真ゲッターロボ

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真ゲッターロボ - (2021/08/27 (金) 15:11:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/06/16(火) 23:13:34
更新日:2024/04/22 Mon 16:11:39
所要時間:約 9 分で読めます




真ゲッターロボは、石川賢原作のロボット漫画作品群『ゲッターロボ・サーガ』に登場する、三体のゲットマシンが合体して完成する巨大ロボット「ゲッターロボ」の一体。

その旧来のデザインを近代的に洗練させ、なおかつダイナミックなケレン味を加えた秀逸なデザインと、劇中で見せた単なる「強いロボット」という記号を超えた存在。
圧倒的な強さと存在感から、初代に負けず劣らずの人気・知名度を誇るシリーズを代表するゲッターのひとつである。


ちなみに項目を読めば化け物じみた性能を垣間見ると思うが、これでも最強のゲッターロボというわけではない
何を言っているのかわからねーと思うがスケールの規模がぶっ飛んでるから仕方ない。

まあでも安心してくれ、依然としてまだ全然成長期だから


概要

初登場は漫画版『ゲッターロボ號』だが、同時期に発売したゲーム『第4次スーパーロボット大戦』で機体のみのゲスト参戦*1という形で登場して以降、漫画やゲーム、OVA作品と言った多様なメディアで登場するようになった。
これらの作品はそれぞれ開発経緯やメカデザイン、武装や能力と言った細かい設定が異なるが、この項目では初登場の漫画版について説明する。


以下、ちらほらとネタバレを含みます。









初登場時

漫画版では「ゲッターロボ號」にて初登場。
その前日談である「真ゲッターロボ」でも主役ロボとして活躍する。

ゲッター線研究の第一人者(…というかこの方以外に務まる人がいない)早乙女博士が作り上げた『本当の』ゲッターロボ。*2
開発系統としては、戦闘用ゲッターロボの祖であるゲッターロボG後継機で、通算して三代目に当たる*3。旧とGのいいとこ取りなデザインと性能を持つ。
ゲッターロボは宇宙から降り注ぐ謎の光体「ゲッター線」を無限に増幅させ、己のエネルギーに変えることができる。
しかしそもそも自然に降り注ぐゲッター線が微量である為、真ゲッターを起動させるに足るレベルまでエネルギーを満たすには到底間に合わない。
そこで、現役を退いたゲッタードラゴンをエネルギー炉として改造した増幅装置としてゲッター線を供給することで何とか稼働させる事に成功。
しかしゲッタードラゴンが暴発する寸前まで増幅させても50%に到達するのがやっとというとんでもないエネルギーゲインを誇る。

……余談だが、この処置で機体全体がゲッター炉と化したゲッターロボGもこちらはこちらで進化と変異を加速させ、後に真ゲッターとは違うタイプの怪物と化す。


能力・戦闘力

その力は旧来のゲッターロボとは比較にならぬ程強大で、初代ゲッターロボゲッターロボGの2体掛かりで圧倒され倒せなかった敵を、出力5分の1の状態で圧倒する程。
復活したブライ大帝がこのとき真ゲッターと戦っていたが、この異常なパワーを見て、『核』以上の悲劇になると危惧していた。

また、大量のゲッター線をその身に宿しているためか、現状の科学的な常識には到底当てはまらない奇怪な現象を度々起こす。
搭乗者の身にも遥か未来のゲッターエンペラーの姿を夢に見せたり魂だけ未来の世界に飛ばしたりといった途方もない出来事が起こっている。
しかも、そもそもゲッターは心身両面で普通の人間は乗れないというのが常識ではあるが、真ゲッターロボはその度合いが特にきつい。
ゲッター線の導きに応じられない弱者は搭乗者であろうと容赦なく淘汰され、精神が退行して廃人になったりただ乗ってただけで死んだりする。
運良く乗れても状況次第で機体に取り込まれて生だとか死だとかが関係ない境地に逝ってしまう。(逆にそうしないと超機動の慣性で死ぬ)
ゲッターエネルギーの特性を限界まで高めた結果、戦闘力は究極だがその未知の側面までもが全開になってしまい、
近くにいるものを生物・無生物問わず侵食し超常現象をまき散らすようになった怪物、それが真ゲッターロボなのだ。

このため、当初は力が必要であるからこれを用いるもやむなしと覚悟した一文字號も苦楽を共にした仲間を次々と異常な形で壊した真ゲッターを疑った。
一方、かつてのメインパイロットであった流竜馬は、最初はかつての惨劇や自分が垣間見た未来を危惧するあまりゲッターに乗ることを中々承諾しなかった。
しかしゲッターに乗るに連れその認識を改め、どこかそれまでの竜馬とは違う、静かに達観し、仏陀が悟りの境地を開いていくが如き変容を見せる。
これから起こる事柄を受容するような言動を取るようになり、やがて號もその流れに静かに合流していく…。
…と、竜馬も號も元は単純明快な熱い好漢だっただけに、その異常な早さで様変わりして順応していく様は異様ともとれる。
まるで彼らがゲッター線に洗脳されて常人の理解が及ばぬ境地にイってしまったような不気味な感覚に襲われる者も。
更に問題なことに本領発揮するにつれて、パイロットは機体と同化しもはや生体パーツと化してしまう。*4


封印、そして復活

ちなみに前日談「真ゲッターロボ」ではまだそこまでの域に至っていなかった。
事故で骨折中の弁慶に代わる予備パイロットが乗っても心神喪失状態になったりしない、ただの強化新型…だったのだが。

ゲッタードラゴンのメルトダウン、早乙女研究所の崩壊などの事件の後、崩壊した早乙女研究所の奥深くに封印されることになる。*5

しかし、その15年後。漫画「ゲッターロボ號」にて、迫りくる脅威に対抗する最後の手段として、その封印を解かれる。
最初こそ15年前の当初通りの性能*6だったが、乗り手の順応性が高まるに連れ後々化け物じみた性能*7を発揮するようになる。

この頃にはパイロットの感情をもエネルギーにする事で、そのパワーを建造時のスペック以上に上げ、しかもその上限がない。
そのため、精神力・気力が高ければ高いほど無類の強さを発揮し、無尽蔵に無限の力を引き出す事ができ、比例してパイロットもゲッターと同化する。
もうすでに人間が乗り込んで操縦できるようなレベルでないにも関わらず、號たちが自由自在にゲッターを駆れるのはこのため。
特に肉体を鍛えていない、子供のメシア・タイール*8が平然とゲットマシンに乗り込んでいたあたり、この境地に至るとフィジカルよりメンタルが重要なのだと思われる。
とはいえ、メンタルは問題ないがフィジカル面で大怪我を負い爆弾を抱えている人間などはやはり無理らしい。
過去の負傷によりゲッターの操縦が厳しい隼人にとっては致命傷になりかねない為、竜馬が隼人を置いてきぼりにした理由の一つになっている。

同化が進むと共にゲッターチェンジの方法も建造時のそれと変化。
オープンゲット→再合体の通常の手順を踏まずとも、合体した状態からそのまま別の形態へモーフィング変形する。
フルパワーの真ゲッターはラストの台詞や描写から察するに
宇宙にあって宇宙の中で創られたものは、全て真ゲッターを媒体として一つの空間に戻すことが出来る。
…もはや神の領域に踏み込んでいるといえよう。

つまり宇宙の中で戦う限り真ゲッターはありとあらゆる物を吸収して無効化できる。

核もごらんの通り

ウォォ、ゲッターが敵を食っちまってる~~っ!

最後は恐竜帝国の最終兵器、デビラ・ムウ等を丸ごと吸収して巨大化し、生命の種を広めるために火星へと飛び立っていった。
(この時、火星のテラフォーミングを一瞬でやってのけてる)
誇張抜きで絵に描いたようなデウス・エクス・マキナといえる。

その後は行方不明だが、おそらくは研究所地下に沈み繭を作ったゲッターロボGが進化するのを待っているというのがファンの見解。
Gが二度の進化を遂げた姿であるゲッター聖ドラゴンが火星に現れた後に、両機が融合して、ゲッターエンペラーへの進化に至ると思われる。



各形態の説明


真ゲッター1

全長:55m
重量:290t(ネオゲでは220t)
出力:∞
飛行速度:亜光速(慣性・重力無効)

上から真イーグル号、真ジャガー号、真ベアー号の順番で合体した姿。真ゲッターロボの基本形態である。
OVA「世界最後の日」では、当初「真型ゲッター・シュナイダーV-1」という名前だったが監督交代によりなかったことにされている。
初代ゲッター1を現在風に洗練させたようなデザインで、真っ赤なボディと尖った耳(角?)、巨大なウイングが特徴。
初代と同じく特に空中での戦闘を得意とするが、地上戦も普通にこなせる。身の丈を越すトマホークをひっさげて戦場を飛翔する姿は完全に悪魔
初代ゲッターの特徴が色濃いが、武装はゲッターG色が濃いなど、両機の血統を程よく受け継いでいる。
目に「瞳」があるのが特徴だが、感情を高めた號が一体化した際は、レンズ上のマスク部分の奥に人間のような鼻や口があるように描かれたコマもある。
その悪魔的なデザインが災いして、本当に悪役として登場した事もある。デザインがデザインだけに違和感がまるでないのはどうなんだろうか。

ストナーサンシャインを始めとする、超強力な武装を有し、パワーはトップクラス。おまけにその気になれば亜光速で動けるのでスピードも申し分ない。
しかも慣性を無視して急制動が可能。ただしパイロットにG負担は掛かる。
実は超光速まで出せるが、それをするとパイロットの意識が上述のように未来に行ってしまうので危険。(事実、あの竜馬でさえ一瞬死んでた)
…ぶっちゃけこいつだけいれば他の形態いらなくね?って感じもするし、実際『號』だとこいつだけ登場したようなものだが、実はそうもいかない
そもそも『號』での活躍は同化状態でのものであり、そこまで行くと搭乗者は降りる事さえ不可能になる。
搭乗者を生体パーツにしない前提での運用、という意味ではちゃんと分けないといけない。

メインパイロットは流竜馬一文字號、號(チェンゲ)。
漫画版ではいわゆる「ゲッターチーム」が綺麗に乗りこむ機会に乏しく、乗れる奴がとりあえず3人乗るといった状況に合わせての描写が目立つ。

主な武装

ゲッタートマホーク
基本的には機体全長を越す大きさの長柄・両刃の
ゲッター線の出力によって形状は変化し、出力が一定以下だと片刃・短柄となり、高出力だと長柄・両刃となる。
肩から射出した後に刃が展開することで取り出すが、どう考えても機体に収まるサイズではないというのは今更だろう…。
そもそも出力で形状が変化したり無尽蔵に生み出せることを考えれば、恐らくこれもゲッター線で即時生成しているのだろう。
ここまでいくと、もはやトマホークってサイズじゃない!どっちかと言うとハルバードやバルディッシュである。
でもトマホーク。トマホークったらトマホーク!
とはいうものの、やっぱりハルバードなせいか、トマホークブーメランはゲーム出演時しか披露していない。

…その所為か後のOVAで「トマホーク・ランサー」なる名称が付いたりしているという武器。
なおランサーはトマホークブーメランの代わりだと思われ、劇中では無数の小型トマホークを雨のように降り注がせていた。
もっとも真ドラゴン第二形態のホーミングゲッタービームにすべて打ち消されたが…。
OVAでは(ゲッターサイト)、(ゲッターランサー)にもなった。
さらには真ドラゴンからエネルギーを集中させて放つ究極のゲッタートマホーク「ファイナルゲッタートマホーク」も存在する。
その凄さたるや、木星の衛星ごと木星を飲み込んだ惑星サイズのコーウェン&スティンガーを両断してしまうほど。物理法則もあったもんじゃねぇな
尤も、隼人と竜馬が「機体が持つかどうか」「死なば諸共よ!」とやり取りするほど真ゲッターと真ドラゴンに負担をかける武器でもある。
実際、振り回した後は真ゲッターの両腕も諸共崩壊し、真ドラゴンは炉心が不調になった諸刃の剣ならぬ諸刃の斧である。
それほどの攻撃なのにスパロボでは妙に扱いが悪い。ストナーサンシャインと同威力ならいい方で、悪いと何故か燃費が安いがストナーサンシャインより威力も低い*9
更には『ゲッターロボ大決戦!』のアンソロジーコミックでは、ゲッターエンペラーから射出されたエネルギーのトマホークで両断する「エンペラートマホーク」も披露した。

ゲッターウイング
飛行時に展開されるコウモリの羽のような黒い翼。これで飛来する様は完全に悪魔。
ゲッター線の出力によって形状が変化する部位の一つで、マント状になったりした事もあった。
ゲッターバトルウイングとして敵を切り裂くことも可能。敵に捕まった時や機体の周囲を無差別斬撃するのに使われる。

ゲッタービーム
真ゲッター1の腹部からドワォっと発射される必殺ビーム。ただし哀しいかな、やや影が薄い。
それでも腹からビームという構造は初代と同じだが威力は段違いで、3分の2以下の出力で山が消し飛ぶ程。
OVAではゲッターロボG同様に額からも撃てるが、こちらはビームの色が異なり威力も控えめ。
腹部の大出力の物がピンク色なのに対し、額からのビームは出力を絞って放たれ、色は緑。
ちなみに実は漫画版『號』ではパンチした腕からも放ってたりした。

ゲッターレザー
初代ゲッターから復活した両腕の側面から生えた鋭利な刃。
原作では未使用だが、主に突撃や肉弾戦に使われる。
OVAでは機体の数倍に伸長させた上で巨体のインベーダーを易々と輪切りにした。

ゲッターブラストキャノン
原作版で装備していたレーザー銃。真ゲッターが抱えるほどの大口径ビームライフル。
ゲッターとは別に開発された純然たる携行火器の類。
だがゲームでの演出では腕の一部を有機的に変形させて銃を作り出すというビジュアルになっていた。
威力のほどは不明だが、原作版名義のスパロボ参戦時には射撃兵装として常備している。
最近はOVA名義での参戦が多くなったため、出番がない。

ストナーサンシャイン
第一級ドワォ兵器にして真ゲッターを象徴する代名詞とも言える武器。
エネルギーを両手に集めて光球を作りだし、それを相手にぶつける真ゲッターロボの必殺武器
くらった相手はゲッターエネルギーの大爆発に飲まれて、かけらも残らず消滅する。*10
感情を高めることによって威力が増すが実はボタン一つでポンポン撃てるというトンデモ兵器である。
また感情自体がエネルギーになっているのか、周囲のゲッター線を集めているのか、機体のエネルギー残量とは別に放つ事が可能。
だからと言って最大出力ゲッタービームを撃って1時間は再度ゲッタービームが撃てないなんて状況でさも当然のように2連発したのはどうなんだろうか。
OVA版初出の「世界最後の日」では真ドラゴンの体内で偽ゲッタードラゴンを消滅させ、内部のインベーダーを殲滅した*11
ただし単純に強力な分、敵の強さの指針にも使われやすく、旧ゲッター1のゲッタービームのように「効かない!?」という演出にも用いられる。
実際、「世界最後の日」ではこの後2連発もしたのに効かないだけならまだしも、あっさり弾かれて自分が喰らって流れ星になるハメになった。*12
「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」では設定上のみの武器である*13など、どうにも映像作品では本領を見せられない兵器である。
シャインスパークに向けて撃ったら負けた事すらあった*14が、あれは本来のパイロットが乗っておらず感情バフ0なので当然といえば当然。*15
とはいえ、ストナーサンシャイン初黒星の相手があろうことが先代機の必殺技だったのはなんとも言えないものがある。
こんな感じで意外と黒星が多かったりと不遇な扱いだが、それでも真ゲッターの代表的必殺技であることには間違いはない。
近年は後述の「真シャインスパーク」に最強技の立場を奪われがちだが、あれは本来真ドラゴンがいて初めて撃てる技である。
尚、両手でエネルギーを集めてから放つという技ゆえ、腕が無くなってしまうと使用不可能になる。チェンゲなので使えても多分効かなった気もする

しかし長い屈辱の時を経て、アニメ版アークの6話にて號の乗る黒い真ゲッターが映像作品では久々に使用。
圧倒的な大群で迫るインセクター群に対してStormをバックに発射し、背後のストーカーごと消し飛ばして大勝利を飾った。
なおこのとき、黒いオーラに覆われていた謎のロボがストナーサンシャインのエネルギーで徐々に姿を現し、誰も見たことのないブラックゲッターに似た真ゲッターという驚愕の正体を現すシーンはファンを驚かせた。


真ゲッター2

全長:55m
重量:290t(ネオゲでは220t)
出力:∞
速度:亜光速(慣性・重力無効)
上から真ジャガー号、真ベアー号、真イーグル号の順番で合体した姿。主に地上、地中で活躍する。でも普通に飛べる。
OVA「世界最後の日」では、当初「真型ゲッター・スタインバックD-2」(媒体によってはスタンバックD-2とも)という名前だった。
こちらも初代ゲッター2を洗練させたようなデザインをしているが、ドリルの位置は左手から右手に変更されている。
漫画版では明記されなかったが、真ゲッター1がマッハ以上で動けるんだから、こいつはそれ以上の速さで動けるはず。*16
ちなみに上述のように真ゲッター1で超光速を出すとパイロットの意識が未来に行ったり死んだりするが、真ゲッター2で近い速度を出しても問題が出ない。
なお、初登場の漫画版「號」では上半身だけしか登場しない上にそれが真ゲッター1の腹からでてくるという半ば演出専用ユニット扱いであった。
そのため、全身のデザインと具体的な武装が設定されたのは『第4次スパロボ』に参戦してからである。
漫画版仕様の真ゲッター2は
白銀を基調に手足にはといった色彩が用いられているのが特徴。
『ネオゲ』では巨大円盤に突入した時ぐらいしか出番がないので、ほとんど記憶に残ってないだろう。
メインパイロットは神隼人、メシア・タイール、橘翔、渓(早乙女元気)。

主な武装

ゲッタードリル
もはや定番、男のロマンのドリル。実は先っぽからコクピットに入れる。
今回はしっかり地面にもぐれる。「地獄行きのエレベーターだ~!」
OVAやゲームではゲッター2系列の例によってドリルをミサイルのように飛ばし、超光速で動くのは当たり前。
ドリルを高速回転して竜巻出したりプラズマ出したりビーム出したり虹色のドリルの分身飛ばしたりとやりたい放題である。
  • 具体例
    • ドリルアーム:ドリルで突っ込んでそのまま突貫するメイン攻撃。
    • ドリルミサイル:ドリル自体を飛ばす。OVAではクリーンヒットした事がない。
    • ドリルハリケーン:『世界最後の日』の技で、高速移動で縦横無尽に突貫しまくる。
    • ミラージュドリル:初出はスパロボ。七色に輝くドリル状のエネルギーを乱射する。
    • プラズマドリル・ハリケーン:『世界最後の日』の技でプラズマを帯びた竜巻状のエネルギーを放つ。
    • ドリルテンペスト:スパロボオリジナル。プラズマを帯びない竜巻状のエネルギーを放つ。

シザーアーム
OVA版におけるゲッターアームで、左腕が鉤爪状になっている。鋭いが鋭角度を変えられるのか人を抱えたりもできる。
真2はドリルで全部解決するタイプなので特に出番はない。着目されたのはスパロボDDぐらいか。

真・マッハスペシャル/真・ゲッタービジョン
媒体によって呼び方がまちまちな真ゲッター2の真骨頂である超スピードによるヒット&アウェイの分身攪乱攻撃。
背中のブースターで空中や宇宙でも関係なく使える。真ゲッター1で超光速を出すと死ぬが真ゲッター2で近い速度を出してもパイロットに影響が出ない。
そもそもG負担が掛かっていないようで、この辺がスピード特化のゲッター2の本領発揮と言えるだろう。
スパロボなんかでは例によって回避技として活躍し、下手なリアル系より避ける化け物。

真ゲッター3

全長:30m
重量:290t(ネオゲでは220t)
出力:∞
速度:不明

上から真ベアー号、真イーグル号、真ジャガー号の順番で合体した姿。
OVA「世界最後の日」での初期名は、「真型ゲッター・リビングストンJ-3」(媒体によってはリングストンJ-3とも)。
下半身は巨大なキャタピラーとなっており、地上と水中戦がメイン。
初代ゲッター3を洗練させたような重厚かつ渋いデザインで、非常にかっこいい。
水中戦用だからか、武骨ではあるが全体的には曲線で構成されているのが特徴。
色は当初は真ゲッター2同様青系の寒色を基調にしていたが、OVA「世界最後の日」以降は黄土色で落ち着いた模様。

3形態中で物理的なパワーと実弾による火力に優れている。装甲や防御性能にも優れており非常にタフなのが特徴。
今回もやっぱり出番は少ないが、ポセイドンやゲッター凱に比べれば多い方なので何も問題はない。問題ないったら問題ない。
『ゲッターロボ號』には登場していないのはここだけの話である(なのでこの形態の初出も『第4次スーパーロボット大戦』)。
『ネオゲ』でも一応最終回に登場し、ガリレイ長官の巨大クラゲのメカザウルス・ゲラを撃破している。
メインパイロットは車弁慶、大道剴(ネオゲ)、凱(チェンゲ)、伊賀利三佐、そして流竜馬ゲッターロボ號での凱の声のせいか?
実は真ベアー号こそが漫画版における竜馬の最終搭乗機というある意味重要な立ち位置である。まぁ、だからこそ変形しなかったのかもしれないが。

主な武装

ゲッターアーム
伸縮自在な腕
初代ゲッター3は腕全体が伸縮していたのに対し、真ゲッター3は手首から先が伸縮。
OVA「世界最後の日」では自身の何倍も巨大な真ドラゴン第二形態を拘束、海中に引きずり込む活躍を見せた。
この腕から放たれる伸縮と馬力を活かした「ハンマーパンチ」が必殺技。

ゲッターミサイル
真ゲッター3の肩から発射されるミサイル
発射孔はばかでかい拳銃のマズルが肩アーマーそのものになったようなデザイン。
遠距離兵器というよりは、敵の戦艦等の中で直接ぶっ放す事が多い。爆心地になるのに無傷で帰ってくる姿は流石の重装甲。
OVA作中ではゲッターホーミングミサイルと呼ばれており、スパロボでもこちらの名称となっている。

ミサイルストーム
OVA「世界最後の日」より追記された武装で、下半身後部が展開し、そこから到底中に収まりきらないくらいの大量のミサイルを発射する。

大雪山おろし二段返し
正確には必殺技だが、大雪山おろしで空中に上げた敵をミサイルストームで追撃する。
この機体が出てきた時点では漫画では技を開発した武蔵が死亡しているため、「大雪山おろしを使う真ゲッター3」というのは弁慶が大雪山おろしを習得するスパロボで追加されて以降定着した仕様……だが、
上記の通り初登場がゲームなので、初登場時の真ゲッター3は大雪山おろしを使えたが、その後に登場した漫画版では使えなかったというのが正しい。
『世界最後の日』でも弁慶が同じコンボ技を見せており、「直伝!」と生前のムサシに教わった事を示していた。
ちなみに当然といえば当然だが、凱はムサシと無関係なので使えない。だがスパロボでは「直伝の、そのまた直伝!」と弁慶に教わった形で使っている。
『ネオゲ』の大道剴はムサシも弁慶も関わらないので流石に使っていない。
ちなみに旧スパロボではムサシ直伝で隼人も竜馬もミチルさんさえも使えたりする。(ただし完全とは言えないらしい)

真・大雪山おろし
ゲッターロボ大決戦!』にのみ登場する真ゲッター3の奥義。
相手を投げるのではなく殴り飛ばし、上半身を高速回転させて竜巻を起こして敵を飲み込み引き裂く。
…これもはや『真大雪山おろし』じゃなくて『真ゲッターサイクロン』じゃね?


その他の技・派生機体


真シャインスパーク


近年に於ける真ゲッターロボの最強必殺技。
名称はゲームオリジナルだが、ダイナミックプロによる全面監修による公式技である。
技の内容自体は、原作漫画のゲッター線と同化しての突入を元にした物。
UFOの如き慣性を無視したジグザグ軌道で敵に高速接近し、体当たりを見舞う。
ストナーサンシャインと並ぶドワォ兵器で、位置付けが上下していたが現在では上位に置かれている。
ゲッタードラゴンのようにペダルを踏むタイミングを合わせる必要があるかどうかは不明。
(一部のスパロボではリョウが『ペダルを踏むタイミングを合わせるんだ!』と発言している)

尚、真ゲッター1形態で無ければ放てないのはお約束…だが、実は本来は同化状態にない真ゲッターのみで放つ事はできない技。
OVA『世界最後の日』にてゲッター炉心のパワーが上がらない真ドラゴンに、真ゲッターの炉心を増幅炉にして初めて使えたものである。
その威力は冥王星が米粒に見えるほどの異空間と化した巨大インベーダー(?)を消滅させてしまうほど。
事実、ゲーム『ゲッターロボ大決戦!』では、ゲッターロボGが進化した真ゲッタードラゴンが使用している。
(このゲームでは真ゲッターロボには真シャインスパークは実装されていない)
OVAでも「真ドラゴンがゲッタードラゴンの最終形態だとしたら…」という推察から使ったもので、本来は真ドラゴン/真ゲッタードラゴンの武器。
そして第3次スパロボαからは演出としてゲッターエンペラーのカットインが入るようになり、東映アニメ版ゲッターチームとの共演が実現した。
この際、竜馬達3人の背後に真ゲッター1だけではなく真ゲッター2と真ゲッター3も同時にカットインするというとんでもない事が起きている。




神ゲッターロボ

真ゲッターロボ対ネオゲッターロボに登場した真ゲッター強化形態。
名前はTCGダイナミッククルセイドなどで登場。
搭乗した一文字號橘翔大道剴のゲッターチームが持てる力を出し切り、ゲッターと完全にシンクロしたことで降臨する。
石川賢が描いた一枚絵「闘神」をモチーフにしており、全身青一色の装甲が特徴。
それまで全く歯が立たなかった巨大化ゴールを圧倒し、貫手一発で致命傷を与える*17ほどの別次元の強さを有していた。
この一撃で倒してしまったので、武装どころか全く本気をうかがい知ることができないまま戦闘を終わらせてしまった。
これもまた進化の片鱗なのかもしれないが、希望的な観測を述べた隼人に対し、早乙女博士は懐疑的な言葉を返している。
戦闘終了後は元の状態に戻った。たぶん戻らんかったらヤバい事になってた


黒い真ゲッター

アニメ版「ゲッターロボアーク」にて突如現れたアニメオリジナルゲッターロボ
詳細は該当記事参照。


余談

このように極めて強力ということで名前が知られているため、ネット上などでは「とんでもなく強いもの」を表すのに使われることもある。

※使用例
  • 今まで一年戦争のモビルスーツで戦ってたのにいきなり真ゲッターが出てきた。
  • ボールで真ゲッターに挑むようなもの。
  • モップ持ったマルチと真ゲッターくらいの戦力差。

実際のところは完全にポテンシャルを引き出しての戦闘シーンが乏しく、なおかつゲッター(ひいては石川ユニバース)の強さの序列では
大甘に見積もってせいぜい中堅どころ
なのだが、それとは別に強い印象を残すロボットであるという事実は論を待たないだろう。

そもそも石川ユニバースの強さの序列上位は、いるだけで宇宙が消滅したり世界線が消し飛ぶ連中である事も留意されたし。


ゲッター線はこの項がより良く進化する様、加筆・修正を求めています。

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