺「どっちが先に離陸する?」

ヘルマ「そうですねぇ…私が先に離陸します」

俺「了解した」

ヘルマはジェットストライカーを履き、離陸の準備に入る

俺は耐Gスーツなどを装備し、F-15のエンジンを始動させる

久しぶりにF-15に搭乗した為、少し緊張する

そしてエンジン始動も終え、離陸の準備は完了した

俺《ヘルマ、離陸準備完了だ》

俺はヘルマに無線を通して伝える

ヘルマ《了解であります》

ヘルマは俺の無線を聞き終えると、ジェットストライカーのエンジン音が次第に大きくなっていった

格納庫全体が揺れるほどの爆音が響く

そしてヘルマは青い大空に飛び立った

俺もヘルマに続き、スロットルを徐々にFULLに近づけて離陸した

俺《こちら俺、指示を求む》

ある程度の高度に達した俺は、ヘルマに指示を求めた

ヘルマ《まず、上昇性能を確かめます》

俺《了解した》

F-15とジェットストライカーは並列に飛び、同タイミングで上昇を始める

俺(この感覚……)

俺は体にかかるGに耐える

俺(そろそろ失速するな……)

俺《ヘルマ、これ以上上昇すると失速する》

ヘルマ《了解です》

俺は失速しそうな機体を水平にする

ヘルマ《貴重なデータありがとうございます》

俺とヘルマはこの後、加速・運動性能を確かめた
最終更新:2013年02月02日 12:33