RANK 》 C

牡丹
AC // 朧月

BOTAN // ROUGETU

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所属   ベイラム/有明鋼業  強化世代   - 

共有ID   70S11KPQEZA9 (PS)

エンブレム


共有ID   13606A24ZHT1 (PS)

有明鋼業のロゴ


共有ID   黒-67LTCZ3AJTVN 白-56W5ZKQQQL6K (PS) 

相手だって人間だ、当て続ければ倒せない相手じゃない。

ベイラムの系列企業、有明鋼業のテストパイロット

金属加工への高い専門性で知られる有明鋼業はACパーツの開発も行っており、彼はそこで開発された新型パーツのテストを行っている。

幼少期よりACパイロットを志し、軍事シミュレーターに明け暮れていた他、開発部出身であることなどからACに関して豊富な知識を持っていることも相まってか非常に高い操縦技術を持っており、時折ベイラムの軍事作戦にも参加することがある。

その高い操縦技術を以て、不可能とされた軍事作戦を幾度となく成功に導いていることなどから登録から数か月でCランクに到達し、彼を「半世紀に一人の天才」と呼ぶ声は少なくないが、一方でテストパイロットとはいえ民間人である彼の精神的負担や、投入される作戦の多くが無謀なものであることなどを懸念する声は絶えない。

彼のAC「朧月」はベイラム標準機体であるメランダーをベースとしており、コア理論を考慮し近中距離での射撃戦を想定した構成となっている。彼の操縦技術を以て的確に射撃を命中させ、対象を確実に追い詰めていく戦闘スタイルを基本としている。






(アリーナの過去アーカイブより抜粋)



インタビュー記録:一夜の夢の如し
+ ...



インタビュー記録:一夜の夢の如し

ベイラム経済圏のどこかで放送された番組
左足のない独立傭兵が取材を受けている
--------------------
『部隊の撤退を確認、お前も撤退しろ!牡丹!』
『分かってる!分かってるがクソッ!こいつら猟犬みてえに食いついてきやがる!引き剥がせねえ!』


これは惑星■■におけるあなたの戦闘記録の最後の部分です。

ああ…。(顔を覆いしばらく黙る)
今でも時々夢に出てくる。

お辛いようでしたら一度休まれますか?

…いや大丈夫だ、続けてくれ。

では続けます。この時の状況を話してください。

ああ、この時の任務はMT部隊が撤退するまでの間殿を務めるという内容だった。
なんてことはない、当時はそういう任務ばかりだった。
主戦力を失ってベイラムは敗走中だったからな。

でもこの時は違った。
MT部隊の隊列がバラバラになって、一機、また一機とまるでサメにでも襲われてるみたいにレーダーから消えていった。

それで俺は悟ったんだ。
「こりゃあACの仕業だ、しかも腕利きの。」ってな。

MT部隊の連中を輸送機の位置まで誘導しつつ、俺は奴が自分に食らいつくのを待った。
そして、最後の一機を誘導し終えた直後だったかな?俺は奴と接敵したんだ。

奴は探査用ACに武器を持たせたような機体で、「本当にこんな奴が?」って思ったがその疑念は一瞬で払拭された。
奴は何発叩き込んでも全く怯まず、本当に人が乗ってるのか疑いたくなるような動きで俺の懐に潜り込んできやがる。
俺は奴の動きに全く対応できず四方八方からボコボコにされて、何だってんだと周りを見渡してようやく理解した。

「奴じゃなくて奴ら」要は3機いたんだ。

あまりに奴らの連携が取れてるもんで、俺は一機のACと戦っているって勘違いしていた訳だ。

んで、奴らの一機にぶった切られて愛機と左足にオサラバしたって訳だな。(失った左足を指差す)
尤も、この世からもオサラバしそうになったがな。へへへ

ありがとうございます。
では、運び屋を始めた理由について話してください。

あー、どこから喋るべきかな…。

あの後俺は奇跡的に助かった。
なんでも機体から投げ出されて虫の息だったところを回収部隊に拾われたらしい。
つっても感染症やらなんやらで死にかけて目覚めるのは2か月後だった訳だが。

目覚めた俺は強烈な喪失感を感じた。
なんというか、その、身体の一部が失われたような感じだ。
まぁ実際に失った訳だが。

半年間の入院生活の後、有明鋼業に戻った訳だが俺の代わりに別の奴がテストパイロットをやっていて、ベイラムの軍事作戦には参加しない方針になっていた。
まぁ当然だよな、元々俺を戦場へ送ることには反対していたし、貴重なACに乗れる社員を無謀な作戦ですり潰すなんてたとえ親会社の命令でもまっぴらごめんだからな。

俺は開発部に戻った訳だがさっき言った喪失感は日に日に大きくなっていった。
そしてある日、気が付いたら辞表を出して保険金と退職金であのオンボロの粗大ごみを買っていたって訳だ。(ACを指差す。)

半ば衝動だった。
決して有明鋼業での仕事が嫌だったって訳じゃない。
みんな俺に良くしてくれたし、俺を戦わせることに反対してたのも俺を想ってのことだ。

あー悪い、話がズレちゃったな…。

大丈夫ですよ、続けてください。

まぁあれだ、あの戦いで俺はどこまで行ってもACの操縦が上手いだけの一般人だって思い知らされたんだ。
確かに当時は軍人としての心得はあるつもりだったし、あの時の命に代えてでもMT部隊を脱出させるという覚悟は嘘ではなかった。

実際俺はやられたとはいえMT部隊を脱出させられたし、目標を達成できたという面で見れば俺は奴らに勝ったのかもしれない。
だが高Gや被弾をものともせず、自分を犠牲にしてでも目標を達成しようとする奴らの姿を見て、俺は委縮しちまったんだ。
要は負けたんだ。
たから独立傭兵になっても、命を懸けて戦える自信なんてなかったんだ。

だがよ、自分を犠牲にすることだけが覚悟ではないだろ?

俺は生き延びた。
かつての愛機がぶった切られても、敗血症になって死にかけても、左足を失っても、俺は生き延びた。
この何があっても生き延びるという意思というか覚悟は、何かに使えるんじゃないかと思ってな。
そして運び屋を選んだ、生きて荷物を届けるという仕事が天職だったって訳だ。
勿論ACに乗ってな。

ありがとうございます。
その…。いやすみません。

何か質問があるのか?続けてくれ。

すみません。
これは私個人の質問なのですが、有明鋼業でテストパイロットをやっていた時期はあなたにとってどのような時代でしたか?

うーん…。難しい話だな…。
一言でいうなら一夜の夢のような時代だったな。

一夜の夢と。

ああ、ガキの頃から夢見ていた職業に就けて、半世紀に一人の天才扱いされて、ある日急にパタッと消えちまう。
まるで夢を見ているみたいだった。

喪失感がなんだとか、覚悟がなんだとか言ってきたけど、一番は夢の続きが見たいんじゃないかなって。
実際夢の続きなんて見れるもんじゃないが、それでもどこかで見れるって信じてる自分がいるというか…。

なんか、結局何の答えにもなってなくて悪いな、今でも整理が付いてないんだ。

いえいえ大丈夫です。
お忙しい中、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。





備考

  • 朧月は有明鋼業にてテストベット用の1号機と比較用の2号機が存在、ベイラムの軍事作戦では専ら改造がされていない2号機で出撃する。
  • 有明鋼業のシンボルカラーである山吹色で塗装されている。
  • その扱いやすさから主にベイラムの新兵が用いるハンドガンとバズーカという構成は彼が確立した。
  • 二次使用OK、派手にぶっ殺しても大丈夫です。


関連項目


投稿者 デンノ2号
最終更新:2025年02月02日 00:16