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更新日:2024/11/03 Sun 21:38:24
所要時間:約 19 分で読めます
パウル・フォン・オーベルシュタイン(帝国歴452年〜新帝国歴3年)は
銀河英雄伝説の登場人物。
ラインハルト陣営内で参謀役を務め、政治および戦略面で終始暗躍する。
●目次
■来歴
初登場は劇場アニメ第一作『わが征くは星の大海』の、第四次ティアマト会戦。
宇宙艦隊司令長官グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー元帥の参謀として登場し、幕僚として意見及び報告を行っている。
イゼルローン要塞陥落まで
原作での登場は
アスターテ星域会戦の戦功によるラインハルトの元帥就任から。
式典の終わりを待つキルヒアイスに接触し、昇進するラインハルトと上司に恵まれたキルヒアイスへの賛辞、
そして先天性の理由で義眼を使っており、ルドルフ大帝時代なら殺されていたであろうという帝政批判の声を上げる。
キルヒアイスはラインハルトの失脚を狙う人物の差し金ではないかと警戒し、ラインハルトもこれに同意する。
本格的な登場は
第7次イゼルローン要塞攻防戦から。
イゼルローン要塞駐留艦隊司令官ハンス・フォン・ゼークト大将の参謀として、同盟軍側の指揮官であった
ヤン・ウェンリー少将の策を読んで彼に度々意見具申した。
しかし全く聞き入れられず後手続きとなり、
イゼルローン要塞は陥落。さらに武人の本懐と称した無謀な特攻を仕掛けたことでゼークト大将を見限り脱出している。
帝国帰還後、敵前逃亡と要塞陥落の責を負わされそうになり、当時元帥へ昇進したばかりだった
ラインハルト・フォン・ローエングラムに助力を求めた。
さらにオーベルシュタインは会談の場で周知の仲であったキルヒアイスの退出を求めた上、承諾されると改めてラインハルトに義眼を明かして帝政批判を主張する。
ラインハルトは会話を打ち切ってキルヒアイスを呼び出し、オーベルシュタインを反逆者として逮捕するようを命じるが
「あなたもこの程度の人か…」
「けっこう、キルヒアイス中将ひとりを腹心とたのんで、あなたの狭い道をおゆきなさい」
この言葉を受け、ラインハルトとキルヒアイスは追及を止めてしまう。
「キルヒアイス中将、私を撃てるか。私はこの通り丸腰だ。それでも撃てるか。」
「撃てんだろう。貴官はそういう男だ。尊敬に値するが、それだけでは覇業をなすには充分とは言えんのだ。」
「光には影が従う…まだお若いローエングラム伯にはまだご理解いただけぬか」
キルヒアイスを認めつつ、大事を成すには足りない面があると指摘。そしてラインハルトに野望への意思と器量を問うたのである。
「よかろう。卿を貴族どもから買おう」
このやり取りを経て、ラインハルトはオーベルシュタインをイゼルローン失陥による問責から擁護した上で配下とすることに決めたのである。
(ちなみに漫画版やアニメ版ではこの前に
ロイエンタールが貴族に囚われた親友たるミッターマイヤーの救援をラインハルトに依頼する場面があり、依頼の姿勢を対比できる)
この時ラインハルトは各々自ら辞職した帝国軍三長官の座を皇帝から提供されていたがどれも固辞。合わせて責任は要塞指揮官と駐留艦隊指揮官の2人のみにあるとしてオーベルシュタインへの追及を阻止している。
以後ローエングラム元帥府に招集され、参謀長兼元帥府事務局長として従事する。
同盟による帝国領侵攻~リップシュタット戦役
続く
アムリッツァ星域会戦から艦隊参謀長(准将)として参加。ラインハルトの傍らで度々自らの見識を述べ同意を得ている。
一方でビッテンフェルトの自らの失策による救援要請を強硬に断る姿に
「はたして万人に対してこの姿勢が取れるのか。覇者は私情と無縁でなければならないのだ。」と内心でラインハルトを試す場面も。
この戦いで同盟軍への大打撃のみならず帝国領民に対し同盟への敵対心を植え付けることに成功し、功績により中将へ一気に2階級昇進している。
貴族連合との内紛である
リップシュタット戦役では戦略及び謀略を駆使してローエングラム陣営の勝利に大きく貢献している。
レンテンベルク要塞攻略戦時には、貴族連合軍の守将である
オフレッサー上級大将の捕縛を進言。捕えたオフレッサー自身を無傷で釈放しつつ部下全員を公開処刑。
これは反ラインハルトの急先鋒であるオフレッサーが裏切ったと思わせることを目的としており、本拠地である
ガイエスブルク要塞へ帰還したオフレッサーは弁解を受け入れられることなく処刑されることになった、これにより貴族連合軍内に疑心暗鬼が芽生えていくことになる。
その後半、自身の領地ヴェスターラントで起こった民衆の反乱に激怒したブラウンシュヴァイク公が、西暦時代からのタブーである地上への核攻撃を企んでいるとの情報が入る。
これを事前に察知していたオーベルシュタインとラインハルトだが、各メディアによって内容が異なるため以下に分ける。
オーベルシュタインはあえて虐殺を行わせて映像として残し門閥貴族の残虐性を訴えることを提案。始めは救援に向かおうとしたラインハルトだが渋々これを承諾する。
救援に向かう意向を示したラインハルトへ嘘の情報を伝え、意図的に核攻撃を阻止させなかった。
オーベルシュタインの提案をラインハルトは明確に却下し、ミッターマイヤー艦隊を救援に向かわせたがラインハルトとキルヒアイスの仲を裂き争わせようとしたフェザーンの策略で用意された別動隊によって、結果的にヴェスターラントの虐殺は実行されてしまう。
結果としてヴェスターラントの住民200万人は虐殺されたが、民衆の支持が圧倒的にローエングラム陣営へ向いた。
しかしこの虐殺を許してしまったことはラインハルトの周囲に後々まで影響を残すことになる。
貴族連合が追い詰められてリップシュタット戦役が終決し、戦勝式典を執り行う。
しかし現場でアンスバッハ准将による暗殺未遂事件が起こる。オーベルシュタインは身を挺してラインハルトを庇う。
キルヒアイス上級大将がアンスバッハに飛びかかって身柄を押さえたが、正面から抵抗されたキルヒアイスは傷を負って死亡してしまう。
アンスバッハはその場で自殺したものの、今度は暗殺の主犯として政敵である
リヒテンラーデ候に濡れ衣を着せ拘束するよう各提督に指示。
(この時、ロイエンタールはこのオーベルシュタインの策に『敵に回したくないものだ。勝てるわけがない』と皮肉を交えて評したという)
更にラインハルトにも立ち直って貰うため、彼の姉であるアンネローゼ・フォン・グリューネワルトにキルヒアイスの死を伝える役も担った。
自由惑星同盟への侵攻
ラインハルトが帝国内で権力を堅実にすると上級大将に昇進し、同時に宇宙艦隊総参謀長と統帥本部総長代理に就任。
帝国貴族残党のランズベルク伯アルフレットとレオポルド・シューマッハ大佐がエルウィン・ヨーゼフ2世を誘拐するという計画を、フェザーン自治領から齎された情報も含めて察知。最初はどうするか決めかねていたラインハルトに、敢えて誘拐を成功させる事で自由惑星同盟へ攻め込む正当性を獲得させると助言し承諾させる。
だが事が事なので無血で済む問題ではなく、宮廷の警備責任者であるモルト中将と更にその上官であるウルリッヒ・ケスラー大将にも罰を負わせる必要があった。
当初の意向ではモルトとケスラー2人とも自裁させるべきとの方針を示していたが、ラインハルトがケスラーの才覚を惜しんだためこちらは減俸に抑えられている。
オーベルシュタインの思惑通り、皇帝は誘拐されフェザーン経由で自由惑星同盟に亡命したため、同盟量侵攻作戦たる
ラグナロック作戦が発動した。
ローエングラム王朝の成立~死まで
ローエングラム王朝成立と時を同じくして、元帥に昇進し軍務尚書に就任。
自由惑星同盟降伏後に締結されたバーラトの和約以後、ハイネセンに高等弁務官として駐留していたヘルムート・レンネンカンプ上級大将を諭してヤンの暗殺を企てさせる。しかし暗殺は失敗しレンネンカンプは自殺する失態を犯していたが、一連の行為で暗躍していたのを誰にも看破されていない。
新領土総督
オスカー・フォン・ロイエンタール元帥が謀反を企てていると帝国内で噂され、実際にフェザーン元自治領主のルビンスキー及び地球教徒によってそれが
実現化されると、内務省内国安全保障局長兼内務次官の
ハイドリッヒ・ラングと共に帝政を壟断する者として非難を受ける。
これに対し和解をするためラングを引き連れロイエンタールの元を訪れようとするもラインハルトに制されている。
同盟滅亡後、最後の敵勢力であるイゼルローン要塞内の共和主義者らを引っ張り出すために旧同盟領に残った元要人約5000人を次々と逮捕。後に「オーベルシュタインの草刈り」と呼ばれる一連の行為は、
フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト上級大将の家訓に則った大々的な悪口によって早々に非難される。この対立は、一方は皇帝の人となりを批判すると共にそれに妄信する提督らを嘲笑し、一方は自分の戦果を侮辱された事で暴力的行為に頼るまでに悪化する。
ラグ
プール事件によって収監者が脱走・暴動をすると上記の対立関係が障害となり、ラインハルト直々に叱責と和解を行った。同時に草刈りの一件が失策であったと認めて容疑者を全て解放しているが、イゼルローン革命軍司令官ユリアン・ミンツ中尉はここまでを帝国の反感を自分へ集中させる作戦ではなかったのかと読んでいる。(この時、イゼルローンでは、オーベルシュタインへの罵詈雑言が多数記録されたり、アッテンボローがユリアンの冗談に対して、『帝国軍将兵が全員、顔にオーベルシュタインの似顔絵を張り付けた姿』を想像して胸が寒くなったりしたりしたという。なお、草刈りの件についてユリアンは『人々を納得させることはできず、憎悪と怨恨がなお残るだろう』『ヤンの苦悩や懐疑を超克するものであるはずがない』と評している)
またこの時元フェザーン自治領主アドリアン・ルビンスキーを逮捕することに成功している。全宇宙のカルテを一つ一つ調べあげるという気の遠くなるような作業の賜物ではあったが、既に末期の脳腫瘍で死に体だった彼から有益な情報が齎される事は遂に無かった。
そして最終話。詳細不明の皇帝病に罹患したラインハルトが崩御する夜に、仮皇宮で容態が回復しつつあると地球教徒の残党に情報をリークさせる。
後の無い彼らがおびき寄せられ一進一退の攻防戦となり、最終的に地球教徒は皇帝の病室に爆発物を投げ込む。
ラインハルトの居場所と彼らが思い込んでいたその部屋にいたのは、他でもないオーベルシュタインであった。
OVA描写では内臓や肋骨が見えるほどの重傷で、本人も助かる見込みが無いとして治療を拒絶し、執事への遺言のみを呟くと事切れた。
結果として彼は皇帝ラインハルトの身代りとしての死を迎えたが、これが冷徹な彼が皇帝に殉じたのか、あるいは計算違いだったのか。
彼を知る者の意見は二つに分かれ、しかも一方の意見を主張した者も、完全な自信を持ちえなかったという。
■能力
劇中全体を通して、艦隊戦などの物理戦闘ではあまり出番が無い一方、戦略及び政治の分野で広く活躍する。
人心、特に人間の悪意を予測・感知しコントロールする政治活動(敵味方問わず)で優位を獲る仕事においてはラインハルトの幕僚でも並ぶ者がいない。
オフレッサー無傷解放に反発していたレンテンベルク要塞攻略指揮官のミッターマイヤーとロイエンタールだが、この後に貴族連合に起きることを聞かされると苦い表情を見せつつ承諾。
さらに道原版では「効果が絶大なのは認めるが、オーベルシュタインのやり方は好かんな」と複雑な思いをこぼしている。
極悪な謀略もお手の物で、貴族連合討伐後の政敵となるリヒテンラーデ公に濡れ衣を着せて追い落としたり、ラングを支配下に置いてロイエンタールの謀反を起こさせるなど敵味方に遠慮のない行動は広く恐れられている。
本人自身は自分の謀略そのものが非道であること自体は自覚しているが、むしろそれに賛同した相手を逆に非難する材料として徹底的に利用するほど。
彼の政治的方針の一つとしてNo.2不要論が挙げられるだろう。ひいてはキルヒアイスやマリーンドルフ父娘、或いは自分もそうであったように、組織にNo.2は要らないと称する彼は度々その信念に基づいてラインハルトを掣肘していた。その過程でキルヒアイスは死に、帝国の双璧であるロイエンタールも対象と見做されてしまったが、そうした障壁が取り除かれた先に自分がNo.2として立っていたとしても容赦なく排する覚悟も有していた。
■人物
余はオーベルシュタインを好いたことは、一度もないのだ。
それなのに顧みると、もっとも多く、あの男の進言に従ってきたような気がする。
あの男はいつも反論の余地もあたえぬほど、正論を主張するからだ。
オーベルシュタインに私心がないことは認める。認めてやってもいい
だが奴は、自分に私心がないことを知りつつ、それを最大の武器にしていやがる。
オーベルシュタイン元帥は劇薬であって、患部は治癒する代わりに副作用が大きい……。
正論だけを文章として彫りこんだ、永久凍土上の石板……。
その正しさは充分に承知されながら、誰もが近づくことを拒む……。
徹底的なまでに効率性と能率性を追求し続ける功利主義者。
マキャヴェリズムの体現者でもある。
先天的な持病で両眼が義眼なため、時代が異なれば『劣悪遺伝子排除法』によって自分は処分されていたと時折自虐する。そしてその法律を制定した
ゴールデンバウム王朝の開祖ルドルフ大帝とその子孫、及びそれらが築き上げてきた全てを憎んでいる。そして彼の理想は打倒ゴールデンバウム王朝に傾倒しており、その上で新たな時代の幕開けとなる新王朝を作り上げる事である。
よって彼の上司たるラインハルトは新王朝立ち上げの道具に過ぎず、彼もそれは理解している。
即位したラインハルトも「自分に後継者ができたら、自分はさっさと廃位させて後継者の英才教育に専念するんじゃないか(意訳)」とこぼしてもいる他、
冗談交じりで「自分の存在が王朝の利益と相反するときは自分を廃立するかもしれない」とヒルダに語っている。
ヒルダもオーベルシュタインのことは「ラインハルトの忠臣なのだろうか?(=ローエングラム王朝の忠臣ではあって、ラインハルト個人の忠臣ではないかもしれない)」と懸念を抱いている。
ラインハルトから嫌がらせ目的で自分の命が賭けられるかと問われた時は即答して肯定している。
また講和を餌にイゼルローン要塞からヤンを引きずり出す際、人質として要塞内部に拘留する高官の候補者がいない時は自分がなると進言している他、
最終話では地球教徒のテロでラインハルトの居場所として自分の部屋を伝えて騙し、自分が犠牲となっている。
信頼と呼べるものは非常に薄く、ラインハルトとはあくまで利害の一致で行動を共にしているだけでしかない。
寡黙で功利主義なのも合わさってとにかく非協調的で空気も読まず、
ラインハルトとヒルダの
結婚式の真っ最中ですらお構い無しに中断させて重大な事項を報告した。
この時には参列者からも『
式が終わるまで待てないのか。空気を読め馬鹿(意訳)』と罵倒されるも、「危急は待ってはくれぬ」と正論を返して黙らせようとしたほどである。
同時に徹底的な秘密主義を貫いているため、他の提督達と足並みを揃えようとはせず重要な情報を独占したまま独自に活動を続けたりするため、こうした態度は後世からも非難の対象となっている。
ミッターマイヤーは「オーベルシュタインは自分以外の幕僚が反逆者予備軍だと思ってる(意訳)」と評しており、彼の「ナンバー2不要論」や秘密主義も潜在的にはこの思想が見え隠れする。
他の提督から嫌わているが、彼も他の人間を信用していなかったのかもしれない。
彼の吐く言葉は一貫して正論であるが、しかし軍事的浪漫主義が跋扈するローエングラム陣営の中で、現実的かつ正論家である彼の言動はとても受け入れられる様子は無く、時として相手を激怒させるような状況もあった。
特に
ビッテンフェルトなどは彼を露骨に嫌っており本人の前でも堂々と大声で悪口を言うほど。
(ロイエンタールやミッターマイヤーもオーベルシュタインを嫌っていて、ロイエンタールなどは『あの』オーベルシュタインとわざわざ『あの』をつけて述べるうえに、提督たちの中で最も流ちょうに『あの』と発音したという)
温厚なキルヒアイスですら「危険な男」と直感して嫌悪を抱いたほどで、さらにそのキルヒアイスが不慮の死を遂げる原因にもなったために彼の幕僚達はもちろん、リップシュタット戦役でキルヒアイスの指揮を受けて共に戦ったワーレンとルッツも同様に強い恨みを抱いている。
オーベルシュタイン参謀長をおそばから遠ざけください! あの男は一時の利益のためにラインハルト様に間違った道を進ませようとしました! この先何度同じことがあるかもしれません!
by.ジークフリード・キルヒアイス
自分では忠臣のつもりかもしれんが、このままだと奴と波長の合わぬ人材を次々と排除して、ついには王朝の土台にヒビを入れるぞ!
あのオーベルシュタインは死ななかったか。奴が人間であると証明するせっかくの機会だったのにな。
ヤン・ウェンリーよりもあのオーベルシュタインがいなければ宇宙は平和、ローエングラム王朝も安泰。万事、めでたしめでたしというものさ。
誰かのように陰険姑息な策謀をめぐらして陛下の背中を刺したりはせぬ……!
オーベルシュタインはともかく、他の三人とはまた再会したいものだ……
by.ウォルフガング・ミッターマイヤー
何しろ我が軍には目下ナンバー1、ナンバー2がおらず……纏め役を欠くのでな!
単に可能性の問題として言うのだが、歩く毒薬のオーベルシュタインめが何らかの魂胆で一件を仕組んだのだとしても、俺は驚かぬ。
オーベルシュタインがヤン一党に殺害された後、俺達がその復讐をしてやる義務もないはずだ。
by.オスカー・フォン・ロイエンタール
我らが総参謀長どのは人間には嫌われても犬には好かれる訳か。犬同士、気が合うのだろう
オーベルシュタインの奴はああやって葬儀さえ取り仕切っていればいいのさ。よく似合うし、誰の迷惑にもならんからな。
俺は死ぬことなど少しも怖くない。だがオーベルシュタインの巻き添えになるのは御免被る!
奴と同行してヴァルハラを行くことになったら、俺は奴をワルキューレの車から突き落としてやるからな!
何故だ!? 何故、オーベルシュタインの野郎が死なないで皇帝が亡くなるんだ!?
by.フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト
式典の最中に義手が勝手に軍務尚書を殴りつけでもしたら洒落にもならん。
……いや、それも手かな?
by.アウグスト・ザムエル・ワーレン
元はと言えば、あやつが余計な差し出口を利いたからではないか!
あのオーベルシュタインより早く死んでたまるか!
俺は奴の葬儀の時に、心にもない弔辞を読んで、心で舌を出してやる。
by.コルネリアス・ルッツ
陛下。この一件に関しましては、私も軍務尚書と意見を等しくします。
by.ウルリッヒ・ケスラー
前線指揮官たちと比べて言葉が控えめであるが、中盤以降は首都星に留まることが多い彼もオーベルシュタインを好ましくは思っていなかった様子。
なお来歴の項の通り、ケスラーは皇帝誘拐を見逃すオーベルシュタインの謀略のコストとして切り捨ての対象となり自裁の形で殺されかけている。
ラインハルトが才覚を惜しんだため早々内々のうちに自裁案は却下され減給処分となり、劇中でケスラーがこのことに気づいた描写はない。
イノシシに聴かせるにはジャッカルが作った曲でたくさんだ!
by.エルネスト・メックリンガー
シヴァ星域会戦においてビッテンフェルトと言い争いになった際、オーベルシュタインと同じやり口で収めようとしたために
「いつからオーベルシュタインの作った曲に合わせてピアノを弾くようになりやがった」と
えせ詩人野郎呼ばわりされたために返した言葉。
この時、ラインハルトが病に倒れるという非常事態で本人も冷静さを欠いていたとはいえ、オーベルシュタインをジャッカル呼ばわりするほど内心では嫌悪していたことが覗える。
私生活は執事のラーベナルト夫妻と拾ったダルマチアンの老犬がいるくらいで、血縁者の情報は一切不明。
皇帝として世継ぎを儲けることを勧めたラインハルトから言葉を返された際に「オーベルシュタイン家が断絶しても世人は嘆きますまい。」と語っており、末裔である可能性もある。
ちなみにこの老犬は元帥府に出向いた際に何故かついてきていた野良犬で、衛兵から本人の愛犬と見間違われたのに感心してそのまま飼い始めたもの。
愛着はあったようで
ナイトハルト・ミュラー曰く「生意気にも柔らかく煮た鶏肉しか食わない」らしく、夜中に自身が肉屋に出向いて鶏肉を購入している姿を目撃されている他、今際の時には老犬の好きにさせてあげるようラーベナルトへの遺言を残している。
■人間関係
ラインハルトの腹心の友。
優しい性格のキルヒアイスに政治謀略は向かないと考えたラインハルトがオーベルシュタインを参謀として迎え入れ、ラインハルトの覇道への一歩となった。
軍事的能力でもラインハルトに匹敵するとされるが、オーベルシュタインの掲げるNo.2不要論の元では火種となってしまった。
ヴェスターラントの件で友情に亀裂が入り、特例として許されていた式典中の武器携帯も認められなくなったことがリップシュタット戦役式典での死の理由の一つとなった。
その死に落ち込み続けるラインハルトに「私を責めないのは立派なことですが~」と言葉を向けており、
オーベルシュタインも自分の方針がキルヒアイスの死の理由の一つであること、少なくそう見られることは理解はしていた様子。
ゴールデンバウム王朝の軍人で大将。イゼルローン要塞の駐留艦隊司令官を務める。
ラインハルト陣営に加わる前の直属の上司で第七次イゼルローン要塞攻略戦の直前に彼の幕僚として赴任したが、当の本人はオーベルシュタインを「陰気を絵に描いたような男」と毛嫌いしていた。
典型的な軍人気質な性分から当然、オーベルシュタインとは反りが合わず彼の的確な意見具申も退け続け、ついには追い出してしまう。
挙句の果てにはヤンによって奪われたイゼルローン要塞に部下を道連れに玉砕しようとするが、トールハンマーによって旗艦もろとも宇宙の藻屑となった。
オーベルシュタインからは「忠誠心を刺激するような人間ではない、怒気あって真の勇気なき小人」と吐き棄てられている。
かつてはブラウンシュヴァイク公に仕えていた軍人で、当時の階級は大佐。後に少将となる。
リップシュタット戦役間近に、アルツール・フォン・シュトライト准将とラインハルト暗殺計画を進言するも、実力差で劣るからだと勘繰ったブラウンシュヴァイク公に拒絶される
諦めたシュトライトに対して独断で行動をするも、予見されており失敗。しばらく逃亡した後に自首。
ラインハルトと面会した場でブラウンシュヴァイク公の批判を交えつつ自分を売り込み、神経の太さを見たラインハルトにオーベルシュタインの元へ送られる。
胃痛などによるリタイアが続出する部下の中にあって長く務めあげており、時として物怖じせず単刀直入に意見する度胸すら見せつける。
それは時としオーベルシュタインの不興を買う事もあったが、彼なりに自嘲する姿を見せるなど心を許していたようにも思える。
久々にワロタ
ゴールデンバウム王朝で民衆や敵対勢力を弾圧してきた秘密警察組織「社会秩序維持局」の局長を務めていた人物。
自らをオーベルシュタインに売り込み、ローエングラム王朝においては「内国安全保障局」と名前を変えてそのまま居座る。
オーベルシュタインからは敵を排除するための道具としか見られていない。
会議の場でラインハルトの威を借りた発言をしたためロイエンタールに手厳しく罵倒され、その逆恨みで彼を陥れようと暗躍するようになり、結果としてロイエンタールの反乱へと繋がっていく。
会議での罵倒は出席する許可をオーベルシュタインが他提督の了解を得ないままでいた等の不注意から起きたことであり、彼の非協調性や寡黙な部分の悪い面が大きく出てしまったものでもある。
ローエングラム王朝の官僚で、バーラトの和約後、同盟に駐留する帝国高等弁務官レンネンカンプの首席補佐官を務める。
実はオーベルシュタインの
スパイであり、レンネンカンプの動向を知らせる役目を担っていた。
法知識に詳しく行政処理にも長けているが本質的には悪徳官僚のような人物で、同盟の法の穴を突いて退役していたヤンを無理矢理逮捕させようとレンネンカンプに入れ知恵をしたり、第二次ラグナロック作戦による同盟完全征服の際には統合作戦本部長ロックウェルに最高評議会議長レベロの暗殺をそそのかしたが、これら卑劣な小細工がラインハルトの逆鱗に触れ、ロックウェル共々薄汚い
ハイエナとして粛清されてしまった。
オーベルシュタイン直属の部下の一人で少将。
フェルナーと比較すると柔軟性や主体的な判断力などが極めて欠けており、オーベルシュタインからの命令を機械的に実行するだけの
ロボットのような人物。
ラグプール事件でフェルナーが負傷した際は臨時代理を務めるがこの性格もあって酷く事務的かつお役所仕事な対応しかとれず、ミュラーやワーレンらが不快になり半ギレするほど。
つまり、軍務省はフェルナーがいないとまともに機能しないということの証明でもある。
ちなみにローエングラム王朝における軍務省では彼を含めてオーベルシュタインの性質を色濃く受け継いでいる者がほとんどで、むしろフェルナーのようなタイプは異端とされている。
自由惑星同盟軍の軍人で、帝国からの亡命者で編成された陸戦部隊「薔薇の騎士」連隊の第十三代連隊長。
作中では面識こそないものの、シェーンコップはオーベルシュタインの第一印象を「帝国印、
絶対零度の剃刀」と何故か見知ったように語っている。
本人によれば帝国に住んでいた幼少時代に母親と一緒に街を散歩していた際、
「向こう側から目付きの悪い陰気そうなガキが歩いてきたから、思い切り舌を出してやった」
「もしかしたらそれがオーベルシュタインだったのかもな」と言っている。当人たちは年齢的にも近いために本人だった可能性が高い。
ちなみにシェーンコップはさらに
「石でもぶつけといてやればよかったな」とも言っている。
「それがどうした!」が口癖の同盟軍軍人。後にイゼルローン革命軍副司令官。
『オーベルシュタインの草刈り』のさい、帝国から護衛を依頼するというユリアンの案に「オーベルシュタインに命運をゆだねるのか!?」と難色を示したさいに、彼から「帝国軍の全員がオーベルシュタイン印の製品ではない(=全員がオーベルシュタインと同類または彼の息のかかった者ではない)」と返され、そこから帝国の将兵全員がオーベルシュタインの写真を顔に貼り付けた様を想像して胸を悪くした。
ヤンの養子。そして、イゼルローン革命軍中尉にして総司令官。
オーベルシュタインのやり方を「その場を収まるだろうが、裏には不満や怨嗟がたまっていくだろう」「ヤンのやり方を超越するものであるはずがない」と否定している。
自由惑星同盟軍の軍人にしてラインハルト最大の宿敵。
ローエングラム王朝の成立後は潜在的な危険分子とみなして度々彼を排除するべく陰謀をめぐらしており、最終的には地球教に暗殺されたことによって目的が達せられた。
ヤンのことを過大評価していた節があり、元帥待遇で旗下に加えようとしていたラインハルトに対して「迎えるところ大なら他提督の反感を買い、小なら彼は応じない」と助言していたが、実際のヤンの望みは退役して余生を静かに過ごしたがっていただけであり、完全に的外れであった。かつて夢見ていた戦史書に埋もれて研究に没頭できる立場を与えれば喜んで応じたであろう。
直接対面する機会が無かったこともあり、結果を重んじるオーベルシュタインにはヤンの軍人らしからぬ気風までは読めなかった模様。
ただ、ラインハルトの個人的なプライドを刺激し(ヤンにはほぼ非がないが)
回廊の戦いの原因となったのも確か。オーベルシュタインの立場からすれば、ラインハルトを皇帝の本分に専念させる上での障害と見なし、戦場では手に余るので謀略や暗殺で処することを考えるのは筋が通っているとも言える。
■余談
誕生日は5月5日の子供の日。
これは道原かつみ版漫画でキャラクター
プロフィールを作る際に各キャラクターの誕生日を田中芳樹と道原かつみとの間で決めようとしたとき、
最初キャラがキャラだけになかなか決められず、仕方なく田中芳樹が
オーベルシュタインに最も相応しくない日ならあるとして子供の日を出して、即断で道原かつみが決めたという経緯がある。
ゲーム『ちびキャラゲーム銀河英雄伝説』では、軍務尚書である彼の部下として働くルートがある。
ただ他で語られるように、激務かつ胃痛で倒れる者が多い職務なので主人公も過労から倒れてしまう。
この時、飼っている犬にまで主人公はいびられている。
削除予定項目を助けるふりをするのは、偽善であるだけでなく、追記と修正の浪費だ……
- 新アニメ版しか知らないんだけど、思い浮かべようとするとどうしてもリヴァイ兵長が出て来てしまう。旧版は何となく土方歳三に似てる気がする -- 名無しさん (2021-02-22 19:40:25)
- 追記修正料、一億万帝国マルク イゼルローンも可 クレジットも可(作成乙 -- 名無しさん (2021-02-22 19:44:10)
- 結論だけを言えば間違いは少ないんだろうが、過程でどんな手使うかわからんから一人にするとおっかなすぎる、しかもまともにやりあえるのはラインハルト、元帥衆、フェルナーくらいときた -- 名無しさん (2021-02-22 19:54:38)
- マキャヴェリズムは失敗時のリスクが非常に高く、どうしたって失敗リスクはなくならないため綱渡り。最後まで綱を渡り切った感じがした。 -- 名無しさん (2021-02-22 20:08:12)
- 良くも悪くも能力が高い。諸刃の剣。 -- 名無しさん (2021-02-22 20:25:15)
- 唐突にラングの所でネタかましてくるのやめろw -- 名無しさん (2021-02-22 20:39:03)
- 久々にワロタ こういうAAが沢山使われてたのが昔の2chなんだよな 今のSNSはAAとか使いようがないから寂しい -- 名無しさん (2021-02-22 21:01:20)
- 永久凍土の下に激情のマグマが煮えたぎってる人。繰り出す進言や策が全てド直球で、ローエングラム元帥府の中で一番の脳筋メンタルなのはこの人ではなかろうか(ビッテンはあれで割と広い視野で物事を見てるし)。 -- 名無しさん (2021-02-22 21:30:49)
- まさに劇薬よな。メリットもデメリットも強すぎる。 -- 名無しさん (2021-02-22 21:38:16)
- 劣悪遺伝子排除法って旧優生保護法が元ネタ? -- 名無しさん (2021-02-22 22:10:30)
- ↑元ネタがドイツなんだから、そのままナチの安楽死政策じゃないの? -- 名無しさん (2021-02-22 22:23:00)
- ↑どの国も似たような事してたんだな。 -- 名無しさん (2021-02-22 23:02:45)
- ラインハルトに私情を捨てるように言っといて、自分自身も復讐したいからな・・・ -- 名無しさん (2021-02-22 23:14:14)
- この人の職場、激務や過労はあってもパワハラやいじめのような非効率なことは許さない感じはする -- 名無しさん (2021-02-23 01:24:53)
- ↑理詰めの極みだから合わない人は相当ストレスだろうけどな。性格は周囲も知るところだから人選は慎重だろうし配置変え願いも割と融通きかせてそうだけど。 -- 名無しさん (2021-02-23 01:34:35)
- 理詰めで納得できて能力がある人ならいい職場だろうな。あとオーベルの悪口言っても自分が不満の対象になって職場が結束してるならまあいいや、で済ませそうではあるし -- 名無しさん (2021-02-23 01:39:22)
- 戦闘妖精雪風の特殊戦みたいに、人間に心から用事がない系の人物が集まりそうだ -- 名無しさん (2021-02-23 02:12:36)
- 『いつも心にオーベルシュタイン』っていう4コマ漫画が笑える -- 名無しさん (2021-02-23 06:17:31)
- 舞台版だといい人ぶりで、「これがあのヴェスターラントの惨劇を起こしたオーベルシュタイン?」と思うのだが、最後まで見ると「なるほど、これは冷徹な軍務尚書が誕生するまでの物語だったのか」と分かるんだよね。オーベルシュタインが何故ああなったかと考える事では興味深かった -- 名無しさん (2021-02-23 08:18:49)
- ヴェスターラントは最低の愚策だよ。だってラインハルト最大の武器は民衆からの圧倒的支持なのに、それを一発で潰す行いは絶対にしちゃいけない。キルヒアイスのように幕僚からも見放された可能性だってあるし、発覚しなかったのは単なるラッキーだからな。理屈でしか物事を考えられず人間の感情に疎いのがオーベルシュタインの弱点なんだよな -- 名無しさん (2021-02-23 08:24:05)
- あんまり語られる機会が無いけど、事務的・実務的手腕も非常に卓越してる -- 名無しさん (2021-02-23 15:07:53)
- オーベルシュタインの哲学はラインハルトが名実共に№1でいられたから有効だったって気がする。ラインハルト亡き後皇帝の私物ではない国家を安定させるには各成員が職権職分を遵守しつつ相互に抑制し合う体制にする他なかったとおもう。まあそれが立憲制なんだけど。 -- 名無しさん (2021-02-23 18:14:22)
- ↑むしろオーベルシュタインが狙っていたのはそれだろ。ローエングラム王朝はラインハルトの個人的な力量とラインハルト個人に対する忠誠心によって成り立っていた。それをラインハルト無しでも存続する様に改革したいというのがオーベルシュタインの考え。逆に今のまま個人的な繋がりが良いと言うのがラインハルトやローエングラム王朝の将校達 -- 名無しさん (2021-02-23 19:41:18)
- ↑ローエングラム王朝は云わばワンマン社長の元で急成長したベンチャー企業なんだ。大企業に成長した以上、個人的な紐帯よりも組織を優先せねばならないというのがオーベルシュタインの考え。オーベルシュタインのNo.2不要論も大きすぎる権限を持った人間は組織を安定させる上では有害である。組織のルールよりも個人的な繋がりが優先されるのは小さな組織なら兎も角、大組織では許されない。と言う意味だと個人的には解釈している -- 名無しさん (2021-02-23 20:02:23)
- ↑思うにもしもラインハルトが長生きしていたらオーベルシュタインは最終的にラインハルトをローエングラム王朝から排除しようとしていたと思う。 -- 名無しさん (2021-02-23 20:06:17)
- 人間の悪意は世の中を動かすものとして注目してた一方、善意の感情はほぼ無視してたのが良かったのか悪かったのか。 -- 名無しさん (2021-02-23 20:20:29)
- ↑それこそオーベルシュタインがキルヒアイス排除した理由じゃないの。理屈ではNo.2の存在が危険だとしても、人間としてのキルヒアイスの感情をまるきり見てなかったから、理屈だけでキルヒアイスを邪魔と判断した。ヤンだって彼の内心を理解しておらず排除しようとしたし。人心を理解できてなかったオーベルシュタインは策略家としては二流である、なんて批判を銀英伝考察サイトで見たことあるわ -- 名無しさん (2021-02-23 22:33:54)
- ↑いや、オーベルシュタインはかなり人の心を理解している。もしくは人間の心に強い興味を持っている人間だよ。ただオーベルシュタインは人間の心が移ろいやすい事も知っているから個人の感情を排除していたんだと思う -- 名無しさん (2021-02-23 22:53:18)
- No.2不要論って権力集中による安定狙いという意味では一理はあると思うがなあ。実力十分で市民の人望も悪くないキルヒアイスがNo.2のまま生き続けていたらヴェスターラントや焦土作戦あるいは戦死遺族に対ラインハルトの行動を期待されたらどうなったか分からないし。トップとそれ以下の格差を広げておけば反乱が起きてもトップの元に兵を集めて鎮圧できるのはロイエンタールの件で示した通り(あれは結果的に内部崩壊もあったけど)。 -- 名無しさん (2021-02-23 23:10:33)
- オーベルシュタインもキルヒアイスがラインハルトを裏切る可能性が低いことは理解していたと思う。ただオーベルシュタインにとっては裏切る可能性が有り、なおかつキルヒアイスがラインハルトを裏切った場合、ラインハルト体制が崩壊する可能性があると言う時点でキルヒアイスは排除されるべき存在なんだ -- 名無しさん (2021-02-23 23:14:09)
- ↑2実際田中先生も、実際にキルヒアイスが生き続けていたら、いずれラインハルトと袂を分かつ選択を迫られる状況になる可能性が高いと言ってるからね。 -- 名無しさん (2021-02-24 00:39:59)
- ヤン幕僚だったら、どうなってだろう -- 名無しさん (2021-02-24 01:11:50)
- ↑難しい仮定だな「法律で殺されかけて国を恨み」「上司を見限って逃亡し」「権力者の器ありと見てラインハルトに助力を求める」の3点揃って作中の流れになるわけだからどこまで背景を崩すのか。ヤンに権力を掴むよう煽るのはシェーンコップがやってたけど。 -- 名無しさん (2021-02-24 01:40:03)
- 「アスターテでパストーレやムーアを見限って逃亡し、イゼルローン攻略でヤンの部下になったオーベルシュタインがいたら?」という想像はありかも。ラップやシェーンコップのポジションのIFにもなるかな。 -- 名無しさん (2021-02-24 01:45:52)
- ↑4 え、そうだったの!? -- 名無しさん (2021-02-24 09:58:55)
- OVA限定の設定ばかりで小説設定の記載はほぼなしか。時代だね。ヴェスターラント虐殺はラインハルトがちゃんと同意したのに -- 名無しさん (2021-02-24 10:13:11)
- ↑時代なら新アニメの設定中心になるのでは……? -- 名無しさん (2021-02-24 10:15:26)
- 正論家の能吏だけど折り合いに無頓着あるいは失敗してるタイプ。オーベルシュタインはその欠点が爆発する前に退場した感じ。現実ならフランスのリシュリューとか。タイプは同じだけど退場前に爆発したのは鳥居耀蔵とか梶原景時とか。 -- 名無しさん (2021-02-24 11:07:44)
- ↑ どうだろ。人間の負の感情を予測する事にかけては超一流だから、折り合いうんぬんで誰かが爆発してくるなら対策を立ててくるんじゃね。エグい対策を。 -- 名無しさん (2021-02-24 14:55:35)
- ↑2 師よ、不勉強で申し訳ない。鳥居耀蔵とはなんぞや? 梶原景時は聞いたことあるのだけど。 -- 名無しさん (2021-02-24 14:59:51)
- ↑江戸の町奉行。有能ではあったが町民に嫌われまくっただけでなくボスの水野忠邦を売ったりした。売った水野がちょっと戻るのに成功したのでぶっ潰されて完全失脚した。あの遠山景元(遠山の金さん)のライバルみたいな人。 -- 名無しさん (2021-02-24 17:27:25)
- ↑Wikipedia見たら失脚後は憑き物落ちたのか酷い目に遭いつつも領民から慕われるようになったり晩年は穏やかに過ごしたらしいってあって公人としては大爆発ではあるけど、ある意味では失脚してよかったんじゃってなったw -- 名無しさん (2021-02-25 04:18:28)
- ローエングラム朝の汚い部分を一手に担いすぎたせいで便利すぎるキャラになってたな。その点においてだけは好きになれないキャラだった -- 名無しさん (2021-02-25 15:56:17)
- ↑まあそういう嫌われ役というか汚れ役て便利過ぎて使いまわされるからねえ。NARUTOのダンゾウとか -- 名無しさん (2021-02-25 16:12:37)
- ↑一番汚い卑劣様は魅力的だし、あまり使いまわされた気がしない不思議 -- 名無しさん (2021-02-25 16:19:46)
- ↑基本的に卑劣様は作中から100年近く前の人物だからな。千手兄弟が主人公の『千手秘伝』とか歴代火影が主人公の『火影秘伝』とかで第一次・第二次忍界大戦の話が掘り下げられたら読者のイメージも変わるんじゃない?もしくはうちはマダラが主人公で『うちは秘伝』とか -- 名無しさん (2021-03-03 02:29:52)
- 「オーベルシュタインがヤンの元にいたら?」というコメント見て考えてたけどやっぱ相容れないんじゃないかな。焦土作戦ですら「自分にはここまでやれないだろう」と言ってるし、民衆の虐殺を見逃すなんてしたら民主国家の軍人という信念が根本から崩れる。ビュコックも同様。思想的にはクーデター起こした連中が近づく余地ありそうだけど、スタジアムの武力鎮圧いいとしてもあっさり経済崩壊起こした無能さを見て結局見限りそう。 -- 名無しさん (2021-03-04 13:58:18)
- オーベルシュタインもヤンには自分を売り込まない気がするな、自分を使うような人間かどうかは選ぶだろうし -- 名無しさん (2021-03-06 08:44:21)
- 色々言われてはいるものの、ロイエンタールの乱の後は、ふと『口数が多くなった』と苦笑いしてたから、やっぱり他の提督らを見たり接したりしてきて、朱に染まってきたんだろうね。あのまま染まっていったら……と思うけど、その前にあの襲撃事件による致命傷と、物語の終わりが来てしまったという……。まさにご愁傷様。せめて天上では少しでも丸くなっていてほしいな。 -- 名無しさん (2021-03-06 11:18:50)
- あれ? ロイエンタールの反乱は、地球教徒のテロと、グリグリ(グリルパルツァー)のやらかしが合わさった結果であってあくまで予想外であり、べつにオーベルの差し金ではないんじゃないかい? 僕はそういう認識だけど。 -- 名無しさん (2021-04-18 16:11:19)
- ”あの”オーベルシュタインって言い出したのはロイエンタールじゃなくてミッターマイヤーじゃなかったか?流暢発言って言ってる辺りネタか? -- 名無しさん (2021-06-20 22:09:05)
- ↑あれ、そうだったっけ? 教えてくれてサンクス。それと流暢な発音の件は、ジョークではなくマジ。なにかでそんなことを読んだ覚えがあったのだが -- 名無しさん (2021-06-20 22:56:39)
- 石黒版での塩沢兼人登用には田中御大が声優のキャスティング表を見た開口一番に「分かる」と評したそうな -- 名無しさん (2021-09-19 09:56:57)
- No.2不要論の件で自分がNo.2なら良いのか二枚舌じゃないかって書かれているけど作中でミッターマイヤーとロイエンタールに自分は直属の軍事力を持っていないからもしもの時はお前らが軍の力で排除すれば良いって言っていたはず -- 名無しさん (2021-11-17 15:45:57)
- ↑ローエングラム王朝になった後はともかく、ラグナロック作戦前は事実上キルヒアイスとほぼ同じ立ち位置で意見したり他の幹部達にも相談せずに同盟侵攻の口実作りをラインハルトとこそこそ行ったりしてたからそう見られてしまうのは仕方がないかも。 -- 名無しさん (2021-11-17 16:46:59)
- ヤン本来の望みを理解していればそれこそオベの方から学芸省顧問ゴ王朝全史編纂委員(いずれも非常勤)機密文書館フリーパス読み放題紅茶酒類よりどりみどり呑み放題etcetcで召し抱えて最大の難敵を無力化するよう金髪に進言したりしたかな? -- 名無しさん (2021-11-17 20:43:06)
- ↑ヤンの詳細な情報を知ればしるほど、なんやかんや仲間を裏切れる性格ではないと判断すると思う。すくなくとも、ヤンは自分のためだけに仲間を裏切ることはできないだろうし -- 名無しさん (2021-12-20 23:37:44)
- 参謀として盤上に自分の命も平等に賭けられるところはいい印象 -- 名無しさん (2021-12-20 23:38:51)
- ↑3 イゼルローン攻略した後ガチで辞めようとしたのに部下たちはどうする?で思いとどまる訳だから最低でもアスターテ会戦の前に引き抜かないと無理ゲーだな -- 名無しさん (2022-01-07 01:09:42)
- ↑4 とりあえずヤンの希望に乗る形でそんな風に進言して、自前の軍事力を持たないようにするだろう。そして不穏分子が祭り上げ出そうとする前に何らかの形で始末することを考えると思う。流石に開幕で殺すわけには行かないだろうが、無力な個人相手なら殺すのは大して難しくはない。 -- 名無しさん (2022-03-28 14:07:20)
- ラインハルトに殉じたというより、彼亡き後の新体制を安定させるためには自分が邪魔になる、または自分自身が悪しきナンバー2になってしまうと予想して排除したんじゃないかな(それも最大の危険因子である地球教残党との無理心中の形で)。関係ないけど新アニメ版で犬視点の話(オーベルシュタインのところへ来るまで)があって笑った。 -- 名無しさん (2022-03-28 15:47:53)
- ふと気が付いたんだが、オーベル、やることが「その場を収まるだろうが、裏には不満や怨嗟がたまっていくだろう」(ユリアン評)という点で、閃4のルーファスと似てるな。自分ひとりで進めてきたことも含めて。 -- 名無しさん (2022-06-04 12:22:46)
- 自分が帝国貴族でなかったのならば排除される側だったことから帝国を破壊したいになるまでになにがあったのか、その憎悪が育つまでが気になる -- 名無しさん (2022-06-04 12:26:24)
- 地球を本気ではないにしても爆破を公言とか、地球人はドヴィリエの遺影を肴に乾杯しただろう -- 名無しさん (2022-06-05 13:15:35)
- ↑4まあ、生きていたとしてもヒルデガルド政権じゃ100%左遷されて冷飯食わされるだろうしな -- 名無しさん (2022-06-05 15:39:49)
- ↑どうだろう? それよりは自ら閑職に身を引くか職を辞するんじゃないだろうか。周りからヘイト買ってるのわかってるだろうし、イゼルローンと和平、地球教壊滅で、王朝が安定して、オベの目的は達成できただろうし。そう考えると、本当にあの最期は計算ずくだったのかどうか気になる。 -- 名無しさん (2022-06-05 16:30:25)
- ↑どちらにしろ権力を保つのはムリだろうから。良いタイミングで死んだよな -- 名無しさん (2022-06-05 16:56:13)
- かりに死ななかったとしてもどこか辺境の星に身を引いて表舞台にもどらないようにしそうではある -- 名無しさん (2022-08-23 23:10:54)
- 滅私奉公に見せかけて、ゴールデンバウム朝終焉っていう自分のやりたいことをきっちりやってるのがずるい。フジリュー版だとさらにラインハルトを君主として完成させることも楽しんでるみたいだった -- 名無しさん (2022-09-08 13:25:35)
- マキャヴェリズムの体現者であるが、「人間の感情を計算に入れて謀を編む」という事が本質的に出来ないので、ある意味マキャヴェリストとしては不完全だったりもする。 -- 名無しさん (2022-09-08 18:41:02)
- 正直、明確に手柄・功績と呼べるのって黒狐とっ捕まえたのと航路局のデーターのバックアップ保持したの2点ぐらいしか無いような……。それ以外はローエングラム元帥府or王朝の内部にしこりというか、要らん火種魔いてただけと言われてもしゃーない様な。正直能力有ってもトップに置いてはいかんよ。 -- 名無しさん (2022-09-11 00:17:35)
- 善人ではないが邪悪というには私心がない面倒な人材という印象。 -- 名無しさん (2022-09-11 00:56:10)
- ↑2その2つだけで特級の功績だろう。特に航路の件は下手すると文明レベルが一段階下がっていたかもしれない分けだから -- 名無しさん (2022-10-02 20:32:37)
- 誕生日おめでとう! -- 名無しさん (2023-05-05 13:27:59)
- 同盟側で政略的に相性良さそうなのってトリューニヒトとアッシュビーだと思う。ヤンよりは汚い手段も取れて権力志向と帝国打倒の気概が有り有能、単なる神輿ならフォークとか他にもいるだろうけど -- 名無しさん (2023-05-05 20:04:37)
- リアリストに見せかけたロマンチストよねこの人。自分では王朝打倒も宇宙統一も出来ないからできそうな人であるラインハルトに自己投影して理想の皇帝を作っている感じがする。だから全力で手伝うし、邪魔な敵は排除するし、自分が嫌われても何ともない、投影先のラインハルトが嫌われなければいいのだ。 -- 名無しさん (2023-05-27 13:57:08)
- ルドルフ大帝を憎みながら、ルドルフが唱えた専制主義を次世代に残してしまった矛盾の人 -- 名無しさん (2023-05-27 15:19:13)
- ヴェスターラントの作戦時間ごまかし報告って、即殺レベルの重大背信行為よな。ラインハルトは虐殺黙認って語られるが、正確にはリミットまで考えるとしていただけだし、200万人賭けた歴史的選択を既成作って強いたのは選択自体の理のとか別次元の話。フジリュー版での改変が各処齟齬生じて批判されてるのは分かるが、オーベルシュタインの正しさという点では一貫担保にはなってる -- 名無しさん (2024-04-20 13:30:15)
- 人の感情を理解してるのかしてないのか、よう分からん所があった。人の悪意がどう流れるかをコントロールする手口は無類だけど、味方のお気持ちを一切考慮しない…って、理解/無理解が極端だ。 -- 名無しさん (2024-04-28 20:21:47)
- ↑2ラインハルトもそうだけどオーベルシュタインが批判しているのは専制君主制という政治システムではなくルドルフが行った政策なので別に矛盾していない。 -- 名無しさん (2024-04-28 20:22:07)
- ↑2味方の気持ちは理解した上で無視してるんだろ。 -- 名無しさん (2024-04-28 20:35:23)
- この人って前半と後半で目的が「ゴールデンバウム王朝を滅ぼす」から「ローエングラム王朝を繁栄させる」に変化しているのである意味前半と後半で別人みたいなもんなんだよな。というかゴールデンバウム王朝が滅亡した時点でオーベルシュタイン自身の望みは達成されていてその後の人生は余生みたいなもんだからラインハルトに殉死したんだろう -- 名無しさん (2024-04-29 01:12:13)
- ↑5ラインハルトすら自己目的に利用してるだけだから矛盾はないけど、正論の刃的人物の多くは主君へ忠はガチ故にだから、そこは嫌われて仕方ないとは思う。オーベルシュタインも最期の描写が忠と解釈出来なくもない余韻で終わらせたのは一抹のフォローと言えなくもない。 -- 名無しさん (2024-04-30 13:58:31)
- 最終話で死ななかったらどうなったんだろう?崩御間際の皇帝を囮にした時点で政権内に居場所なんてないだろうじ、それより前に激怒したビッテンフェルトあたりに殴り◯されそうな気もするけど。 -- 名無しさん (2024-05-18 08:54:59)
- ↑ドヴィリエ派以外の地球教徒からも恨まれてるだろうし、長生きは無理だろうね -- 名無しさん (2024-05-18 11:14:09)
- ↑2ラインハルトと同じで歴史上の役割は既に終えた人物だから生き残っていても歴史の流れからするとさして変わらなかっただろう。事実上のトップであるヒルデガルトとNo.2のミッターマイヤーからは嫌われているのでヒルデガルト政権で権力を保つのは絶対にムリだし本人もそこまで権力に執着しないと思う。自分から引退するか半強制的に引退させられて愛犬の散歩して余生を過ごす位じゃないかな -- 名無しさん (2024-06-03 19:55:37)
- 新アニメではアンスバッハのバズーカからラインハルトを自らの身体を盾にかばう描写が無くなってるんだよな… -- 名無しさん (2024-06-03 20:08:53)
- 狙ったか狙ってなかったかはともかく、自らを排除するのも見事な手並で笑ってしまうが、演義じゃない史実だとかなり違った形のオーベルシュタインがいそう -- 名無しさん (2024-08-31 19:02:40)
- 石黒版でアンスバッハの攻撃からラインハルト庇ってるのはアニオリだよg -- 名無しさん (2024-11-03 21:38:24)
最終更新:2024年11月03日 21:38