じめんタイプ(ポケモン)


登録日: 2011/03/17(木) 22:58:54
更新日:2021/05/27 Thu 11:23:15
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地面に叩き落としてやるぜ!


ゲーム「ポケットモンスターシリーズ」に登場するタイプの一つ。

●目次

【概要】

「じめん」の名前の通り主に地上や地中を好むポケモン達が属するタイプ。


代表的なじめんタイプのポケモンはダグトリオガラガラガブリアス等。

複合タイプは意外と多く、今のところかくとうフェアリー以外全てのタイプでじめんと複合したポケモンが存在する。
特に何故かみずタイプとの複合が豊富で、金銀からブラック・ホワイトまで必ず一匹以上はみず複合のじめんタイプが追加されていた。


平均的によく見かけるタイプであり、いわタイプと共に洞窟や砂地等に生息するポケモンが多い。
シナリオではそこそこの出現率とノーマルや飛行を半減する岩や鋼の弱点を突けること、第六世代までは「あなをほる」で洞窟やダンジョンから脱出できたことなどにより、使い勝手は良い。


能力値は「じめん」の印象通り、総合的に攻撃・防御・HP等の物理面に優れるが、
特攻や特防の特殊面が低く素早さも鈍足という典型的な「重戦車型」が多いのが特徴。


攻撃面で抜群が取れるタイプはほのおでんきいわどくはがね
防御面で抵抗を持つタイプはいわとどくを半減、でんき技に至っては無効化。

攻撃が半減されるタイプはくさむし
無効化されるタイプはひこう
弱点のタイプはみずこおり、くさ。

ちなみに「すなあらし」によるダメージを受けず、「でんじは」も効かない。(ただし、「でんじは」はねらいのまとを持っている場合は普通に効いてしまうので注意)
後者は当たり前に思えるかもしれないが変化技は普通タイプによって無効化できないので特例である。

弱点を突けるタイプがかくとうタイプと並んで最も多く、攻撃面の相性はすこぶる優秀。
技に関しても覚えるポケモンが多い上にバランスの良い性能を持つ物理技「じしん」の存在が圧倒的。
初代がら現在に至るまで多くのポケモンからメイン・サブ問わず重宝されている。
ただダブルでは味方を巻き込まない「ドリルライナー」や「10まんばりき」の方が優先されることも。
浮いているポケモンと組んだり、Zワザ化させて使うという手もあるが。

特殊技は使い手こそ少ないが「だいちのちから」が強力。
草タイプにもっと配って欲しいとの声が多い。
「ドリルライナー」等と同じ単体攻撃かつ「じしん」と同じ非接触技という癖のない性能により使い所を選ばない。
ヒードラン等の対策に「めざめるパワー(地)」が採用される機会もそれなりにある。

第八世代ではめざパが廃止されたが、威力70かつ3割の確率でやけど状態にする「ねっさのだいち」が登場。
だいちのちからと比べ、サブウェポンとしての採用が主となっている。

なお「グラスフィールド」の影響下では「じしん」「じならし」「マグニチュード」のダメージが半減する。*1
グラスフィールド自体は対戦では殆ど使われないが、カプ・ブルルゴリランダー特性「グラスメイカー」により場に出ただけで発生させてくる。

攻撃タイプとして優秀とは言え、ひこうタイプや特性「ふゆう」、持ち物の「ふうせん」等無効化する手段が多い点は注意が必要。
というか優秀だからこそそれらの無効化手段が用意されているとも言えるが。

なお「じゅうりょく」や「うちおとす」等で地面に降ろせばひこうタイプや「ふゆう」持ちにもじめんタイプの技を当てられる。
ただこれらの技の使い勝手が良いわけではないので、実際は「ストーンエッジ」等の岩技との併用で対処しているケースが多い。

防御面に関してはでんきタイプが無効で「でんじは」等でまひになり辛いのはかなりのメリットだが、メジャーなみずやくさ、こおりが弱点なのがかなり痛い。(特に後者のこおりはドラゴン対策でついでに狩られてしまう可能性が...)

複合タイプの関係で四倍弱点持ちも多く、肝心のでんきに関しても「めざめるパワー」で相性補完してる事が多かったりと防御面は割と微妙。

その極端なタイプ相性から若干クセの強いポケモンが多いが、その分メジャーなポケモンも多い。

すなあらし無効な点を活かした砂パの主力としても優秀であり、高いポテンシャルを秘めたタイプと言える。

ちなみに初代ではいわタイプと複合したポケモンがやたらと多く、
そのおかげで「いわタイプはでんき技無効」などと、いわタイプの相性とじめんタイプのタイプ相性を混同して覚えてしまう人がとても多かったとか。
逆に、じめん複合以外のいわタイプは全てでんき技が抜群であった。

アニメでは諸事情で「じしん」、「マグニチュード」、「じわれ」が今は使えず、「あなをほる」で不意をついたり、回避するために使われる頻度が多い。なお「じならし」、「だいちのちから」は問題なく使うことができる。

【じめんタイプの歴史】



第一世代(赤・緑)

シナリオではどちらかといえばやや印象の薄い存在だった。
イシツブテ、イワーク、サイドンはノーマルを半減する岩複合なので岩のイメージが強かった。
じめんタイプ単はサンド系列、ディグダ系列、カラカラ系列。
しかし自力でじめん技を覚えるポケモン自体が少なく、クチバシティで電気キラーとしての役割を期待できるのは登場する時期の関係もあってディグダくらいのものだった。
ディグダが比較的低いレベルで覚える「あなをほる」はプログラムミスにより本来威力60のはずが威力100だった上、洞窟やダンジョンからの脱出にも使えるため重宝する。
ハナダシティで手に入るわざマシンを使えばイシツブテやサンドにも「あなをほる」を覚えさせることはできたが、1個しか手に入らない上に使い捨てなので、使いどころに悩んだトレーナーもいたことだろう。
逆に主人公目線では相手トレーナーがじめん技で攻撃してくることは極めて稀だった。
終盤になるとダグトリオに加えてゴローンも自力で「じしん」を覚えるため、じめんタイプとしてパーティで活躍してくれる。
ガラガラもじめんタイプの技「ホネブーメラン」を覚えられが、当時はマイナーだった。
サイドン、ニドクイン、ニドキングあたりはじめんタイプとして活躍させたければ「じしん」のわざマシンが必須だった。

この頃の対戦ではじめんタイプでありながら高い素早さを誇るダグトリオが大人気。
当時のメジャー技「ふぶき」が弱点なのは痛いものの、高い素早さから放たれるタイプ一致の「じしん」や「きりさく」「じわれ」で猛威を震う。

また当時は「めざめるパワー」もなく、ダグトリオの耐久でもでんきタイプのポケモンを止めるには十分であったため、
サンダース等のメジャーな電気タイプ対策として非常に重宝されていた。

はかいこうせん」を半減で受けてから「だいばくはつ」が可能なゴローニャも地味に人気があった。
ただし対面で安定して対処できるのは先制「ふぶき」の心配がない電気タイプぐらいで、上手く交代受けできないと何もできずに落とされることも多かった。

ダグトリオやゴローニャの使用が制限されたニンテンドウカップ99では代わりにサンドパンやサイドン、ニドキング等が注目される事に。
ちなみにこの時期に登場した「なみのりライチュウが初の地面対策技を使う電気ポケモンであり警戒が必要な強敵だった。


●第二世代(金・銀)

ギャンブル技「マグニチュード」がじめんタイプの序盤技として追加され、序盤からゴロゴロ出て来るイシツブテ系列をシナリオでじめんタイプとして活躍させやすくなった。
また、マグニチュードを覚えないポケモンも一部は終盤になると「じしん」を自力で覚えられるようになった。
シナリオでじめんタイプとしての役割を持たせやすくなった言える。
地味なところでは「すなかけ」がじめんタイプの技に代わり、「どろかけ」が追加されている。
後者は追加効果こそ優秀だが、威力は低すぎるしひこうタイプに効かないしで使い勝手は非常に悪かった。

環境が耐久寄りとなった事によりダグトリオがマイナー化。
またこの頃から「めざめるパワー」により電気を受けるのが難しくなる。

一方で持ち物「ふといホネ」により超火力を得たガラガラが猛威を震う。
その圧倒的高火力はいわゆる「役割理論全盛期」な金銀世代でありながら「役割理論を無視する」とまで言われており、
当時はカビゴンと並んで最メジャー級の存在であり役割破壊の先駆者とも言える。

その他では当時最強クラスの耐久を誇ったハガネールや、
配布で「アンコール」を取得したドンファン辺りが活躍していた。

なお、わざマシンは相変わらず使い捨てだったが、この世代からタマゴシステムが登場したため、育成環境は大幅に改善。
マシン技をタマゴ技として覚えさせることができるため、貴重なわざマシンを消費しなくても強力なマシン技を覚えたポケモンを何匹も入手できるようになった。
わざマシンが1つしか手に入らない「じしん」もこのシステムの恩恵を大いに受けている。


●第三世代(ルビー・サファイア)

様々な仕様変更によりガラガラが相対的に弱体化。
また特性「ふゆう」により意外なポケモンに地面技が当たらなくなっている。
この変更にシナリオプレイで困惑したトレーナーも多いことだろう。

新ポケではルビーのパッケージにもなった伝説のポケモン「グラードン」や、
御三家最強の種族値合計と弱点がくさのみという優秀なタイプを持つラグラージ辺りが注目される。

特に2004年の大会では禁止級にも関わらずグラードンが使用可能で、
同じく禁止級であったカイオーガと共にこの大会のキーパーソンと言える存在であった。

またダブルバトルでは「じしん」が全体技となり、これを利用した優秀なコンボが注目される。
特に特性「ひらいしん」でギャラドスを守りながら戦えるガラガラやサイドン辺りが有名。

前作でマイナー化したダグトリオは、ひこうタイプと特性「ふゆう」以外の交代を防ぐ特性「ありじごく」を習得。
同じく交代を防ぐ特性「かげふみ」を持つソーナンスと共に相手の交換を完封するコンビ、通称「ソーダグ」が猛威を振るった。


●第四世代(ダイヤモンド・パール)

この世代から砂パが実用化し、さらに強力なポケモンも増えてその地位を一段と押し上げた。

特に大きいのがドラゴン複合の600族であり、
ポケモンチャンピオンシロナの切り札「ガブリアス」の存在だろう。

他には優秀なかくとう受けであるグライオンバンギラスと並ぶ新たな砂パ始動役カバルドン、厨ポケキラーのマンムー辺りも注目どころ。
更にまさかのサイドンの進化型「ドサイドン」も登場。

ダブルバトルでは「じしん」が弱体化したのが痛いが、それでもそれなりにメジャーではあった。

第三世代で猛威を振るったソーダグはキラーアイテム「きれいなぬけがら」の登場によりマイナーとなってしまった。
しかしダグトリオはあの役割破壊の申し子「ゴウカザル」を鉢合わせならほぼ確実に仕留めれられた為、極一部で使われ続けた。

タイプではなく技毎に物理と特殊が設定されるようになったのに合わせ、特殊地面技「だいちのちから」も登場。
しかし使い手が少なく、どちらかと言うと特殊アタッカーが「めざめるパワー(地)」を活用可能になったという認識の人が多かったとか。


●第五世代(ブラック・ホワイト)

本作からわざマシンが何度でも使えるようになったため、シナリオでわざマシンの使い所に悩まなくなった。

対戦では前作からのメジャーどころの強さは相変わらず。
この世代から「すなのちから」や「すなかき」といった砂パ用の特性が増え、
これらを持つランドロスドリュウズ等が新たな砂パのアタッカーとして活躍している。
更にゴーストタイプを持つゴルーグや文字通りの地雷ポケ・マッギョなど風変わりなポケモンも追加。
隠れ特性の登場により「ちからずく」型が可能となったニドも再評価される機会を得た。
通常特性のものと違い、特防ダウンの追加効果のある「だいちのちから」を使った方が「じしん」よりも火力が出る。

ただし新アイテム「ふうせん」によりじめん技をスカさせられやすくなったのは少し痛いか。

新技では素早さの低下効果のある「じならし」辺りが注目どころ。
火力面では「じしん」、効果目当てとしては無効タイプのない「がんせきふうじ」に劣るがそれらを覚えないポケモンの代用技となった。


●第六世代(X・Y)

序盤ノーマルのホルビーはあなをほるなどフィールドで便利な技を覚える上、進化するとじめん複合になるためシナリオで大きく活躍する。

環境が大きく変わってもこのタイプの安定感は変わらず。
新たに登場したノーマル複合のホルードは隠れ特性「ちからもち」で大暴れした一方、秩序を司る伝説のポケモンジガルデはこの頃はまだ目立っていなかった。

新タイプ:フェアリーが追加されたことによりどく・はがね・ほのおタイプが存在感を増したが、
これらに弱点をつけるじめんの地位も相対的に向上。
単体でフェアリー+じめんの技を出せるドンファンがにわかに騒がれもしたが、
どちらかといえばフェアリーがサブにじしんなどを持った方がより効果的なので、現段階ではこの個性はグランブルのものと言えるか。

また対戦環境では天候にターン制限がついたため、砂パを見かける機会は著しく減った。
むしろパーティ内での補完や、単体で完結した行動能力を持っているかなど個としての性能を優先する傾向が出たと思われる。
今世代の環境で名前が挙がるのがガブリアス、グライオン、ランドロスなどというところからも上記の理由が見てとれる。

特にガブリアスはXYでは地面唯一のメガシンカ枠でもある。実用性?ないよ(断言)。

これらを加味した上で全体を通して見ると、X・Yで登場した新要素は様子見でもするかのような当たり障りのない影響を地面タイプに与えたように考えられる。
今後、新たな複合タイプやメガ枠次第では環境に一石を投じる存在になるかもしれない。

ORASではハガネール、ラグラージ、バクーダの三匹がメガシンカを果たす。どれも天候やトリックルームなど、他のポケモンのサポートがあって活躍する玄人向けポケモンとなった。
禁止伝説ではグラードンが満を持してゲンシカイキ。新たにほのおタイプが追加され、4倍弱点のみずタイプを無効にする専用特性「おわりのだいち」と、命中こそ落ちるものの威力・対象範囲ともにじしんよりも優秀な専用技「だんがいのつるぎ」を引っ提げて、解禁ルールで大暴れしている。


●第七世代(サン・ムーン)

純粋な新ポケモンはバンバドロシロデスナのみ。
どちらも鈍足だが物理耐久に優れ、特に前者はダブルバトルでの適性が高い。

ダグトリオリージョンフォームで鋼タイプを獲得。
しかし、素早さの低下や特性の変更等から弱体化したと見る向きが強く、評価は今ひとつ。

禁止級ではジガルデに2つのフォルムとそれに関する特性、さらに3つの専用技が追加される。
XYのマイチェンがお預けになったため、無理矢理ねじ込まれたものだと推察されている。
ただし、フォルムチェンジを使用するためには本編でコアとセルを集める必要がある。
一気に戦い方の選択肢が広がったように見えるが、実際使われるのはほぼスワームチェンジ型とサウザンアローのみ。

USMでは教え技に「じだんだ」が登録された。
通常威力75だが、前のターンに放った技が外れれば威力は150となり、一気に最強クラスの技と化す。
しかし、地面タイプは殆どが「じしん」を習得可能で、汎用性はこちらのほうが上なので、一致で使われるケースは少ない。
主にサブウェポン補強のために使われており、「じしん」を覚えないポケモンや、特性「なまけ」「かたいツメ」との組み合わせで高威力を出せるポケモンに習得させるケースが多い。


●第八世代(ソード・シールド)

新参はサダイジャ系統。
また、リージョンフォームでははがね複合になったガラルマッギョ、ガラルデスマスから進化するデスバーンが登場した。
初期環境ではダイマックス技と天候依存特性の相性がいいドリュウズやガマゲロゲの活躍が目立ち、DLCではガブリアスやランドロス等が復帰している。また、「10まんばりき」の習得者が増加した。
それでも相変わらずゴリランダーが大暴れしているが

【じめんタイプの主な使い手】



ジムリーダー


・しまクイーン


四天王



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最終更新:2021年05月27日 11:23

*1 これらの技を元にしたZワザやダイマックスわざは対象外