俺がガンダムだ

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俺がガンダムだ - (2020/07/23 (木) 13:36:46) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/05/22(土) 23:47:49
更新日:2023/12/22 Fri 01:22:50
所要時間:約 10 分で読めます




ガンダムだ…。

な、何だって?

俺がガンダムだ……。

もしかして→ガンダム











何言ってんだ!?―――お…おぉい、刹那!!

子供のお守りを宜しく!

ハァッ!?

作戦行動に移る。

お……おいおい!お前ら!!

ビンボークジ! ビンボークジ!

チッ、分かってるよ…!










機動戦士ガンダム00』の主人公、刹那・F・セイエイが発した台詞である。
初出は1stシーズン第2話「ガンダムマイスター」。

この作品に於いて、本作のテーマを象徴する最も有名な名台詞であり、同時に本作のネタ方面を代表する最も有名な迷台詞でもある。



【概要】

そもそも何故刹那がこのような珍妙な台詞を発したのかというと、彼の少年時代に起因している。


少年時代、無慈悲な死を戦場で見続けてきた彼は神など存在しない事を悟る。



この世界に…神なんていない……。

この世界に…神なんていない……!



しかしそこをオーガンダムに助けられ、その瞬間、その姿は少年にとって神=絶対的な存在に成り代わったのである。


時は流れ、16歳となった彼はその憧れだったガンダムに乗り、戦争根絶の為に動き出していた。


ガンダムだ…。

俺がガンダムだ……。


自分も戦争を根絶する、あのガンダム=神の如き存在になりたい……そんな決意を込めて発した台詞が「俺がガンダムだ」である。


……が、そんな事情を知らない登場人物も視聴者も当然ながらその斜め上をいく台詞に困惑した。
直後にロックオン・ストラトスが発した「何言ってんだ・・・?」というツッコミを視聴者も同じく入れていただろう。

ガンダムスローネと戦う頃になると「違う!貴様はガンダムではない!」と言っておきながら相手を「ガンダムスローネ」と平然と呼ぶ為、更に訳が分からなくなる。
話が進んだ事で刹那の言う「ガンダム」が機体名としての「ガンダム」を必ずしも指していない事は察せられるが、ややこしい事には変わりない。

なお、刹那の発言を紐解くヒントとしては、1stシーズン第2話で王留美が「ソレスタルビーイングの理念を発現する機体よ……」と語っているシーンが挙げられ、
これに照らし合わせると「俺が紛争根絶を体現する者(ガンダム)」となる。

上記のように、最初に刹那の口から飛び出した時には、彼の事情や『ガンダム』の意味合いを知る由もない周囲(と視聴者)に凄まじいインパクトと困惑をお見舞いした台詞ではあるが、
発言者である刹那にとってはこの台詞こそが全ての原動力であり、生き様なのである。

その後の話でも度々発していた点からもそれが分かる。


俺は…ガンダムになれない……!


今度こそ……。今度こそ……ガンダムに……!


……お前達が……。その機体が……!ガンダムで……!あるものかぁッ!!!


違う!貴様はガンダムではない!





そして最終回……





武力による戦争根絶……!

それこそが…ソレスタルビーイング!

ガンダムがそれを為す!

俺と…共に!

そうだ…!俺が!!

俺達が!ガンダムだ!!!




第1話から見続けた視聴者は皆こう言った。「『ガンダム00』は刹那……いや、俺達がガンダムになる話であったのだ」と。
因みに、慙愧の念もあって平和に生きる自分というモノを受け入れられない刹那にとって、
平和を成せる方法=ガンダムで有り続ける方法=ただひたすら破壊する事」でしかなく、彼もガンダムもこの時点では絶対的破壊者である。

破壊者としての彼の限界をグラハム・エーカーに突き付けられて1stシーズンは幕を閉じる。



2ndシーズンではこの台詞は全く出てこない。
というのも、彼は既に「“確固たる平和の実現の為の破壊者”としてのガンダムには既になっている」と看做しているからである。

それと同時に、今度は自分と愛機のガンダムがどう行動し、どのように変わるべきかという視点で模索している。
破壊以外の方法で平和を実現する道に光明を見出して以降の


“兵器”ではなく、 ”破壊者”でもなく…!

俺と…ガンダムは変わる!


という台詞にそれが表れている。刹那は常にガンダムと共にあるのだ。


類義語として「僕のサンドロック」、対義語として「地球に捨ててきた」が挙げられる。


【二次創作に於いて】
この台詞のお陰で刹那は「天然馬鹿」「不思議ちゃん」「電波」というキャラクターを確立した。
その暴走度は他ガンダムとのコラボで、ガンダムに対して似たような思いを抱いているフリット・アスノが引くレベル。
まあこの台詞以外にも色々やらかしちゃってるから仕方ない。

【余談】
このように刹那はガンダムを溺愛しているが、
同じ様な職業(ガンダムパイロット)のヒイロ・ユイは乗機のウイングガンダム自爆させているだけでなく、無造作にポイ捨てしたりもしている。
その為、クロスオーバーでWと共演した際にはどうなるか注目されており、第2次スパロボZで共演した時にはどうなるか気になった方もいたことだろう。

最初の時点では無口で無愛想な者同士という事もあって仲が良いとは言えなかったが、共通点の多さから妙な信頼関係が築かれていった。


刹那・F・セイエイ…!お前はガンダムではない!
ならば、お前はガンダムになれ!

俺は……ガンダムになる!

そして、窮地に追い込まれた仲間を逃がす為に自爆したヒイロを見た刹那は……


ヒイロ・ユイ…!お前は…!!


その後……

ヒイロ・ユイ…。お前が俺と違うと言ったのを訂正する。お前もガンダムだ。

そうか…。


……と名(迷)言を放ち、ヒイロをガンダムとして認めた。
当初ティエリア・アーデもヒイロを良く思ってはいなかったが、ガンダムナドレを早くも暴露してしまった事に糸色望しつつもヒイロの自爆を認めた。


ちなみに同作で、刹那はランカ・リーの歌(『星間飛行』)に対しても、


あの歌も…ガンダムか…!


という名(迷)言を放っている。

『00』を知ってても知らなくても「歌もガンダムかよっ!」と突っ込みたくなったプレイヤーも多いことだろうが、
刹那にとってはあくまで「ガンダム=争いを無くす存在」であるが故の発言である。
実際、この後刹那はランカの歌に戦意を失うゼントラーディ兵を、嘗てオーガンダムに助けられた時の自分の様だとも語っている。
とはいえ、最初の頃は歌で争いを止めるといった話は信じていなかったが。

なお、ここまでやっておきながらバルディオスはノータッチである。

UXでは『BB戦士三国伝』と共演した時は流石に困惑していたようだった(ライル・ディランディ曰く「あんたら(三国伝の面々)相手じゃ刹那も迂闊な事言えない」)が、第3部にて劉備ガンダム


奴もまた、ガンダムか。


と評している。

しかし2ndシーズンからソレスタルビーイングに参加したライルは刹那のガンダム発言を直接聞いていないと思われるが……アレルヤ・ハプティズム辺りから聞いたのだろうか?

一方コンパチの『ロストヒーローズ2』では刹那の人格のダブルオーが、∀ガンダムを見て、
「(髭が生えてるから)ガンダムであるものあぁぁっ!!!」と見た目がガンダムっぽくないからキレるという、原作からするとありえないキャラ崩壊を起こしている。


他にユニコーンガンダムゴッドガンダムマスターガンダム等が「俺がガンダムだ」に該当する。

ブシドーまさに…ヒュッケバイン!!
刹那「その機体が……!ガンダムで……!あるものかぁッ!!!!」



【使用例】
  • 自分の名前を聞かれた時
  • 好きなMSを聞かれた時
  • のように機体の頭部が自身の顔になった時
  • 「お前も…ガンダムかぁあ!」と言われた時



【用量】

1話につき、2回が理想。
言われる度にガンダムエクシアガンプラの売り上げが変動するらしい。



【CM】

『ガンダムアサルトサヴァイブ』のCMにて


安室ガンダム!!
赤い彗星ガンダム?
見本ガンダムゥ!?
ガンダムゥッ!!
ひろしガンダムッ!!
受動ガァンダム!!



刹那「ガンッダァァァム!!!!」


と、二種類あるCMのどちらでもトリを飾った。それまでのキャラとの温度差にびっくりした視聴者は多かった筈。



この「俺がガンダムだ!」は、ガンダムの部分を別のものに変えて使う場合もある。
例)
「俺はポテトだ!」



貴様…ッ!

追記・修正による項目荒らしの根絶……!

それこそが…Wiki篭り!

項目が!?

ガンダムがそれを為す!

俺と…共に!

そうだ…!俺が!!

俺達が!ガンダムだ!!!

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