「呪術師 カメギク」
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年齢は自称300歳。
もっとも見た目は子供にしか見えない。一応成人しているはずなのだが。
もっとも、彼女が「許可」を与えた人間でないと店にたどり着けないように、呪術による防御をかけているが。
カナドの地からどうやって帝国まで移動しているのかは本人いわく「乙女の秘密」。
なお、エアボードを乗り回すのが好きで、帝国ではよく飛んでいるところを目撃されているようだ。
……というのは世を欺く仮の姿。
以下が呪術師カメギクの真相である。
真相
真名はゲンツル・サナエ・ファミリア。
だがいよいよ死霊術を学ぶ許しを受け、学び始めてしばらくした12歳の時に悲劇が起きる。
偶然手に入れた交霊石環儀の巻物の内容を、禁断の儀式と知らずに実践しようとしてしまったのだ。
幸い、巻物を手に取るよう仕向けて現世に降臨せんとした悪性の精霊が完全に解き放たれて取り返しがつかなくなる前に師匠のナルシマが異変に気付き、精霊を何とか追い払ったことで大事には至らなかった。
だが、精霊は追い払われるとき、嫌がらせで「停滞」の呪いを置き土産としてゲンツルにかけていったのだ。
「停滞」の呪いは、かけられた人間が一切成長しなくなる。
肉体的には、かけられた時点から、発育や老化が一切止まってしまう。
これだけなら不老の術なのだが、恐ろしいことに、精神的な成長もできなくなってしまう。
これによってゲンツルは新しい術や能力を一切覚えることができなくなり、思考や精神性も成長しなくなってしまった。
ナルシマは生涯をかけて呪いの除去に取り組んだが、呪いの影響はあまりに強く、ほんのわずか精神的に成長することができるようになっただけでゲンツルの肉体は12歳の段階で時を止めてしまった。
このままではいずれ不老の化け物として石もて終われると危惧したナルシマは、とりあえず死の間際にゲンツルに呪術師の役目の跡を継がせ、自分が施してきた呪いの解除を続けるよう言い残して没した。
以来、正式に呪術師を継いでカメギクと名乗るようになった彼女は呪いの解除に取り組んだが遅々として進まず、解除法を求めてさまよううちに異端視され始めたので、ムサシの人間と帝国にいる亡命カナド人(という触れ込みの木走党の草の者)を弟子にとり、身代わりをさせつつ、森林地帯に隠れ住んで研究を続けているのだ。
なお精神的な成長に関してはほぼ完全に解けており、新しい技能も覚えることができるようになったため、(十年以上かかったが)フライングボードを使いこなし空飛ぶ呪術師を気取っている。
弟子
カメギクには二人の弟子がいる。
カツラヲ
普段は常設交易都市ムサシに住み、師匠であるカメギクの呪術専門店を切り盛りしており、店に不審者が近寄らないようにする守りの呪術の維持と、店にやってきた人間への接客対応を任されている。
真名はケイ・サナエ・ファミリア。カラシンの家の娘だったが、表向きは病死したことにされている。
アジサイ
帝国国内をしばしばエアボードで飛び回っており、
と公言して回っている。
飲む打つ買う、特に機兵賭博が大好きで、呪術グッズが売れた金をギャンブルで散財するダメ人間……としてふるまっている。
実は木走党が帝国内に派遣している草の者の一人。「稼ぎをばらまく馬鹿なハグレカナド人」というカメギクのパブリックイメージを広めてよそ者の警戒を解きつつ、盛り場に出入りすることで忍者としての情報収集や風説の流布といった任務をこなしている。
(もちろんアジサイは真名ではないため、この名前を利用して呪術をかけてもうまくいかない)