彼女は厳密には旧世代型強化人間であったが、アーキバスの再教育に伴う実験的な調整により代替技術による焼き付きの中和に成功している他、持ち前の強靭な精神力もあり人格的にも安定している。
だが一方で再教育センター送りとなった諜報班の境遇と処置により、彼女のアーキバスに対する敵愾心は非常に強く、報復行為そのものを「しなければならない」と評し、楽しんでいる。
軍隊然としたベイラムにおいて彼女は非常に目立つ。ほとんどの場合、彼女は右手に杖や傘を持って、お洒落な帽子を被り、履いている靴はどれもヒール付きである。一時期とある憲兵が小柄な彼女に眼を付け服装規定違反で「周囲に溶け込め」と注意したことがあったが、以後一週間、誰も彼女がどこでなにをしているのか分からなくなった。
インダスに詰め寄られたその憲兵は掲示板に謝罪文を掲示しお咎めなしとした。掲示から2時間後、いつもの恰好でメタウロは再び出現した。
彼女の身体は精密検査と調査の結果、外見的には判別できないほど精巧な技術によって、複数の人物からさまざまな部位や臓器を移植されたことが判明している。使用された人物のほとんどは、彼女の所属していた諜報班のエージェントであった。