●スペック
品名「ネコ型子守ロボット(MS903)」
製造年月日:2112/9/3
身長および全スリーサイズ:129.3cm
体重:129.3kg
頭の周囲:129.3cm
足の長さ:129.3mm
馬力:129.3馬力
ネズミに驚いて逃げる時の速度:129.3km/h
(通常時の速度:50mを15秒で走る=12km/h)
◎経歴
東京マツシバ社製のネコ型ロボット。
製造中に起きた事故によってネジを1本失う。
そのせいか、仲間達より若干性能が劣るややまぬけなロボットに仕上がってしまったが、それでもどうにかロボット学校を卒業し、
『子守ロボット』としてセワシの家に引き取られる(間違い注文であるが…)。
セワシが劇中の
のび太達と同年代に成長した頃、「うちが貧乏なのは先祖がしっかりしてないせいだ」というセワシの発案で、
一族で最もドジだと思われるのび太のもとに送られ、以降は野比家に居候しつつのび太の世話をしている。
彼の寝床はのび太の部屋の押し入れの中。
連載当初は「セワシの子分」と紹介されており、
野比玉子がドラえもんを家族の「人数」には含めず、のび太のペットとして見ている回があったのはこの名残なのかもしれない。
ちなみに大人になったのび太が描かれる回では存在に一切触れられていない事から、のび太が成人する頃には既に未来に帰還している模様。
帰還した具体的な時期は描写されていないが、のび太基準で「小学生時代」と「高校時代以降」の二つが有力視されている。
だが、『ドラえもん』における事実上の最終回に当たる「45年後……」では壮年期ののび太とドラえもんが普通に会話しているため、
未来へ帰還した後も交流自体は続いているようだ。
アトムや
則巻アラレなどが「天才科学者に作られた『作品』」であると描写されているのに対し、
彼は明確に「企業によって
大量生産された『工業製品』の一個体」と明言されており、ロボットのキャラクターとしては異質な出自となっている。
一応、媒体によっては「
件の生産ラインで作られた個体第1号」という微妙に特別(?)な出自にされている事もある。
ただし、「ミニドラ」は設定によっては「ドラえもんの功績を称えてあえて現在のドラえもんを模して造られている」となっており、出自はともかく現在の立場としては未来基準でも相当特異なポジションにあることは伺える。
◎見た目
ずんぐりした体型の青いボディでまんまるな頭を持つ。
作者が娘の起き上がりこぼしに躓きどらえもんを思いついた為、連載初期は今とは違い、ずんぐりむっくりした体形だった他、連載当初の設定では「犬と猫の出来損ないロボット」だった。
かつては猫耳があったが、ネズミにかじられて失っている。
そのため、彼の容姿を見て「ネコ型ロボット」であると初見で気付く者は少なく、むしろかなりの確率で
タヌキに間違えられる。
なお、体色も誕生直後は黄色だったが、耳を失った直後に青くなっており、
最も古い設定では「耳を失くしたショックで青ざめ、元に戻らなくなった」という理由だった。
ちなみに原作で体の青色を表現している縦線はトーンではなく、F先生が一本一本描いていたらしい。
映画『
2112年 ドラえもん誕生』以降の大山版アニメでは、「耳を失った悲しみを忘れて元気を出そうと『元気の素』を飲もうとしたところ、
間違えて『悲劇の素』を飲んで一晩中泣き続けた結果、声が枯れ、黄色のメッキが剥がれて青い下地が露出した」と言う設定が登場している。
水田わさび版では様々な設定が織り交ざっている。
「ドラえもんが生まれかわる日」では『2112年 ドラえもん誕生』とほぼ変わらない設定だったが、
『走れドラえもん!銀河グランプリ』『ドラえもんの100年タイムカプセル』では原作準拠の設定に。
さらに『スーパーレディオステーション ドラチャン★ドラヂオ』にて、また『2112年 ドラえもん誕生』とほぼ同じ設定に戻った。
なお、声変わりの設定自体は残っているが、どのような経緯で声が変わったかは不明。
(わさび版では現在のドラえもんも今のドラえもんの水田わさび女史が演じているが、やや演じ方を変えている。)
やたらとプロフィールに129.3が目立つのは、連載開始当時の小学4年生の平均身長だから。親しみやすい身長に設定されているのである。
しかし、体重129.3kgの物体が特急電車並の速度で走り回るとは恐ろしい話であるし、そんな重い彼が寝てもびくともしないのび太の部屋の押し入れの強度も異様である。
あと129.3馬力相手に喧嘩して勝てるジャイアンとは何者だろうか(子守りロボットなので子供相手にはリミッターがかかるのかもしれないが)。
また、プロフィールの数字を忠実に再現すると、
絶対に劇中の姿にはならない
(身長129.3センチに対して頭の円周が129.3センチだと5頭身ぐらいの微妙にスマートな体型になる)。
なお、テレ朝のアニメでは実寸100cmでかかれている。これは単純に「かわいいから」というもの。
◎性格
真面目かつお人好しな性格で基本的にはのび太の兄貴分、保護者役として登場する。
しかしながら、メディアにもよるが、フランクで毒舌、現実主義者の側面も併せ持つ事が示唆される。
それでいて、のび太と同レベルのドジなお調子者でもあるため、共に悪ノリして事態が悪化することも多い。
そのため、たまにのび太と一緒にジャイアンのゲンコツの餌食になったり、
セクハラをやらかして、しずかちゃんの制裁を食らうこともしばしば。
基本的に原作及び日テレ版ではのび太のことを呼び捨てでよぶが、テレ朝のアニメでは君付けでよぶ。
また、惚れっぽくてスケベでミーハーな面もあり、多数のメス猫に惚れては振られたり、
ひみつ道具でしずちゃんの入浴を覗こうとしたり、超ミニスカートブームと知った途端に鼻息を荒らげて外に飛び出したり、
アイドルの追っかけをしたりと、いろんな意味で人間臭く子供っぽい。
さらにかなりのゲームオタクでもあり、未来世界のゲーム機を現代に持ち込んだことやテレビゲームを徹夜でプレイしたこともあった。
好物のドラ焼きへの愛情は常軌を逸しており、味や食感には並々ならぬこだわりを持つ。
駅前商店街の菓子店の主人と論争を繰り広げたて、挙句の果てに、道具を使ってまで、自らの持論を通すという強引な手段を講じたことさえある。
そしてネズミ嫌いも常軌を逸しており、気絶するなどまだいい方。
対ネズミ用と称し、戦車やビルを消し飛ばすほどの破壊力を持った超兵器を保有していたり、ネズミ抹殺の為に地球を滅ぼしかけたことすらある。
ハムスターやモルモットも当然駄目で、学習漫画ではミッ●ーマウスの焼き印がついたどら焼きにすくみ上がっていた。
この2つが絡んだ時に際しては自身の使用する道具をフル活用する分、のび太のイタズラや暴走よりもよほど厄介な事態になる事もあり、
のび太とママがタッグを組んで、ご機嫌取りに動いたこともあった。
ひみつ道具の管理が杜撰であり、ひみつ道具をその場(のび太の部屋、空き地など)に放置したまま出掛ける、修理中や欠陥品をポケットの中に入れておく、
メンテナンスを怠る、ひみつ道具の選択や使用方法を間違える、ひみつ道具の重要な事(欠点など)を後から説明する
(惨事が起こったり、ジャイアンに奪われた後が多い)など、いい加減な所が目立っており、
この行動がのび太達が被害に遭ったり、恥をかく原因の一つとなっている。
更には咄嗟の状況だとパニックになりがちな部分があり、あわてるとロクなことにならないような部分はのび太にも指摘されている。
逆に落ち着いた環境での知識や雑学、状況の立て直しや考える準備がある戦局ではかなり落ち着いて頭が回り、
これは日頃はドジで無知だが追いつめられると咄嗟の機転が利き、柔軟な発想力もあるのび太との対比とも言える。
(前述の通りドラえもん・のび太ともにドジな面を同時に見せるケースも多いのだが)
また極限状態や失態を起こした際には自罰的な傾向があり、大長編のような生死のかかった重大な事態ではしばしば「壊れてお詫びする」という行動を取りにかかる。
他にも優先順位としては自分の身の安全よりも何よりのび太たちの事を優先しがちで、危険な相手の場合ロボットに対してだと容赦なく破壊や改造を選択することも多い。
ただこれらの行動は「機械に対して情が無い」と言うわけではなく、子守ロボットとして人間の安全を第一に考えていると言うスタンスなだけと思われる。
なお、日テレ版のアニメでは最初はおっさん臭い性格で秘密道具を出すとき「あーらよっと」という掛け声をだしていた。
声優が野沢雅子に代わってからは原作以上に子供らしく活発な性格になっている。また「~のよ」などと女口調も使っていた。
寝ているのび太達を夜中に起こした後楽園球場で野球をする、のび太の林間学校にリュックの中に入ってついてくるといった自分勝手な行動も目立つ。
大山ドラ時代は原作よりおとなしく、過激な台詞は他のキャラクター、台詞に差し替えられている。
これは大山のぶ代が「ドラえもんは子守りロボットだから乱暴な言葉遣いはしない」という考えによるもの。
「ぼくドラえもんです」や「うふふふ」は大山のぶ代のアドリブによるもの。
わさドラでは基本的に原作に近いフランクな口調、性格となっているほか、
若干日テレ版後期の影響も受けているようで、活発な面や子供っぽい行動が目立つ。
◎機能
●ペタリハンド
丸くてゴム鞠のようだが、どんなものでも吸着する高性能な手。
ある程度は形状を変えられるようで、指と思しき塊が現れることもある。銃の引き金も引ける。
本人はジャンケンでグーしか出せないと言っていた時もあるが、何度かチョキは出しており、
夢中機回の雑誌連載版では幻のパーを出していたこともある。
あやとりができないことが
コンプレックス。「手がゴムマリだからできないんだよっ」
●へんぺい足
脱力感漂うネーミングだが、反重力装置で地表から僅かに浮いている高性能な足。
音を立てずに歩くことができる機能もあるが故障している。
彼が歩くときの奇妙な音はこの2つの要素が噛み合った産物らしい。
足が浮いている設定は「家の外でもクツを履かないのはなぜ?」という問い合わせがきっかけで作られたもの。
原作者の藤子・F・不二雄先生もこれを知った時には驚愕したとか。
短足なのがコンプレックス。でも正座してる場面がいくつかあったりする。どういうことなの…
なお皮膚は足裏のみならず微細な反重力場が働いているので、埃や汚れは乾いていれば布で吹くだけで落ちる。
タイムマシンからう×この中に落ちた時はさすがに川で洗っていたが。
●耳
前述の通りに耳を失い、やはりコンプレックスの一つに。
しかし、もともと耳のパーツはただの飾り(後付け設定で集音器になっていることが判明)であり、
聴覚の機能は人間の耳と同じく側頭部に内蔵されている。
だからドラミちゃんは耳が無くても問題なく活動できる(リボンは着脱可能な補聴器で、なくても日常生活には困らない)。
2011年の誕生日スペシャルではこのコンプレックスを克服したことが示唆されている。
●鼻
強力ハナ。
人間の20倍の能力を持つと言われるが、故障中…
ちなみに、コロコロ版のドラえもんズでもこの事を本人が話している。
●レーダーひげ
具体的に何のレーダーかは不明だが、やはり故障している。
取り外しは可能だが、ないとバランス感覚が狂うらしい。
隠し事をしているとピクピク震えるぞ。
●口
洗面器がすっぽり収まる口。猫語が話せる。
●しっぽ
スイッチになっており、ひっぱると機能が停止し、もう一度ひっぱると再起動する。
一時期はしっぽをひっぱると姿を消す機能もあったが、現在では(便利すぎたので)なかったことになっている。
本物のネコ同様、機嫌が悪いと左右に揺れる。
●ネコ集め鈴
ネコを集める効果があるが、やはり故障している。何の為にネコを集めるのかは不明。
一時だけ鈴型のカメラに交換されていたこともあった。
映画「ひみつ道具博物館」では作中の回想にてドラえもんがまだのび太の元へやってきたばかりの頃に鈴を巡る一騒動が起こり、それが二人が親友になるきっかけになったものとしてドラえもんが新品よりも5倍もかかる修理代を出してまで大事にしている事が明らかとなった。
●エネルギー源
体内には食べたものをエネルギーに変換する「原子胃袋」を持ち、人間と同じ食事で活動エネルギーを得ている。
100%エネルギー変換するので糞尿などの排泄物は出ないが、劇中ではトイレに行っている描写もある。しかも立ちション
「おい、順番まてよ」
なお原子炉(体内水素核融合)の設定は現在はボカされている。
●冷却水
ドラえもんをはじめとする未来のロボットの多くは、コンピューターを冷やすために冷却水を通している。
ぶっちゃけた話、マンガ的に表現されているドラえもんの汗や涙、唾液の類である。
ちなみに蚊にも刺される。ロボットなのに。
●四次元ポケット
おなかについているネコ型ロボットの標準装備。
内部に無限大の広さの四次元空間が広がり、あらゆる物体を収納できる。
中に入れた物は何を取り出したいかをイメージすると自動的にそのものを引き寄せる…ため、
使い慣れていない素人はろくでもないものを取り出すことが多いし、
ドラえもん本人であっても予想だにしないものを詰め込まれていたり、慌ててパニックになったりしたときにはどーでもいいものばかり出してしまう。
様々なひみつ道具が収納されているが、ドラえもんの場合は本人が購入した道具以外にレンタルしたものもあるらしい。
基本的にはセワシの親から貰った給金代わりの小遣いやのび家のそれ等、
子供の小遣いと変わらない資金で買えるものばかりな筈だが、その割に性能が凄まじい。
着脱は自在であり、洗濯も可能。ドラえもんの寝床である押し入れの枕下にはスペアが置いてあり、使用中のポケットと内部の空間がつながっている。
なお未来デパートに行けば何も入っていない四次元ポケットを購入できる他、
ポケット以外にもカバンなどの四次元空間を使用した収納アイテムは色々ある模様。
上述の通り、ドラえもん自体の本来は「子守り用」だが、大長編などでは他の用途に使われることも多い。
ロボ子を送り返してもっといいロボットを借りれないかとのび太がごねた際は
自らが女装してロボ子の穴を埋めようとした
事もある
(他にも『温泉旅行』で仲居コスをしてのび太のパパとママから金をせしめようとし、アニメ版ではさらに女装エピソードがある)。
ドラえもんが慌てたときに関係のない道具が次々に出てくるのは、ドラえもん自身がパニックに弱いうえにポケット内の整頓を怠っているせいらしい。
不調になったドラえもんを直す為にのび太がドラえもんの体内に入った際には、余りの乱雑さに絶句した。
◎性能
前述の製造中の事故が原因で、他のネコ型ロボットより低性能な「落ちこぼれ」になってしまった。
ロボット学校での成績はのび太を笑えたレベルではない。
と言ってもそれは22世紀(ロボット)の基準であり、作中では難しい事柄の解説役だったり、
バイバインで増えていく栗饅頭の計算を暗算で一瞬で答えを出したり、
ひみつ道具や異星の宇宙船を修理したり、雑学等も数多く持ち合わせていたりと、何だかんだで主要人物の中では頭は良い方である。
……もっとも、それは後期以降の話で最初期の「ドラえもん対ガチャ子」では2+3を6と答えていた上、
「おいかけテレビ」では電器屋に行けばテレビに出られると思い込んでいた。
(これは最初期はドラえもんのキャラクター自体がどこかボンヤリしており、より常識の無い子供っぽい路線だったのも大きいだろう)
なお、同じく最初期の「まほうのかがみ」という話では車を運転しているので免許をもっている模様。
また、同型の仲間と同様に定期的なメンテナンスを行う必要があるが、当の本人がメンテナンス嫌いであるため、
不調になったドラえもんを周囲の人物が修理しようとするエピソードも存在する。
しかし、時には記憶回路をリセットされそうになり、のび太がメンテナンスを阻止したこともあった。
その割にボディの丈夫さは尋常ではなく、たとえ爆発に巻き込まれてもススで黒くなるだけで大きく破損したことはない。
更に深海底や宇宙のような過酷な環境でも
ひみつ道具無しで普通に行動していたり、
原作漫画では無いが太陽に超至近距離まで近づいても体が溶けるどころか平然としていたこともある。
22世紀の科学力ってスゲー!
大長編や映画では「石頭」を自身の最終兵器であると豪語しており、頭突きで金属製の扉や
特殊合金製のガスタンクを破壊したり(
雲の王国)、
ドラえもんの製作された22世紀より
更に数十年先の技術で作られた巨大なバリアを粉砕したり(
宝島)と、
本気を出した時の破壊力は凄まじい。
一方で弓矢がアッサリ貫通して刺さったり、ジャイアンのパンチやハンマーでドツかれて歪んだり、それなりに柔らかそうな時もある。
実は射撃に関してものび太の陰に隠れがちだが結構凄い。
元々ドラえもんがのび太の使わせる前にデモンストレーションすることは多々あるのだが、のび太が外しまくった実物射的を命中させたり、
早撃ちでも「ツモリガン」の回ではのび太に勝利しているほど。
◎毒舌
性格の項で少し触れたが、特に原作漫画ではギャグ漫画ということもあってか、さらりとヒドイことを言うことも少なくない。
そして大半がのび太に向けたものである。
(とはいえ、この作品はドラえもん以外もナチュラルに毒舌が多いのだが)
「ほう、戦艦大和か。かっこよく、海上をすすんでる絵が、かきたかったって。……なるほど、無理だ。ガハハ」
(続きスプレーにて、のび太の絵をみながら一言)
地球は丸くて、太陽のまわりを回っていること、これはいまではだれでもしってることだよねのび太でさえ」
(異説クラブメンバーズバッチにて、明らかに余計な一言が混ざってる。)
そりゃのび太の頭はもともとからっぽだもの」
(眠りの天才のび太にて、しずかちゃんに上手な眠り方を教えるのび太が「頭をからっぽに」とアドバイスしたのを聞いて横から一言。当然この後喧嘩している)
えらい!いくじなしであまったれで、気気も頭もよわいきみが、よく決心した。」
爆発させればその灰をかぶった人はみな{きみみたいに頭悪く弱くてずっこけて…。
」
(ナイヘヤドア、ビョードーばくだんにて、言い過ぎではなかろうか)
「
きみはほかの子より数年おくれていきてるんだね」
(
めいわくガリバーにて、ストレートすぎる)
「まんが家じゃないんだから、へたならへたなりに、いっしょうけんめいかいた作品なら…それにしても、これはへたくそすぎるなあ。」
「男は顔じゃないぞ!中身だぞ! もっとも、きみは中身も悪いけど…」
「へたなもんか。こんなにうまく、ねこをかいてあるのに。えっ、いぬなの。へただなあ」
「だれでも、なにかとりえがあるもんだ。それをいかそう。(中略) なあんにもないや。キャハハハ」
(カンヅメカンでまんがを、消しゴムでのっぺらぼう、そっくりクレヨンにてフォローしたり持ち上げると思わせて突き落とすという常習パターン)
のび太「ぼくの顔、青いだろ」
「青いというより うすぎたない。けさも顔を洗わなかったな」
(トロリン、そっくりクレヨンにて、即座にこんな切り返しできる辺り只者ではない)
「いくらなんでも、この世で最低ってことはないでしょ。下には下があって…。」
(いたわりロボットにて、のび太をなぐさめようとして逆に怒らせてる。なお、わさドラでは「きっと、下から2番目か3番目にはいるんじゃないかと」と更に追い討ちをかけている)
「しかしきみのへたくそは、なみたいていのへたくそじゃないよ」
(Yろう大作戦にて、のび太の野球の練習に付き合うドラえもん、このあとのび太にバットで殴られる)
「よってたかっていくじなしの弱虫の泣き虫ののび太をいじめるとは」
「しかもこんなよわい者を、あわれな者を、おろかな者を」
(いたずらおもちゃか機にて、流石にのび太もいいすぎだと反論している)
「さあ…
頭の悪いのだけはとりかえがきかないもんね」
(
のび太ののび太 にて、のび太も笑っている場合ではない)
「モテない男が気やすめに使う、みじめな道具だけど、それでも使う?」
(みせかけモテモテバッジの説明。説明のひどさもさることながら、そんな道具をのび太が必要とする可能性を考えていた点がジワジワくる)
「よくあんなものに夢中になれるな。いい年して、単純というかなんというか……。ある意味では幸せな人だ」
(ヒーロー番組に夢中なのび太の隣で。いい年と言うがのび太はまだ小学生である。熱中できる趣味を持つ人たちには聞かせられないような発言)
「日本じゅうがきみのレベルに落ちたら、この世の終わりだぞ!!」
(周囲の人間を被った者と同じレベルの能力にする「ハンディキャップ」をのび太に貸すのを渋る理由。あんまりな言い様だが、単純に国中が小学校高学年レベルになったらそりゃ恐ろしいことになるだろう)
「きみが女の子につけまわされるなんて…。天地がひっくりかえってもありっこない」
(ジャイ子の恋人=のび太にて、大爆笑しながら一言。あんまりだ)
「いかにも男性的でたくましくて、力強くてダイナミックで、エネルギッシュでスピード感溢れていて、まるっきり君とは正反対だもんね」
(SLに憧れるのび太に。これまた現実の鉄道ファンには聞かせられない)
のび太「生きてるのがいやになった。」
「
いつものことじゃない」
(のび太の悩みの吐露を軽く受け流す。お前は何をしに
未来の国からはるばると来た)
のび太「どんなまずい料理でも?」
「そう
例えばママの料理でも」
(
ジャイアンシチューにて居候しておきながらママの目の前でこの発言である)
「君は、射撃とあやとりの天才だ!実に不思議だ!他に何の取り柄もない。頭も悪い、運動もダメ、のろまでくずで…」
「こういうくだらないことだと、君は実に上手い」
(拳銃王コンテスト、ガンファイターのび太にて、のび太の射撃の腕をみたドラえもんが一言。あんまりだ)
「あの顔を見ろ!きみより りこうそうだよ」
(「のら犬『イチ』の国」にて、進化放射線源の力で二足歩行になったイチとのび太を比較して。比較的シリアスで社会派なエピソードでも隙あらばぶっこんでくる。のび太は当初は不服そうな顔をしていたが、イチが「無料ハンバーガー製造機」を使ってみせると「ぼくより頭いい!」と認めてしまった)
「
のび太の脳みそは進化がおくれているらしい」
(『
アニマル惑星』においてドラえもんが人類の進化の過程を説明したがのび太が理解できなかったときにぼざいた台詞。こいつは本当に教育係なのだろうか)
うそをつくにはあるていど頭がよくなくちゃ。 そこへいくときみは…」
(
うそつ機 にて、この後のび太にキレられてる。)
「
ああ、ついにカンニングしたか」
(ななんとのび太が100点とったにて、のび太が実力で100点を取り、先生からも褒められて嬉しがったのだが、それを誰にも信用してもらえず悲しみながら帰宅した時のとどめの一言。他の人達の対応もかなり酷いが、ドラえもんがぶっちぎりで一番凶悪な言葉を叩きつけている。尤も
別の話でジャイアンの父親も同じようなこと言ってたが)
「ひょっとしてかるはずみな婚約をくやんでないてるかも……」
「結婚の相手がきみだもんね」
(同じくのび太の結婚前夜にてのび太との結婚に不安を抱える未来のしずかちゃんを見た時の台詞。そもそものび太を幸せな未来に導くために未来の国からはるばる来たんじゃないのか)
「いつもそうだ。
わかりもしないのにかってにいじって、ろくでもないことになるんだ」
(
未知とのそうぐう機においてのび太に発した台詞。言ってる事はその通りだがこの話ではのび太も最初は軽率にいじらない姿勢だったのに、ドラえもんが一方的に発言したせいでのび太も怒りに任せて使ってしまい危うく地球滅亡のきっかけを作ってしまう。そもそもいつもろくでもない事になるのは毎回のび太の部屋に道具を置きっぱなしにするドラえもんにも落ち度があるし)
よく言われる「ドラえもんとのび太のどっちが主人公なの?」という疑問については、原作者が既に答えを明らかにしており、インタビュー等で「主人公はドラえもんで、のび太は副主人公」とコメントしている。(ただし、原作初期では明確にのび太が主人公のポジションだった)
ちなみに、わさドラのアニメオリジナル回ではドラえもんがメインとなり活躍する話が増えており、原作回でもドラえもんがのび太と一緒に行動したり、時にはドラえもんが中心の話としてアレンジされることが多くなっている。