新進気鋭の独立傭兵の一人。
優れた才能を持っているわけではなく、乗機のポータントも特筆して性能の高い機体ではない。しかし意外に作戦成功率は高く、各勢力が一目置くようになった。
元はベイラムのMT部隊所属であり、レッドガン隊員による指導の下、ACへの機種転換訓練を受けていた。しかしベイラムの敗色が濃厚になった時期に、
レッドガン予備ACを持ち出して部隊を脱走。
もっとも、これはベイラムが意図的に行わせた行動であり、「ベイラムから離反した独立傭兵」という体裁でアーキバスの追撃を避け、本隊撤収後もルビコンにおける情報を収集する『眼』になる目的であった。
ベイラム再進駐時には追加派遣部隊のルビコン入りを支援したが、その後本社から出された「合流してACを返納し、MT部隊に復帰しろ」という命令に反発して離反。完全な独立傭兵として再出発を果たす。
アーキバスの依頼により、ボナ・デア砂丘のベイラム仮設補給拠点を襲撃する作戦を成功させた直後、
所属不明ACの奇襲を受け交戦。
乗機ポータントを破壊され、戦死した。
AC《ポータント》はベイラムが保有していた予備ACを、リプルア自身がカスタムした機体である。
ベイラムの差金であることを疑われないように動力のみBAWS製ジェネレーターに変更されているが、その他の機体構成はベイラム時代と変わらない。これはリプルア自身がベイラム時代から慣れ親しんだセッティングであると同時に、専門のアーキテクトへの依頼が難しかったという事情もある。
武装は元々ライフルとマシンガン、ミサイルが装備されていたが、攻撃力不足により任務で苦戦した経験から、火力の増強が行われた。
ライフルを外し、残弾を気にせず対物攻撃が可能なレーザーブレードと、十分な破壊力を持つグレネードキャノンを搭載。マシンガンを大容量マガジンを有する「常陳」に換装した。
一方でミサイルは元より装備していた4連装の軽装型をそのまま運用しており、機体のバランス維持を図っている。
結果として比較的オーソドックスな機体構成に落ち着いたが、以降目に見えて任務における戦果が向上し、駆け出しながら期待される傭兵の一人となった。