アリアンス・ディ・アトリー(A.D.A)
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聖華暦797年に設立された軍、民間用の軽機兵、及び魔導器メーカー。
本社は森林都市ヘイゼルニグラートに置かれているが、ここはあくまで企業としての本社機能と魔導器の理論研究の拠点であり、機装兵の開発及び生産の拠点はメルシデンに置かれた工房が担っている。
本社は森林都市ヘイゼルニグラートに置かれているが、ここはあくまで企業としての本社機能と魔導器の理論研究の拠点であり、機装兵の開発及び生産の拠点はメルシデンに置かれた工房が担っている。
新参の企業ながら、エルフの魔導器技師であるノーファル・オルコックをはじめ、優れたベテラン技師を多く抱えており、同社初の製品である軽機兵 フィガロが銀狼騎士団の主力機兵として採用されるなど急速な成長を見せている。
また、聖王国企業でありながら親自由都市同盟派の企業であり、自由都市同盟の機兵メーカー、シームド・ラボラトリーズとは設立当初から友好的な関係を築き、技術的パートナーシップを結ぶなど、技術者同士の交流も行われている。
[社歴]
聖華暦797年
聖導教会、騎士団の腐敗とそれに伴う一部大企業との癒着の影響で経営危機に陥っていた複数の機兵用部品の製造下請け工房が合流する形で設立される。
社名であるアリアンス・ディ・アトリー(A.D.A)は工房同盟を意味している。
聖導教会、騎士団の腐敗とそれに伴う一部大企業との癒着の影響で経営危機に陥っていた複数の機兵用部品の製造下請け工房が合流する形で設立される。
社名であるアリアンス・ディ・アトリー(A.D.A)は工房同盟を意味している。
また、設立の際、聖導教会と騎士団の腐敗の現状をよく思っていなかったアルベルティーニ家が個人資産より資金援助を行っており、その後も有力なパトロンとして、資金援助や場合によってはテストパイロットの派遣や融通なども行なっている。
ノルウェル・ディ・コルノは聖華暦780年のシームド・ラボラトリーズ編成時に独立する形で円満に退社したエルフの魔導器技師、ノーファル・オルコックが祖父母の故郷、森林都市ヘイゼルニグラートで起業した魔導器工房で、後にA.D.Aとシームド・ラボラトリーズの親交を繋ぐ架け橋となる。
フィガロの開発にはシームド・ラボラトリーズ技術者も少なからず関わっており、本機のフラタニティフレーム設計時にはシームド・ラボラトリーズ製軽機兵 オートクレールに用いられたフラタニティフレームの設計が提供されている。
この見返りとしてシームド・ラボラトリーズは同盟内でのフィガロの民間用モンキーモデルのライセンス生産権、及び販売権を格安で取得しており、同年同盟において販売を開始している。
これは防御用光魔法、光壁(ミュール)を応用したもので、幻装兵用の飛行ユニットと同等とまではいかないものの肉薄するほどの膨大な推進力を実現できる画期的なものであった。
一方で、機兵への搭載を考慮に入れた場合、光魔法を扱えるだけの技量を持つ操手、つまりはクルセイダーが扱うことを前提にした上で尚、その莫大な消費魔力を賄うためにはエーテリックアクセラレーターを欠かすことができず、どうしてもA.D.Aだけでの実用化の目処を立てることができなかった。
一方で、機兵への搭載を考慮に入れた場合、光魔法を扱えるだけの技量を持つ操手、つまりはクルセイダーが扱うことを前提にした上で尚、その莫大な消費魔力を賄うためにはエーテリックアクセラレーターを欠かすことができず、どうしてもA.D.Aだけでの実用化の目処を立てることができなかった。
聖華暦836年
A.D.Aからの打診によりA.D.A、シームド・ラボラトリーズ、アイオライト・プロダクションの三社共同でのミュール・ドライブを搭載し、飛行能力を持った第七世代機兵開発事業が立ち上げられる。
A.D.Aからの打診によりA.D.A、シームド・ラボラトリーズ、アイオライト・プロダクションの三社共同でのミュール・ドライブを搭載し、飛行能力を持った第七世代機兵開発事業が立ち上げられる。
この事業では、A.D.Aがミュール・ドライブの設計、シームド・ラボラトリーズが装兵本体部の設計、アイオライト・プロダクションがエーテリックアクセラレーターとフラタニティフレーム設計をそれぞれ担当する分業制ではあったものの、頻繁に技術者同士の意見交換会が開かれ、設計や仕様のすり合わせが行われるなど、本格的な国家間を隔てた企業同士の共同事業であった。
ペルセシエルは3機製造され、同年、1号機を用いて初の飛行実験が行われる。
結果から言えば、この飛行実験により、ミュール・ドライブを用いた機兵の飛行は「現時点では実現不可能である」と結論付けられることになる。
ペルセシエルではミュール・ドライブの出力調整と姿勢制御の演算補助としてフェアリーを用いていたのだが、フェアリーの演算能力では飛行を十全に行うだけの姿勢制御を行うことができず、水平飛行にうつった直後、制御不能に陥り、姿勢を崩し墜落してしまったのだ。
ペルセシエルではミュール・ドライブの出力調整と姿勢制御の演算補助としてフェアリーを用いていたのだが、フェアリーの演算能力では飛行を十全に行うだけの姿勢制御を行うことができず、水平飛行にうつった直後、制御不能に陥り、姿勢を崩し墜落してしまったのだ。
幸いにしてテストパイロットを担当していた緋鴎騎士団所属のクルセイダーが自身の全演算能力をかけてなんとか減速に成功したことで、ペルセシエル1号機の大破だけで済んだが、この事故により、ミュール・ドライブを用いた三社共同での飛行型第七世代機兵開発計画は全面的に見直されることとなり、ミュール・ドライブは新機軸の推進器として再設計した上で、それを搭載した第七世代機兵開発計画として再始動することになる。
今回の実証実験は成功に終わり、この推進装置は(若干の皮肉を込めて)エール・ロンパース(地を這う為の翼)と名付けられ正式に生産が開始されることとなった。