「機装兵 ウォードッグ・ノクス」




[解説]
ハウゼンシュトリヒ攻防戦の序盤において、アルカディア帝国男爵マードック・ダグ・ゴルドミレニア大佐は乗機である重機兵『レギンレイヴ・マードック』と共に、事実上単機でありながら信じ難いほどの戦果を上げる。
大佐であるが故に部下は居たものの、その部下は鈍重な重機兵であるはずのマードック大佐の機体に追随することができず、マードック機はほぼ単独で進路に居た自由都市同盟の都市同盟軍国境守備隊を血祭りに上げ、その司令官を討ち取ったのだ。
大佐であるが故に部下は居たものの、その部下は鈍重な重機兵であるはずのマードック大佐の機体に追随することができず、マードック機はほぼ単独で進路に居た自由都市同盟の都市同盟軍国境守備隊を血祭りに上げ、その司令官を討ち取ったのだ。
まさしく英雄的なその戦いぶりに、兵は歓呼する。
もっともそれを嫉妬したラズール公爵家血族の司令官に、後方待機を命じられてしまうのだが。
ちなみにその司令官は、ハウゼンシュトリヒ要塞を守る冒険者義勇軍の狙撃手によって前線を任せていた将が討たれ、代わりに送り込んだ将も討たれ、三度目に送り込んだ将も討たれ、あげくに狙撃手を討ち取ろうと送り込んだ秘匿復元幻装兵までもが完全破壊は免れたものの大破させられても、マードック大佐を前線に出そうとはしなかったのである。
同盟にとっては幸いだったのかもしれないが。
もっともそれを嫉妬したラズール公爵家血族の司令官に、後方待機を命じられてしまうのだが。
ちなみにその司令官は、ハウゼンシュトリヒ要塞を守る冒険者義勇軍の狙撃手によって前線を任せていた将が討たれ、代わりに送り込んだ将も討たれ、三度目に送り込んだ将も討たれ、あげくに狙撃手を討ち取ろうと送り込んだ秘匿復元幻装兵までもが完全破壊は免れたものの大破させられても、マードック大佐を前線に出そうとはしなかったのである。
同盟にとっては幸いだったのかもしれないが。
閑話休題。
戦後株を落とした貴族派閥に於いて、ほぼ唯一株を上げたマードック大佐であったが、その部下たちはやはり株を下げていた。
それはそうだろう。指揮官の吶喊に付いて行く事ができず、単独にさせてしまったのだ。
だが実のところ、それは仕方のない事でもある。彼らに配備されていたのは第六世代機兵である機装兵『レーヴェ』でしかなく、悪い機体ではないのだがだからと言って、『レギンレイヴ・マードック』の様な突破力を期待できるわけも無かった。
それはそうだろう。指揮官の吶喊に付いて行く事ができず、単独にさせてしまったのだ。
だが実のところ、それは仕方のない事でもある。彼らに配備されていたのは第六世代機兵である機装兵『レーヴェ』でしかなく、悪い機体ではないのだがだからと言って、『レギンレイヴ・マードック』の様な突破力を期待できるわけも無かった。
例の一件以来、マードック大佐の部隊に配属を希望する貴族派閥の将兵は多い。
そんな奴らが、大佐の部下である彼らを公然と能無しよばわりしているのは、彼らの耳にも届いていた。
実際に配属されてきた奴らは実力差で黙らせていたが、だからと言って悔やしく無いわけが無い。
彼らは必死の思いで上申する。「どうか大佐に追随できるだけの力を持った機体を」と。
そんな奴らが、大佐の部下である彼らを公然と能無しよばわりしているのは、彼らの耳にも届いていた。
実際に配属されてきた奴らは実力差で黙らせていたが、だからと言って悔やしく無いわけが無い。
彼らは必死の思いで上申する。「どうか大佐に追随できるだけの力を持った機体を」と。
幸いにも、その上申は聞き届けられた。伝え聞くところによると、最後のチャンス、との事であったが。
そしてマードック大佐直属の部下たちに配備されたのは、『レギンレイヴ・マードック』を参考に改修された、第七世代機兵である機装兵『ノクス』である。
その名も、『ウォードッグ・ノクス』。『レギンレイヴ・マードック』で特徴的だった「あの」バックパックこそ搭載されていないものの、『レギンレイヴ・マードック』の本体同様に2対4本の隠し腕を持ち、本来の1対2本と合わせ計6本の腕を持つその機体は、マードック大佐の部下たちにとって希望そのものであった。
そしてマードック大佐直属の部下たちに配備されたのは、『レギンレイヴ・マードック』を参考に改修された、第七世代機兵である機装兵『ノクス』である。
その名も、『ウォードッグ・ノクス』。『レギンレイヴ・マードック』で特徴的だった「あの」バックパックこそ搭載されていないものの、『レギンレイヴ・マードック』の本体同様に2対4本の隠し腕を持ち、本来の1対2本と合わせ計6本の腕を持つその機体は、マードック大佐の部下たちにとって希望そのものであった。
頭部や胴体部の装甲形状もやや軽装ながら『レギンレイヴ・マードック』と酷似しており、機装兵の範疇ではあったがかなり重装のこの機体は、腕の本数が少ない分だけ制御に余裕がある。
そのため予備のコード・スフィアやフェアリーを搭載せずとも、本来の魔導制御回路アーク・スフィア1基だけで充分に運用できる。
カスタマイズに若干金はかかるものの、マードック大佐直属の部下が使用するには充分かつ相応しい物であった。
そのため予備のコード・スフィアやフェアリーを搭載せずとも、本来の魔導制御回路アーク・スフィア1基だけで充分に運用できる。
カスタマイズに若干金はかかるものの、マードック大佐直属の部下が使用するには充分かつ相応しい物であった。
マードック大佐の部下たちはレルアンの乱に於いてマードック大佐と共に貴族連合軍へと参加。
マードック大佐がクーゲンベルク要塞の守将となるまでのわずかな間ではあったが、マードック大佐に直接の出番を回す事無く、獅子奮迅の大活躍をしてみせた。
もっともこれは、案外部下思いであったマードック大佐が部下たちにも出番を回してやったと言うのが正しいらしく、実際クーゲンベルク要塞攻防戦ではほぼマードック大佐の独り舞台であった模様だ。
何にせよ、この機体のおかげもあり、マードック大佐直属の部下たちはは面目を保ったのである。
マードック大佐がクーゲンベルク要塞の守将となるまでのわずかな間ではあったが、マードック大佐に直接の出番を回す事無く、獅子奮迅の大活躍をしてみせた。
もっともこれは、案外部下思いであったマードック大佐が部下たちにも出番を回してやったと言うのが正しいらしく、実際クーゲンベルク要塞攻防戦ではほぼマードック大佐の独り舞台であった模様だ。
何にせよ、この機体のおかげもあり、マードック大佐直属の部下たちはは面目を保ったのである。
[武装・特殊装備]

[白兵武器]
斧、竿状兵器(斧槍)などを複数用いる。マードック大佐同様に、その部下たちも大量生産の武器を文字通り消耗品として使い尽し、使い捨てにする。
そのためこれらの武器は、高いレベルで品質が保たれてはいるが、特殊能力を持つ武器は含まれない。
斧、竿状兵器(斧槍)などを複数用いる。マードック大佐同様に、その部下たちも大量生産の武器を文字通り消耗品として使い尽し、使い捨てにする。
そのためこれらの武器は、高いレベルで品質が保たれてはいるが、特殊能力を持つ武器は含まれない。

[帝国軍制式魔導砲]
機体の動きが激しいマードック大佐を補佐する意味合いから、魔導砲は誤射を防ぐため、威力よりも精度や信頼性を重視した種類が選ばれる。
写真に写っている魔導砲は、泥水に浸けても正常稼働すると言われたM-269P型の最新型、M269P-Z1と思われるが、その手のマニアに言わせると、肯定する者もいればZ2型だと言う者もおり、結論は出ていない。
機体の動きが激しいマードック大佐を補佐する意味合いから、魔導砲は誤射を防ぐため、威力よりも精度や信頼性を重視した種類が選ばれる。
写真に写っている魔導砲は、泥水に浸けても正常稼働すると言われたM-269P型の最新型、M269P-Z1と思われるが、その手のマニアに言わせると、肯定する者もいればZ2型だと言う者もおり、結論は出ていない。