ダグトリオ

登録日:2011/05/23 Mon 02:32:37
更新日:2025/06/02 Mon 20:54:04
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50 51 あなをほる ありじごく おきみやげ ぐりお じめん すながくれ すなのちから なんだかんだでスタッフから愛されている はがね ふいうち もぐら アローラのすがた アローラダグトリオ アローラディグダ カーリーヘアー サカキ ダグトリオ チリ テレキネシス無効 ディグダ ディグダの穴 ディグダグ ディグダディグダ♪ダグダグダグ♪ ディグダトンネル ネリネ ハプウ ポケットモンスター ポケモン ポケモン最終進化形 ポケモン解説項目 マーレイン リージョンフォーム ロバート秋山 三つ子 初代 地面の下は謎 最終進化形最低のHP 第一世代(ポケモン) 紙耐久 蟻地獄 謎だらけ 赤緑 電気タイプキラー



チームワークに すぐれた 三つ子の ディグダ。 地下 100キロまで 掘って 地震を 起こすこともある。




ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.51
分類:もぐらポケモン
英語名:Dugtrio
高さ:0.7m
重さ:33.3kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:じめん
特性:すながくれ(天候が砂嵐の時に回避率が1.25倍になり、タイプに関係なく砂嵐のダメージを受けなくなる)
  /ありじごく(ひこうタイプゴーストタイプ・特性『ふゆう』・持ち物『ふうせん』持ち以外のポケモンの交代・逃亡を封じる。手持ちの先頭に置くと野生のポケモンの出現率が2倍になる)
隠れ特性:すなのちから(天候が砂嵐の時、いわ・じめん・はがね技の威力が1.3倍になる)

HP:35
攻撃:80→100(SMから)
防御:50
特攻:70→50(金銀から)
特防:70
素早さ:120
合計:425

努力値:素早さ+2

ディグダがレベル26でダグトリオに進化


■概要


円柱状の、まるでもぐら叩きに出てくるデフォルメされたモグラのような姿をした進化前のディグダが三匹集まったポケモン。
BWまでのドット絵時代ではディグダと比べて表情が自信ありげになっていた。モデルが3DになったXYからはデフォルトの表情がディグダと同じになり、ディグダが三匹集まった姿として確立した。
一匹のディグダが分裂(?)して三つ子になった姿で、三匹とも思考回路が同じなため高いチームワークを誇る。
常に地面に潜って顔を出してるいる状態であり、地面の中の体がどのようになっているかは誰も知らない。

三匹の頭を交互に動かし周りの土を柔らかくしながらどんな固い場所でも掘り進んでいく。
最大で地下100キロまで潜れるらしく、地震を起こす事まで可能らしい。

主にイワークが掘った後の穴に生活する。

ディグダの名前の由来は地面を掘ることを意味する英語digとdugから。
ダグトリオはdugが三匹(トリオ)だからだろう。

※その体について

前述の通りその土から下の部分はどうなっているか不明であり、今まで明確に描写された事は一切無い。
彼の体がどうなっているのかはポケモン最大の謎。

一応「ひっかく」や「きりさく」等の爪を使った技を覚える事から鋭い爪を持っていると思われ、『ポケモンダンジョン』によると足はあると発言している。

その設定は半ば公式でネタと化しており、
  • HGSSのポケスロンではジャンプが必要な競技でジャンプ不可能
  • ポケシフターでもジャンプしない
  • 特性で明記されている訳でもないのに「テレキネシス」をデフォルトで無効化(「フリーフォール」は有効)。
  • ボールからの登場時も初めから地面にいる
  • ポケダンで投げ飛ばしても飛ばずに地面をスピン
  • ポケモンGOの進化画面でも頑なに浮かずカメラ固定(他ポケモンは浮かび上がる)

等々特別待遇で頑なにその正体は隠されている。

しかし『ふうせん』で自ら浮いたり、「ものまね」で「そらをとぶ」や「でんじふゆう」を普通に使えたりする。
どういう事なの……。

ポケモンコロシアム等の昔の3Dゲームでは、「ちきゅうなげ」などの投げ技で浮かせることもできるのだが、穴ごと浮く。そのため、まるで空間に穴が空いているかのように見える。
書籍化されない4コマ(ツイッターや小児向け雑誌など)では規制が緩いのかたまにネタにされるのだが
  • 「フリーフォール」を指示されたエアームドが命令を無視して「はがねのつばさ」に変更する
  • 「ふきとばし」を受けた結果、地面ごと吹き飛ぶ(地面には穴が空いた)
  • ラジオとう、ではボールを投げても出てこない
とまぁ、正体に迫る情報は一切出てこない。

サン・ムーン』ではアローラの姿が登場し髪の毛が生えた……のではなく髭らしい(明らかに頭に付いているので髪にしか見えないが)。
アローラの姿でも結局土から下の部分が明らかにされることはなく、おそらく制作側は今後も明かす気がないと思われる。

……このことはこれ以上は深く考えてはいけない。



時は流れ2022年9月、2022年11月発売予定の新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の新ポケモンとして、顔がそっくりで砂から飛び出すあなごポケモンウミディグダとその進化形のウミトリオの登場が決定。
属性も種族も違うのだが、もぐらなディグダの様に砂浜から飛び出す生態から別種ながら類似した形態(収斂進化)になったと説明されている。
…なおウミディグダの方はあなごだけに蛇のように長い身体を見せているが、陸のディグダもこんなんでは…恐らくないと思われる。

3Dモデルにおいても普段見えている部分しかなく、地面から下のデザインはない。
真下から見ることもできるが、掘り起こされた土や石で覆われており、地面から下の部分がどうなっているかは依然として判明していない。


■ゲームでのダグトリオ


初代では進化前のディグダと共に「ディグダのあな」に登場する。

ディグダそのものは雑魚だが、希に登場するダグトリオはこの時点では場違いな程にレベルが高いためPT構成によっては全滅の可能性すらある強敵
何せレベルだけで言えばジムリーダーマチスすらしのぐので…というか、これを超えるレベルの野生ポケモンはカビゴンを捕獲した後、つまりポケモンタワーを攻略した後でしか出てこないぐらい高いので本当に高いのである。
特にリメイク版では特性『ありじごく』によって飛んでいないポケモンは逃亡すら出来ない可能性もあり非常に危険なトラウマメーカー。
出現率が低いのが救いだが、低いとはいってもディグダの穴を一往復したら一回は出会う程度なのでやはり注意して挑みたい。


逆に捕獲することができれば、直後に戦う事になるでんきタイプ使いのマチス相手に無双でき、即戦力となってくれる。
マチス対策のためだけに捕獲した人も多いだろう。ぶっちゃけダグトリオを捕まえた時点でマチスはボーナスゲームである。
ただしピカチュウ版では「メガトンキック」にだけは注意。一匹しかおらず「あなをほる」一発で倒せるとは言え、もし食らえばまず即死してしまう。
特に1/256の確率を引いて「あなをほる」を外して返しの「メガトンキック」を喰らってしまったら目も当てられない。

レベル技も「じしん」はもとより当時は「あなをほる」も「じしん」と同等の威力・「きりさく」はほぼ確定急所と総じて優秀。
じめん+ノーマルを半減以下に抑えるのがプテラのみだったこともあり終盤まで活躍できる。ただし終盤になると攻撃を耐えてから低耐久を突いてくる相手も増えるので、なるべくレベル差を付けて一撃で倒せるようにしたいし、対面も選んだ方が良い。
ちなみに「じしん」を覚えるレベルがディグダは40、ダグトリオは47なのであえて進化を遅らせるのも手。

リメイク版では「あなをほる」と「きりさく」の弱体化により以前ほどの強さはなくなっている。
ただカントーの地面ポケモンで最速なのは変わらないため平均以上の実力はある。

BWにはモグラをモチーフにしたじめんタイプのモグリュー・ドリュウズなる後輩が登場。
こちらは進化するとはがねタイプがつく。

剣盾のDLC「鎧の孤島」ではアローラディグダを集めるイベントがある。
なんでも、やまおとこがアローラで大量捕獲したディグダが目を離したばかりにどこかに行ってしまったのだとか。
「まあ、精々5匹くらいじゃないの?」と思うかもしれないが何と…

150匹である(より正確には、依頼されるきっかけとなった1匹も含めて151匹)。
逃げすぎてヨロイ島の生態系がヤバい

ジガルデ・セルやヌシールを上回る無茶苦茶な数を指示されて唖然としたトレーナーは数知らず。
しかも目印はあの頭の3本の毛。
一応、どの区域に何匹残っているかが分かるので、その点は過去作の収集イベントよりも有情だが……。
当然集めて何もないわけがなく、一定数でアローラ種(しかも夢特性)がもらえる為、トレーナーは今日も目が潰れそうなのを我慢してディグダを集めるのだった。


■対戦でのダグトリオ


高い素早さを持ち、初代から現在までじめんタイプ最速の座を保ち続けている。

しかし素早さ以外の能力はかなり低めで、強いて言うなら攻撃が平均的な程度。
特に耐久面は悲惨でHPはたったの35。
無進化、最終進化形の中では、あのヌケニンツボツボに次ぐワースト3位で、もはやちょっと触れられただけで即死するレベルである。
ちなみに進化前のディグダのHP種族値は 10 。 


初代の対戦環境では現在からは考えられないほど非常にメジャーなポケモンだった。
そもそも速攻型物理アタッカー自体が貴重で、当時のメジャーポケモンでは大正義ケンタロスと99カップのペルシアンぐらいしかいない。
最速催眠使いであるゲンガーを超える素早さからタイプ一致の「じしん」に加え、上記の通り当時は強力だった「きりさく」もある。
当時最速の「じわれ」使いでもあり、しかも当時の一撃必殺技は相手より素早さが遅いと当たらないという仕様だったためダグトリオとは好相性。
さらに素早いほど急所率が上がる仕様だったので、「じしん」が効かず「きりさく」で確1にできない相手にも急所狙い「はかいこうせん」でワンチャンあった。
弱点である耐久力も当時非常に高性能だった「かげぶんしん」で補うことができ、2回積めば相手の命中率は半分まで下がる。
当時のじめんタイプの中では最も使用率が高く、当然のようにニンテンドウカップ99では使用が禁止されている。

しかし金銀では一撃技の命中に素早さが関係無くなりそもそも一撃技は禁止が一般的に、環境も耐久力重視なバランスとなったため一転してマイナー化…
いくら素早いとは言え攻撃種族値が80しかなく、これはふといホネを持ったガラガラのちょうど半分でしかない。ガラガラを止められるPTを組むことが当たり前となったため、ダグトリオも必然的に止められるPTがほとんどという環境になってしまった。

だがRSEでは相手の交代を封じるという鬼畜特性『ありじごく』を取得、これによる独特な戦術で再び注目される。
この特性により得意な相手を逃がさせず確実に狩ったり、対戦終盤に弱った相手を掃除する等が主な仕事。
また、同じく交換封じ特性『かげふみ』を持つソーナンスとのコンビ『ソーダグ』が非常に有名。
ソーナンスの「アンコール」からダグトリオに繋ぎ、無抵抗となった相手を確実に狩ることができる。
ただし交代封じの特性から逃れられるアイテム『きれいなぬけがら』には注意。


BWでは積み技「つめとぎ」を取得、特性を活かして有利な相手の前で積みまくれば無双体勢を整える可能性も。
先制技に弱いが「ふいうち」も覚えるため油断ならない。
BWからタマゴ技で習得した「おきみやげ」も優秀。素早さが高いため、攻撃される前に自主退場できる。
ステルスロック」も使えるので現在では自主退場できる素早いステロ撒き兼アタッカーとしての運用が主流となっている。
持ち物の第一候補は『きあいのタスキ』だが、『こだわりハチマキ』『いのちのたま』等もあり。

『ありじごく』の影に隠れがちだが『すながくれ』も十分に有用な特性。しかし『ありじごく』が優秀過ぎるためか採用率は高くない。
ちなみに隠れ特性の『すなのちから』は「活用するなら最初からドリュウズを採用したほうが良い」という理由でさらに採用率が低い。

最大の欠点は紙耐久な上に火力も微妙な事から、タイマンでの単純な殴りあいは滅法苦手で、ぶつける相手を間違えると速攻で潰される事。
使用の際はその点を踏まえ、極力相手を選び、獲物を逃さないハイエナのように狡猾な立ち回りを意識したい。

VC版第一世代では実機版当時と異なり努力値振りが徹底された影響で抜群を取れない「きりさく」では大したダメージを与えられない場面が激増。単純な速攻型としては凋落した感があるが、「かげぶんしん」「みがわり」「すなかけ」で低耐久を晒さないようにする耐久型がメインとなり1軍相当の地位を守り抜いている。


■アローラのすがた



大地の 女神たちの 化身と 考えられ アローラ地方では とても 大切に されている。


HP:35
攻撃:100
防御:60
特攻:50
特防:70
素早さ:110
合計:425

タイプ:じめん/はがね

特性:すながくれ(天候が砂嵐の時に回避率が1.25倍になり、タイプに関係なく砂嵐のダメージを受けなくなる)
  /カーリーヘアー(接触技を受けた際、相手の素早さを1段階下げる)
隠れ特性:すなのちから(天候が砂嵐の時、いわ・じめん・はがね技の威力が1.3倍になる)

アローラ地方に生息しているダグトリオのリージョンフォーム。後輩のドリュウズと同じタイプになった。
ディグダの頭部に生えていた髭がふさふさの金髪風になっており、一匹ごとに髪型が異なっている。
アローラでは大地の女神たちの化身として崇められており、遭遇した時は地面に膝をついて深く礼する慣わしがある。
その毛をアローラの外に持ち出すと祟られるという言い伝えがあり、禁じられている。
特徴的なその風貌から♀を粘る人がいるのかいないのかは謎。

進化前のディグダは1つ目の島「メレメレ島」の「茂みの洞窟」で初登場し、ダグトリオも3つ目の島「ウラウラ島」の「ハイナ砂漠」に出現する。
素早さが高く、序盤での使用頻度が高いノーマル技を含む8つのタイプに耐性があり、レベルアップでじめん技とはがね技に加えてあく技「ふいうち」を習得。
さらに強敵との戦闘でも専用特性『カーリーヘアー』や「どろかけ」「じならし」による能力低化や一撃必殺技「じわれ」で対抗可能とまさに至れり尽くせり。

一方、対戦では素早さが10低下し、その分を防御に回しているが元から紙耐久なので結果的に大きく弱体化している。
その上、交代を封じる強力な特性であった『ありじごく』の代わりとして獲得した『カーリーヘアー』の恩恵も少ない。
元々自身の素早さが高めなのでタイマンで先手を取るというより変化技撒き等の際に後続を補助する意味合いが強いか。

はがねタイプ付与によって耐性は増えたが、上述の通り紙耐久なので影響は微々たるもの。
攻撃面では一致「アイアンヘッド」を得て流行のフェアリータイプ等に強くなったが、アタッカーとしてはドリュウズの影に隠れがち。
特に『すなかき』ドリュウズに比べると素早さで大きく劣るのは勿論『すなのちから』の補正込みでも一致技の火力ですら劣る。
一応ドリュウズが覚えない「ストーンエッジ」を使用でき、『すなのちから』の補正込みならドリュウズの「いわなだれ」の火力を上回る。
その他に平常時の素早さや「ふいうち」「おきみやげ」等でも差別化は一応可能だが、やはり砂パの枠を争うには力不足。

砂パ以外で『カーリーヘアー』や「ステルスロック」等の変化技による後続補助をメインに動いた方が活躍しやすいかもしれない。


■不思議のダンジョンでのダグトリオ


救助隊』にはダグトリオとディグダの父子が登場する。
ザマースムドにさらわれた際には「怖くて足が震えました」と発言し、コイルにつっこまれた。しかも救出シーンはご丁寧に描写をぼかしている。
ダグトリオのどれが父親なのかは不明。
『救助隊DX』ではドット絵時代の鋭い表情がそのままディグダの父として固有キャラ化した。仲間として勧誘出来る方はディグダと同じ目になっており、XY以降のグラフィック変更点を反映している。
同じ設定で『探検隊』にもギルドの仲間として登場し父トリオは仕事をサボったり海で溺れたりしている。まるでダメなオヤジ


固定ダメージ技に化けた「マグニチュード」により、普通のダンジョンでも油断すると痛い目を見せられ、レベル1ダンジョンでも変わらぬ脅威である。
深層には出てこないが強敵なのだ。
なお、ディグダのHPの低さはこのタイトルでも再現されており、Lv.1だとイガグリスイッチで即死する。おいおい。



ダグトリオ「漫談をするよ!
      我々もぐらポケモンは、雷読みで出したら相手にさらに読まれててめざパ氷かっ喰らった時も、
      『あそこであんな読み見せないだろ普通?w』と、自分のミスを認めないよ!」
ダグトリオ左「逆に、タワークオリティ発動させて地割れが連続成功しようものなら、鼻息をバッフンバッフン鳴らすよ!」
ダグトリオ右「最後に格言を言うよ!HP種族値35は、ラブカスアゲハント以下!」






追記・修正はバトレボでダグトリオに「ちきゅうなげ」を撃ってからお願いします。

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最終更新:2025年06月02日 20:54