PMC(民間軍事会社)

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PMC(民間軍事会社) - (2021/02/28 (日) 00:41:40) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/01/24 (金) 14:11:29
更新日:2024/04/25 Thu 18:32:25
所要時間:約 13 分で読めます




PMC(民間軍事会社、Private Military CompanyもしくはContractorの頭文字を略したもの)とは、紛争地帯などで活動する軍隊や企業相手に戦闘部隊の派遣や軍事インフラに関するサービスを提供する企業のことである。
各種フィクションではこの表記が最も多いが、モントルー文書という国際協定*1で規定された正式な略称は「PMSC*2」、複数形ならば「PMSCs」となる。
「PMF*3」という言葉も使われるが、企業側の多くはこのような「傭兵」という見方を嫌い*4
「PMSC」の他は「PSC*5」という呼称を好んで使い、自らを「警備会社」としている*6


成立

このような企業は第二次世界大戦直後からごく自然に誕生していったのだが、この言葉が現在のイメージである「戦争請負業者」としての意味合いで使われるようになったのは1990年代からである。
1980年代末期からこの頃になるとソ連崩壊に伴う冷戦の終結によって、アメリカ合衆国を初めとした世界各国は軍事費を削減し、軍縮方針へと切り替わっていった。
戦争のない時にも目玉が飛び出る予算と若い働き手を吸い上げる正規軍は、戦争アレルギーなど関係なく国家の悩みなのである。

当然、その結果多数の退役軍人が世界中で発生し、更に冷戦崩壊によって国同士の大規模な紛争の危機が去った代わりにテロや内戦、
民族紛争といった小規模かつ敵国が断定できないいわゆる「非対称戦争」が次々と勃発していくようになった。

こうした中、元将校や元特殊部隊出身者達の手によってPMCが次々と設立され、戦闘以外にまともな職業技能のない元軍人達が入社し、訓練や補給、作戦立案だけでなく、
施設や車列をゲリラから警護する武装警備員派遣や要人のボディガードなど(そして、本当は駄目だけど一部は実戦を)も行う、営利目的の非正規戦闘部隊へと様変わりしていった。

国家としても、平時に正規軍を維持する費用を抑えられるため、PMCに頼む理由はある。
国家への帰属でなく金で動くと言う点で白い目で観る人々も少なくないが、そもそも正規軍の兵にだって金は払われている。
まして、正規軍なら皆国家に命をかけて忠誠を誓うとか、そうした忠誠心が軍事技術を上回る成果を出すなんていうのは時代錯誤なロマンチシズムでしかないのだ。

1990年代はアフリカや東欧の小規模紛争に参加し、2001年にアメリカの同時多発テロ発生後は一気に需要が拡大してイラク・アフガニスタンで正規軍兵士とPMC警備員の割合が10:1になるという事態に。
正規軍に間違われないような「ラフな私服っぽい服装の上に、タクティカルベストかチェストリグに防弾チョッキ」というPMC独特のスタイルもこの頃考案される*7

アニメや漫画などでは、話を面白くするために「正規軍並みの装備を持ってて!兵士達もバリバリ戦闘をこなせて!」みたいな超戦闘集団に描かれるが、
実際は1990年以降も「裏方」的な側面は全く変わらず、銃器もM4やミニミ機関銃など西側銃器を使うとは限らず、
調達がしやすく使い方も覚えやすい(=コストが掛からない)AK47やRPK機関銃など東側銃器をメインで使っている会社も珍しくない。
なんだかんだ言っても彼らは営利企業なのである。
莫大な費用のかかる装備を運用して兵を育成するには、結局国家並みの予算が不可欠なのだ。

代表的な民間軍事会社

・エグゼクティブ・アウトカムズ(通称:EO社)

「世界最初の現代型民間軍事会社」と言われている。アパルトヘイト終了後の元南アフリカ軍兵士(だいたい黒人。白人は指揮を担当)が中心。
資源開発会社の子会社であり、他にも諜報活動や航空、武器調達など様々な会社と一緒に活動していたため、
AK47などで武装した歩兵部隊だけではなく、戦車や装甲車、果ては戦闘ヘリまで持っていた。
アンゴラ内戦では反政府組織をボコボコにして20年続いていた内戦を1年でほぼ終結させたり*8、シエラレオネ内戦では先に展開したPMCがボコボコにされて首都も陥落寸前の状態からたった300人でダイヤモンド鉱山を奪い返し平和交渉の席につかせる*9などやたらと強い逸話が多い。
前線への参加など傭兵同然の活動をしていため南アフリカ政府に目をつけられ、1998年いっぱいで解散する。
関係者達は別々の会社を設立したり、石油関連会社を興して成功したり、赤道ギニアでのクーデターにしくじって投獄されたりと様々な道を歩む。

・ブラックウォーター

言わずと知れたアメリカの元SEALS出身者に設立された超大手。
装甲車やヘリなどEO社ほどじゃないけど重武装。社員は大体元アメリカ軍兵士で構成されていた模様。
秘密主義かつ攻撃的で、民間人への殺傷事件などでPMCの粗暴イメージを一気に広めた。
現在はやり過ぎて解散状態だが、現在でも関係者が「アラブの春」に便乗してシリアやアラブ首長国連邦で活動している。
現在は社名がアカデミー社(Academi)になっている。

・トリプルキャノピー

デルタフォースやグリーンベレーの出身者に設立されたこれまた大手。
オバマ政権になってブラックウォーターとの契約が打ち切られ、その後釜に座っている。
元アメリカ軍兵士もいるが、フィリピンやペルー、フィジーなど外国人の元兵士を大勢使っている。

・ダインコープ

第二次世界大戦時に創業し、イラク戦争以降のPMCブーム以前から活躍していた業界屈指の老舗。
アフガニスタンのカルザイ大統領の護衛を派遣した他、現在のPMC装備というスタイルを作ったのもこの会社の社員である。

・ハートセキュリティ

イギリスの元SAS隊員に設立された会社。イギリス軍や南アフリカ軍の元兵士が多く所属している。
現地人をよく採用し、車も現地人が使うようなボロい車を使い、ブラックウォーターよりは攻撃性が高くないと言われている。
殺された日本人のフランス外人部隊出身者が所属していた。

・アーマーグループ

イギリスの元SAS隊員によって結成されたDSL社と、アメリカの防弾チョッキ会社、アーマー・ホールディングが原点。
ロシアのスペツナズ隊員による会社やインターネットの安全を監視する会社など、多数の会社を買収している。
アメリカ支社の社員達が全裸パーティをして現地人に酒を無理矢理飲ませたり、売春婦を傭ったりして同じ社員に告発された。
現在はイギリスの大手警備会社「G4S」に買収され一部門として活動中。

・イージス・ディフェンス・サービス

「民間軍事会社」という言葉の生みの親だったりするイギリス軍中佐が設立したイギリスの会社。
イラク戦争で大型契約を取り付けたが、社員が民間人を銃撃するなど当初はあまりうまく行っていなかった模様。
(同経営陣はサンドラインという会社を経営していたが、そこでもアフリカでクーデター失敗や武器の違法密輸をしたりと評判が散々)。

・エリニュス・インターナショナル

創業時20代だったイギリス軍元将校と南アフリカの外交官にしてナミビアの統治副責任者によって創設された会社。
イギリス軍人と同時に多数の南アフリカ人の兵士が勤務しており、中にはアパルトヘイトに関わった者も多く、
(警察特殊部隊出身者と警察諜報部隊出身者が自爆テロを受けて発覚した)
リベラル派から批判されることもある。

・グルカ・セキュリティ・グループ

ネパール人のグルカ兵で構成されたイギリスの会社。アフリカの白人国家・ローデシア軍の将校らによって設立した。
シエラレオネの内戦に参加したが、すぐに指揮官のロバート・マッケンジー(元ローデシアSASの猛者)を惨殺されて撤退してしまう。
撤退以降評判がガタ落ちし、解散したと言われている。
(グルカ兵を雇うPMCは色々あり、中にはグルカ兵本人が経営している会社もある)







さて、ここはアニヲタのためのサイト。ここからはフィクションに登場するPMCを紹介する。

代表的な架空の民間軍事会社

・CMA

登場作品:『パイナップルARMY』

民間軍事援助組織。おそらく日本のヲタク界隈で始めて登場したPMC。
退役軍人や引退した傭兵たちを中心に構成されており、世界各地に拠点が存在する。
作中では主人公ジェド・豪士がCMAの戦闘インストラクターとして様々な人を訓練するのが中心。
ただ、一般的なPMC同様に軍事作戦に従事している者もいる。
また他作品のPMCが一種の傭兵部隊として集団で動くのに対し、プロフェッショナルの単独行動が基本となっている。
ただ書類や依頼の管理が杜撰……というのが致命的な欠点。
後ろ暗い事情から訓練を依頼する者がしょっちゅう出てきたり、一つの依頼に対して遂行する側と妨害する側のダブルブッキングがあったり、豪士はしばしばトラブルに巻き込まれている。
もっとも、それを活用して依頼人の記録を抹消して救ったりもしているので、良し悪しではあるが。
とはいえ所属メンバーはいずれも歴戦の精鋭ぞろいで、時として世界情勢を左右する依頼も来る為、組織としての質は極めて高い。


・D.O.M.S.


正式名称は「ダーナ・オシー・ミリタリーサービス」。
創設者は前作のメインキャラであるクルツ・メリッサ元夫妻。
主な業務は実戦では無く軍事インストラクター業など。一般人への訓練から正規軍のアグレッサー役まで幅広く行っている。
「もう鉄火場はこりごりだが、娑婆の暮らしにも馴染めない」連中の再就職先としての顔もあるらしい。
保有するASはアグレッサーとしての役割もあって古今東西の機体を揃えているが、入手経路が怪しい機体も…

現在新経営陣と先代社長関係者で絶賛内ゲバ中。


・ココ一行

登場作品:『ヨルムンガンド

HCLI社ヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門責任者ココ・ヘクマティアルの私兵たち。
一応経営上はレームを社長としたPMCという扱いになっているらしい。
面子の前歴が少年兵デルタフォースフィンランド国防軍緊急展開部隊警察対テロ部隊、砲兵部隊、マフィア、イタリア陸軍、自衛隊SR班と、国際色豊かかつカオス極まることになっている。


・エクスカリバー

登場作品:『ヨルムンガンド』

ココ一行がイラクへ仕事に行った際に自分達だけではコンボイの護衛に人数が足りないという事で雇ったチンケなイングランドのPMC。
英国紳士の風上にも置けないイカレたチンピラどもで、民間人への発砲にキレたココに解雇された。
直後に裏切って積荷を奪い、ココを人質にしようとするがレーム達に勝てるはずもなくワイリに人間爆弾返しで「ハッハッハ」された。
PMCが持つあらゆるネガティブな記号の集合体と言える。

メンバーに英国内務省の高官の息子がいるらしい。


・エクストラ・オーダー社

登場作品:『BLACK LAGOON

旭日重工が機密保持の為にロックをラグーン商会ごと消そうと雇った傭兵派遣会社。
上記のEO社のパロディで装備も大体同じだが、オペレーターはなぜか全員白人だったりする。
ヘリでヒャッハーしながらラグーン号を追いかけまわすが、ロックの機転で魚雷を文字通り「鼻っ面」にブチ込まれた。


・コッツィー大佐の傭兵部隊

登場作品:『ブラッド・ダイアモンド』

レオナルド・デカプリオが演じる主人公、ダニー・アーチャーの元々所属していたPMC。
アーノルド・ボスルー演じるコッツィー大佐がリーダー格。
同じくEO社のパロディで、黒人白人両方のオペレーターがいる。
さりげなくM16系の銃器も使っていたりする。


・MNU社第1大隊

登場作品:『第9地区

エイリアン対策組織MNUが雇っているPMC部隊にして悪役。
近未来的な白い戦闘服に、南アフリカ製のガリルやFN・FALなどで武装している。


タスクフォース141


前作で崩壊した同名特殊部隊の生き残りであるSAS隊員のソープとプライスが設立。
彼らを軸に、スペツナズやPMCといったロシア系義勇兵やチェコのレジスタンスを戦闘員として、
SASのモリゾーことマクラミンやデルタフォースの協力を得てロシア超国家主義派を止めようとする。
装備はFPSという都合上、M4からAKからG36分隊支援火器とかなりカオスなことになっている。


・メリーウェザー・セキュリティ

登場作品:『GTA5』『GTAOnline』

主人公達の最終的な敵となる富豪が保有しているPMC。
世界20ヶ国の紛争に携わっており、石油利権を狙っている他アメリカ国内でも活動。
オンラインでも頻繁に相手にする事になる他、条件を満たすと電話一本で弾薬の空輸やヘリでの航空支援、更に憎いあんちきしょうを抹殺する為の傭兵部隊の派遣や指定ポイントへの空爆まで行ってくれる。
設立者がSAELS出身と言い、腕は立つが「人の皮を被ったトカゲ」と称される程粗暴な人員だらけと言い、どう考えてもモデルはブラックウォーターです本当にありがとうございました。


・請負チーム

登場作品:『ハート・ロッカー』

イギリス系PMCの賞金稼ぎチームで、レイフ・ファインズ演じる男がリーダー格。
主人公達米軍兵士たちと、砂漠のど真ん中でイスラム過激派相手に壮絶な銃撃戦を演じる。
ちなみに、武装(AK47にバレットM82)が上記のエクスカリバー社の装備としてヨルムガンドにパロられている。


・MSF「国境なき軍隊」


伝説の兵士ビッグボスが率いる傭兵集団。カリブ海沖の洋上プラント「マザーベース」を本拠地としている。
正式名称は『Militaires Sans Frontières』。フランス語で『国境なき軍隊』という意味。
1974年にカズヒラ・ミラー等と共に設立された。後のPMCの先駆けとも言える組織。
やたら技術レベルが高く、ウォークマンやら光学迷彩やらホログラフ装置やらレールガンやらドリトスやらペプシNEXやらどんどん開発していく。おい時代設定どうなってる。
あげく段ボール戦車とかいう訳の分からないものまで制作した。
隊員達もコック、声優等変な経歴の持ち主が多く、また(ビッグボス含めた)何割かがサンタクロースを信じている。
最終的に核を搭載したスーパーロボットもとい二足歩行戦車「メタルギアZEKE」を保有するに至ったが…


・ダイヤモンド・ドッグス


国境なき軍隊壊滅後にミラーとオセロットによって組織され、ビッグボスが率いる傭兵集団。
MSF時代と比べると汚れ仕事の割合が増加している。
技術力は更に跳ね上がっており、万能義肢や天候操作はおろかワームホール生成にまでこぎつけている。
一体こいつら何処まで行くのか。


・アウター・ヘブン


リキッド・オセロットが率いるPMC。
戦争が日常と化した世界であるため資金は潤沢で、最新鋭の兵器&装備を取り揃え、その総戦力は米軍にも匹敵する。
アウター・ヘブン自体の存在は世間から隠されているが、最大手PMC5社のプレイング・マンティス社、ピューブル・アルメマン社、ウェアウルフ社、
レイブン・ソード社、アツェロタヴァヤ・ヴァトカ社を傘下として率いているマザーカンパニーである。
ちなみにアウター・ヘブンの直属戦闘員は、全て女性のカエル部隊(ヘイブン・トルーパー)。なぜ女性だけなのか、どこからこんな大量に集めたのか。
アウターヘイブンという名の巨大潜水艦を所持している。名前が紛らわしい。


・マヴェリック社

登場作品:『METAL GEAR RISING REVENGEANCE

ご存じ厨二の三十路サイボーグ忍者・雷電が所属するPMSCs。
発足当初こそ資金や人脈の不足故にグレーな仕事もやっていたが、現在はクリーンと言って良い仕事ぶりで、アフリカや南米政府等からも信頼されて仕事を依頼される警備会社。
かつてはロシア軍人のゴルルコビッチ大佐の部下だったボリスが社長と務め、明るく陽気な気の良い奴らが働いている。


・デスぺラード社

登場作品:『METAL GEAR RISING REVENGEANCE

正式名称はデスペラード・エンフォースメントLLC。
世間的にはあまり知られていないが、実質的にはアメリカ政府に信任されている最大手のPMCワールドマーシャル社の子会社である。
多くのサイボーグを擁するPMCだが、無法者の名の通り、戦争介入や、人身売買とサイボーグのための人体実験、麻薬取引など、悪どい話が絶えない。いうなれば、世界的優良企業の裏の顔。
幹部クラスに他のサイボーグとも一線を画す強さを誇る4人のオリジナルサイボーグ、破滅を呼ぶ風(ウィンズ・オブ・デストラクション)と凄腕の剣士であるサムエル・ホドリゲスがいる。


・SMS

登場作品:『マクロスF

正式名称は「Strategic Military Services」。西暦2059年、異星人のオーバーテクノロジーを得た人類が宇宙進出を果たして50年が経った頃のPMCである。
新マクロス級移民船団マクロス・フロンティアに本拠地を置く星間運輸会社の警備部隊(実質私兵)が独立した子会社で、複数の惑星・船団に支部を構えている。
主任務は船団予定航路の先行偵察や要人護衛、軍装備品の評価試験、正規軍への兵站支援。小説版では対サイボーグ兵を前提とした重装歩兵部隊が召集される場面も描かれている。一方で植民惑星で活動している反政府勢力への戦術指導など、ブラックなこともやっているようだ。
複数のマクロス・クォーター級戦艦を保有したり、運用試験を名目に正規軍よりも早く最新鋭バルキリーを配備しているなど、その戦力は一企業としては明らかに異常。これはフロンティア政府大統領府が正規軍へのカウンターとして手元に抱えておく、という理由らしい。
ちゅーかぶっちゃけ軍の独立部隊状態である。資本主義と癒着って怖いね!


・ケイオス

登場作品:『マクロスΔ

戦術音楽ユニットワルキューレを含む一部芸能部門と、警備部門が存在している事が小劇場で明かされた。
巨大コングロマリッドであるケイオスの部門だけあり、新統合軍のエースや元反統合軍関連等からも人材を引っこ抜いた。
独自改造したVF-31ジークフリートを保有するばかりかマクロスエリュシオン等の艦隊戦力、
新型機開発すらしておりぶっちゃけ劇中のヴォルドール防衛の正規軍よか強そう。


・タロンカンパニー

登場作品:『Fallout3

世紀末のアメリカの傭兵集団、初期案はタロンコーポレーションである。
タロンシャダー!の掛け声をあげて襲撃を仕掛けるが大概は二足歩行換金アイテム及び弾薬(あとお肉)輸送POWアーマー扱い。
実は設定ではある高位のクライアントから無法地帯にするようの依頼が出ている。
なお彼らの社屋は核ミサイル基地。
頭ねじきっておもちゃにしてやるぜー!

・Murkywater

登場作品:『PAYDAY2

粗暴で悪名高い民間軍事会社。
名前は上記のブラック・ウォーターのオマージュ。
また、隊員が使っているアルマジロのロゴはMGSのFOX HOUNDのオマージュ。


・ブラックリザード

登場作品:『PMC ザ・バンカー』

作中では元韓国特殊部隊のエイハブがリーダーのラプター16が登場する。
アメリカの不法移民を中心としたチームで人種も様々。CIAの依頼で北朝鮮の指導者を確保する為に雇われた。
エイハブがCIAが用意したスイートルームを「一生かけても泊まれない」と言っていた為そこまで給料は高くないようである。
終盤登場する救出チーム『アリゲーター47』はなぜかロシア軍風の制服。

名前はおそらく上記の「ブラックウォーター」のオマージュ。


・ファーストサービス

登場作品:『PMC ザ・バンカー』

作中における主人公の敵対組織。
もともとはロシア企業だったが中国に買収された。中国の意向で北朝鮮の指導者の奪還を図る。
傭兵達は黒ずくめのボディアーマーという姿で人種は不明。しかし、資金力は非常に豊富で機関砲や戦車も動員する。


・グリフィン&クルーガー

登場作品:『ドールズフロントライン

プレイヤーである指揮官が所属している組織であり、元軍人のベレゾヴィッチ・クルーガーが第三次大戦後の2053年に設立されたPMC。
主要戦力は業務提携を結んでいるIOP社製の戦術人形であり、作中では政府からの委託業務として、暴走した鉄血工造のAIとの戦いを繰り広げている。
作中でも触れられているが、ストーリーが進むごとに重装部隊など明らかにPMCの範疇を超えた戦力をもつようになる。


・アルビオン・セキュリティ

登場作品:『ウォッチドッグス レギオン』

2040年のイギリス・ロンドンで活動している民間警備会社であり、同作における敵対組織の一つ。CEOはナイジェル・キャス。
犯罪発生率が爆上がりし機能不全に陥った警察に代わり政府から治安維持を依頼され、ロンドン各地で平和を守っている……のだが、民間人への暴行や不当な逮捕・拘束を行うなど上記のブラックウォーターやメリーウェザーなどを思わせる蛮行を平然と行っており、普通に市民からの評判は最悪。
資金や装備も潤沢でほぼ全員に武装と訓練がいきわたっているのみならず、高性能な暴徒鎮圧用や戦闘用ドローンに加えてタレットを配備した無人検問所をロンドン各地に配備しているなど、最早ちょっとした軍隊規模の戦力を保有しているほか、ctOSネットワークを監視し事前に脅威となりうる人物を事前に拘束し市民の反抗の芽をつぶすなど用心深さも兼ね備えている。

また一般には知られていないがアルビオンに反抗的な人物を更生させるための「再教育センター」と呼ばれる施設がどこかに存在し、そこではいわゆる洗脳を行っているなど普通に外道まっしぐらである。

本作開始時点でもかなりの脅威であったが、謎のハッカー集団「ゼロデイ」が引き起こした爆発事故以来権限がさらに拡大、デッドセックの残党狩りと称してその蛮行に磨きがかかっている。
もちろんすべてのアルビオン社員がそうというわけではなく、そんなアルビオンに反感を抱きデッドセックに情報を流している者も少なからず存在するし、本作のシステム上の関係でアルビオン社員をデッドセックのメンバーに加えることもできる。


鉄華団


火星の民間軍事会社『CGS』において「参番組」と呼ばれ、大人達が率いる「壱軍」に使い捨ての駒同然の扱いを受けていたオルガたち少年兵がギャラルホルンとの戦闘で自分達を囮にして逃げ出した壱軍に対してクーデターを起こし、CGSの基地や設備をそのまま乗っ取る形で発足した傭兵組織。
メンバーはCGSだった少年兵と雪之丞、デクスターの大人2名と元出入り業者の店員だったアトラという構成で、筋を通さない事を嫌うオルガの方針によって、退職した殆どの一軍の奴らにもきっちり退職金を払うホワイト企業。

火星の経済的自立のため地球に交渉に向かう若き活動家・クーデリア・藍那・バーンスタインを護衛しながら地球へ向かう旅を始め、巨大企業の皮を被った木星圏の武装組織「テイワズ」とその直系組織「タービンズ」と同盟を結び、テイワズから機材の提供や所属MSの修理やバージョンアップを受けられたり、タービンズのエースパイロットにより作戦の支援や技術指導を受けられ、テイワズ銀行部門からの職員出向により運営面も改善する恩恵を得た。
戦いで多くの犠牲者を出しつつもどうにかクーデリアの地球での目的を果たし、この過程でモンタークに扮したマクギリス・ファリドと接触をもつ。

アーブラウでの戦い以降は、ハーフメタル利権を手土産にテイワズの直系組織へと格を上げ、地球支部が出来るなど規模も拡大。新進気鋭の急成長企業として名を上げ、新たに新入隊員も迎える。
一方でオルガを中心とした「寄り合い所帯」から「大企業」に変革しきれておらず、指示系統に不安を残したまま人員だけが膨れ上がってしまった。
その結果、組織全体として家長であるオルガに指針を丸投げする傾向もあり、創立メンバーと新規メンバーの思想や価値観のズレが静かな歪みとして燻っている他、急激な成長からテイワズ内部からも疎まれるようになり、物語終盤の事件へと繋がることとなる。
また、彼等の活躍がギャラルホルンの腐敗や治安維持能力の不足を暴き、抑止力としてのギャラルホルンの権威に傷をつけた事で世界全体の秩序が乱れ始め、ヒューマンデブリをはじめとした少年兵の増加を招くなど、平穏を望む彼等の意思とは裏腹に、彼等自身が世界の争いの火種となってしまっている。






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