登録日:2011/01/22(土) 22:40:30
更新日:2024/03/02 Sat 15:22:34
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力だ……力が欲しい……!
姉さんを取り戻すには、あんなくだらないやつらの言うことを
黙って聞かなくてもすむだけの、力がいるんだ!
自分の出来る範囲でなにか仕事をやったら、あとはのんびり気楽に暮らしたい
『銀河英雄伝説』は田中芳樹原作のSF小説である。
原作は総計1500万部を売り上げた大ベストセラー小説。
他にも、アニメ、漫画、舞台、パチンコ、ゲーム等数多くのメディアに進出している人気作品である。
物語の舞台は銀河系とSFチックだが文体はむしろ歴史小説に近く、「後世の歴史家は〜」などの言葉が多様されている。
2012年8月に宝塚歌劇団で舞台化される。
あらすじ
西暦2801年を宇宙歴とした遥かな未来。
その勢力圏を銀河系まで拡大させた人類は人類統一政府である銀河連邦を成立させるが、その政治体制は長い年月を経て腐敗していった。
社会の閉塞感を打破する指導者が求められる中、連邦軍の英雄ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムは、
やがて政界に転ずると民衆の圧倒的支持を得て強大な政治的権力を掌握し、首相と国家元首を兼任して終身執政管を自称、独裁政権を誕生させた。
宇宙歴310年に至って、「神聖にして不可侵たる」銀河帝国皇帝に即位して銀河帝国を建国、新たに「帝国歴」1年とした。
自ら信奉する正義を疑わぬルドルフは、共和主義者を中心とした反対派を弾圧・粛清。
自身を支持する「優秀な臣民」に対しては特権を与え、帝国を支える強固な貴族階級を形成した。
ルドルフの死後も、権力を得るのはその子孫に限られ、世襲だけが権力の移動のあるべき姿になったかにみえた。
共和主義者たちはルドルフの死後も圧政に耐え忍ぶ日々が続いたが、帝国歴164年、アーレ・ハイネセンを中心として帝国からの逃亡に成功。
銀河系の深奥部に歩を踏み入れ、半世紀に及ぶ道程の中でハイネセンを事故で失うなどの苦難の末、帝国歴218年、ついに安定した恒星群を発見。
そこで自由惑星同盟を建国し、再び宇宙歴を暦とする。
また恒星フェザーンにおいては、地球出身の大商人レオポルド・ラープの説得、賄賂を伴う工作により、
皇帝の主権の下にありながらも内政に関してはほぼ完璧な自治権を有した商業国家フェザーン自治領が形成された。
そして宇宙暦640年/帝国歴331年に発生したダゴン星域会戦で自由惑星同盟の存在が知れると、帝国はこれを征服すべき対象とみなした。
こうして人類は
専制政治を敷く銀河帝国
民衆共和制を唱える自由惑星同盟
商業を中心としたフェザーン
の3つの勢力に分かれ、慢性的な戦争状態が150年にわたって続いていた。
この長く不毛な戦いが永遠に続くかに思われていた宇宙暦796年/帝国暦487年、2人の英雄が出現し、人類の歴史は大きく展開し始める。
登場人物
主人公
●
ラインハルト・フォン・ローエングラム
「お前のおかげだ、キルヒアイス。帝国軍がまた勝って姉上に自慢できる」
CV:
堀川りょう
銀河帝国側の主人公。
野心家で英雄を絵に描いたような人物。
のちに皇帝に即位。シスコンだが銀河を統一した若き英雄
●
ヤン・ウェンリー
「四万隻の敵艦にかこまれて紅茶を飲むのは、けっこう乙な気分だな」
CV:
富山敬、
郷田ほづみ(螺旋迷宮での代役)
自由惑星同盟側の主人公。
「奇跡のヤン」「魔術師ヤン」の異名を持つ、自由惑星同盟最高の名将。
本人は歴史家志望で常に退役を望んでいるが、その意思とは裏腹に武勲を立て続け元帥にまで上り詰める。
銀河帝国
●
パウル・フォン・オーベルシュタイン
「オーベルシュタイン家が断絶しても世人は嘆きますまい」
CV:
塩沢兼人
ラインハルトの参謀役。
優れた戦略家で謀略を得意とする。
その冷徹さから「ドライアイスの剣」「絶対零度の剃刀」の異名を持つ。
自由惑星同盟
●
ワルター・フォン・シェーンコップ
「ならば小官も微力を尽くすとしましょう。永遠ならざる平和のために」
CV:
羽佐間道夫
「薔薇の騎士連隊」の第13代連隊長で白兵戦では無双な人。
独身だが、関係を持った女性は覚えてないほどの色男
後にイゼルローン要塞の防御指揮官に就任
●
ユリアン・ミンツ
「これから知るようにします(ドヤッ」
CV:
佐々木望
ヤンの保護者もとい養子。彼がいないとヤンはゴミと埃が友達の駄目人間になってしまう。
●
フレデリカ・グリーンヒル
「YESです閣下。Yesですわ閣下、えぇ喜んで」
CV:
榊原良子
ヤンの奥さんで副官。
美貌と知性を兼ね備え、献身的にヤンを補佐する。ただし料理は除く。
驚くべき記憶力の持ち主。
●
ダスティ・アッテンボロー
「逆らったやつは反革命罪で銃殺刑!」
CV:
井上和彦
伊達と酔狂で革命戦争を遂行する毒舌家。宇宙で最強の台詞、それは『それがどうした』
●
オリビエ・ポプラン
「ベッドが欲しい、女付きでなくていい」
CV:
古川登志夫
戦闘艇スパルタニアンのパイロットで、「ハートのエース」の称号を持つ撃墜王。
酒と女をこよなく愛し、陽気で不敵な性格で軽口を叩くせいかしばしばムライに睨まれる。別名「イゼルローンの諸星あたる」。
実は死ぬ予定だった。
●
ヨブ・トリューニヒト
CV:
石塚運昇
みんな大好き?エゴイズムの怪物 人型インキュベーター
チート保身術の使い手 若本規夫がいなければ今頃は…
●
アンドリュー・フォーク
CV:
古谷徹
自尊心とプライドだけの作中の中でも屈指のクズ。後の歴史家の評価でも散々である。中の人にも全く思い入れがないと言われる。
担当声優に名指しで嫌いといわれて知名度が上がった。(それまでは「誰だ?」という扱いだった。)
今ではレイズナーのゴステロに匹敵する人気がある。
余談だが作者の田中芳樹はモブも名前付きのキャラも容赦なく死なす。
主人公級の重要なキャラでもいきなり死なす。
余りの虐殺ぶりに一部では「皆殺しの田中」と呼称されている。
評価
全10巻の構想はあるも、読者に受入れられる作品であるかわからなかったため、最悪1巻だけでも完結するように製作された。
その影響は後々まで響いており、特に「キルヒアイスの死」は早すぎたと作者も認めている。
蓋を開けてみれば、すでに述べられたように圧倒的な支持を得ており、徳間がSF、ひいては後の
架空戦記ものに打って出る土壌を創り出したといってもいい。
一方で、読者に軍事的な理解がほとんど期待できない時代であったため(戦略と戦術の違いもわからない)、戦闘描写は現代の目からはかなりのツッコミどころがある。
特にあまりにも平面的な戦闘に終始したことは「宇宙空間の意味なくね?」と当時からも批判があったが敢えてそうした部分もありやむを得ないものとも言えるだろう。
なお田中は艦隊戦をナポレオン戦争の戦闘を基本モデルとし、1艦=1兵の感覚で描写したと語っており、その辺も平面的・陸戦的描写となった理由である。
メディアミックス
アニメ
まず第四次ティアマト会戦を軸に劇場版が製作され、好評を博したことから当時というか現在でも例を見ない
「週刊宅配OVA」というわけのわからん販売方法で製作された。
銀河声優伝説の異名もだがメカニックも
スタジオぬえ監修の下、陣営毎に統一されつつも個性を出した戦艦の描写等で強い印象を残している。
ゲーム
設定からして戦略シミュレーション向きなので、PCを中心に何度もゲーム化された。
コミック
道原かつみ女史の手で、ラグナロクまでコミカライズ。不定期連載絶賛中断中・・・
2016年現在、新たにフジリューがコミカライズに名乗りを上げ、時系列にのっとって執筆中。
アニヲタの追記・修正
- トリューニヒトのチート保身は凄すぎたな~
同盟でクーデターが勃発したときにクーデター派内部にスパイを派遣できるなどヤンやラインハルトに匹敵する手腕の持ち主だった -- 松永さん (2013-06-03 22:05:58)
- 細かいが、ルドルフ終身執政管←執政官だと思う -- 松永さん (2013-06-05 22:38:51)
- 正直言って原作を知っている人物から見れば、アニメの出来は良くない 外伝のこのアニメは語るに及ばない -- 名無しさん (2013-07-09 09:35:53)
- 地球教 暗殺事件を起こすのは良いが、
信者に身元がバレるような紋章を持たせたり
よりにもよって
トリューニヒトに
漏らしたり
ドジすぎだろ -- パキスタン (2013-09-28 20:09:31)
- アーヴによる人類帝国が侵略にきたら
四勢力が組んでも
勝てないような -- 松永さん (2013-10-03 10:36:58)
- 卿と我々にはいささかの見解の違いがあるようだ>アニメの出来は良くない 原作の筋書きをほぼ完全再現、補完もしている -- 名無しさん (2013-12-08 23:39:29)
- アニメで核攻撃を見逃したのをオーベルシュタインのせいにしたのはいただけな -- 名無しさん (2013-12-09 00:00:55)
- ↑金髪すら出し抜くオベの冷徹狡猾権力を現して むしろ良かったような -- 名無しさん (2013-12-10 08:05:29)
- まさか、再アニメ化とは…。新しい銀河声優伝説になると良いな。 -- 名無しさん (2014-02-14 08:07:13)
- ↑マジで?嘘じゃないよな? -- 名無しさん (2014-02-14 10:45:46)
- マジで。釣りじゃないぞ。 -- 名無しさん (2014-02-14 11:28:56)
- へっ? -- 名無しさん (2014-02-14 11:32:35)
- 今度は漫画版のキャラデザを再現するという話を聞いた。声優はほぼとっかえになるだろうけど、できれば原作再現ではなく、魔術師を還してほしい・・・ -- 名無しさん (2014-02-14 13:33:56)
- ↑多分うまくいかない、やめた方がいい。 -- 名無しさん (2014-03-02 06:42:36)
- ↑9 補完しているところもあれば、妙な改変も多いんだよね。一期はそれが顕著。イゼルローン戦終盤、帝国領侵攻作戦の会議、エベンスとヤンの会話等々。ミッターマイヤーの「埒もない」のように、逆にバカ正直に再現して原作未読者がポカーンとなるであろうシーンもあったり。マルアデッタなんかはOVAありがとうって感じだけどね -- 名無しさん (2014-03-03 23:25:00)
- リメイクじゃなくて新作だっけ?ガンダム並に声優亡くなったけどどうするのかね -- 名無しさん (2014-04-05 07:13:24)
- 漫画版は全体的にキャラが若すぎるのが嫌だな、不良中年とか黒狐とか -- 名無しさん (2014-09-29 18:52:49)
- DMMでゲーム化はいいんだが、事前登録するか迷う。 -- 名無しさん (2014-09-29 19:11:16)
- ↑3新作だったら全員変更するだろ、何的外れな心配してんの -- 名無しさん (2014-09-29 19:23:30)
- 某キャラと書いといてすぐに暴露とは -- 名無しさん (2015-05-14 16:55:26)
- 封神演義や屍姫とかのフジリュー(藤崎竜)が描くとか。個性の強い絵だから随分印象変わりそうだなぁ -- 名無しさん (2015-09-30 06:40:36)
- ミッターマイヤー、ベッドの上でも疾風だったって記述、あったっけ? -- 名無しさん (2015-09-30 07:10:13)
- まさかフジリューのコミカライズとは・・・ -- 名無しさん (2015-10-09 06:50:26)
- ↑打ち切りくらいそうだなあ 正直、絵柄に違和感ありすぎる フジリューの実力がないんじゃなくて、人選ミスという気がすごくする -- 名無しさん (2015-10-15 23:20:27)
- というか、もしかしてフジリューの絵柄でアニメ化するんだろうか・・・? -- 名無しさん (2015-10-15 23:22:13)
- ↑4 ドラマCDでそういう会話があるそうな -- 名無しさん (2015-12-01 11:45:10)
- 藤崎竜版のアンネローゼが妲己にしか見えない -- 名無しさん (2016-03-18 13:08:48)
- ベッドの上でも疾風ウォルフってのはロイエンタールの発言だね -- 名無しさん (2016-07-02 17:07:17)
- ↑公式アンソロ本付属のおまけジョークCDだから公式設定と言うには無理がある -- 名無しさん (2016-08-11 03:15:49)
- また1人名優が..... -- 名無しさん (2016-10-24 21:14:31)
- 冷静に考えれば帝国も同盟も戦争どころじゃなかったな。革命して再建させないとダメ。 -- 名無しさん (2016-11-02 17:39:10)