すなのちから(ポケモン)

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すなのちから(ポケモン) - (2017/04/09 (日) 14:02:50) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/04/08 (土) 02:08:30
更新日:2023/12/03 Sun 16:21:25
所要時間:約 5 分で読めます




すなのちからとは、ポケットモンスターBWから登場した特性である。

効果は「天候が『すなあらし』の時、じめんいわはがねタイプの技の威力が1.3倍になる」というもの。
じしん」「ストーンエッジ」「アイアンテール」であれば威力100→130、「だいちのちから」は威力90→117、
あなをほる」「アイアンヘッド」「パワージェム」「ラスターカノン」なら威力80→104、「いわなだれ」は威力は75→97.5へと強化される。


反動ダメなどのリスクを負わずにじしんなどのメジャーな技を「とびひざげり」と同等の威力に強化できるのである。
砂嵐のおかげで相手のタスキを潰しやすく、これにタイプ補正なども加われば生半可な耐久で耐えるのも難しくなり、非常に強力な特性として作用する。
この特性を持つポケモンは全てじめん・いわ・はがねのいずれかのタイプを持っているが、この特性には「砂嵐によるダメージを受けない」という効果もある。
そのため、万が一相手のみずびたしでタイプを変えられても天候ダメージを受けない。
また、いわ・じめん・はがねタイプは特殊アタッカーのサブウェポンとして採用されることが少ない。
そのため、「トレース」持ちと鉢合わせになっても相手の技が強化されてしまう事態は起こりにくい。


この特性を持つポケモンは以下の通り。メジャーなポケモンからややマイナー気味なポケモンまで様々だが、いずれも一線級の強さを持ったポケモンばかりである。


強いポケモンを中心に与えられた強特性であり、すなのちからアタッカーをエースとするパーティと対戦で鉢合わせした日には苦戦を強いられることだろう。
第七世代ではZワザも登場したため、すなのちからとZワザを併用すれば凄まじい威力を叩き出せること間違いなしである。


追記・修正お願いします。




















一応、上記の内容自体は本当である。強いか弱いかと言われれば「強い」と言って差し支えのない性能である。



……が、ぶっちゃけた話、すなのちからはどちらかと言えばかなりマイナーな特性である。
化身ランドロスとバンギラスを組ませる通称「バンギランド」構築ではランドロスのすなのちからが大いに活用される。
しかし、それ以外のポケモンではほぼ採用されない。

使われない理由は「弱いから」ではない。
この特性を持つポケモンは他にも優秀な特性を持っているから」である。
使用者が全体的に鈍足で、すなあらしを起こしたところで次のターン以降に無傷で3タテを狙うことも難しいという事情もある。
バンギランド構築は恵まれた種族値、優れた相性補完とすなのちからを簡単に両立できることが幸いしたに過ぎない。

  • ダグトリオ
原種は「ありじごく」が優秀なのでこちらが優先されがち。紙耐久なので自分ですなあらしを起こす余裕もあまりない。
リージョンフォームは原種ほど優れた特性を持たないので、砂パ型ではすなのちからを使うことがある。

  • ハガネール
鈍足で相手に先制されやすいため、メガシンカさせるよりも非メガ型で特性「がんじょう」を活かした方が扱いやすい。
したがって、すなのちからが活かされる機会は少ない。

  • トリトドン
「よびみず」で耐性をひとつ増やしつつ火力を強化したり、「ねんちゃく」で持ち物を奪われないようにする方が活躍させやすい。
ステータス上は弱点が少なく耐久性もあり、すなのちからとの相性は良さそうだが、砂パだとよびみずのほうがかえって相性補完に優れる。

  • ガブリアス
メガシンカすると素早さ種族値が102から92にまで下がってしまうこともあり、扱いづらい。
砂パであればすながくれ、そうでなければメガガルなどに強く出られるさめはだが採用される。
ただし、相対的に見ればすなのちからと相性は良い方で、攻撃種族値170から放たれる高威力技に1.3倍の補正が付くのは種族値の暴力である。

  • カバルドン
通常特性「すなおこし」のおかげで砂嵐発動要員としてお呼びがかかりやすく、すなのちからは使われない。

  • ダイノーズ
メジャーな地面技や格闘技が4倍弱点で、一撃死のリスクが高いため、がんじょうの方が使いやすい。

  • ギガイアス
通常特性が「がんじょう」と「すなおこし」を持つ。
がんじょうであれば一撃死回避、すなおこしであれば低めの特防を防御と同等の130相当に引き上げるられる。
消去法ですなのちからは使われなくなる。

  • ドリュウズ
すなのちからであれば爆発的な火力を得られるが、砂パ型であれば微妙な素早さを大きく補える「すなかき」の方が強力。
砂パ以外で「ふゆう」遊持ちに地震を当てられる「かたやぶり」が優先されやすい。

  • ランドロス
バンギラスと組めばある程度弱点を補完しあえるため、霊獣フォルムでなく化身フォルムを使う場合はすなのちからが採用されやすい。
化身フォルムの隠れ特性ちからずくを持つ個体は第五世代でしか入手できず、レーティングバトルでは使えないという事情もある。


死に特性というほど悲惨でもないのに、ここまで使用率が低い特性というのも珍しい。
反動ダメなどのリスクを負わずに複数のタイプの技の威力を強化できる特性は少なく、性能自体はそこそこ優秀な部類なのである。
砂パなどすなあらしを意識したパーティを構築すればその性能を十分に発揮できるので、砂パを愛する方は是非とも使って頂きたい。


追記・修正はすなのちからを発動してからお願いします。

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