Dead by Daylight

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Dead by Daylight - (2022/05/22 (日) 16:44:55) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/04/15 (日) 01:34:31
更新日:2024/03/22 Fri 01:12:32
所要時間:約 88 分で読めます




Death is not an escape






Dead by Daylight』とは、カナダのゲーム会社Behaviour Interactiveが開発し、Starbreeze Studiosより発売された非対称型対戦アクションホラーゲーム。通称「DBD」。


【概要】

『EVOLVE』や『Depth』などで有名な非対称型対戦オンラインゲームの代表作。
2016年6月14日にSteam内でリリースされ、現在PS4やPS5、XboxOne、Nintendo Switchでも発売中。
プレイヤーは生存者(サバイバー)4人と殺人鬼(キラー)1人の5人。
それぞれで視点表示が異なっており、生存者側は三人称、殺人鬼側は一人称視点でのプレイとなっている。

「エルム街の悪夢」や「ハロウィン」など著名的なスプラッター映画とコラボもしており、
映画内の登場人物が使用キャラクターとしてゲスト参戦したり映画の舞台がステージとして使用されている。
フレディに殺されるローリーが見られるのもこのゲームだけである。

非対称型対戦ゲームのサガかバランスの良し悪しはあれどすでに100万本以上の売り上げを叩き出した。

近年の作品としては珍しく、ボイスチャット(VC)によるプレイを推奨しないという珍しいスタイル。
VCを使用すると一部のパークが明らかに腐ることになり、ゲームデザイン的にも無いこと前提である*1


【ゲームルール】

生存者側は逃げ、殺人鬼側は捕まえて殺すケイドロのようなもの。
基本的に生存者よりも殺人鬼の方が足は速く、単なる追いかけっこならば確実に殺人鬼が勝つ。
そのため生存者側はいかに他の仲間と協力、役割分担が出来るかが勝利へのカギとなる。


生存者(サバイバー)

生存者側はステージ内に散在する壊れた発電機を一定数修理し、ゲートを開放させて脱出することが勝利条件である。なお、キャラクターは多いが性能の違いはほとんど存在しない(負傷時の呻き声の大小や、服の色による隠密のしやすさなど誤差程度にはある)
修理すべき発電機はゲーム開始時の生存者の人数により変わり、ノルマはゲーム開始時の生存者数+1、すなわち最大5つで、全て修理完了することでゲートの電源が回復し、脱出先となるゲートの開放が出来るようになる。
しかし、ただ漠然と修理すれば良いというわけではなく、ホラーゲームらしくステージ内には殺人鬼がうろついているので、彼らに見つからないようにしなければならない。
殺人鬼が近づくと心音が聴こえ始め、近寄るにつれ心音も大きくなる。危険だと思ったらしゃがんで建造物や木の陰に潜んだり、クローゼットの中に隠れたりしよう。
走ってしまうと殺人鬼にしか見えない足跡を残してしまい、居場所がばれてしまう恐れもあるので無暗に走ることは禁物。
ステージには脱出の手助けとなるアイテムが入っている宝箱も存在する。
アイテムは自己治療出来るようになる「救急箱」や破壊工作が出来たり発電機の修理が早くなる「工具箱」、
殺人鬼の顔に当てることで目晦ましが出来る「懐中電灯」など役立つ物が多いのでなるべくなら回収していきたい。

・発電機
発電機は普通に修理すれば1分半近い時間を有する。
仲間と一緒に修理すればその人数分早く直せるので余裕があるなら大人数で修理したい。
発電機を修理しているとカーンというSEとともに画面中央に円が現れることがある。
これはスキルチェックというものでタイミング良くボタンを押さなければ発電機が爆発してしまい、修理ゲージが減るどころか殺人鬼に居場所がばれてしまう。
逆にグレート範囲内で止められればボーナスとして少しだけ修理ゲージが進むので無理にならないよう狙っていきたい。
修理に没頭して殺人鬼に見つからないようにしつつ、スキルチェックにも気を抜かないようにするのが早期脱出へのポイントである。

・対殺人鬼
こちら側はとても貧弱であり、倒すとか以前に攻撃手段自体ないため、見つかってしまったらとにかく逃げるしかない。と見せかけて実際には相当数キラーをスタン(気絶)させる手段が存在し、アイテムとプレイスキルが揃えばある程度の時間キラーを拘束することも可能である。}
しかし、基本的にはサバイバーのほうがキラーよりも足が遅く設定されているため、ただ直線的に逃げるだけでは簡単に追いつかれてしまう。
攻撃を受けてしまっても基本的に一度までは耐えられるが、負傷状態になってしまう。
負傷状態は救急箱や後述のパークなどの力に頼らなければ仲間に治療してもらうしか手が無く、自力で治すことは不可能。
血痕を残したり、呻き声を上げるなど見つかりやすい状態でもあるので可能なら早く治してしまいたい。
負傷状態でさらに攻撃を受けると瀕死状態になり、這いずるか助けてもらうまでの体力ゲージを回復する以外殆ど何も出来なくなる。
この状態になると殺人鬼に近づかれた場合担がれ、肉フックに吊るされてしまう。
肉フックに吊るされると体力ゲージが徐々に減っていき、ゲージが無くなると死亡、ゲームオーバーとなる。
一応自力でフックから抜け出す方法もあるのだが、僅か4%と成功率も低く、失敗すると体力ゲージを大きく消費してしまうため、素直に仲間の救出を待った方が良い。
上記の発電機のノルマ上、欠員はなるべく避けたいため、自分以外の誰かが吊るされたならば(力量とその仲間の状況にもよるが)救出に向かった方が無難である。
また、仲間に肉フックから脱出させて貰うのも何度も出来る訳ではない。同じサバイバーが吊るされる度に死亡までの時間は短くなり、3度目に吊るされた場合は即座に死亡してしまう。

・生存者の特権
ステージ内には生存者だけが倒せる「板」や「窓枠」が数多く存在する。
板は倒すことで殺人鬼の進行を妨害したり、倒れた板を乗り越えて攻撃を避けたりと重要な役割を果たしてくれる。
倒れた板は壊されてしまう*2が、壊すのに時間がかかるのでその間に遠くに逃げてしまうのも手。
直接当てることで殺人鬼を怯ませることが可能だが、消耗品なので無駄に使って他の仲間の妨げにならないように注意したい。
窓枠は正面から走った状態ならば素早く飛び越えることができる。
殺人鬼は窓枠を潜り抜けるのに時間を使うので、ここぞというタイミングで飛び越えれば距離を大きく離すことも出来る。
ただし連続で同じ窓を飛び越えるとひじきエンティティが生え、一定時間使えなくなってしまうので乱用は避けよう。
また、板倒しや窓枠飛び越えは殺人鬼に居場所を教えてしまう点にも注意したい。
これらの「武器」を上手く活用することが生存への第一歩だ。


殺人鬼(キラー)

殺人鬼側は文字通り、脱出される前に生存者を見つけて殺すことが目的となっている。
その為には手早く生存者を見つけ出し、攻撃を食らわせ、肉フックに吊るさなければならない。
詳細は後述するが、殺人鬼はキャラクターによって特色の異なる能力を持っている。
それらの能力を活かして生存者共を全滅させよう。

・生存者の捜索
殺人鬼には未修理の発電機のオーラが見えるため、最初は発電機周りを巡回することを優先しよう。
少しでも手の付けられた発電機は音が鳴っているため、その付近を捜索すれば生存者を見つけられる可能性も高い。
木や建物、はたまた発電機の陰に潜んでいることもあるため見落とさないよう注意。
足跡や血痕、呻き声は貴重な確定痕跡なので、あればそれらを参考にしたい。
一人称視点でのプレイになるので慣れないうちはとても大変ではあるが、
そういう時は一度生存者をプレイし、他の生存者がどういった場所に隠れているかなど観察してみると良いかもしれない。

・チェイス
生存者を見つけたら、次は追いかけて攻撃しよう。
ボタン長押しで出来る突進攻撃はリーチが長いが外すとその分ロスが大きく逃げられる恐れがあるので慎重に。
一度攻撃を当てると血を拭うモーションで再行動に時間がかかり、生存者も一時的に加速するため大きく距離を離されてしまうが、
基本的にこちらの方が足が速いのでちゃんと追いかけ続ければ絶対に追いつく。見失わないよう落ち着いて行動しよう。
姿が隠れても足跡や血痕を頼りに追い続ければ見失うことも少ないだろう。
ただし逃げるのが上手い生存者に当たってしまうとかなりの時間を浪費してしまう恐れがある。
やっと一発殴れたと思ったら、残り発電機が1つなんてこともザラ。
相手の逃げ方を観察して上手いと思ったら追うのを止め、他の生存者を狙いに行くなど臨機応変に動くことも重要である。
相手を瀕死に出来たら担いで肉フックに吊るそう。
一番良い場所は出入り口が一つしかない根城こと地下フック場だが、もたもたしていると抜け出されるので間に合わないと思ったら近場に吊るすのも手。
瀕死の生存者を放置し出血死させて殺す方法もあるのだが、ポイントが不味いのでなるべくなら吊るしていきたい。

・煽り行為ついて
フックに吊るしたサバイバーの近くをうろついたり、その場から動かないことをキャンプという。
キャンプは他の生存者が救出するタイミングを失わせ、結果された側がそのゲーム中何も出来ずに死んでしまうことから、非難するプレイヤーもいる。
但し後述の問題点でも触れられているが、現在はVCPTによる安易な情報共有やサバイバー贔屓な調整が多く、戦略としてやむを得ないという側面がある。
キャンプをして一人のサバイバーに固執していると、他のサバイバーが発電機を次々と修理してスコア的に旨くないケースが多いので、一概に推奨される戦法ではない。

これに付随して、フックに吊られたサバイバーを攻撃するケバブ行為というのがある。
これは大方煽り行為と認知されており、一部では「一回ケバブは賞賛の表し」と言われているがローカルルールの域を出ないため、相手からの怒りを買っても文句は言えない。
またケバブ行為には若干のリスクがあり、いくら無駄な攻撃と言えどヒット判定を有しクールタイムを挟むので、その間に救助されると煽ってまでして勝利を確信してきた意味が無くなる。
救助をしにきた他サバイバーを阻止する目的で放った攻撃が偶然当たってしまった、というのは単なる事故なので許してあげよう。

一人の生存者に執着し続ける行為をトンネル行為と呼ぶ。キャンプ行為と比べてフックに依存しないが、戦術面や状況を鑑みてそうせざるを得ないような場合で共通する部分があり、こちらも同じく賛否両論的な行為ともいえる。
しかし戦術的にも利が無く、明らかに感情的になって一人のサバイバーを狙うのはゲームプレイ上あまり褒められる行為ではないので気を付けよう。

一方サバイバー側でいえば、ジェスチャー煽りや屈伸煽りが筆頭に挙げられる。
こちらの行為には上記のような戦術・戦略面での利害や明確な事故要素が存在せず、プレイヤーマナーを大きく損なうプレイングのため一切推奨されない。
……のだが、公式大会などではこの煽り行為は認知していないと断言し、現在もこれらをしたからと言ってペナルティ対象になったという報告は無い*3

【パーク】

1人のキャラクターに最大4つまで付けられる能力。レベルを上げることで手に入れたり、最大スロット枠を増やせる。
全キャラクターが始めから使える共通パークの他、そのキャラクターが優先して使える固有パークが1人につき3つ存在する。
固有パークはティーチャブルパークを手に入れることで他のキャラクターも使えるようになる。
各パークにはレベルが3まであり、レベルが高いほど効果が強力になったり新たな効果が付いたりする。



【キャラクター】


生存者
何らかの形で森に迷い込んでしまい、殺人鬼に追われる身となった可哀想な人たち。
リリース当初は4人しか居なかったがDLCで徐々に増えていった。
固有パークと外見以外能力に差は無いため*4、好きなキャラクターを使えばよい。


殺人鬼

元々ワケありな人間ではあったが、エンティティというこの世界の黒幕により殺人鬼となってしまった者たち。元々極悪人であった者と、生前不幸に見舞われ続け半ば怨霊と化した者がいる。
エンティティ様に捧げものを献上すべく、今日も生存者たちを追い掛け回す。なお、エンティティは殺人鬼たちを拷問によって服従させているという。
初期は3人しか居なかったがこちらもDLCにより増えていき、生存者同様、人気ホラー作品の殺人鬼がゲスト参戦もしている。

殺人鬼それぞれに特色があり、誰が使いやすいかはまさしく人による。
色々試して自分が一番扱いやすい殺人鬼をメインに使っていこう。


武器は異界から召喚したフック付きの鎖。発電機の破壊や生存者の運搬など各種アクションも鎖で行っており、カッコイイので必見。

特殊能力の苦しみの召喚*15は、前方に操作可能な門を召喚し、発射すると高速で生存者に向かって鎖を放つ。当たるとサバイバーに鎖が纏わりつき、もがくか障害物を介して取り外さないとダッシュ不可・歩行速度大幅後退のデバフを与えられる。

またマップ上のランダム箇所に『ルマルシャンの箱』が召喚される。
セノバイトがキラーでマッチが開始されると全サバイバーに時間経過で溜まる専用ゲージが表示され、溜まりきるとチェーンハンティングなる妨害が始まる。
この妨害により全サバイバーの周囲に一定時間ごとに門から鎖が射出され、各アクションや移動に対する妨害をしてしまう。
ルマルシャンの箱はそのチェーンハンティングが発動する鎖ゲージの進行度をリセットするために用意されたもので、全サバイバーには白いオーラで表示され所有者は箱のマークでアイコンが強調表示される。
映画同様に箱の仕掛けを解くとゲージはリセットされるが、セノバイトは解除した生存者の近くにワープする事が可能。リスクを背負って解除するか否かの選択肢をサバイバーは迫られるのだ。
またセノバイトがルマルシャンの箱を見つけた場合は、即時に全サバイバーの位置が表示されると同時にチェーンハンティングが開始される。尤も箱の位置はオーラ表示されず、箱自体もかなり小さいためアドオンなどでサポートしなければまず無理。

メメント・モリは、サバイバーの全身を鎖で拘束⇒異界へ連れ去るというもの。その特徴からメメント・モリされたサバイバーは跡形も鳴くステージ上から消え去るほか、鎖で拘束された時は変顔を晒すなど個性に満ちている。

Ver.5.2.0のPTB開始時点で多くのバグが運営より連絡がある稀有なキラーで、実際PTBのマッチ中では多くのプレイヤーがバグの憂い目にあっている。
Ver.5.3.0でPTB以降削除された音声が復活した。

・THE ARTIST(アーティスト) ★
特殊能力:さいなむ害鳥
2021年12月実装のキラー。本名はカルミナ・モーラ
武器は血ともインクとも判別が付かない流体によって右腕に形成されたパレットナイフ。
弟の死をきっかけに過激な芸術作品を産み出すようになった芸術家で、政治汚職を追及したことで逆恨みを受け拉致、殺されかける。生前からカラスと自分を同一視するほど縁を感じていた。拉致の犯人こそカルミナの叫びに応じたカラスの襲撃で殺害したものの、上手くカラス達を制御できず一緒に拉致された友人達もろとも殺してしまい、絶望のなか霧の森へ導かれた。

能力は前方に特攻するカラスの群れを召喚し、射出すること。群れは近距離で当たるとダメージとなるほか、遠距離で当たった場合でも生存者にカラスが纏わりつき、その位置が通知される。また、カラスが纏わりついた状態だと遠距離カラスでもダメージを受ける。カラスは最大三体まで呼び出せるが、射出は同時にしか行えない。
多少性質は違うがハントレス同様実質射程距離無限の遠距離攻撃を持ち、ハントレスよりも狭い場所での攻防に優れる。またカラスは索敵補助にも使えるほか、アーティスト本体も遠距離攻撃持ちとしては足が速い。

・THE ONRYO(怨霊) ★
特殊能力:恐怖の深淵
リングから参戦した日本ホラー映画界の代名詞。2022年3月実装。本名は山村貞子で、キラー紹介動画などではこちらの名義である。
アーティスト実装から日が経たない内に公式からコラボ発表が公開され、2022年2月16日のPTBまで能力予想やパーク予想などで話題に事欠かなかった。そして話題を搔っ攫われたアーティストは泣いていい
4.6m/秒という平均速度に対し背が低いので視認性が悪いという長所がある。

特殊能力の恐怖の深淵は、心音やステインが消えサバイバー側からは殆ど見えなくなる幽体化と、攻撃可能で通常のキラー同様の性能を持つ具現化の2つを使い分けられる。幽体化状態は旧ナイトメアの状態に近く、遠くからは視認し辛いが破壊活動や瀕死状態のサバイバーを担ぐ事はでき、そこから具現化すると一定時間は残像で映し出されるので間合いが測りにくいという奇襲性に長けている。
またステージ各所には映画版でよく見たテレビ台が設置されている。貞子側は念写という能力で点灯しているテレビに幽体化状態でワープ可能で、周囲にいるサバイバーに呪い状態を付与できる。ワープすると数秒間は探知不可な上に具現化へ強制移行する。
逆にサバイバーはテレビ台の周囲にいた時や、ワープ対策として点灯しているテレビ台からビデオを抜き取る、ビデオを一定時間所持しているなどの行動を取ると呪い状態が進行してしまう。ビデオを白表示されているテレビ台に挿入すると呪いゲージが減退するが、放置して7ゲージ溜めてしまうと貞子に殺人鬼の本能で通知が行くようになってしまい、その状態でダウンすると殺害されてしまう。
なのでサバイバーは如何に呪い状態を溜めないようにしつつ、貞子からの接近を忌避するかが課題となっている。

メメント・モリは2種類あり、通常の場合は超能力による攻撃の後に映画版さながらの睨みつけだが、呪いゲージMAX状態だと突然ノーモーションで睨みつけるためプレイヤー側の心臓によろしくない。
またゲーム待機画面で貞子を選択したまま放置していると、時折瞬間移動して画面いっぱいに目が拡大してくる。この対策として貞子に背中を向けさせると、瞬間的に遠くへ行ってしまう貞子が見れる
ゲーム開始時は這いずりから起き上がる、窓は這って乗り換える、一人称視点から見える両手の爪は全部剥がれている、ビデオのようなノイズが画面に現れる、随所で映画版のSEが流れるなど原作へのリスペクトが多く散見される。ただ攻撃モーションだけはかなり苦労したのか、波動のようなものを前面に出しつつ『呪』と映すようなものが採用された。


・THE DREDGE ★
特殊能力:闇夜の支配
2022年6月実装予定の新キラー。本名は、ドゥルーアニー(Druanee)。
胴体から下が黒いベールのようなもので覆われた異形の姿をしており、邪悪な記憶や欲望を糧とする古代の神である。オットー・スタンパー率いる慈善化集団「フォールド」が、その清廉性を保つために作り出した偶像であったはずなのだが、次第に排他的な活動を正当化させるための詭弁と信奉者同士の相互不信で真実となり、集団内の醜い争いによって生じた糧を貪る神は闇に消えていった。

特殊能力の闇夜の支配は、ステージ中に点在するクローゼットにテレポートができる能力。マップ上にあれば距離制限は無く、能力ボタンを使うとその場に抜け殻を残してテレポートできる。ただしキャンセルすれば抜け殻に戻る事もできるので、特にチェイス中はこれを上手く使いたい。
最大で3回連続のテレポートができるメリットはあるが、テレポート速度はやや遅め。クローゼットの設置個所に大きく依存するのもあって、マップによって有利不利がはっきりするむらっ気もある。

更に新効果として日没状態をサバイバー側に付与する。これはサバイバーに攻撃、フックに吊る、テレポートをする、負傷状態を維持すると徐々にゲージが溜まっていき、最大まで溜まると効果が自動発動。
日没発動中のサバイバーはキラーを探知不可になり、視界も暗く遠距離が見れなくなる。キラー及びサバイバーは相互に白いオーラで強調表示され、はっきり見えるようになる。
ドレッジ側はテレポート速度が上昇、クローゼット内にいると近くのサバイバーを本能で探知できるなどメリットがある。
なお日没状態は解除もゲージ減退もできないため、周期的に必ず発動する。

サバイバー側は、クローゼットへのテレポートを妨げるために閂をかける事ができる。一度かけると再度の開錠はできなくなるが、テレポートしてきたドレッジが飛び出すまでの時間稼ぎができる。またドレッジは閉じられた閂を通常攻撃で破壊できる。
一つのクローゼットは一度しか施錠できないのと、当然ながら施錠中の所には入る事が出来ない。むやみやたらと施錠するのは却って不利になりかねないので注意しよう。
またドレッジが中にいるクローゼットを開くと、闇に飲み込まれて即瀕死&担ぎ状態になる。

}


【その他要素・用語】

・ランク
ゲーム内で一定の評価を得ればpip(通称「米粒」)を手に入れ、それが一定数溜まればランクが上がるシステム。毎月13日にリセットされる。
基本的に同じランク同士の生存者と殺人鬼しかマッチングしないようになっている。PTでプレイしている場合は、最もランクが低いプレイヤーに合わせてマッチする。

それまで24時間や1時間限定で実装されていた不安定なものだったが、2021年8月よりスキルレーティング制が本実装。
エンブレムに依存しない評価基準でマッチするようになったというもので、毎月13日に全員がエンブレムを一括で落とされて再スタートする。これにより、ランクは事実上プレイ時間の目安を示す程度のお飾りとなった。
それまでに上げていたエンブレムの色に応じてBPが配布される。

・エンブレムシステム
Ver.1.9.4から導入されたマッチの評価システム。サバイバー及びキラーの両方が4種類の評価基準に応じて、銅から彩色のエンブレムをリザルト画面で表示・評価される。玉虫色のエンブレム表示が多いほど評価指数が高い事を示しており、一定以上の評価を得るとpipを1~2つ取得し、ランクの上昇に繋がる。マッチ中に回線切りや離脱するとpipを2つ失う。
ランク帯によってpip獲得に至る評価数値は異なり、高ければ高いほど求められる数値も高い。
評価基準の都合上、メメントモリやキャンプ行為は評価の上昇に繋がりにくく、場合によっては減点対象になりかねない。だが戦術上必須となる状況も少なくないため、マッチに勝利する事と評価を上げる事は必ずしも一致しないのは念頭に置いておくべき。

+ サバイバーの評価基準
  • 光をもたらす者
主に発電機の修理数やトーテムの破壊数で評価される。
トーテムは無力か呪術かで数値が異なり、ゲート開放や自分がチェイス中に他のサバイバーが点灯した発電機でも加算される。

  • 折れない心
生存したか否かで評価される。
一度も瀕死状態にならず脱出すると最高評価。フックに吊られても脱出すれば高評価。死亡しても9分以上生き延びていれば一定の評価が貰える。

  • 善良な意思
他者を助ける行為をすると評価される。
フック救助や治療行為で主に加点されていくが、見捨てたり無理救助を犯すと大幅な減点対象となる。
キラーの戦術次第で大幅に左右されやすい評価で、仮にキラーがマッチを放棄すると一切加点されないので他評価次第では脱出したのにpipを失うなど評価基準としては一番問題がある。

  • 逃走者
キラーとチェイスをするなどの行為で評価される。
チェイスしたり逃げ切ると大幅加点されたり、パレット当てやライト当ても評価対象となる。チェイスをしなくても心音範囲内に居続けるだけである程度は評価される。
反面、一切追われず早期脱出してしまう・15秒以下のチェイスしかしていないと減点対象となってしまい、評価を上げるには無理にでもキラーに接近する必要があるなどある種のプロレス的要素を求められてしまっている。


+ キラーの評価基準
  • 扉を守る者
発電機の稼働数を低く抑えると評価される。
低稼働数を長く維持すれば評価は高くなり、ゲート開放も抑えると得点が得られる。
全滅させると高評価は確実だが、ハッチ脱出されてもゲート開放されていないので一定評価を確約されているなど不可思議な点もある。

  • 信仰する心
処刑もしくは殺害数とフック吊り数に応じて評価される。
最大で9回吊るせば最大評価になる反面、メメントモリを使用したり、吊りペースが早く救助が間に合わないなどで早期に全滅させると低評価になりやすい。

  • 邪悪な意思
ロッカーキャッチ等の特殊事例やフック進行度などに応じて評価される。
フックに吊れば吊るほど溜まる分治療段階が一つ完了するとマイナス評価を受けるが、瀕死攻撃のポイントのみ蓄積していくため差引でフック処刑進行度で稼いでいく事となる。
サバイバーの途中退室でもポイントが貰える。


  • 追跡者
攻撃成功時やチェイス時間に応じて評価される。
特にチェイス時間は短ければ短いほどに評価指数は高いため、一撃瀕死を持つキラーが有利。
反面、キャンプ行為を行うと評価が下がりやすくなるため注意。




・ブラッドウェブ
本作のレベリングシステム。
中心を始点にポイントを消費して蜘蛛の巣状にアイテムやパークを習得していき、全部取りきればレベルアップとなる。
ただしレベル10からエンティティが出現するようになり、4つ取得もしくは1~2つのパークを取る毎にアイテムを1つ消されてしまう。
厄介だが上手く利用すればポイントを節約したレベリングが可能。
後のアップデートで、レベルに応じてエンティティの発動条件が変更された。レベルが上がれば上がるほど、複数個のパーク取得がしやすくなっている。

・オファリング
ゲーム開始前に1つだけ使用できる消費アイテム。
効果は貰えるポイントを増やすものやステージを選択できる物、はたまたステージ内を暗くするものや運を良くするものなど様々。
中でも殺人鬼限定のオファリング「メメントモリ」シリーズはまさにスプラッターファン必見のアイテム。
条件こそあるが瀕死状態の生存者を専用のモーションでそのまま殺害できるようになる。

・アドオン
生存者はアイテムに、殺人鬼は自身の能力に2つまで付けられる消費アイテム。
アイテムの効力を高めるものもあれば、パークの効果にも似たような効果を発揮するものもある。
殺人鬼も能力の性能を高めたり異常状態を追加付与するなど多岐に渡り、特に一部殺人鬼についてはアドオンの装着が前提になるほどシンプルな能力しか持たない。
デメリットを持つものもあるが一部にはかなり強力なものもあるのでバランスよく使いたい。

・スキン
キャラクターの見た目を変えるそれ。DLCで購入出来るものもある。
基本的に服装や髪型を変えるものだが中にはネタとしか思えないようなものが存在する
ぜひ自分の目で確かめてみよう。
ちなみにゲストキャラは著作権の都合上、上下服と頭部をセット販売されるためカスタマイズの幅は狭い。

・クローゼット
ステージ内に複数設置されたオブジェクト。たけし城。生存者はこの中に隠れて殺人鬼をやり過ごすことが出来る。
ただし、当たり前のように殺人鬼もこの中を調べることが出来るので、見つかった場合は即担がれる。
家の中ならともかく、森の中や沼地にも存在するので若干シュール。
ちなみにハントレスの手斧が中にあるのも確認できる。トリックスターが実装されてからは彼のナイフがデフォルトで入るようになったので、手斧が入っているとハントレスだとバレやすくなった。

・オブセッション
一部のパークやアドオンによりランダムで1人の生存者に付く状態異常。
殺人鬼ならゲーム画面左下のプレイヤー一覧にて確認できる。*16
オブセッションが死亡したら発動するパークや逆に自身がオブセッション状態で無いと効果が弱体化するパークなどがあり、
狙われやすくなったり、最後まで残されたりと状況に応じてメリットにもデメリットにもなり得る存在。

・トーテム
ステージ内に全部で5つある人骨で作られたオブジェクト。生存者はこれを破壊出来る。
殺人鬼のパークの中には「Hex(呪術)」と書かれたものがあり、そのパークを付けた数だけ普通のトーテムが呪いのトーテムに変化する。
呪術パークは呪いのトーテムが存在する限り有効で、壊された場合は効果が消滅してしまう。(複数ある場合はランダムに1つ)
その分強力なものが多く、幸い呪いのトーテムはオーラで可視化されているのでなるべく生存者を近づけさせないようにしよう。
ちなみに呪いのトーテムは破壊されると雷鳴に似た凄い爆発音が鳴るので驚いてしまうのもしばしば。
Ver.5.3.0からはサバイバー限定で「癒しのトーテム」を発動できるパークが登場。ステージ内のトーテムを変換する事で範囲内で自己治療やオーラ不可視などの特殊効果を得られる。発動にはやや時間がかかるが、呪術も無効化できるなどの莫大なメリットが大きい。キラー側は無効化できるがあまり意味はない。

・脱出ハッチ
取り残された生存者の救済措置。
ゲーム中で死亡(切断)した生存者の数と修理された発電機の数の合計が5以上になるとステージ内のどこかに出現。
普段は鍵が掛かっていてるが、生存者の残り生存数が1人になると開き、そこから脱出が可能。
ちなみに瀕死状態でも入れるのでやられてしまっても諦めずに動き回れば脱出のチャンスもあるかもしれない。
アイテムである一部の「鍵」を使えばハッチを開けて脱出することも出来る。
新システムのエンドゲームコラプスが実装された事で、残り一人の状態になりハッチが解放されているとキラーが閉じられるようになった。
Ver.5.3.0で、生存者が1人にならないとステージ内に召喚されなくなり、更に鍵で開けるには数秒かかるようになった。


・状態異常
サバイバー及びキラーの両方に発生するステータス異常。単純にメリットのあるものと、サバイバーにはデメリットだがキラーにはメリットがあるものなどが存在する。


エンドゲームコラプス
Ver.2.7.0で実装された新機能。生存者が残業(発電機が全て通電しゲートも開かれた後、無駄にステージ内に残ってトーテムやチェスト漁りをする行為)や、生存者が残り1人になってハッチでキラーと長い駆け引きを行う時間を以前より運営が問題視していたため、マッチの回転率上昇を目的としている。
全ての発電機修理後にゲートを1つでも開くか、生存者が残り1名となりハッチが開かれた後キラーによって閉鎖されると起動。
誰も死から逃れられない(No One Escapes Death)など、発電機が全て修理されて発動するパークもEGC開始と同時に発動する。
起動するとゲーム画面上部にEGCゲージが表示され、2分間の内に脱出できなければ強制的にエンティティによって処刑される。但しサバイバーがダウン及びフックに吊られていると進行速度は減少する。
発動条件であるゲート解放後であればまだ生存者側に脱出の希望は見出せるが、ハッチ閉鎖後は別途でゲートを開く必要があるため鍵が無い限りはキラーがゲート前に陣取ってしまう。隙を見てゲートをちまちま開ける他ないが、時間が限られているのでかなり絶望的な状況である。
ただ、EGCが進行する度にステージ全体に赤い光が充満していくため、本来生存者が残す血痕や赤い傷跡が視認しづらくなる。追跡されている時は逃げ延びる可能性が高くなるので、最後まで諦めない事が肝心である。
余談だがBP取得量が多くなるため、余裕があれば多少のBP稼ぎをしてもいいかもしれない。


アーカイブ
Ver.3.3.0で追加された新機能。主に学術書とリフトという二つに分類されている。
学術書は、生存者とキラーに対するチャレンジがツリー状に並んでおり、チャレンジを達成する事で報酬が手に入るシステム。デイリーリチュアルとはBP以外の報酬がある点*17や更新可能な点などで差別化されている。

リフトは上記のティアの欠片を入手する事で随時解放されていくシステム。
無料版と有料版の二つあり、どちらでも一定数溜まると"魔除け"や一部衣装が手に入る。
魔除けは各生存者やキラーに装備できるアクセサリーの事で、能力こそ無いが腰にぶら下げたりフックに吊るしておける。


PTB(パブリックテストビルド)
新キラー実装や大幅なゲームの仕様変更が予定されている場合、その予告と実装テストを兼ねた体験版が開催される。
現行はSteam版でしか参加できず、PS4&PS5やSwitch勢は指を咥えて待つ以外に無い。が、そのうちPTBのようなものがSteam版以外にも出るようになるらしい。期待して待とう。
一回のPTBの期限は平均で1〜3週間。その間に蓄積されたデータやユーザーからの意見を汲んで本実装へと至る……はず。
実際にはPTB内で発見されたバグや不評の殆どはスルーされる傾向にある。


問題点
他ゲームでも一つや二つはある欠点や短所だが、本ゲームではあまりに多すぎる上にプレイヤーが被害を受けるケースも多いため記載する。
なお、国内外で様々な非対称対戦ゲームが発売されているが、それでもある程度の人口が居続けるのはDead by Daylightに魅力あってこそであるということは認められるべきである。










【余談】

  • キャラクターのCVは全て開発スタッフが担当している。
    • 一部キャラクターのやられボイスの迫真っぷりは聞いてて爽快(?)
  • 2017年に本作に近い内容のゲームである「Friday the 13th: The Game」が発売された。
    • トラッパーの元ネタとなった殺人鬼がプレイヤーとして登場しており、他の殺人鬼がいない代わりに性能や武器がそれぞれ異なるコスチュームが多数用意されている。
  • 2018年には開発元のBehavior Interactiveがスマートデバイス向けに配信された『Identity V(第五人格)』というゲームの開発に協力しており、システムも非常に似通ったものとなっている。
    • ただしアプリストアの規制に引っかかる為か、肉フックにあたる設備がロケット付きチェアになってるなど残虐性はいくらかマイルドになっている。
    • ちなみに開発のNetEase Gamesは大人気のバトルロイヤルゲームのPUBGそっくりなゲームをいくつか配信していた関係で訴訟沙汰になっているが、上記にも書いたとおりこちらに関してはきちんと協力を受けての開発となっている。しかし経緯としては疑問のつく部分も多く、NetEaseが無断で開発→公開直前にBehaviorに訴えかけられ急遽許可をとりに行く→拒否されるも一応開発協力という形でOKするという疑問の残る流れである。
    • 2021年11月18日を以てストレンジャー・シングスとのコラボチャプターの販売が終了される事が発表。以降はステージでホーキンス国立研究所が出る事も無くなる。
      ただしこの日までに購入していた場合は以降もキャラクター自体は使用可能。



呪術:何者も追記・修正から逃れること能わず

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