揺籃の幻装兵 カプラ・ネラ・ドルミーレ



[解説]
「眠る黒山羊」という意味の名を持つ幻装兵で、聖王国建国期頃に既存の幻装兵を全面的に改修する形で作られた。
その魔導炉には精霊 シュブ=ニグラスを宿す聖遺物が組み込まれており、精霊機としての側面も合わせ持っている。
その魔導炉には精霊 シュブ=ニグラスを宿す聖遺物が組み込まれており、精霊機としての側面も合わせ持っている。
元となった機体は旧大戦時には白光の幻装兵 ヴァイス・エクス・マキナに付き従った雲集の幻装兵 ツラック・イェンシングのうちの1機であったとされ、その操手であったリカルド・アルベルティーニから代々、アルベルティーニ家の当主に受け継がれてきた。
全面的な改修により、元となった雲集の幻装兵 ツラック・イェンシングからは大きく外観が変わっているものの、その最大の特徴であるTASフレーム(パンテーラフレーム)は引き継がれている。
そのため、人型の枠を超えた非常に広い可動域を誇り、特に近接戦における動きの柔軟性は特筆すべきものがある。
そのため、人型の枠を超えた非常に広い可動域を誇り、特に近接戦における動きの柔軟性は特筆すべきものがある。
しかし、この機体の本質は、魔導炉に宿す精霊 シュブ=ニグラスを微睡みの中に封印し続けることにある。
そのため、本機の魔導炉にはニンアナンナと呼ばれる光魔法を発動させる特殊な魔導機構が備わっており、定期的に光の魔素を供給する必要がある。
そのため、本機の魔導炉にはニンアナンナと呼ばれる光魔法を発動させる特殊な魔導機構が備わっており、定期的に光の魔素を供給する必要がある。
機体開発コードは「Plan035´ Sealed」
[武装]
カプラ・コルノは初めからこの形として製造されたものではなく、開闢の聖女 リアンナ・アーレンハルトが本機のために用意させたもので、機体完成当時は、単純な片刃のロングソードであったとされる。


カプラ・コルノの刃部分は高度な金属加工技術を用いて鍛えられた高純度ダマスカス鋼製であり、物理的な剣としての性能は聖華暦800年代においても特出したものである。


柄部分にはめ込まれているブラッドグレイルは、聖華暦400年代における聖王国の高名な錬金術師、ニコラウス・フラメル・エルメンデスが錬成したとされる〝賢者の石の欠片〟の異名を持つ非常に高品質なもので、これは当時のアルベルティーニ家当主がパトロンとしてフラメルの研究を支援した見返りとして譲り受けたものであると伝わっている。
なお、アヴェルラはカプラ・コルノを魔導杖として用いる際には逆手で持つ事が多いが、これはルーンを得意とし、普段魔導杖をあまり用いない彼女にとってはそうした方が〝魔導杖を使うこと〟をイメージしやすいためで、本来であればどのような持ち方であっても問題なく魔導杖として使う事ができる。


聖華暦800年代にアヴェルラの要請で追加された最新式の魔導砲。
内部機構に刻まれたルーンは、自身がルーンの権威でもあるアヴェルラ自身がその配置を監修しており、同程度の口径の魔導砲と比較して20%程度初速が向上している。
内部機構に刻まれたルーンは、自身がルーンの権威でもあるアヴェルラ自身がその配置を監修しており、同程度の口径の魔導砲と比較して20%程度初速が向上している。
基本的にはアヴェルラ考案の特殊弾頭、エーテル反応式弾頭(E.R弾=Ether React弾)が装填されている。
E.R弾は、弾頭に刻み込まれた火のルーンが機兵の魔力収縮筋内に入った際に、黒血油に含まれるエーテルに反応してルーンが起動し、赤熱するという単純な仕組みのもので、貫通力自体は通常の弾丸と変わらないものの、機兵内部に打ち込むことに成功した場合には内部で熱を放ち続けるため、熱暴走による全身の魔力収縮筋の破断や黒血油への引火など深刻なダメージを与えることが可能である。
E.R弾は、弾頭に刻み込まれた火のルーンが機兵の魔力収縮筋内に入った際に、黒血油に含まれるエーテルに反応してルーンが起動し、赤熱するという単純な仕組みのもので、貫通力自体は通常の弾丸と変わらないものの、機兵内部に打ち込むことに成功した場合には内部で熱を放ち続けるため、熱暴走による全身の魔力収縮筋の破断や黒血油への引火など深刻なダメージを与えることが可能である。
アイドラ・フライヤー

防御にも攻撃にも使える可動式の大盾。
本機の元となった雲集の幻装兵 ツラック・イェンシングに搭載されていた同装備を改修したもので、腕部と背部に合計4基装備されている。
本機の元となった雲集の幻装兵 ツラック・イェンシングに搭載されていた同装備を改修したもので、腕部と背部に合計4基装備されている。
機体前方に展開して防御に用いることはもちろん、内蔵された魔導砲を用いた牽制やアイドラ・フライヤーを用いた直接の打撃など攻防一体の装備である。
腰部魔導砲

腰部、サイドアーマーに装備される魔導砲。
口径が大きく、貫通力は低いが、衝撃力が高く、近距離での戦闘時に敵機のバランスを崩す目的で使用される。
口径が大きく、貫通力は低いが、衝撃力が高く、近距離での戦闘時に敵機のバランスを崩す目的で使用される。
シュライク



背部アイドラ・フライヤーに搭載される使い魔。
カプラ・ネラ・ドルミーレ製造当時にはなかった装備で、アヴェルラの要請により開発、搭載された。
機体全体に風のルーンが刻み込まれているほか、高品質な風属性の魔石を内蔵しており、限定的ながら飛行型の使い魔としての機能を実現している。
しかし、人が乗って操作することは難しく、アヴェルラの使用する人工精霊を憑依させることで始めて扱える装備となってしまったため、実質、アヴェルラの専用装備である。
しかし、人が乗って操作することは難しく、アヴェルラの使用する人工精霊を憑依させることで始めて扱える装備となってしまったため、実質、アヴェルラの専用装備である。
基本的には偵察用に開発された装備ではあるが、機体下部に備え付けられたブレードに風の刃を纏わせることで攻撃に使用することも可能で、アヴェルラは遠隔武器として用いることも多い。
トライロバイト

腕部アイドラ・フライヤーに搭載される使い魔。
シュライクと同じくアヴェルラの要請で開発された装備でこちらは地上での運用を重視して開発された。
機体全体に土のルーンが刻み込まれているほか、高品質な土属性の魔石を内蔵しており、地中を航行することも可能である。
トライロバイトには直接的な武装は装備されていないものの、機体後部に備えられた棘には魔墨を滲出させる機能が備えられており、アヴェルラは這い跡でルーンを刻ませ、トラップとして用いるというような使い方を好んでいる。
トライロバイトには直接的な武装は装備されていないものの、機体後部に備えられた棘には魔墨を滲出させる機能が備えられており、アヴェルラは這い跡でルーンを刻ませ、トラップとして用いるというような使い方を好んでいる。
このトライロバイトもシュライクと同じくアヴェルラの使用する人工精霊を憑依させることで遠隔操作を行う。
添付ファイル
- 05A02A99-D65E-4251-9B76-6EB7E11E5480.jpeg
- 1EA581E2-EADD-4F6A-9EEE-A9BF3CA1CDFB.jpeg
- 2B2F7167-118E-411C-A3AF-66DDE77A9F9D.jpeg
- 49A98A4E-DE32-48DB-994E-547799679B36.jpeg
- 4A01E9D5-4F4D-4B84-885C-26D737574120.jpeg
- 571E87AD-A58C-4855-86C8-F57935A0CA8A.jpeg
- 72CF22CB-1D58-4BF1-893B-036959E2933A.jpeg
- 798C2061-72CD-484F-AB07-E71557F0F82D.jpeg
- 8C01C6E7-3EB7-4962-8EF2-C9C81761EDF1.jpeg
- 9617F57B-A944-4AE5-A8D2-EBE46D6BD28C.jpeg
- B67DFDF1-7AD2-43DD-AD74-101BE698374B.jpeg
- C56EF734-C392-4B7A-9C43-AEC88A7BBDC4.jpeg
- C7BF95A0-6FC3-4B0C-A822-2C44F7FF39AB.jpeg
- DA5B8184-04CD-45F0-948F-1E33B01E5380.jpeg
- F7EB5A9F-B20E-45EA-AEEE-965AA3092656.jpeg